日本GLP(株)⇒熊本県大津町で先進的物流施設「GLP熊本大津」を着工/2025年10月末竣工の予定、(株)近鉄ロジスティクス・システムズが専用施設として利用

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 日本GLP(株)は、熊本県大津町で総延床面積約1万3,200㎡の先進的物流施設「GLP 熊本大津」の建設に着手した。
 同施設は、同社が熊本県で初めて開発する物流施設で、2025年10月末に竣工する予定。半導体やパソコン・サーバーなどの高品質輸送で実績のある(株)近鉄ロジスティクス・システムズが専用施設として使用することが決まっている。日本GLPは今後、同施設開発プロジェクトを皮切りに熊本エリアはもちろん、九州エリア全体での事業機会の拡大をめざす。
 九州地方における半導体産業の事業展開は活性化しており、なかでも熊本県への半導体関連企業の進出や投資による経済波及効果は、2022年から2031年までの10年間で累計11兆2,000億円規模にのぼるとされており、関連する部品や精密機械を保管するための先進的物流施設への需要が高まっている。同施設は、世界トップシェアを誇る台湾の半導体企業TSMCや、世界有数の半導体製造装置メーカーである東京エレクトロン(株)などが集結する半導体産業団地の近隣に位置しており、こうした需要に対応するものといえる。また、熊本空港から約7km、九州縦貫自動車道「熊本IC」から約11km、「益城熊本空港IC」から約16kmと交通アクセスに優れており、九州全域をカバーする広域配送拠点として立地条件を備えている点も魅力だ。
 日本GLPと近鉄ロジスティクス・システムズは、用地取得段階から綿密なコミュニケーションを図ってきたという。こうしたなか、近鉄ロジスティクス・システムズは、半導体産業団地と熊本空港との結節点となる同施設の圧倒的な立地の利便性や、効率的なオペレーションを実現する日本GLPの提案力と柔軟な対応、これまでの物流施設開発における実績などを高く評価。同施設を九州における半導体戦略の旗艦拠点として利用することを決めたという。

〇同施設の特長
・ 地上4階建てのボックス型の施設で荷物用エレベーターと垂直搬送機を設け、施設内の効率的な物流オペレーションをサポート。
・ 床荷重は1.5t/㎡で、重量のある荷種にも対応が可能。
・ 全館に空調設備を設け、従業員の方々の快適な就労環境を整備。
〇同施設のサステナビリティへの取組
 日本GLPは、GLPグループが掲げるサステナビリティ原則に沿って、カーボンニュートラルの実現や地域社会への貢献、BCP対策等、「持続可能な資産の開発・運営」のための取り組みを推進しており、同施設では以下の対応を予定している。
・ 自然環境の保全:LED照明を導入し、入居企業の脱炭素化に向けたサステナビリティ推進への取組をサポート。
・ 環境認証の取得:CASBEE認証を取得予定。

※「GLP 熊本大津」の施設概要
所在地:熊本県菊池郡大津町大字杉水3713-1他
敷地面積:約6,400㎡
延床面積:約1万3,200㎡
構造:地上4階建て、耐震S造
着工:2024年10月
竣工:2025年10月末(予定)
認証取得:CASBEE認証(予定)

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