<2021年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報>
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。
■ジーエルアールインベストメント(株)<1月27日>
⇒大阪市和泉市の「(仮称)和泉市あゆみ野一丁目プロジェクト」開発工事に着工
ジーエルアールインベストメント(株)(GLR)とゴールドマン・サックスグループは、大阪府和泉市において、「(仮称)和泉市あゆみ野一丁目プロジェクト」の2022年3月開発工事着工に向け、1月26日に地鎮祭を行った。
本施設は、地上4階建て延床面積約10万532㎡(約3万411坪)のランプウェイ付き大型物流施設で、2024年5月末竣工(予定)の計画。対象地は、阪和自動車道「岸和田和泉IC」から約550mの距離にあり、大阪市中心部へのアクセスが約30分とエリア配送も可能なことに加え、南大阪エリアの中心地に位置しており、南大阪エリア全域をカバーすることができる。また、3つの高速道路に接続している阪和自動車道を利用することにより、神戸市・京都市、奈良市・和歌山市と近畿エリアの消費地に対してもアクセスが良好だ。和泉市の世帯数は年々増加しており、周辺には多くの住宅街が控え、雇用確保にも優れる。本施設には非常用発電機の設置を計画していることに加え、内陸部に位置する土地柄、水害といった自然災害にも強く、物流会社及び荷主企業の事業継続の観点でのサポートも整っている環境であると言える。
GLRでは物流施設の賃貸仲介事業を行うとともに、リーシングの強みを生かした物流不動産を対象とするアセットマネジメント関連事業にも鋭意取り組む方針。今後も物流に特化した不動産コンサルティング会社として、テナント企業、デベロッパーや国内外投資家などの幅広い顧客層に対して質の高いサービスを展開していくという。
※「(仮称)和泉市あゆみ野一丁目プロジェクト」の概要
所在地:大阪府和泉市あゆみ野1-12他
敷地面積:5万2,106㎡(約1万5,762坪)
延床面積:約10万532㎡(約3万411坪)(予定)
構造:鉄骨造 地上4階建て(予定)
開発工事着工:2022年3月(予定)
建築工事着工:2022年10月(予定)
竣工:2024年5月末(予定)
■大和ハウス工業(株)<1月31日>
⇒東京・江東区塩浜の「DPL江東深川」が竣工、地上7階建ての都市型物流施設
大和ハウス工業(株)は、2019年8月より東京都江東区塩浜において建設を進めてきた都市型マルチテナント型物流施設「DPL江東深川」(地上7階建て、敷地面積:3万6,882㎡、延床面積:13万8,160㎡))が1月31日に竣工したと発表した。
同社は東京都内において、マルチテナント型物流施設「DPL国立府中」(東京都府中市)やBTS型物流施設「Dプロジェクト武蔵村山」(東京都武蔵村山市)など22か所、総延床面積約94万㎡)の物流施設の開発を手掛けてきた。今回新たに竣工したDPL江東深川は、東京の湾岸エリアに位置し、「東京駅」より4km圏内、首都高速道路9号深川線の「塩浜入口IC」・「枝川出口IC」より約700m、東京メトロ有楽町線・ゆりかもめ「豊洲駅」より徒歩約10分と、職住近接の立地で、首都圏への配送はもとより、東北エリアや東海エリアへの配送にも適する。物流施設だけではなく、事務所としても利用できるほか、BCP対応として免震システムの導入や浸水対策も講じられているという。このほか、テナント企業の従業員の労働環境整備の一環として、従業員専用のカフェテリアや日用品店舗を設置した。東京メトロ有楽町線・ゆりかもめ(東京臨海新交通臨海線)「豊洲駅」より徒歩約10分、JR京葉線「越中島駅」から徒歩約10分の場所にあるため、公共交通機関での通勤の利便性も高い。車通勤の従業員にも配慮し、160台分の従業員用駐車場も用意されているという。
※「DPL江東深川」の概要
所在地:東京都江東区塩浜1-2-2
敷地面積:3万6,882㎡(1万1,156坪)
建築面積:2万5,493㎡(7,712坪)
延床面積:13万8,160㎡(4万1,793坪)
賃貸面積:8万7,776㎡(2万6,552坪)
構造・規模:PC造 免震構造・地上7階建て
高さ:47m、幅:173m、奥行き:117m
建物用途:マルチテナント型物流施設
着工:2019年8月1日
竣工:2022年1月31日
入居:2022年2月1日
■日鉄興和不動産(株)<1月31日>
⇒物流施設「LOGIFRONT」シリーズの首都圏第4弾「LOGIFRONT浦安」を着工、 関西・関東で8物件を開発
日鉄興和不動産(株)は、物流施設「LOGIFRONT(ロジフロント)」シリーズを展開しており、千葉県浦安市において、「LOGIFRONT越谷Ⅰ」、「LOGIFRONTⅡ」、「LOGIFRONT狭山」に次ぐ首都圏第4弾となる「LOGIFRONT浦安」の建設に着工した。本施設はマルチテナント型物流施設で、2023年1月末の完成に向けて開発を進めると同社ではしている。
本施設は、東京都心部から15km圏内、首都高速道路湾岸線「舞浜IC」から約2.4kmに位置しており、幹線道路(首都高速湾岸線・国道357号線)による関東圏全域へのアクセスが良好なエリアとして利便性が高く、広域集配送の拠点として期待されている立地環境にある。また、大型物流施設や生産・加工施設が集積する千葉県内有数の産業エリアであり、24時間操業が可能なことに加え、浦安エリアの人口集積による雇用者の確保にも期待が持てる立地だ。
本施設は、1階・2階にトラックバースを備えた地上4階建てマルチテナント型施設として計画されており、1階から3階をRCS構造にすることでブレースを削減し、レイアウトの自由度を高める等、機能性と汎用性を兼ね備えた計画であるとしている。テナント分割にもフレキシブルに対応できるよう大型車両が直接2階へアクセスが可能なスロープを設置し、昇降設備は荷物用エレベーター・垂直搬送機をそれぞれ4機を標準装備。さらに垂直搬送機2機の増設を可能とする構造とし、入居テナントの将来ニーズへの対応も配慮した仕様になっている。また、事務所の増設や倉庫空調機器等の設置、非常用発電機の設置等、入居テナントのニーズに寄り添った最適なカスタマイズも考えられている。外観は、ブラック×シルバーの外壁にLOGIFRONTシリーズのシンボルマークの「ビッグL(エル)」や充実した植栽が映えるスタイリッシュなデザインを採用。環境対策としては、全館 LED 照明やセンサー照明の採用、壁面緑化等、環境や省エネルギーに配慮した施設計画となっている。
※「LOGIFRONT浦安」の計画概要
所在地:千葉県浦安市港80
敷地面積:2万4,413㎡(7,384坪)
延床面積:5万2,478㎡(1万5,875,坪)
構造・階数:RCS造(一部S造)・4階スロープ型
着工:2021年12月
竣工:2023年1月末予定
■東急不動産(株)<1月31日>
⇒物流施設に再エネ100%電力「ReENEグリーンエネルギー」を提供、「LOGI’Q」入居テナント向けに環境負荷軽減サービスを開始
東急不動産(株)は、同社が開発する物流施設「LOGI’Q(ロジック)」に入居するテナント企業、およびその荷主企業等向けに、再エネ100%電力である「ReENEグリーンエネルギー」を活用した環境負荷軽減サービスの提供を始めると発表した。LOGI’Qシリーズでは今後、物流施設屋上にオンサイトPPA契約という契約方式を通じて太陽光発電設備を設置し、そこで発電した生グリーン電力を当該施設内で活用するほか、同社が全国で展開する再生可能エネルギーの発電所で発電した再生可能エネルギー100%電力を共用部・専有部へ供給。テナント・荷主企業向けに再エネ100%電力価値を提供できるサービスなどの取組を進める。
同社は環境先進企業として、事業活動に必要な電力を再エネ100%電力とする国際的なイニシアチブの「RE100」の達成目標年度を2025年と当初目標(2050年)より25年前倒す目標を掲げており、全てのオフィス・商業施設・ホテルおよびリゾート施設での再エネ切り替えを進めているとしており、今回の新サービスと合わせ、物流施設の環境負荷軽減を進める方針だ。
■(株)NTTロジスコ(株)<1月31日>
⇒「千葉物流センター危険物倉庫」を竣工、化粧品物流プラットフォームのメイン拠点で危険物の取り扱いが可能に
(株)NTTロジスコは、関東圏の主要物流拠点である千葉物流センター(千葉県市川市)において化粧品物流専用の「千葉物流センター危険物倉庫」を竣工したと発表した。
2014年に開設した「千葉物流センターB棟」では、シェアリング型の化粧品物流プラットフォームを展開しており、医薬品医療機器等法(薬機法)上の化粧品製造業許可も取得している。製造作業をはじめ、入出荷作業、倉庫管理システム、作業・保管エリア、輸配送モードのシェアリングにも取り組んでおり、複数顧客で利用されている。近年、化粧品メーカーおよびディーラーより危険品に該当する製品の取り扱いについての問い合わせが多く寄せられていたことから、千葉物流センター内に倉庫業法上の危険品倉庫の要件を満たした危険物倉庫の建設に着手し、このたび竣工に至ったものだ。
本倉庫は、一般倉庫と同一敷地内に併設されており、効率的な運営が行える。一般的に危険物倉庫は、3PLの一般倉庫とは離れた立地で運営されていることが多いが、本倉庫については同一敷地内に併設することで、製品の横持配送コストを削減するとともに、一般倉庫で危険物以外の製品と同梱を行うことで、エンドユーザーへの配送までのリードタイムの短縮や配送コストの低減を実現できるとしている。これまで一般倉庫では扱えなかった消防法に定める危険物第四類(引火性液体)に該当する製品(香水、スプレー缶、アロマオイル、アルコール消毒、除菌ジェル等)の取扱が可能となるため、顧客製品ラインナップの拡充にも貢献する。一般的に危険物倉庫は常温倉庫が多いが、同社では温度管理商品が多い化粧品メーカーに安心して利用してもらえるよう空調を設置し、24時間温度管理できるものとしている。
※「千葉物流センター危険物倉庫」の概要
所在地:千葉県市川市二俣717-88
延床面積:192.8坪(637.5㎡)
階数:平屋
構造:鉄骨造 地上1階建、有効高さ4~5m、床荷重1.5t/㎡
その他:空調完備(15~30℃)、LED照明、泡消火設備
竣工:2021年12月
■日本物流開発(株)<1月31日>
⇒EC物流事業拡大と物流効率化のために「土浦新センター」を建設
(株)丸和運輸機関の連結⼦会社である⽇本物流開発(株)は、EC物流事業における業績拡⼤及び物流効率化を⽬的とし、茨城県⼟浦市に市内初となる物流総合効率化法の認定を受けた物流センターを建設する。同社は、EC物流事業の分野において流通加⼯技術を強みとし、2020年8⽉の丸和運輸機関との経営統合を機としてさらなる事業拡⼤と企業価値向上を⽬指している。⼟浦新センターは、日本物流開発としてはこれまでにない⼤型の投資案件で、今後の事業拡⼤の重要拠点とする戦略を掲げている。 2022年4⽉には⽇本物流開発と丸和運輸機関の協業による「デジタル営業推進チーム」発⾜する計画で、マーケティングの強化とEC物流事業の更なる拡⼤に取り組む。
※「⼟浦新センター」の概要
所在地:茨城県⼟浦市上坂⽥1467(常磐道⼟浦北インター1km)
敷地⾯積:1万6,344㎡ (4,944坪)
建設⾯積:1万8,742㎡ (5,669坪)(予定)
投資総額:約32億円
竣⼯:2023年6⽉(予定)
■プロロジス<1月31日>
⇒多機能ビジネス拠点・物流スペースを兼ね備えた「プロロジスアーバン東京押上1」を提供
プロロジスは、東京都墨田区押上において都市型賃貸用物流施設「プロロジスアーバン東京押上1」の提供を開始すると発表した。
本施設は、都心のオフィス並みのアクセス利便性と、物流施設としての機能性を活かし、プロトタイプ開発拠点とデモルームの併設、ショールーム兼配送拠点、音響・映像スタジオなど、既存のオフィスや物流施設・工場の垣根を超えた新たな拠点。東京スカイツリー至近に立地する既存施設を改修したもので、物流スペースを含む多機能なビジネス拠点を必要とする企業に賃貸する。2022年2月よりリノベーション工事に着手し、2022年夏頃に完成する予定だ。
同社は、郊外の大型先進的物流施設「プロロジスパーク」に加え、2020年より「プロロジスアーバン」の提供を開始しており、本施設は、品川区、足立区、大田区などに続くシリーズ第5弾となる。本施設は、京成電鉄・都営地下鉄・東京メトロ・東武鉄道の「押上駅(スカイツリー前)」より徒歩5分、「とうきょうスカイツリー駅」より徒歩9分の地点に立地している。東京駅からわずか5.5km、首都高速6号向島線「向島出入口」より約1.2kmと、都内全域への車両でのアクセス性にも優れている。周辺には東京ソラマチをはじめとする商業施設や店舗が立地し、車5分圏内には約5万人が居住。周辺商業施設への店舗間配送や、ECフルフィルメント拠点、ダークストアとしての利用ニーズが想定されるほか、城東・城北エリアへの即日配送やラストワンマイル拠点としても理想的な立地であると同社ではしている。
本施設は、敷地面積約2,400㎡に立地する地上5階建て、延床面積約6,900㎡の既存施設をマルチテナント型施設として改修。1階・3階・4階は、物流をはじめ多用途で利用できるスペースとし、2階・5階はオフィススペースとする。1階から3階および4階へは、スロープを利用して4tトラックが直接アクセスできる構造であり、効率的な物流業務を支援するものとなっている。3階部分には20~30台程度の乗用車・貨物車を駐車可能な屋内駐車場を備える計画とし、従来のオフィスビルでは対応が難しい多数の営業車両や貨物車両の保管対応ができるものとする。物流スペースの階高は、1階が7.4m、3・4階が6.2m、床荷重はいずれも1㎡当たり1.6tと、標準的な先進的物流施設を超えるスペック。重量機器や長尺の荷物保管にも対応可能であり、業務用大型プリンター、医療機器、光学顕微鏡などのショールームやスタジオとしての利用も見込まれる。入居区画として、1階物流スペースおよび2・5階オフィススペースの利用、3・4階物流スペースおよび5階オフィススペースの利用、5階オフィスのみの利用の3パターンを整備。最大5企業の入居を可能とする計画だという。
※「プロロジスアーバン東京押上1」計画概要
開発地:東京都墨田区押上2-21-2
敷地面積:2,433.63㎡(736.17坪)
延床面積:6,925.64㎡(2,095.01坪)
構造:地上5階、地下1階、耐火構造
改修工事着工:2022年2月
工事完了予定:2022年夏頃
■福岡地所株)<1月31日>
⇒環境に配慮した物流施設「(仮称)ロジシティ古賀⻘柳」新築工事に着工
福岡地所(株)は、古賀市に計画中の「(仮称)ロジシティ古賀⻘柳」の起工式を1月26⽇に行い、新築⼯事に着手した。同社の物流施設「ロジシティ」としては、2020年9月に竣⼯した「ロジシティみなと香椎ノース」に続く2棟目の物件。環境や省エネルギー性及び室内の快適性に配慮した計画により、CASBEE 建築 A ランク等の環境認証の取得を目指す。竣工は2023年3月の予定だ。
本施設は、九州⾃動⾞道「古賀 IC」から約3.5km、「福岡 IC」から約12kmと、九州各地への輸送・配送に優れた⽴地に建設される。「福岡空港」や「博多港」にも⾞で約30分圏内にあり、陸路輸送だけではなく、空路・海路輸送にも対応可能だ。
本施設の建屋は、1・2階及び3・4階の各2フロアを2分割することで計4区画の組み合わせにより、最小約3,000坪から最大1万2,800坪まで、入居企業の用途に応じた柔軟な賃貸が可能。床荷重1.5t/㎡、梁下有効⾼5.5m、倉庫内柱間10.5mを確保した常温倉庫で、高い保管効率を実現する。1階から3階にかけてランプウェイも設ける計画で、1階及び3階の各トラックバースに接⾞が可能。また、1区画につき荷物用エレベーター、垂直搬送機を各1基設置し、効率的な輸送を実現する。
入居企業の従業員専用ラウンジ(休憩室)を設置する。また、省エネ性能を向上させるため、外装の⾼断熱化や、⾼効率照明器具(LED)の採用なども計画。建物屋根の耐荷重は将来的に屋根全域に太陽光パネルの設置が可能な設計になっている。
※「(仮称)ロジシティ古賀⻘柳」の概要
所在地:古賀市⻘柳町字新城105-36 他
敷地面積:2万3,233.80㎡(7,028.22坪)
延床面積:4万9,461.08㎡(1万4,961.98坪)
賃貸面積:4万3,757.49㎡(1万3,236.64坪)
構造・階数:SRC造・S造・4階建
着⼯:2022年1月26⽇
竣⼯:2023年3月(予定)
倉庫タイプ:常温マルチテナント型
■大和物流(株)<2月1日>
⇒京都府内3拠点目となる「久御山物流センターⅡ」を稼働、3拠点で延床面積約5万㎡に
大和ハウスグループの大和物流(株)は、京都府久世郡久御山町で建設を進めていた物流施設「久御山物流センターⅡ」を1月31日に竣工し、2月1日に稼働させた。
近年、関西圏では、物流施設の空室率が減少し、物流需要の高まりが鮮明となっている。中でも京都府は、新名神高速道路などの整備により、広域配送の利便性が高い適地として物流施設の開発が進展している。同社は、こうした状況に対応し、2018年7月に「久御山物流センター」(京都府久世郡久御山町)を稼働し、2020年8月には「京都物流センター」(京都市南区上鳥羽)を建て替えにより増床するなど、京都府内での事業基盤を拡張してきた。今回稼働した久御山物流センターⅡは、同社の京都府内で3棟目の物流施設で、さらなる物流需要の増加に対応するためのものと位置付けられている。
本施設は、第二京阪道路「久御山南IC」から約2km、京滋バイパス「巨椋IC」から約5kmに位置し、関西の主要消費地への短時間でのアクセスに優れる。また、将来的に全線開通が予定されている新名神高速道路の「八幡京田辺IC」から約6.5kmに位置するため、東西広域への配送拠点としての交通利便性の向上も見込める。
本施設から約3kmの距離には「久御山物流センター」が、同じく約15kmの距離には「京都物流センター」と、同社運営の物流施設が立地しており、3棟合計で延床面積 約5万㎡(約1万5,000坪)を確保しており、同社では、3棟間で車両や人員の連携や、繁閑による在庫量増減に対応することで、安定的な事業運営を行うことができるとしている。
本施設は、重量物の保管・荷役にも対応できる低床式の物流施設。約2万4,502 ㎡(約7,412坪)の延床面積を活かし、分散された物流拠点の集約にも対応できます。
貨物用エレベーターと垂直搬送機(※)を各3基備え、上下階への荷物の搬送を円滑に行うとともに、1フロア当たり最大約6,012㎡(約1,819坪)の倉庫スペースを活用することで、流通加工を伴う作業場の確保や自動化設備の導入など、物流戦略に基づいた効率的なオペレーションが可能です。
本センターは、交通利便性と施設仕様を活かし、関西エリアに拠点を持つ企業の輸配送拠点などとして運用します。京都府内の「久御山物流センター」や「京都物流センター」と3拠点で連携することで、安定的な事業運営を行いながら、多種多様な物流ニーズに対応した提案をしていきます。
※「久御山物流センターⅡ」の概要
所在地:京都府久世郡久御山町林高黒1番1
敷地面積:1万2,233.97㎡(約3,700.78坪)
延床面積:2万4,501.50㎡(約7,411.70坪)
構造・規模:鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造 地上5階建(倉庫4層) 低床式
床荷重:各階2.0t/㎡
搬送設備:貨物用エレベーター3基(3.6t:1基、4.6t:2基)、垂直搬送機3基(1.8t)
着工:2021年2月1日
竣工:2022年1月31日
稼働:2022年2月1日
■大和ハウス工業(株)<2月1日>
⇒大型マルチテナント型物流施設「DPL兵庫川西」を着工、新名神高速道路「川西IC」に近接
大和ハウス工業(株)と大和ハウスグループの(株)フジタが共同出資し組成した川西石道特定目的会社は、兵庫県川西市石道に開設を予定している大型マルチテナント型物流施設「DPL兵庫川西」の建設に着手した。
関西地区では、EC(電子商取引)関連の物流量増加を背景に、マルチテナント型物流施設への需要が堅調に推移している。新規需要が新規供給を上回る需要超過状況が続いており、空室率も関西圏の大型マルチテナント型物流施設(延床面積:1万坪以上)は、2020年には3.7%と前期比0.3ポイント低下し、減少傾向にある。関西地区では、これまで湾岸地域で物流施設開発が進んでいたが、新名神高速道路の開通(2023年度全線開通予定)に伴い、内陸部での開発が増えている状況だ。大和ハウス工業とフジタは、こうした状況を踏まえ、2020年11月に茨木市の彩都東部中央東土地区画整理事業地内において大型マルチテナント型物流施設「DPL茨木北」(2022年8月竣工予定)を着工している。今回は、希少価値の高い関西内陸部の兵庫県川西市において、最大12社のテナント企業が入居できる大型マルチテナント型物流施設「DPL兵庫川西」を開発することにしたものだ。
DPL兵庫川西は、新名神高速道路「川西IC」から約800mと近畿エリアから広域には西日本エリアまで短時間でアクセスできる場所に位置する。能勢電鉄妙見線「畦野駅」からは約3.3kmで、近隣には生活環境が整った阪急北ネオポリス地区をはじめとした大規模ニュータウンもあるため、職住近接の就労環境が整っているという。
本施設は、BCP対策として免震システムも導入する。同システムにより地震の揺れを軽減することで上層階の荷崩れを抑制し、短時間で事業の再開が可能となるため、物流施設のレジリエンス強化につながる。
※「DPL兵庫川西」の概要
所在地:兵庫県川西市石道
構造・規模:鉄筋コンクリート造ならびに一部鉄骨造、地上 4階建て
敷地面積:約4万1,304㎡(約1万2,494坪)
延床面積:約8万9,065㎡(約2万6,942坪)
賃貸面積:約7万2,281㎡(約2万1,865坪)※各階3テナント
着工日:2022年2月1日
竣工予定日:2023年9月30日
稼働開始日:2023年10月1日
総事業費:約200億円
■オリックス不動産(株)<2月1日>
⇒環境保全志向のマルチテナント型物流施設「守谷Ⅱロジスティクスセンター」を着工、2023年1月竣工の予定
オリックス不動産(株)は、茨城県常総市で2023年1月末の竣工を目指し、マルチテナント型物流施設「守谷Ⅱロジスティクスセンター」(延床面積:2万3,735.95㎡)を着工した。
本施設は、常磐自動車道「谷和原(やわら)IC」まで約4.2km、国道16号線および圏央道までのアクセスに恵まれた首都圏全域への配送が可能な物流施設。内守谷工業団地内に立地し、周辺にはメーカーの工場や保管倉庫兼配送センターも多く物流ニーズも高い。建屋は、延床面積2万3,735.95㎡(7,180.12坪)、地上3階建てのマルチテナント仕様で、最大2テナントが入居可能。1階には28台の大型トラックが同時接車可能なバースを備え、スムーズな入出庫を実現する。敷地内には、普通自動車の駐車場を83台分確保しており、各テナントの従業員が快適に利用できる環境を整える。また、屋上には自家消費型の太陽光発電設備を実装するほか、電気自動車(EV)充電スタンドを設置するなど、環境にも配慮した物流施設として開発を進める。
オリックスグループは、東名阪を中心に43物件の物流施設の投資開発実績を持つ。今後も、進化するサプライチェーン戦略や、発展を続けるインターネット通販市場にも対応できる最新鋭の物流施設の開発を目指す。
※「守谷Ⅱロジスティクスセンター」の概要
所在地:茨城県常総市内守谷町3950番地3
敷地面積:1万4,236.09㎡
延床面積:2万3,735.95㎡
規模・構造:地上3階建て、S造
駐車場台数:普通車83台、トラックバース28台、大型トラック待機場8台
その他:床荷重1.5t/㎡ 梁下有効高5.5m以上、全館LED完備、非常用発電機完備、
太陽光発電設備実装、電気自動車(EV)充電スタンド設置
着工:2022年2月1日
竣工:2023年1月末(予定)