生産・物流機能一体型のサプライチェーン拠点が誕生
豊橋工場に完全自動化を志向した次世代新倉庫が完成
【レポート】
花王(株)
トイレタリー・化粧品大手の花王(株)がかねてから建設を進めていた豊橋工場・新倉庫が3月27日に完成し、3月31日付で稼働を開始した。新倉庫の建設は、豊橋工場を生産・物流機能一体型サプライチェーン拠点に変革し、柔軟で効率的な生産体制とサステナブルな新物流モデルの構築が目的。同社がかねてから進めている生産・物流体制改革の一環で、DX・デジタル化に加え、労働市場の変動にも耐え得る完全自動化を志向し、最新鋭の自動化設備・機器も導入した。近年、我が国製造業では生産拠点と物流拠点を統合したサプライチェーン拠点への変革が進展しているが、同社は「ESG視点でのモノづくり」への進化もこの取組に加えており、その展開は今後の我が国製造業におけるサプライチェーン変革において大きな示唆を与えるものに違いない。
そこで今回は完成した同社豊橋工場新倉庫に着目し、その同社の戦略とともにその全貌を紹介する。 (編集部)