■物流施設 投資関連情報2023版<5.11~5.17>

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<2023年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 

■(株)サンケイビル<5月11日>
茨城県つくば市谷田部の「(仮称)谷田部物流施設」が竣工、地上2階建てのシングルテナント型物流施設


 (株)サンケイビルは、茨城県つくば市谷田部で開発を進めていた「(仮称)谷田部物流施設」が2023年3月31日に竣工したことを発表した。
 当該地は、常磐自動車道「谷田部IC」から約300mと利便性が高い場所に位置する。また、常磐自動車道を利用し、東京都心部や成田空港、東北方面等への広域輸送も可能な優れた立地であることから物流施設の需要が高い。
 本物件は、地上2階建てのシングルテナント型物流施設であり、トラックバース20台、トラック待機場8台(駐車場区画の一部と併用)に加え、天井高(梁下)5.5m、荷重1.5t/㎡という汎用性の高いスペックを備えている。また、ドライバー用トイレや休憩室、事務所内に個別の給湯スペースも設置しており、さらに、太陽光発電システムを屋上に設置し、環境負荷軽減の取り組みも行っている。
 同社の物流施設開発は、2022年10月に大阪府摂津市で「SANKEILOGI摂津」を竣工したほか、新たな用地取得も続けており、事業拡大を目指している。今後も、顧客のニーズを捉え、当社がこれまでに培ってきたデベロッパーとしてのノウハウを活かすとともに、環境面にも配慮しながら、従業員が快適に働ける施設づくりを展開していくとしている。

※「(仮称)谷田部物流施設」の計画概要
所在地: 茨城県つくば市東丸山字長堀112番1
敷地面積:1万1,146.90㎡ (3,371.93坪)
延床面積:1万1,326.74㎡ (3,426.33坪)
構造・規模 :鉄骨造、地上2階
着工:2022年7月1日
竣工:2023年3月31日

■山九(株)<5月17日>
大阪府高石市に関西最大級の機能性化学品専用倉庫を開設、需給ギャップを埋める存在との期待


 山九(株)は、大阪府高石市に関西最大級の機能性化学品専用倉庫「山九関西ケミカルセンター」を開設した。
 新倉庫は、消防法危険物第1類、2類、4類、5類、毒劇物と多様な貨物に対応するもので、そのうち4棟は温度管理品の取り扱いも可能。雨天時のオペレーションを効率化する大型庇を備え、海上コンテナ作業にも対応できる高床式倉庫も1棟設置されている。医薬品や電子部品材料、リチウムイオン電池など幅広い貨物がターゲットで、阪神港や関西国際空港からの良好なアクセス優位性を活かし、輸出入貨物のストックポイントとしての活用も提案する予定だ。
 新倉庫ではBCP対策を徹底するほか、人感センサの設置やこのタイプの倉庫では珍しく温度管理倉庫に天井を設置するなど、省エネ化も進めている。路面には耐久性向上とともにCO2削減にも寄与する廃PET入りのアスファルト舗装を採用したほか、油水分離槽を備え雨水・排水に含まれる油が海に放流することを防止するなど、環境にも十分配慮した設計となっている。
 同社は現在、鹿島、千葉、四日市、兵庫、周南、北九州、大分の7か所で総延床面積約1万4,800㎡の機能性化学品倉庫を運営しており、今回の新倉庫開設によって業界でも上位となる国内8か所合計2万2,800㎡の機能性化学品の保管スペースを保有することとなるとしている。
 近年は、危険物を取り扱う倉庫に対する需要が高まっているものの、当該倉庫の供給不足が続いており、新倉庫開設がそうした需給ギャップを埋める一助になるものと同社では期待している。

※「山九関西ケミカルセンター」の施設概要
所在地:大阪府高石市高砂2-1
開設日:2023年5月16日
敷地面積:約2万7,248㎡
倉庫面積:8,000㎡(1,000㎡/棟×8棟)
対応危険物:消防法第1類、2類、4類、5類
設備:温度管理倉庫4棟
温度帯2℃~25℃、定温機能

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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