■物流施設 投資関連情報2023版<6.1~6.7>

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<2023年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 

■大和物流(株)<6月1日>
富山県高岡市の「富山物流センター」が稼働、交通利便性や充実の施設仕様を武器に幅広い貨物に対応する物流拠点として運用


 大和物流(株)は、富山県高岡市で2022年9月から建設してきた「富山物流センター」が2023年6月1日に稼働したと発表した。
1.同センターにおける事業内容
 同センターは、交通利便性と充実した施設仕様を活かし、建築資材や住宅設備、機械をはじめとした幅広い貨物を取り扱う物流拠点として同社が運営するもの。2024年問題で輸配送の見直し機運が高まるなか、在庫管理、積み替え、仕分けなどの物流センターソリューションと、共同配送サービスなどの効率的な輸配送ソリューションを展開する。
2.同センターの特長
(1)北陸3県内のエリア配送拠点に適した立地
 同センターは、能越自動車道「高岡IC」から約1.3kmに位置しており、北陸自動車道を経由することで、富山市や金沢市、福井市への配送拠点などに活用することができる。また、北陸自動車道と東海北陸自動車道の結節点となる「小矢部砺波JCT」まで約15km(車で約15分)圏内にあるため、中京圏や近畿圏への広域輸送にも優れる。同社では、同センターを2022年4月に開設した「金沢物流センター」(石川県白山市)をはじめ、近隣の他事業拠点と連携させることで、北陸エリア(富山県、石川県、福井県)における効率的な共同配送ネットワークを構築する考えだ。
(2)幅広い荷物に対応可能なハイブリッドバース
 同センターは、建物の2面にトラックバースを設置した。北側は高床式、南側は低床式のハイブリッドバースで、様々な荷役方法に合わせてトラックバースを使い分けることができ、効率的な入出庫作業が可能だ。
(3)環境配慮型物流センター
 同センターでは、外皮の高断熱化とともに、LED照明などエネルギー効率の高い設備・機器を採用しており、一次エネルギーの年間消費量を50%以上削減できる見込み。さらに、同センターの屋上には約200枚・総発電容量約75 kWのソーラーパネルを敷設し、発電した電力を施設内で自家消費するなど、省エネ・創エネを実現する施設運営を実施するとしている。

※「富山物流センター」の施設概要
所在地:富山県高岡市池田234-1
敷地面積:1万2,052.04㎡(約3,645.74坪)
延床面積:1万1,802.70㎡(約3,570.31坪)
構造・規模:鉄骨造 地上2階建
バース形状:北側 =高床式 、南側=低床式
床荷重:各階 2.0t/㎡
搬送設備:貨物用エレベーター2基(3.6t:1基、4.6t:1基)
垂直搬送機1基(1.8t)
環境対応:全館 LED 照明導入
ソーラーパネル敷設  ※2024年4月頃発電開始予定
(総発電容量:ソーラーパネル:約75kW、パワーコンディショナー:約50kW、
年間予定発電量:約5万5,500kWh)
着工(本体):2022年9月1日
竣工:2023年5月31日
稼働:2023年6月1日

■大和物流(株)<6月1日>
神奈川県大和市の「中央林間物流センター」が稼働、消費地近郊型センターの優位性を活かして幅広い業種・業態の物流課題に対応


 大和物流(株)は、神奈川県大和市で建設を進めてきた「中央林間物流センター」が2023年6月1日に稼働したと発表した。
1.開発の目的
 同社はこれまで、神奈川県において物流センター4か所を運営し、建築資材の共同調達や建築現場向け配送など、建築・建材物流を中心とした事業を展開してきた。トラックドライバーの労働時間の上限規制により物流需給がひっ迫する「2024年問題」が差し迫るなか、神奈川県についてはかねてから東名高速道路を中心とした慢性的な交通渋滞が問題となり、輸配送効率を高めるための配送距離短縮ニーズが増えるなど、輸配送システム再構築が喫緊の課題に浮上していた。同社はこうした状況を踏まえ、最適な輸配送サービスを提供するために神奈川県内で5か所目となる同センターを今回開設することになったとしている。
2.同センターにおける事業内容
 同センターは、主に日用品や衣料品、飲料、常温食品などを取り扱うセンターとして、在庫管理や流通加工、輸配送などの各種物流サービスを提供する。首都圏をカバーする消費地近郊型センターの立地優位性を生かし幅広い業種、業態の物流課題に対応する計画だ。
3.同センターの特長
(1)効率的な入出荷業務を実現する施設仕様
 同センターは高床式仕様のため。ロールボックスパレット(かご台車)などの取り扱いに適する。トラックバースは、無柱でありながら14.5mの大規模スパンが確保された仕様となっており、31台のトラック(10t車基準)が同時接車可能。ドックレベラーも設置されているため、海上コンテナにも対応することができる。
(2)都心部への配送に優れた立地
 同センターは、首都圏を環状に結ぶ国道16号線や神奈川県、東京都の内陸部を横断する国道246号線へ近接し、東京都内や横浜市内などの市街地への配送拠点に適する。また、東名高速「横浜町田IC」から約5km、圏央道「圏央厚木IC」から約6kmに立地しているため、広域アクセスにも優れている。

※「中央林間物流センター」の施設概要
所在地:神奈川県大和市中央林間西3-7-1 SOSiLA(ソシラ)中央林間5階
同社運用面積:1万7,803.73㎡(5,385.63坪)
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造 地上5階建
ランプウェイ各階接車 制振構造
バース形状:高床式
床荷重:1.5t/㎡
搬送設備:ドックレベラー4基
開設:2023年6月1日

■鈴与(株)<6月1日>
愛知県小牧市の「小牧物流センター2号棟」が稼働開始、1号棟と2号棟の一体運営で最適な物流サービスを提供

 
 鈴与(株)は、愛知県小牧市にの「小牧物流センター2号棟」を稼働させた。
 同センターは、同社・名古屋支店が2017年に開設した1号棟の隣地に増築したもの。名古屋高速「小牧北IC」から約5kmに位置し、また、東名・名神・中央自動車道が交わる「小牧JCT」にも近く、中京圏を中心としながら関東・関西の大消費地への輸送アクセスにも優れている。この立地を活かし、食品など消費財関連の荷主を中心に、1号棟と2号棟を一体運営することで、最適な物流サービスを提供していく。
<小牧物流センターの強み>
①同センターの良好なロケーションを活かし、東海域内(北陸・静岡含む)は独自の共同配送ネットワークを中心としたきめ細かい配送が、遠方にはトレーラーのスイッチ輸送を活用したローコストで確実な納品が可能。
②1号棟の100m×30mの大庇に加え、2号棟にも58m×32mの大庇を設置し、全天候型作業に対応する。
③全館にLED照明を導入するなど、省エネ・環境への対応も充実。
 同社はこれらの強みを活かし、今後も同センターを愛知県の内陸拠点として様々な荷主の課題解決に貢献するとしている。

※「小牧物流センター」の施設概要
所在地 愛知県小牧市郷西町17番地
延床面積 1号棟 18,200㎡
2号棟 17,200㎡ (2023年6月竣工)
総面積 35,400㎡
稼働開始 2023年6月1日

■霞ヶ関キャピタル(株)<6月1日>
賃貸型自動冷凍倉庫「LOGI FLAG TECH 所沢Ⅰ」の建設に着手、JA三井リース(株)と共同開発を進める協業プロジェクトの第1号施設


 霞ヶ関キャピタル(株)は、同社がJA三井リース建物(株)と共同開発をしている「LOGI FLAG TECH 所沢Ⅰ」の建設に着手したと発表した。

  1. 本施設の特徴
    同施設は、JA三井リース建物との協業プロジェクトの第1号施設。物流業界における慢性的な問題である労働力不足や冷凍温度帯での就労環境の改善に対応するため、新しい物流ソリューションを実現する手段の一つとして「自動化」の要素を加えた冷凍冷蔵倉庫とする。また、同施設は東京都心から30km圏内であり、関越自動車道「所沢IC」より約3km、東武東上線「柳瀬川駅」から約1.2kmの好立地に位置し、産業集積地や人口集積地も至近であることから、配送拠点となる物流施設として高い利便性を有する。
    同施設では2030年のフロン規制を見据え、CO₂を用いた自然冷媒による冷凍機を設置するほか、屋上には太陽光発電パネルを設置することで、施設内に再生可能エネルギーを用いた電力供給が行えるなど、環境配慮志向の高い施設とする計画だ。

※「 LOGI FLAG TECH所沢Ⅰ」の施設概要
所在地: 埼玉県入間郡三芳町竹間沢東15-10
敷地面積: 4,792.09㎡(1,449.60坪)
延床面積:4,267.60㎡(1,290.94坪)
竣工予定:2024年7月
建物構造:鉄骨造(一部 鉄骨鉄筋コンクリート造)地上2階建

■野村不動産(株)<6月1日>
「Landport福岡久山Ⅰ」が竣工・稼働開始、日清エンタープライズ(株)の1棟利用が決定


 野村不動産(株)は、同社が手掛ける高機能型物流施設「Landport(ランドポート)」シリーズにおいて、九州エリア初の開発となる「Landport福岡久山Ⅰ」が5月25日に竣工し、日清エンタープライズ(株)の1棟利用で6月1日に稼働開始したと発表した。
 同施設は、九州自動車道「福岡IC」から約2.6kmと、福岡都市高速による福岡市内配送、九州自動車道による広域配送に適した久山地区に位置した良好なアクセス立地などが評価され、日清エンタープライズ(株)による1棟利用が決定。ドライバーの労働時間短縮など日清食品グループが目指す「担い手に優しい物流」に向けた物流課題解決と、日清食品グループ製品の九州全域への配送・出荷の効率化に寄与するとしている。
「Landport」シリーズでは、本施設が九州エリア初の開発物件。今後も消費者の購買スタイルの進化などによる全国的なEC需要の拡大や2024年問題による長距離ドライバー不足が深刻化するなど、物流業界を取り巻く環境変化で需要拡大が見込まれる九州エリアでも複数の開発計画を検討しており、今後、首都圏エリアに加え、関西・愛知・九州エリアでの施設開発拡大を加速していく意向だ。
<Landport 福岡久山Ⅰ」について>
1)立地
・九州自動車道 福岡ICから約2.6㎞と福岡都市高速 による福岡市内配送、九州自動車道による広域配 送に適したエリア
・博多区~直方市を横断する県道21号線に隣接し、 一般道(県道21号、国道201号、国道3号)を通り、博多駅まで約11.0kmと利便性の高い立地
・周辺5km圏内の労働人口は約11万人と雇用の確保が 見込める立地
2)仕様設備
・1,2階共に、梁下有効高を6.5m確保し、高い保管効率を実現
・10tトラック対応可能な片面バースと、2か所の切り下げを採用。スムーズな車両導線を実現
・荷物用エレベーター2台、垂直搬送機2台を実装し、効率の良い上下運搬が可能
・食事や休憩の為のカフェテリアを設置
・120台の乗用駐車場数の確保し、マイカー通勤に対応
3)共通仕様について
Landportシリーズでは、環境配慮、ランニングコスト削減、アメニティ機能向上のための各種仕様を取り入れている。
・環境への配慮とランニングコストの削減を目的に、全館人感センサー付LED照明を採用 (事務所など一部エリアを除く)
・雇用確保に寄与する機能としてカフェテリアを設置

※「Landport福岡久山Ⅰ」の施設概要
所在地:福岡県糟屋郡久山町大字久原字薦附3241-1(地番)、字日棒3265-1(地番)
敷地面積:2万782.86㎡(約6,286.82坪)
延床面積:2万897.42㎡(約6,321.47坪)
構造・規模:S造・耐震・地上2階建
着工:2022年6月15日
竣工:2023年5月25日

■アマゾンジャパン(同)<6月1日>
千葉市と狭山市の2か所に物流拠点を新設、千葉は日本最大の「Amazon Robotics」導入拠点、狭山はファッション商材専用拠点に


 アマゾンジャパン(同)は、千葉県千葉市と埼玉県狭山市に同社物流拠点であるフルフィルメントセンター(FC)を新設すると発表した。これら2拠点の延床面積は合計約20万㎡に達し、エリアマネージャーや職場の安全・衛生管理者、商品の品質管理者、設備の保全管理者、商品のピッキング・梱包・出荷作業などを担当する従業員など、様々な職種で3,000人以上の雇用機会を創出する。これら拠点の拡大により、同社全体の商品保管容量は過去最大の1,700万立方フィート以上となり、日本国内のFCの数は合計で25か所以上にまで達する。同社では、この大幅な拠点拡大が日本国内の販売事業者顧客基盤の成長にも貢献するとしている。
 千葉県に開設する「Amazon千葉みなとFC」は、ロボットが商品棚を持ち上げて移動する「Amazon Robotics(アマゾンロボティクス)」を導入する拠点としては国内最大。「Drive(ドライブ)」と呼ばれるロボットが「Pod(ポッド)」と呼ばれる専用の商品棚を移動させることで、庫内従業員の業務をアシストする。これにより、従来以上に短時間で棚入れや棚出しをすることが可能うになるとしている。また、最大約40%多くの在庫を保管することができ、省スペース化が可能となるため、商品の品揃えを増やすこともできる。フルフィルメント by Amazon(FBA)を利用してサービスを提供している中小規模の販売事業者にとっても販売機会拡大のメリットが享有できる見込みだ。
 埼玉県狭山市の「Amazon狭山広瀬台FC」は、洋服や時計、靴などのファッション関連の商品を専門に取り扱う物流拠点で、ファッション商品特有の保管や梱包などのニーズに対応した設計になっている。

※「Amazon千葉みなとFC」の施設概要
所在地: 千葉県千葉市
延床面積: 約12万㎡
商品保管容量: 120万立方フィート(ft3)
開設日(予定):2023年8月

※「 Amazon狭山広瀬台FC」の施設概要
所在地: 埼玉県狭山市
延床面積: 約8万㎡
商品保管容量: 110万立方フィート(ft3)
開設日(予定): 2023年8月

■住友商事(株)<6月1日>
岡山市内で日本通運(株)向けBTS型物流施設「SOSiLA岡山南」を2023年6月に着工、竣工は2024年7月の予定


 住友商事(株)は2023年6月、岡山県岡山市内で日本通運(株)向けBTS型物流施設「SOSiLA岡山南」の建設に着手する。
 同施設は山陽道「岡山IC」から約15km、「早島IC」から約16kmと広域配送に適するほか、JR「岡山駅」までは約8km(車で約20分)であることから、市街地中心部に向けた配送機能にも適した立地となっている。計画建物は地上3階建、延床面積7,456坪のスロープ倉庫となっており、竣工は2024年7月を予定している。
 同社が開発する物流施設「SOSiLA」シリーズは、そのコンセプトである「人と社会を繋ぐ物流施設」を実現するため、Sociability・Sustainability・Individualityの3つをキーワードとして開発が進められている。竣工済物件は全国で計15棟(延床面積25万坪超、資産規模約2,000億円超)におよび、今後も首都圏・関西圏を中心に全国でSOSiLAの開発を推進していくとしている。

※「SOSiLA 岡山南」の施設概要
所在地:岡山県岡山市南区海岸通2丁目
敷地面積:5,018坪
延床面積:7,456坪
構造/階数:鉄骨造、3階建
着工年月:2023年6月
竣工年月:2024年7月(予定)

■ラサール不動産投資顧問(株)、九州電力(株)、九電不動産(株)、(株)大福物流<6月2日>
マルチテナント型物流施設「ロジポート福岡粕屋」着工へ、福岡中心部及び九州全域・中国地方への配送拠点に


 ラサール不動産投資顧問(株)、九州電力(株)、九電不動産(株)、(株)大福物流は、福岡県糟屋郡粕屋町での開発を検討してきたマルチテナント型物流施設「ロジポート福岡粕屋」の建設に2023年6月15日に着手し、2024年8月に竣工予定であると発表した。同事業は、ラサール、九州電力、九電不動産の3社が共同出資する福岡プロパティー特定目的会社が大福物流から土地を取得し、物流施設を開発するもの。1階は大福物流による賃借が決定している。
 同施設は、福岡市の中心地から約7km、九州自動車道「福岡IC」から約1.7kmと、福岡中心部への配送に加え、九州全域や中国地方等への広域配送にも優れた立地に位置する。また、福岡空港まで約6km、博多港まで約10kmと、陸上輸送に加え、航空輸送と海上輸送のいずれの利便性にも優れている。JR香椎線「土井駅」まで徒歩9分と駅近であり、従業員にとって交通利便性が高く、良好な雇用環境も兼備している。
 建物の1階は両面バース式で、2階・3階は車両の乗り入れが可能な大型シングルランプウェイと全天候に対応可能な中央車路式を採用。フロア面積は、1階が約8,200坪、2階・3階がそれぞれ約7,300坪で、約600坪から分割利用が可能な汎用性の高い仕様となっており、敷地内には約20台の大型車待機場を備えている。
 BCP対策として、エレベーター、トイレ等の電力を約72時間維持する非常用発電機や、防災備蓄倉庫を備えている。また、同施設は高台に位置することから、浸水災害リスクの極めて少ない優れた立地特性を有している。
 環境配慮に関しては、人感センサー付きLED照明や、節水型衛生器具の導入に加え、太陽光発電設備の設置を計画。CASBEE-建築(新築)のSランク及びZEB-Ready(省エネ基準の50%以下まで、エネルギー消費量を削減した建物)の認証を取得する予定だ。
敷地内には約370台分の普通車駐車場のほかバイク置場などを備えるほか、施設内には休憩室、売店やシャワー室、コインランドリーを設けるなど、従業員の働きやすい環境を整備する。
 ラサール、九州電力、九電不動産、大福物流は、今後も多様化する 物流需要に応えるために事業を推進し、持続可能な社会・産業基盤づくりに貢献していくとしている。

※「ロジポート福岡粕屋」の施設概要
所在地:福岡県糟屋郡粕屋町大字江辻󠄀字江辻󠄀尾837番地他(地番)
敷地面積:8万1,663.97㎡ (約 2万4,703坪)
延床面積:9万2,048.23㎡ (約 2万7,845坪)
構造:鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造、地上3階建
用途:マルチテナント型物流施設
着工:2023年6月15日
竣工:2024年8月(予定)
特徴
① 多様な物流ニーズへの対応]
・2階・3階に直接車両の乗り入れが可能なランプウェイを採用
・約600坪から分割利用が可能な汎用性の高い仕様
②BCP対策]  
・非常用発電機(エレベーター、トイレ等の電力を72時間維持)  
・防災備蓄倉庫
③ 環境配慮]
・CASBEE-建築(新築)Sランク、ZEB-Readyを取得
・人感センサー付きLED照明、節水型衛生器具を導入
・屋上に太陽光発電設備を設置 [ 従業員の働きやすい環境整備 ]
・休憩室、売店、シャワー室、コインランドリーを設置

■中央日本土地建物(株)<6月2日>
物流施設開発第1弾である「LOGIWITH厚木」が竣工、地上5階建・延床面積約2万6,000㎡で1フロア5,000㎡超の利用が可能


 中央日本土地建物(株)は、神川県厚木市でかねてより建設を進めてきた物流施設「LOGIWITH(ロジウィズ)厚木」が竣工したと発表した。
 同施設は、圏央道「相模原愛川IC」より3.2km、神奈川県内陸工業団地の中心部に位置する。建物は地上5階建てで延床面積は約2万6,000㎡となっており、1フロア5,000㎡超、梁下5.5mを確保。最上階は柱間隔20mの大スパンのため、フレキシブルなレイアウトが行える。
 同社は、同施設によって本格的に物流施設開発事業へ参入。愛知県一宮市および八王子市で新築工事を進めているほか、習志野市、綾瀬市で物流施設用地を取得済みであり、今後さらに物流施設の開発を加速していく予定だ。
 なお、同社が今後開発する物流施設は、原則として「LOGIWITH」ブランドとしてシリーズ展開する。名称は、「物流」を表す「LOGI」と、「ともに」を意味する「WITH」を掛け合わせ、共創の理念を表現。施設を利用する荷主のニーズに寄り添った施設計画・運用を実施し、商品を「送る人、届ける人、受ける人」の三方良しの施設として展開していくとしている。

<「LOGIWITH厚木」の特徴>
 同施設は、圏央道「相模原愛川IC」より3.2km、24時間操業が可能な神奈川県内陸工業団地の中心部に位置する。神奈川中央交通「中二丁目」バス停に隣接しており、通勤利便性に優れた立地環境にある。同施設一帯は中津原台地の上に位置しており、洪水、浸水、液状化リスクが低く、BCPの観点からも安全性が高い。
 建物の延床面積は約2万6,000㎡。階層ごとに最大2区画まで分割可能で、1フロア約5,000㎡超が利用できる設計(1階を除く)となっている。最上階の5階は柱間隔が20mあるため、フレキシブルなレイアウトが可能。各フロアは梁下5.5m、荷重1.5t/㎡を確保し、屋上にはソーラーパネルを設置することができる仕様だ。
 外観は、断熱性、耐火性、耐久性に優れた金属断熱サンドイッチパネルを採用し、シルバーとダークグレーの落ち着いたデザインとした。1階のエントランスホールは、開口部を大きく設けて明るく広々とした空間としている。

※「LOGIWITH厚木」の施設概要
所在地: 神奈川県厚木市上依知3031(住居表示)
敷地面積 :1万3,124.13㎡(約3,970.04坪)
用途地域: 工業専用地域
建物構造: 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
建物規模 :地上5階建
延床面積 :2万6,708.80㎡ (約8,079.41坪)
駐車場: 高床トラックバース22台(一部ドックレベラー対応)、一般車両94台
駐輪場:40台
着工:2022年5月
竣工:2023年6月

■カトーレック(株)<6月5日>
岡山県早島に「早島第2物流センター」の建設を決定、3温度帯対応の新拠点を加えて付加価値のあるサプライチェーン構築へ


 カトーレック(株)・ロジスティクス事業本部は、岡山県早島での「早島第2物流センター」建設を決定した。竣工は2025年7月の予定。
 同社の「岡山早島物流センター」は2019年9月に竣工し、4温度帯すべてに対応できる物流センターとして、食品サプライチェーンのニーズに対応している。荷主の様々な要望に対応するとともに、ロジスティクス事業の一層の拡大を図るため、今回、早島第2センター建設の運びとなったものだ。第2センターの建設により、延床面積は合わせて 3万8,848㎡に達する。
 第2センターは、環境に配慮した物流施設として太陽光パネルを設置する。建設地が山陽自動車道と瀬戸中央自動車道の早島ICから約1kmに位置するため、同社では中四国エリアだけではなく、東西をつなぐ中継輸送の拠点としてのニーズも見込んでおり、冷凍・冷蔵・常温の3温度帯に対応できる物流センターとして付加価値のあるサプライチェーン構築を進める意向だ。

※「岡山早島第2物流センター」(仮称)
所在地: 岡山県都窪郡早島町早島字下野2637番地他
建物構造: 鉄骨造 地上2階建
敷地面積: 2万1,470㎡ ( 6,495坪 )
延床面積: 2万3,177㎡ ( 7,011坪 )
用途 :冷凍・冷蔵・ 常温
設備仕様: エレベーター2基、垂直搬送機4基、低温自動ラック装備( 計画)
1階:ドッグシェルター28基( 計画)
竣工時期:2025年7月

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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