<2026年以降に建設・竣工・稼働する物流施設ならびに注目工場の投資情報>
■岸産業(株)<3月6日>
冷凍食品需要増で防熱扉の保管能力を2.6倍に拡大した新倉庫が稼働/物流導線の最適化で出荷リードタイム30%削減を目指す、繁忙期の外部倉庫依存解消で将来の需要増にも対応
防熱扉の設計・製造・施工を手がける岸産業(株)は本社向かいに新倉庫を新設し、2月に稼働開始したと発表した。冷凍食品需要の増加を背景に防熱扉の受注が伸びるなか、従来の保管スペース不足を解消し、物流導線を最適化する狙い。新倉庫の稼働により、保管能力は従来比約2.6倍に拡大した。
新倉庫では移動式ラックを導入し、限られたスペースでの保管効率を最大化した。必要な製品に迅速にアクセスできる環境を整えたことで、出荷段取りの効率化を図る。今後は出荷リードタイムを現状比30%削減する目標を掲げる。
同社ではこれまで、受注増に伴う保管スペース不足から、繁忙期には外部倉庫を活用し一部製品を分散保管していた。このため、倉庫間移動が発生し、出荷までの時間が増加するなど業務効率の低下が課題だった。新倉庫開設でこうした非効率を解消し、出荷体制の強化につなげる。
防熱扉の需要は、冷凍食品市場の拡大や同社のFC事業の伸長を背景に、今後も継続的な増加が見込まれる。同社は今回の設備強化により、将来的な需要増にも対応可能な保管能力を確保したとしている。今後は生産体制と物流体制のさらなる効率化を進め、事業規模の拡大を目指す方針だ。
※新倉庫の施設概要
所在地:大阪府堺市堺区 (岸産業株式会社 本社向かい)
稼働開始日:2026年2月
用途:防熱扉製品の保管・出荷
延床面積:493.35㎡
■住友商事(株)<3月12日>
京都府久世郡久御山町で開発を進めていた新物流施設「SOSiLA京都久御山」が竣工/消費地近接型の広域配送拠点を整備、環境性能とBCP対応を高めた施設構築
住友商事(株)は、京都府久世郡久御山町で開発を進めていた、消費地近接型物流施設「SOSiLA」シリーズの新拠点「SOSiLA京都久御山」が2026年2月に竣工したと発表した。EC市場の拡大で物流需要が高まる一方、ドライバーや庫内作業者の不足が課題となるなか、住友商事では「人と社会をつなぐ物流施設」をテーマにラストワンマイル対応の拠点整備を進めてきており、新拠点は同シリーズの京都府第1号案件となる。
新施設は地上4階建て、延床約2.9万坪の大規模物流施設で、京滋バイパス「久御山IC」と第二京阪道路「久御山南IC」から各約1.5kmに位置する。京都・大阪の市街地中心部に加え、西日本広域への配送に適した立地を備える。シングルランプ型の効率的な動線計画を採用し、別棟の危険物倉庫も整備することで多様な物流ニーズに対応する。
環境性能の向上にも取り組み、外壁に金属断熱サンドイッチパネルを採用し、太陽光発電パネル(予定)や全館LED照明、人感スイッチ、節水機器を導入する。CASBEE Aランク認証を取得し、環境負荷低減を図った。BCP面では特別高圧受電の採用や受変電設備の屋上設置、停電時にも庫内作業が可能な非常用発電設備を整備し、事業継続性を高めている。
施設内ワーカーの働きやすさにも配慮し、京都の歴史と革新性を取り入れたデザインのクルーラウンジや無人コンビニ、パウダーコーナーなどアメニティを充実させた。庫内で働く従業員の快適性向上を図り、就労環境の改善にもつなげる。
住友商事は物流施設を不動産事業の「第4の柱」と位置づけ、全国でSOSiLAシリーズの開発を推進している。今後も首都圏・関西圏を中心に、各エリアの特性や入居者ニーズに応じた施設開発を進め、事業拡大を図る方針だ。
※「SOSiLA 京都久御山」の施設概要
所在地:京都府久世郡久御山町市田新珠城27番他
延床面積:9万5,244㎡(約2万8,811坪)
竣工年月:2026年2月27日
■阪急阪神不動産(株)<3月12日>
千葉県松戸市で広域配送に適した物流施設「ロジスタ松戸」の建設工事に着手/外環道IC至近で関東広域配送に最適、多様な倉庫ニーズに対応する設計・仕様で2027年2月末竣工予定
阪急阪神不動産(株)は、千葉県松戸市の北松戸工業団地で物流施設「ロジスタ松戸」の新築工事に着手した。東京都葛飾区に隣接する松戸市は、東京23区内への配送拠点として利便性が高く、外環道を利用した関東広域輸送にも適している。竣工は2027年2月末を予定し、環境認証「ZEB Ready」を取得する計画だ。
同施設は、外環道の「三郷南IC」から約3.5km、「松戸IC」から約5.1kmに位置し、東京23区内に加えて千葉・埼玉方面を含む首都圏全域への配送に対応する。松戸市は人口50.1万人と県内有数の規模を持ち、周辺には住宅地が広がる。JR常磐線「北松戸駅」やJR常磐線・京成「松戸駅」から徒歩圏内で、各線「松戸駅」からはバス路線も利用でき、従業員の通勤利便性が高いことから安定した雇用確保が見込まれる。
施設計画では、荷物用エレベーター(最大積載量4.1t、かご寸法W4.0m×L4.0m×H3.15m)に加え、かご車・パレット兼用の垂直搬送機を設置し、上下階の荷物搬送を効率化する。倉庫部分は床荷重1.5t/㎡、天井高5.5m、標準柱間隔10.45m×11.5mを確保し、汎用性の高い空間を実現した。1階には計9台分のトラックバースを設け、車庫証明の取得が可能で駐車場としても利用できる。
働きやすさにも配慮し、事務所区画を2階のワンフロアに集約して従業員間のコミュニケーションを促進する。3階には将来の事務所転用が可能な区画を設け、多様なニーズに対応する計画だ。トラックドライバー向けの休憩室も整備し、ウェルビーイング向上を図る。
安全面では、構内で車両と人の動線を分離し事故防止に配慮した。松戸市が江戸川下流域に位置することから、水害時のBCP対策として高圧受電設備(キュービクル)を2階レベルに設置する。
同社は、先進的物流施設としての機能と環境性能を備えたロジスタ松戸を通じ、首都圏における物流需要の拡大に対応する方針だ。
※「ロジスタ松田」の施設概要
所在地:千葉県松戸市南花島字向町317-1他(地番)
敷地面積:約6,400㎡(約1,900坪)
延床面積:約1万3,600㎡(約4,100坪)
構造規模:鉄骨造・地上4階
施設タイプ:ボックスタイプ(荷物輸送トラックが地上階に設置されたトラックバースに接車し、垂直搬送機等の利用により2階以上のフロアに荷物等を搬送する物流施設のこと)
竣工:2027年2月末(予定)
■(株)センターポイント・ディベロップメント<3月13日>
愛知県の知多市と一宮市でマルチテナント型物流施設2物件が相次ぎ竣工/広域配送に適した立地と最新仕様を備えた大規模施設を整備、労働力確保や環境性能にも配慮
(株)センターポイント・ディベロップメントは、愛知県知多市と愛知県一宮市で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「CPD東海知多」と「CPD一宮」が竣工したと発表した。いずれも広域配送に適した立地と最新仕様を備えた大規模施設で、労働力確保や環境性能にも配慮した物件となっている。
「CPD東海知多」は延床面積5万1,581.22㎡の4階建て施設で、西知多産業道路「長浦IC」から約0.7kmに位置する。「東海JCT」を介して名古屋高速道路に接続でき、名古屋市中心部へのアクセスも良好だ。名鉄常滑線「長浦駅」から徒歩9分と通勤利便性も高く、労働力確保に優位性を持つ。建物は耐震構造で、1区画約1,300〜2,200坪の賃貸区画を設定し、床荷重1.5t/m²、柱スパン11.0m×10.7m、梁下天井高5.5mと最新型物流施設の仕様を備える。1・2階と3・4階はメゾネット仕様で各4区画に分割可能。1階に22台、3階に24台が接車できる高床バースを設け、搬送効率を高めた。共用休憩室やドライバー用トイレ、喫煙スペース、大型シーリングファンや高効率空調など職場環境にも配慮する。
「CPD一宮」は延床面積9万4,346.09㎡の5階建て施設で、東海北陸自動車道「一宮稲沢北IC」から約0.5km、名神高速道路「一宮西IC」から約3kmに位置する。名古屋市中心部や北陸方面へのアクセスに優れ、広域配送拠点としての活用が見込まれる。名鉄尾西線「苅安賀駅」から約1.9kmと通勤利便性も確保する。建物は耐震構造で、1区画約600〜3,000坪の賃貸区画を設定し、床荷重1.5t/m²、柱スパン11.5m×9.55m、梁下天井高5.5mを確保する。4・5階はメゾネット仕様で4〜6区画に分割可能。1〜4階に36〜38台が接車可能な高床バースを設け、効率的な搬送と保管を実現する。共用休憩室やドライバー用トイレ、喫煙スペース、大型シーリングファンなどアメニティも整備した。
両施設とも外壁に断熱性能の高いサンドイッチパネルを採用しているほか、全館LED照明など省エネ対策が施されている。CASBEE Aランク、BELS 6☆、ZEB Readyの評価を取得し、環境負荷低減とBCP対応を強化している。
※「CPD東海知多」の施設概要
所在地:愛知県知多市新知字南新生99番他(地番)
敷地面積:2万3,269.27㎡
延床面積:5万1,581.22㎡
構造:鉄骨造4階建
着工:2024年12月1日
竣工:2026年1月30日
認証取得:CASBEE-建設(新築)Aランク、BELS 6☆、ZEB Ready
※「CPD一宮」の施設概要
所在地:愛知県一宮市大和町南高井字江南5-1他(地番)
敷地面積:4万460.55㎡
延床面積:9万4,346.09㎡
構造:鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造5階建て
着工:2024年7月1日
竣工:2026年2月27日
認証取得:CASBEE-建設(新築)Aランク、BELS 6☆、ZEB Ready
■大和ハウス工業(株)<3月16日>
埼玉県深谷市の東芝工場跡地でのマルチテナント型物流施設「DPL埼玉深谷」建設工事に着手/関越道のIC至近で首都圏と北関東を結ぶ広域配送拠点、太陽光発電システムを備えZEB Ready基準の達成を目指す
大和ハウス工業(株)は、埼玉県深谷市の工業団地「DPI埼玉深谷」内でマルチテナント型物流施設「DPL埼玉深谷」の建設工事に着手する。同社が埼玉県内で開発する物流施設としては60棟目。開発地はかつて日本初のカラーテレビ専用工場として操業していた東芝・深谷事業所の跡地の一部で、2021年3月末でのカラーテレビ生産終了後に大和ハウス工業が取得していた。
「DPI埼玉深谷」は約13万5,000㎡の敷地を活用し、物流・製造・関連産業の集積を目指して開発が進む工業団地で、「DPL埼玉深谷」はその一区画に建設される。立地は関越自動車道「花園IC」から約10km、国道17号線(深谷バイパス)から約4kmと高速道路網への接続性が高い。首都圏と北関東を結ぶ広域輸送に適し、東北地方への中継拠点としての活用も見込まれる。
交通利便性は通勤面でも高く、JR高崎線「籠原駅」まで約2.3km、「深谷駅」も3km圏内に位置する。従業員駐車場58台を整備し、公共交通と自家用車の双方に対応した通勤環境を確保する。
環境面では、屋上に約1,500kWの太陽光発電システムを設置する計画だ。建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の5つ☆取得とZEB Ready以上の基準達成を目指し、省エネ性能を高めた設計とした。
大和ハウス工業は1955年の創業以来、製造施設や医療・介護施設、オフィスなど多様な建築を手がけ、物流施設は累計3,000棟以上の実績を持つ。2002年からは物流最適地の提案から維持管理までを一体で提供する「Dプロジェクト」を展開し、BTS型とマルチテナント型の両面で全国356カ所・総延床面積約1,457万㎡の物流施設を開発してきた。今回の新施設もその一環として、地域の物流機能強化に寄与する見通しだ。
※「DPL埼玉深谷」の施設概要
所在地:埼玉県深谷市幡羅町1-9
敷地面積:2万621.36㎡(6,237.96坪)
延床面積:1万1,885.56㎡(3,595.38坪)
賃貸面積:1万1,695.85㎡(3,537.99坪)
入居テナント数:最大テナント2社(1区画約6,000㎡~入居可能)
構造・規模:S造、耐震構造、平屋建て
床荷重:1.5t/㎡
梁下有効高さ:7m
建物用途:マルチテナント型物流施設
着工日:2026年3月17日
竣工予定日:2027年3月31日
入居予定日:2027年4月1日
■ダイセーエブリー二十四(株)<3月16日>
西日本の広域配送を担う物流拠点「岡山スーパーハブセンター」を開設/岡山地区2拠点統合で倉庫面積を約1.6倍に拡張、「早島IC」至近の立地を生かして近畿・四国・九州結ぶ物流網強化
チルド食品物流を手がけるダイセーエブリー二十四(株)は、岡山市南区に新たな物流拠点「岡山スーパーハブセンター」を開設する。竣工は4月28日、稼働開始は5月13日となる予定。岡山地区に点在していた2拠点を統合し、新物流拠点を広域配送ネットワークの最適化と冷凍・チルドの保管能力強化のための戦略拠点として位置づける。
新拠点は「早島IC」から車で約4分と交通利便性が高く、山陽自動車道や瀬戸中央自動車道に直接アクセスできる。近畿・四国・九州を結ぶ広域配送の中継拠点として適した立地を生かし、幅広い納品時間に対応できる物流ネットワークを構築する。食品の安定供給と効率的な物流オペレーションの両立を目指す。
開設の背景には、チルド食品物流の需要拡大と、西日本エリアの物流高度化がある。従来の2拠点体制では保管能力や幹線輸送の連携面で将来の需要増に十分対応できない状況が生じていた。新拠点では幹線輸送を一元化し、オペレーションを集約することで配送効率を高める。倉庫面積は従来2拠点の合計から約1.6倍に拡張し、取扱量の増加や季節変動にも柔軟に対応できる体制を整える。
施設面では、脱フロン仕様の冷凍・冷蔵設備やインタンクによる燃料供給体制、非常時に稼働可能な発電機を備え、太陽光パネルの設置によりエネルギー効率を高めるなど、環境負荷低減と災害対策を強化した。安定した食品供給と高い品質管理を維持できる拠点を目指す。
従業員の働きやすさにも配慮し、作業エリアには有線放送を導入して生産性とモチベーション向上を図る。オフィスエリアではフリーアドレスを採用し、ペーパーレス化や部門間コミュニケーションの活性化を促すなど、働き方改革を推進する。
※「岡山スーパーハブセンター」の施設概要
所在地:岡山県岡山市南区箕島字平山3322-1
稼働開始日:2026年5月13日
構造:鉄骨造一部2階建て
敷地面積:1万4,341.67㎡(約4,338.36坪)
倉庫面積:冷蔵(約920坪)、冷凍(約178坪)、常温:(約83坪)
バース数:27基(うち大型用6基)
■三井不動産(株)、日鉄興和不動産(株)<3月16日>
関西広域配送を担う大規模物流施設「MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅰ」が着工/10月には「MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅱ」着工の予定で2棟総計の延床面積は24万㎡超に、地域資源を活用したデザインとZEB認証取得で環境共生型施設を推進
三井不動産(株)と日鉄興和不動産(株)は、京都府八幡市で大規模物流施設「MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅰ」の建設工事に着手した。両社が共同開発する物流施設としては「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」に続く2件目で、2027年8月末に竣工する予定。同敷地南側では2026年10月に「MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅱ」の着工を予定しており、2棟合計の総延床面積は24万㎡を超える大規模拠点となる。
「MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅰ」は京都・大阪・神戸を結ぶ要衝に位置し、第二京阪道路「京田辺松井IC」から約3.7km、新名神高速道路「八幡京田辺IC」から約2.8kmと交通利便性が高い。将来的な新名神高速道路の全線開通により名古屋や神戸方面へのアクセス性も向上する見込みで、関西全域をカバーする東西ハブ拠点としての役割が期待される。
施設スペックについては大規模プレートを活かし、多様なテナントニーズに対応する仕様を導入。「MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅰ」では1階バースを車庫登録可能な仕様とし、倉庫・車庫・事務所を一体化した営業拠点運営を実現する。全階でロングウイング車の接車に対応し、2.0tフォークリフトが走行可能な床設定とするなど、重量物や多様な車両への対応力を高めた。上層階には空調を備え、低層階も将来設置に対応する仕様とすることで、快適な労働環境とテナントの初期負担軽減を両立する。
デザイン面では、桂川・宇治川・木津川が合流する八幡市の地形をモチーフにした流麗な外観を採用し、2棟一体で「流れ」を表現した。内装には地域資源である木材や竹を活用し、「MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅰ」のサブエントランスには竹をモチーフにしたルーバーを設置するなど、地域特性を反映した空間づくりを進める。
サステナビリティ面では、最大72時間対応の非常用発電機や防災備蓄倉庫を備え、敷地を周辺地盤より約1.1m嵩上げするなどBCP対策を強化した。屋根には太陽光PPAを導入し、「MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅰ」と「MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅱ」の合計で約8MW以上の発電量を見込む。ZEB認証の最高ランク取得に加え、DBJ Green Building認証やCASBEE Aランク評価の取得も予定している。
※「MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅰ」の施設概要
所在地:京都府八幡市戸津水戸城301他
敷地面積:約7万8,815㎡(約2万3,841坪)
延床面積:約7万8,155㎡(約2万3,642坪)
規模・構造:地上4階建て・ダブルランプ・鉄骨造
用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
着工:2026年3月16日
竣工:2027年8月末(予定)
※「MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅱ」の施設概要
所在地:所在地:京都府八幡市戸津水戸城301他
敷地面積:約3万6,620㎡(約1万1,077坪)
延床面積:約16万1,488㎡(約4万8,850坪)
規模・構造:地上4階建て・スロープ・鉄骨造
用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
着工:2026年10月(予定)
竣工:2028年9月末(予定)
■霞ヶ関キャピタル(株)<3月16日>
AM業務を受託している冷凍自動倉庫「LOGI FLAG TECH 神戸弥栄台Ⅰ」が着工/「布施畑IC」至近の立地で関西全域をカバーする配送拠点を構築、約1.5万パレット収容の立体倉庫と自然冷媒採用で次世代型施設を実現
霞ヶ関キャピタル(株)は、アセットマネジメント業務を受託する冷凍自動倉庫「LOGI FLAG TECH 神戸弥栄台Ⅰ」が着工したと発表した。物流業界で課題となる労働力不足や冷凍倉庫の過酷な就労環境を改善するため、自動ラックを用いた入出庫の自動化を実現する次世代型施設として開発を進める。
同施設は神戸淡路鳴門自動車道「布施畑IC」から約1kmに位置し、阪神高速道路や主要幹線道路へのアクセスに優れる。関西全域をカバーする配送拠点として利便性が高く、神戸市営地下鉄西神・山手線「総合運動公園駅」から約500mと通勤利便性も確保しており、人材確保面でも優位性を持つ。
倉庫は2層構造で、1層目にトラックバースと荷捌きエリア(+5℃帯)、2層目に天井高約30mの冷凍保管エリア(−25℃帯)を配置する。冷凍保管エリアには自動ラックを設置し、日常作業で人が立ち入る必要がない構成とした。収容能力は約1万5,000パレットで、高効率な保管を実現する立体倉庫となる。
環境面では、2030年のフロン規制を見据え自然冷媒を用いた冷却機を採用するほか、屋根に太陽光発電パネルを敷設し、再生可能エネルギーによる電力供給を可能とする計画だ。省エネと脱炭素に配慮した施設として運用を目指す。
同社は、冷凍物流の高度化と省人化を推進する次世代型物流施設として、地域の物流インフラ強化に貢献するとしている。
※「LOGI FLAG TECH 神戸弥栄台 I」の施設概要
所在地:兵庫県神戸市須磨区弥栄台 3-1-2
敷地面積:8,408.44㎡(2,543.55坪)
延床面積:1万9,249.92㎡(5,823.10坪)
パレット数:1万5,144枚
竣工予定:2028年2月
建物構造:鉄骨造・地上2階建て
■コクヨ(株)<3月17日>
仙台市泉区で次世代MHシステムを導入した物流拠点「東北IDC」が竣工/最大27万SKUの高密度保管実現で東北・北海道の供給体制を強化、地域と共生する多目的交流エリアを備え新たな物流モデルを構築
コクヨ(株)は、宮城県仙台市泉区で建設を進めていた最新鋭の物流拠点「東北IDC(Integrated Distribution Center)」が竣工したと発表した。(株)日立製作所の次世代MHシステムを導入し、庫内生産性は主要3拠点の平均と比べ約40%向上する見通し。2026年10月の稼働に向け、設備構築とテスト工程に移行している。
新拠点は、コクヨグループでECサービスを展開する(株)カウネットが推進する「購買プラットフォーム戦略」を物流面で支える役割を担う。東北・北海道エリアにおける配送リードタイム短縮と品揃え拡充を目的とし、最大27万SKUの高密度保管を計画する。標準規模の拠点ながら主要IDCに匹敵する出荷能力を備え、地域全体の供給体制を強化する。
庫内では、日立の統合型マテハン制御システム「ユニバーサルWCS」を採用。搬送計画最適化エンジン「LogiRiSM」と連携し、オーダー投入順序や搬送ルートをリアルタイムに最適化する。国内初の本格導入となるHAI ROBOTICS社のGTPシステム「HaiPick Climb System」や搬送AGV、コンベヤなど複数設備を一元制御し、高密度保管と高速出荷を両立する。ロボットが商品を作業者の元へ搬送する仕組みにより歩行時間を削減し、棚卸工数も既存拠点比で50%〜70%削減される見通しだ。
働きやすさにも配慮し、大型高効率空調による温度管理や低騒音型設備の導入で、一般オフィスに近い静穏環境を整備した。約100名の新規雇用を計画し、休憩室には家具づくりのノウハウを生かした什器を配置するなど、従業員の快適性を高めている。
さらに、地域社会との共生を掲げ、敷地内に「多目的交流エリア」を設置。教育機関や地元企業との連携にも活用できる設計とし、地域の賑わい創出や経済活性化に寄与する。高度な物流機能と地域共生を両立する新たなモデルとして、東北・北海道エリアの発展を支える拠点を目指す。
※「東北IDC」の施設概要
所在地:宮城県仙台市泉区明通3-31
竣工:2026年2月28日
稼動開始:2026年10月30日(予定)
賃借坪数:約7,000坪(2階、3階)
延床坪数:約1万5,000坪
建物階数:4階建て(133m×103m)、RCS構造(鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、耐震)
■プロロジス<3月17日>
東京都板橋区に取得した開発用地での都市型物流施設「プロロジスアーバン東京板橋1」開発を発表/稼働中の冷蔵倉庫も取得して「プロロジスアーバン東京板橋2」として運営開始
プロロジスは、東京都板橋区で開発用地と冷蔵倉庫を取得し、都市型物流施設「プロロジスアーバン東京板橋1」を開発すると発表した。竣工予定は2028年末頃で、竣工と同時に入居企業の募集を開始する。同時に取得した稼働中の冷蔵倉庫は「プロロジスアーバン東京板橋2」として所有・運営。これによりプロロジスが所有する「プロロジスアーバン」シリーズ物件は計9棟となる。
開発地は都営地下鉄三田線「新高島平駅」から約350m(徒歩約5分)と通勤利便性が高い。首都高速5号池袋線「高島平IC」から約1.4kmに位置し、板橋区・練馬区・中野区を中心に自動車30分圏内の人口は約410万人に達する。消費地至近の立地を生かし、ラストワンマイル配送の拠点として高い優位性を持つ。
「プロロジスアーバン東京板橋1」は敷地約4,000㎡に地上5階建て、延床約1万2,850㎡の都市型施設として開発する。賃貸区画は100坪台からと小規模区画に対応し、事業拡張にも柔軟に応じる設計とした。1階は配送車両が乗り入れ可能で、上層階には共用荷物用エレベーターと荷捌きスペースを設置する。電気容量を通常より多く確保し、倉庫区画には全館空調を導入することで、保管・配送用途にとどまらず、ショールームや商品撮影、研究開発、ECフルフィルメントなど多様な利用を想定する。
隣接する「プロロジスアーバン東京板橋2」は2階建ての賃貸用冷蔵倉庫で、従前より食品卸会社が利用していた施設を取得し、運営している。
プロロジスが取得した物流施設・倉庫は累計70棟、延床約161万㎡に達しており、同社は今後も新規開発や再開発を通じて物流ニーズに対応する方針だ。
※「プロロジスアーバン東京板橋1」の計画概要
所在地:東京都板橋区高島平6-7-19
敷地面積:約4,000㎡(約1,210坪)
延床面積:約1万2,850㎡(約3,890坪)〔予定〕
構造:地上5階建て、S造
竣工:2028年末〔予定〕
※「プロロジスアーバン東京板橋2」の施設概要
所在地:東京都板橋区高島平6-7-2
敷地面積:約2,000㎡(約605坪)
延床面積:2,214㎡(約670坪)
構造:地上2階建て、S造
竣工:2012年11月
■東急不動産(株)<3月17日>
シリーズで中国地方初となる環境先進型物流施設「LOGI’Q広島」の建設工事に着手/延床約2万3,000坪で最大14テナントが入居可能な広域配送拠点を構築、再エネ100%運用や蓄電池活用で循環型エネルギーモデルを実現
東急不動産(株)は5月31日、物流施設「LOGI’Q」シリーズとして中国地方で初となる「LOGI’Q広島」の建設工事に着手する。延床面積約2万3,000坪の環境フラッグシップ物件として、同施設の開発を進める。関西・九州間の中継拠点である広島県は食品加工が盛んで、冷凍冷蔵倉庫の需要が高いことから、同施設の1〜2階を冷凍冷蔵対応とし、地域ニーズに応える。
立地は広島高速3号線「観音IC」から約4km、「吉島IC」から約3km、「広島港」から約5kmと広域配送に適する。市街地へのアクセスも良好で、広島市内向けの配送拠点としても活用できる。最大14テナントが入居可能な大型マルチテナント型施設で、ランプにより各階へ接車でき輸送効率を高める。シリーズ初の中国地方進出となり、同社が目指す全国物流ネットワークの構築にも寄与する。
冷凍冷蔵倉庫は電力使用量が大きいが、同社の再生可能エネルギー発電所を活用した電力供給や蓄電池の導入、子会社リエネ(株)が提供する再エネ100%の「リエネでんき」を組み合わせ、施設全体を再エネ100%で運営する計画だ。蓄電池は太陽光の余剰電力を充電し夜間に放電するほか、停電時の自立運転にも対応しBCP強化に寄与する。物流施設として初となる市場運用対応型蓄電池の導入も特徴だ。
建設資材の製造段階でも再エネを活用する「再エネ循環活用モデル」を採用し、床デッキ材や鉄骨の一部を再エネ由来電力で製造する。物流施設での採用は初の取り組みとなる。さらにEVトラック向けの超急速充電器「GO Charge」を敷地内に設置し、再エネ100%電力での充電を実現する。新設物流施設への導入は国内初となる。
社会課題への対応として、水素ドローンポートの設置も検討する。水素ドローンによる離島への物資輸送を計画し、航続時間約120分の機体を活用する。物流施設内への水素ドローンポート設置は日本初となる。トラックスケールの導入や置き配バースの整備など、輸送効率化や路上駐車抑制にも取り組む。
同社は今後も環境施策と物流DXを融合した新たな「LOGI’Q」シリーズを通じ、持続可能な物流施設とまちづくりの実現を目指すとしている。
※「LOGI’Q広島」の施設概要
所在地:広島県広島市江波沖町1588-4
用途地域:工業地域
主要用途:倉庫業を営む倉庫
敷地面積:3万1,019.70㎡ (9,383.46坪)
延床面積:7万7,365.02㎡ (2万3,402.91坪)
建物構造:鉄骨造5階建て
着工:2026年5月31日
竣工:2028年4月28日
トラックバース:138台
駐車場:普通自動車242台(内車いす用2台)、トラック待機場8台
バイク置き場:10台
駐輪場:50台
環境認証(予定):CASBEE S認証、BELS 6☆認証、「ZEB」認証
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。
