■物流施設 投資関連情報2026版<7.16~7.22>

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<2026年以降に建設・竣工・稼働する物流施設ならびに注目工場の投資情報>

■佐川急便(株) <7月17日>
東京都江東区に新設した大規模中継拠点「関東ハブセンター」が本格稼働/関東エリアの荷物を集約して大型トラックの積載効率向上とCO2削減を推進/2027年2月「関西ハブセンター」(兵庫)・2028年「九州ハブセンター」(福岡)の稼働も計画


 佐川急便(株)は、東京都江東区に新設した「関東ハブセンター」を7月21日に本格稼働させた。
 同施設は関東エリアにおける輸送ネットワークの効率化を目的とした大規模中継拠点。荷物の集約効果を高めて大型トラックの積載効率向上を図り、運行台数を最適化することで輸送に伴うCO2排出量を削減する。施設内には自動化設備を導入して仕分け作業の効率化と省人化を進め、人員配置を最適化する。
 同社は首都圏で、既存の大型物流施設「Xフロンティア®」内の中継機能と「関東ハブセンター」の連携を図り、荷物の集約や仕分けや幹線輸送を支える基幹インフラとして機能させる。
 同社はまた、広域輸送ネットワークの最適化に向けた拠点展開を予定。2027年2月には兵庫県尼崎市で「関西ハブセンター」を稼働させ、2028年には福岡県で「九州ハブセンター」を稼働させる計画だ。これら拠点の整備で関東と関西と九州を結ぶネットワークを構築し、長距離輸送の効率化と持続可能な輸送体制の構築を目指す。

※「 関東ハブセンター」の施設概要
所在地:東京都江東区
延床面積:8万7,561.31㎡〔中継センターが入居する施設の延床面積〕
処理能力:5万個/時
バース数:162バース
主な役割:関東エリアにおける中継機能の強化、輸送ネットワークの効率化

■大和ハウス工業(株) <7月17日>
岩手県紫波郡紫波町でマルチテナント型物流施設「DPL盛岡南」を着工/東北自動車道「紫波IC」から約2.8kmの立地を活かして岩手県全域や東北各方面へ配送/屋上に2,640kWの太陽光発電システムを設置してNearly ZEB達成を目指す


 大和ハウス工業(株)は7月22日、岩手県紫波郡紫波町でマルチテナント型物流施設「DPL盛岡南」の建設に着手した。
 同社は岩手県内で「DPL岩手北上Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」や「DPL岩手花巻Ⅰ・Ⅱ」をはじめ、BTS型物流施設など計10棟、総延床面積約16万7,000㎡の開発を手掛けた実績を持つ。着工した「DPL盛岡南」は平屋建ての施設で、敷地面積3万1,222.60㎡、延床面積1万7,182.69㎡の規模とし、最大3社のテナント企業が入居可能な仕様とする。 大型賃貸物流施設の供給が限られる北東北エリアにおいて、各区画に事務所を併設し同一施設内で物流業務と事務作業を運営できるようにする。日用品や日配品に加え、半導体や自動車関連部品などの物流ニーズに対応する。
 立地面では東北自動車道「紫波IC」まで約2.8km、盛岡中心部から約15kmに位置し、釜石自動車道や秋田自動車道へのアクセスにも優れる。15km圏内には「いわて花巻空港」が位置し陸路と航空貨物輸送に対応する。通勤面ではJR東北本線「日詰駅」から約2.2kmの距離に位置し、普通乗用車駐車場95台分と駐輪場24台分を確保する。
 環境面では屋上に出力2,640kWの太陽光発電システムを設置し、オンサイトPPA方式で自家消費する。建築物省エネルギー性能表示制度のBELSで最高ランク6☆の取得とNearly ZEB以上の基準達成を目指す。

※「DPL盛岡南」の施設概要
所在地:岩手県紫波郡紫波町北日詰字牡丹野169-3他
敷地面積:3万1,222.60㎡(9,444.84坪)
延床面積:1万7,182.69㎡(5,197.76坪)
賃貸面積:1万7,040.86㎡(5,154.86坪)
入居テナント数:最大3テナント(1区画約5,547.08㎡~ご入居可能)
構造・規模:S造、耐震構造、平屋建て
床荷重:1.5t/㎡
梁下有効高さ:5.5m
着工日:2026年7月22日
竣工予定日:2027年9月30日
入居予定日:2027年10月1日

■丸紅ロジスティクス(株) <7月17日>
千葉県柏市の「柏東物流センター」内約1,000坪で保税蔵置場の許可を取得/常磐自動車道「柏IC」から車で約5分の立地で輸入から国内出荷まで一括管理/保税貨物と国内貨物の同一拠点管理により物流リードタイム縮小や効率化を推進


 丸紅ロジスティクス(株)は、千葉県柏市に位置する「柏東物流センター」において保税蔵置場の許可を取得し、7月から運用を開始した。
 同センターは国道16号に面し、常磐自動車道「柏IC」から車で約5分という交通利便性の高い立地に位置する。食料品や雑貨やアパレルなど幅広い顧客の物流業務を担う汎用倉庫として運営を行っている。
 同社はこのほど、同センターの約1,000坪について保税蔵置場の許可を取得。これにより、海外から輸入された食料品を、当該保税蔵置場で保管する保税蔵置や通関手続きや検品を経て、国内のBtoBおよびBtoC出荷まで、単一拠点で完結できる一気通貫の物流体制を構築した。保税貨物と国内貨物を同一拠点内で管理することで、物流リードタイムの短縮およびオペレーションの効率化が可能となる。
 同社は新たなビジネスモデルとして、今後も首都圏を中心に保税機能およびECフルフィルメント機能を備えた物流拠点の整備を進め、顧客のサプライチェーン最適化と事業成長への貢献を図る。

※「柏東物流センター 保税蔵置場」の施設概要
所在地:千葉県柏市大青田723-3
蔵置貨物の種類:輸入一般貨物
初回許可期間:2026年7月1日~2027年6月30日

■鴻池運輸(株) <7月21日>
ベトナム南部タイニン省で食品や食品原料を扱う常温および冷蔵倉庫が稼働/5億2,700万円を投じて建設、既存施設と合わせた延床面積は1万5,676㎡へ拡大/3温度帯対応とグループ連携による輸送配送のワンストップ提供で定温物流を強化


 鴻池運輸(株)のグループ会社 Anpha-AG Joint Stock Company(=Anpha-AG)は、ベトナム南部タイニン省にある同社既存倉庫の隣接敷地内に、主に食品や食品原料を取り扱う常温および冷蔵倉庫を新設し、7月16日に稼働させた。
 新倉庫は、同国での食品の安全や品質に対する意識の高まりに伴う冷凍・冷蔵食品や輸入食材などの取扱量増加に対応するため、5億2,700万円を投じて建設したもの。既存の冷凍・冷蔵倉庫と新設倉庫を一体運用することで3温度帯に対応する物流体制を構築する。
 今回の新倉庫開設により、既存倉庫と合わせた施設全体で延床面積1万5,676㎡、保管能力2万6,600パレット規模となる。同社はグループ会社のKonoike Vinatrans Logistics Co., Ltd.(=K-Vina)が持つ幹線輸送や市内配送機能と連携し、ベトナム南部における定温物流機能の強化を図る。
 KONOIKEグループは1993年の進出以来、事業を拡大してきた。現地では冷凍・冷蔵倉庫事業やエンジニアリング事業を担うAnpha-AGのほか、倉庫事業や定期幹線輸送や都市部配送を担うK-Vina、フォワーディングを担うVinako Forwarding Co., Ltd.およびBEL International Logistics Vietnam Company Ltd.の計4社を運営する。日本品質の温度管理や運営を強みに、日系企業をはじめベトナムや韓国や中国や欧米企業などの需要取り込みを目指す。

※ 「Anpha-AG新倉庫」の施設概要
所在地 :Lot E02, Road No. 2, Long Hau Industrial Park, Can Giuoc Commune, Tay Ninh Province, Vietnam
延床面積 :7,800㎡〔常温:6,800㎡/冷蔵:1,000㎡(既存倉庫と合わせて1万5,676㎡)〕
規模:鉄骨平屋造
〇特徴
①保管能力5,100パレット(既存倉庫と合わせて2万6,600パレット)、②常温・冷蔵の温度帯に対応(既存倉庫は冷凍・冷蔵倉庫)、③ 長期の貨物保管に対応、④K-Vinaの幹線輸送・市内配送機能と連携したワンストップサービスを提供
取扱品 :食品(飲料、菓子類、インスタント食品等)、食品原料、生活雑貨等
稼働開始 :2026年7月16日

■安田倉庫(株) ) <7月21日>
インドネシア西ジャワ州ブカシ県の工業団地で新倉庫の建設工事に着手/首都ジャカルタ近郊の立地を活かして東南アジア物流ネットワークを強化、域内物流事業への本格参入を推進


 安田倉庫(株)は、インドネシア西ジャワ州ブカシ県に位置する「MM2100工業団地」で現地法人PT. JAYA YASUDA INDONESIAが建設を手掛ける新倉庫の建設工事に着手した。
 安田倉庫グループは、中期経営計画「強くなる、ひとつになるYASDA GROUP CHALLENGE 2027」を策定し推進している。同計画の中では「グループ連携によるネットワーク拡充」を物流事業における主要な基本戦略の一つとして掲げている。今回の新倉庫建設は経済成長を続ける東南アジア市場の需要取り込みが目的。今後内需拡大が見込まれるインドネシア域内における物流事業への本格参入に向けた具体策の一環と位置付けられている。
 建設予定地である「MM2100工業団地」は首都ジャカルタ近郊に位置し、輸出入貨物の取り扱いにも適した交通利便性の高い立地だ。安田倉庫グループは新倉庫の整備を進めることで、東南アジア全域における物流ネットワークのさらなる強化を図っていく考えだ。

※「インドネシア新倉庫」の施設概要
所在地:インドシア西ジャワ州ブカシ県/MM2100工業団地
敷地面積:3万6,000㎡ (1万890坪)
延床面積:1万2,762 ㎡ (3,860坪)
稼働開始予定:2027年6月以降

■大東建託(株) <7月21日>
兵庫県西宮市鳴尾浜で関西圏初となる冷凍および冷蔵倉庫を大阪ガス都市開発(株)と共同開発/阪神高速湾岸線「鳴尾浜IC」近接の立地を活かし24時間365日稼働に対応/物流施設などの開発事業で2026年度までに売上200億円を目指す


 大東建託(株)は、関西や首都圏を中心に賃貸や分譲マンションおよび物流施設などの開発や運営を手掛ける大阪ガス都市開発(株)と共同で、関西圏で初となる冷凍および冷蔵倉庫の開発を兵庫県西宮市鳴尾浜で開始した。
大東建託は、物流2024年問題を背景にECや食品流通を中心とした物流ニーズが高度化するなか、2024年度から物流施設開発への本格的な取り組みを開始した。消費地近接型の物流拠点整備を通じて安定的かつ効率的な物流インフラを構築するとともに、2026年度までに物流施設などの開発事業において売上200億円を目指す方針を掲げている。
 開発計画地である西宮市鳴尾浜は、大阪市および神戸市の中心部に近接する立地特性を有し、即日配送への対応が可能なラストワンマイル拠点として優位性を備える。交通面では阪神高速湾岸線「鳴尾浜IC」および「武庫川IC」へのアクセスに優れ、関西圏全域への広域配送に対応する。住宅地と分離された準工業地域に位置することから、24時間365日の稼働を前提とした効率的な物流オペレーションを可能とする。同社は今後も食品流通を支える物流機能の強化を図る。

※「(仮称)鳴尾浜物流施設」の施設概要
所在地:兵庫県西宮市鳴尾浜2-1-11他
敷地面積:5,411.08㎡(1,636.85坪)
延床面積:1万808.90㎡(3,269.69坪)
建物構造:鉄骨造4階建て

■(株)ジェイアール東日本物流<7月22日>
4温度帯と自動化設備を備えた新拠点「JREL市川DC」が10月から順次稼働/広域配送に適した立地で物流機能を統合し効率化を推進/最新MH機器導入と環境配慮設備で次世代型物流拠点を構築


 (株)ジェイアール東日本物流は、千葉県市川市に開設した延床面積約3万3,000㎡の新拠点「市川ディストリビューションセンター」(=JREL 市川 DC)を10月から順次稼働させると発表した。新拠点には冷凍・冷蔵・定温・常温の4温度帯を一体運用できる倉庫構造を採用し、混載輸送の効率化や輸送回数の削減を図る。自動倉庫やピッキングロボットなど最新のMH機器を導入し、搬送・保管・仕分けの自動化を進める。
 同社はJR東日本のエキナカ店舗向け物流を中核事業とするが、温度帯別に分散していた物流センター機能を新拠点に統合し、庫内作業と輸配送の安定化を目指す。コールドチェーンを中心とした新たな物流ビジネスの強化にも取り組む。
 立地は「高谷JCT」や「原木IC」に近接し、首都圏全域への広域配送に適する。「二俣新町駅」から徒歩7分と通勤利便性も高い。倉庫は1階・4階が冷凍・冷蔵・定温、2階・3階が常温で構成され、垂直搬送機やスパイラルコンベアで階間を接続する。1階は冷蔵5℃と定温18℃、4階は5~16℃の変温対応に加え−20℃の冷凍にも対応する。
 2階・3階では自動搬送設備と「パレット自動倉庫」を組み合わせ、出庫時は「ピッキングロボット」「GTPシャトル」などで仕分けする。WESを導入し、データ活用による省人化とDX化を進める。1階では2027年5月に冷蔵品向けDASを導入予定だ。
 また、職場環境にも配慮し、特殊加工ガラスを用いたエントランスや売店併設のカフェテリアを整備。顔認証システムやABW(働く場所をその時の業務内容に合わせて自由に選択する働き方)採用のオフィスを備える。屋上にはPPAによる太陽光発電設備を設置し、CASBEE「Aランク」を取得、BELS「ZEB」認証も取得予定で環境性能を高めた。

※「JREL 市川 DC」の施設概要
着工:2024 年 11 月
竣工:2026 年 6 月
所在地:千葉県市川市二俣 717-68
敷地面積:1万4,500.58 ㎡
建築面積:8,682.92 ㎡ 延 床 面 積:33,430.85 ㎡
建蔽率:59.88%(許容 60%)
容積率:199.42%(許容 200%)
構造規模:S 造 地上 4 階
塔屋 1 階最高高さ:30.90m
主要設備:4温度帯倉庫(-20℃、5℃、18℃、常温)、MH機器、太陽光発電設備、非常用発電設備、無人売店併設カフェテリア(売店は 2026 年内稼働予定)

■(株)ダイワコーポレーション<7月22日>
首都圏物流を支えるBTS型冷凍冷蔵施設「川崎営業所」が竣工/東扇島の物流集積地で広域配送に対応する専用施設を整備/食品物流に特化、旧拠点刷新で安定した物流体制を構築


 (株)ダイワコーポレーションは、神奈川県川崎市の東扇島エリアで建設を進めていたBTS型物流施設「川崎営業所」が7月3日に竣工したと発表した。2025年2月に定期建物賃貸借契約を締結し着工したもので、40年以上同社の物流事業を支えてきた旧川崎営業所を刷新し、食品物流に対応した冷凍・冷蔵施設として再整備した。今後は入居企業が約1カ月にわたり設備工事を行い、8月17日に稼働を開始する予定だ。
 新施設は、首都圏有数の物流集積地である東扇島に位置し、首都高速道路をはじめとする広域交通網へのアクセスに優れる。首都圏および東日本エリアへの配送効率向上が期待される立地で、広域配送を支える拠点として機能する。
 BTS型として、入居企業の物流オペレーションに合わせた設計・建設を実施した点が特徴。冷凍・冷蔵機能を実装し、食品物流に必要な温度管理体制を構築しており、顧客企業の物流ネットワーク強化や安定した物流体制の確立に寄与する。
 同社は長年にわたり川崎エリアで物流事業を展開してきたが、今回の新施設整備により、食品物流への対応力を高めるとともに、首都圏の需要増に対応できる体制を整えた。広域配送の利便性と専用設計による高い運用効率を兼ね備えた拠点として、今後の事業展開への貢献を見込む。

※「ダイワコーポレーション川崎営業所」の施設概要
所在地:神奈川県川崎市川崎区東扇島26-1
敷地面積:8,630㎡(2,610坪)
延床面積:3万3,602㎡(1万165坪)
構造: 地上7階建て・S造一部RC造
保管能力:2万7,000t(公称)
竣工: 2026年7月3日

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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