(株)歯愛メディカル/最新鋭のマテハン設備を導入した「新本社ロジスティクスセンター」が竣工

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 (株)歯愛メディカルは、かねてから建設工事を進めていた「新本社ロジスティクスセンター」の竣工に伴い、本社機能を移転した。
 同社は、近年の売上増加及びコロナ禍における感染対策商品・衛生用品の受注増による出荷遅延の発生により、商品保管能力及び出荷能力の強化を検討してきた。こうしたなか、経済産業省「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」の採択受け、今後の同社事業成長を中長期で支える事業基盤の強化を一層推し進めることを目的に、同施設の建設を進めてきた。
 同施設建設に伴い、パレット自動倉庫、ADAPT(バケット自動倉庫、日本初導入)、AMR(オートノマス・モバイル・ロボット、自動搬送車)等の最新鋭のマテハン設備を導入。これにより作業効率及び生産性の向上を実現し、商品の保管能力並びに出荷能力を現行施設の3倍以上へ高める予定だ。また、より多くの商品保管が可能となるため、これまで以上に多様なニーズへの対応力を高め、出荷体制の安定化及び迅速化を目指す。
 また、保管能力並びに出荷能力の大幅増強により、商品購買や管理、受注などを請け負う3PL事業の拡大が可能となる。今後の本格稼働に向けて新たな顧客(提携)企業の募集を開始し、前述の出荷体制の安定化及び迅速化と併せて、物流の2024年問題に対しても貢献していく。
 同社が事業拠点を構える日本海側の北陸地方は、太平洋側で有事が発生した際にも関東圏、中部圏、関西圏等へアクセスが可能であることから、同施設の建設は「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」の目的である「国民が健康な生活を営む」うえで重要な製品等の供給の安定化、及びサプライチェーン分断リスクの低減に寄与するものと同社ではしている。
 また、同施設には災害時用のヘリポートを設置しており、地元の能美市とは2023 年10月2日付で災害時における避難所としての施設利用に関する協定書並びに物資供給に関する協定書を締結している。災害時等には周辺地域の災害対応拠点としての役割を担うことと併せ、周辺地域への生活必要物資の供給拠点としての役割も担っていく。

※「 新本社ロジスティクスセンター」の施設概要
所在地:石川県能美市福島町に152番地
敷地面積: 6万5,329㎡
延床面積:5万2,734㎡
構造:鉄骨造 地上2階建
保管品目:15万SKU(予定)
投資総額:総投資額 約230億円
竣工日:2023年10月2日

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