■物流施設 投資関連情報2024版<1.11~1.17>

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<2024年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報>

■わらべや日洋食品(株)<1月11日>
新たに「伊勢崎工場(仮称)」を設立し、既存群馬工場の生産機能を移転/今後さらなる需要拡大が見込まれるチルド商品の生産能力を強化


 わらべや日洋食品(株)は、新たに「伊勢崎工場(仮称)」を設立し、既存群馬工場の生産機能を同工場に移転する。
 同社は、外部環境の変化に対応し、持続的な成長を実現するため、主力国内食品関連事業の生産体制再構築に取り組んでいる。同社ではチルド商品の取り扱いが増えており、今後のさらなる需要拡大が見込まれるため、将来を見据えたチルド商品の生産能力強化が課題だった。また、既存群馬工場の建物と設備の老朽化が進み、その対応にも迫られていたという。今回の新工場設立と、既存群馬工場の生産機能の新工場への移転は、こうした事情を背景に決定したものとなっている。

※「伊勢崎工場(仮称)」の施設概要
所在地:群馬県伊勢崎市戸谷塚町48-1
敷地面積:4万1,416㎡(1万2,528坪)
延床面積:2万1,374㎡(6,465坪)
投資総額:約150億円
仕様:鉄骨造3階建て
主要設備:生産設備(米飯ライン)および排水処理設備
生産能力:43万食(おにぎり、寿司、弁当)/日
稼働時期:2025年3月(予定)

■ラサール不動産投資顧問(株)<1月12日>
マルチテナント型物流施設「(仮称)兵庫尼崎物流センター」を着工/近畿・中国・四国方面への広域配送や、大阪・神戸市内配送への対応に優れた物流拠点に


 ラサール不動産投資顧問(株)は1月12日、同社グループが組成した特定目的会社を通じ、マルチテナント型物流施設「(仮称)兵庫尼崎物流センター」の建設に着手し、2025年7月に竣工予定であることを発表した。  
 同施設は、ワンフロア約3,500~4,400坪、1〜4階までの各階に接車可能な5階建てのマルチテナント型物流施設。計画地は、兵庫県尼崎市西向島町に所在し、阪神高速3号神戸線「尼崎西IC」から約1.8km、阪神高速5号湾岸線「尼崎末広IC」から約3.0kmに位置し、近畿圏および中国・四国方面に向けた広域配送の物流拠点として優れた立地環境にある。また、国道43号線から約0.3kmの近距離に位置しており、一般道を利用した大阪市内および神戸市内への広範なエリア配送にも活用することができる。
 同施設は、1階から4階への着車を可能にするランプウェイを採用。4・5階は、在庫拠点ニーズにも対応する垂直搬送機3基、荷物用エレベーター3基を備えた2層使い(メゾネット)の賃貸区画となっており、最大11区画まで分割が可能だ。また、1階には冷蔵対応可能な区画を整備しており、様々なテナントニーズに対応することができる。
 BCP対策では、津波・高潮を想定し、受変電設備を嵩上げした場所に設置することで、洪水・高潮リスクを軽減。さらに72時間対応の非常用発電機のほか、環境に配慮したLED照明や人感センサー、節水型衛生器具の設置を計画している。またSDGsへの取り組みも強化し、CASBEE-建築(新築)のAランクおよびZEB-Readyの取得を予定している。

※「兵庫尼崎物流センター(仮称)」の施設概要】
所在地:兵庫県尼崎市西向島町1-4、1-5(地番)
敷地面積:3万1,480.93㎡(約9,523坪)
延床面積:7万8,938.18㎡(約2万3,878坪)
構造:鉄骨造(一部鉄筋鉄骨コンクリート造)、地上5階建て
用途:マルチテナント型物流施設
着工:2024年1月
竣工:2025年7月(予定)

■(株)明治<1月12日>
グループ初の乳製品・菓子の複合工場「 明治食品(広州)有限公司」が稼働開始/牛乳・ヨーグルト事業の中国華南エリアへの供給体制強化と菓子事業のさらなる拡大目指す


 (株)明治は、同社と中国事業を統括する100%出資子会社の明治(中国)投資有限公司を通じて設立した、牛乳・ヨーグルト、菓子などの複合工場「明治食品(広州)有限公司」が稼働したと発表した。同工場では、1月4日から牛乳・ヨーグルトの生産を開始し、1月8日からは菓子の生産も開始している。乳製品・菓子の複合工場稼働は明治グループとして初めて。明治では、それぞれの生産で培ってきた技術やノウハウを活かし、新商品展開などでシナジー効果創出を目指すとしている。
 明治は、海外事業における成長基盤を確立し、伸長する中国市場で新たな付加価値商品を提供することで、新市場開拓を加速する。中国では現在、牛乳・ヨーグルト事業やアイスクリーム事業、菓子事業、栄養事業、業務用食品事業を展開。牛乳・ヨーグルトについては、明治乳業(蘇州)有限公司が2013年から販売を開始しており、賞味期限が短いチルド商品の供給エリア拡大のため、生産拠点増設を進めてきた。2023年1月には、明治乳業(天津)有限公司の稼働により、華北エリア(天津)への供給を強化。今回稼働した明治食品(広州)有限公司は、中国華南エリア(広州)への商品供給強化を担う。華東エリア(蘇州)、華北エリア、華南エリアへの商品供給が3工場体制となったことで、中国における同社グループの牛乳・ヨーグルトの生産能力は当初1工場体制時の約4倍に増強される
 また、明治食品(広州)有限公司では、現在中国で販売している既存商品に加え、市場のニーズに合わせた新商品も生産する予定。同工場の稼働により、中国における同社グループの菓子事業の生産能力は約2倍に増強されるとしている。

■(株)キョクレイ<1月15日>
「神戸六甲物流センター」稼働で西日本地区に同社初進出/デジタル化・自動化で高効率な現場・事務作業運営を実現


 ニチレイロジグループの(株)キョクレイは1月15日、神戸市東灘区に設置した「神戸六甲物流センター」を稼動させ、同社として初めて西日本地区に進出した。
同センターは、豊富なFC級兼用庫腹や検品室、解凍室を備え、きめ細やかな温度管理や、ニーズに合わせた総合物流サービスの提供を可能にする冷蔵倉庫。設備能力は2万7,691tで、タブレットの利用拡大やウェアラブルカメラの活用などによるデジタル化、水平搬送ラックやRPAによる自動化などを通じ、高効率な現場・事務作業運営を実現していくという。また、新たな試みとして、冷凍機の排熱を解凍室の温度調整に再利用する設計を採用。脱炭素型自然冷媒(NH3/CO2)冷凍機を導入するとともに、太陽光発電システムも設置し、環境配慮への取組を進めるとしている。
 同センター稼働で、同社が得意とする果汁・乳製品の東西分散在庫が可能となり、BCP対策も図れる。ニチレイロジグループでは、次世代輸配送システム「SULS」を活用した幹線輸送サービス「キョクレイライナー便」や、西日本エリアへの域内配送スキームを構築しており、同センター稼働と併せて「運べなくなるリスク」にも対応していく方針だ。

※「神戸六甲物流センター」の施設概要
所在地:兵庫県神戸市東灘区向洋町西6-13-4
設備能力:2万7,691t (F級冷蔵庫 1万429t、FC級兼用 6,361t、C級1万901t)
構造:構造4階建て 基礎免震構造(冷蔵倉庫部分)
接車バース:12基
設備機能:最先端セキュリティシステム、顔認証システム、カード式入退館システム、トラックバース予約システム、水平搬送ラック、プッシュバックラック、ドライブインラック、検品室、解凍室

■(株)ニチレイロジグループ本社<1月15日>
中国現地子会社設立の「浙江鮮一百物流有限公司」が「諸曁常温物流センター」を稼働/コンビニエンスストア物流業務を中心とした需要取り込みで事業拡大へ


 (株)ニチレイロジグループ本社は、中国現地子会社の上海鮮冷儲運有限公司が物流業務を担う新会社「浙江鮮一百物流有限公司」(中国浙江省諸曁市)を設立し、1月10日には新会社の「諸曁常温物流センター」が稼働したと発表した。
 新会社は、中国浙江省を中心とした小売業のSCMサービスを営む浙江百森供応鏈有限公司のほか、上海を含む華東エリアでコンビニエンスストア事業を展開する上海羅森便利有限公司との間で設立された合弁会社。今後も、コンビニエンスストア物流業務を中心とする中国での物流需要を着実に取り込むことで、事業のさらなる拡大を図っていくとしている。

※浙江鮮一百物流有限公司の概要
所在地:浙江省諸曁市浣東街道曁東路555号
董事長:柳澤 隆之
資本金:2,000万人民元
業務内容:冷蔵・冷凍・常温倉庫業、小分け包装業、利用運送業、実運送業、コンサルティング業
出資比率:上海鮮冷儲運有限公司:56%
浙江百森供応鏈有限公司:39%
上海羅森便利有限公司:5%

※「諸曁常温センター」の施設概要>
設備規模:8,013㎡

■大和ハウス工業(株)<1月16日>
東京・江東区で大型マルチテナント型物流施設「(仮称)DPL東雲」を着工/陸・海・空路の物流インフラが充実した環境で国内外輸送拠点としての優位性見込む


 大和ハウス工業(株)は1月15日、東京都江東区で大型マルチテナント型物流施設「(仮称)DPL東雲(しののめ)」(地上6階建て、総敷地面積:4万1,451.55㎡、総延床面積:14万9,149.18㎡)を着工した。
 同施設は、同社が東京都内で開発する最大の物流施設。東京の湾岸エリアに位置し、「東京駅」や「銀座・日本橋エリア」の東京都心から5km圏内に位置する。立地面では、首都高速晴海線「豊洲IC」から約1.5kmに位置し、首都高速都心環状線や首都高速中央環状線・東京外かく環状道路(外環道)・首都圏中央自動車道路(圏央道)の首都圏三環状道路にもアクセスしやすく交通利便性に優れる。また、東名高速道路や常磐自動車道、東北自動車道、東関東自動車道など、日本各地に繋がる複数の幹線道路にも容易にアクセスできるため、広域配送にも適している。東京港の中核を担う「大井コンテナ埠頭」や「東京国際空港(羽田空港)」からも車で約20分に位置しており、陸・海・空路の物流インフラが充実しているため、国内はもとより海外輸送の拠点としても優れた立地環境にある。東京臨海高速鉄道りんかい線「東雲駅」や東京メトロ有楽町線「豊洲駅」の2路線が徒歩圏内であるほか、最寄りのバス停が至近(徒歩1分)で路線バスでも「東京駅」に約30分でアクセス可能なため、職住近接で雇用確保の面でも優位性がある。
 同社は、都市型物流施設としての地域特性を考慮し、同施設建物の圧迫感を軽減する。下層から上層にかけて明るくなるグラデーションの外壁パネルや、都市のオフィスビルなどでも多く用いられるカーテンウォールを採用するなど、周辺の景観と調和するように外観のデザイン性を高めた。また、車路やランプウェイを防音壁で囲み車両の走行音を抑えるなど、周辺環境にも配慮した設計を採用。従業員の働き方改革の支援では、同施設内にテナント企業従業員専用の保育施設を設置するとしている。同施設の西側が「東雲運河」に面していることから、最上階には、従業員のリフレッシュを意図としたラウンジを設置。大開口のガラス窓からは、東京臨海副都心などの眺望を楽しむことができるという。物流施設の効率的な運営サポート面では、トラックの入場予約システムやオンラインチェックインシステムも利用できる体制を整える。
 同施設の敷地の南東部は、隣接する「江東区立東雲緑道公園」と一体利用が可能な公開緑地を設置。防災備蓄用スペースを併設した集会所や遊具広場、公共トイレなどの地域貢献施設を整備することで、既存の緑道に加え、地域住民が集う場としても利用することができる。

※「(仮称)DPL東雲」の施設概要
所在地:東京都江東区東雲1-7-30
敷地面積:4万1,451.55㎡(1万2,539.09坪)
建築面積:2万6,786.66㎡(8,102.96坪)
延床面積:14万9,149.18㎡(4万5,117.62坪)
賃貸面積:11万9,722.59㎡(3万6,216.08坪)(最大12テナント、1区画の面積8,722.42㎡から入居可能)
構造 ・ 規模:PCaPC造一部S造(プレキャスト・プレストレストコンクリート造一部鉄骨造)・免震構造・地上6階建て
建物用途:マルチテナント型物流施設
着工日:2024年1月15日
竣工日:2026年3月31日(予定)
入居可能日:2026年4月1日(予定)

■日鉄興和不動産(株)<1月16日>
大阪府門真市で建設を進めていた「LOGIFRONT門真」が竣工/日本通運(株)が倉庫として一棟利用を開始


 日鉄興和不動産(株)は、大阪府門真市で建設を進めていた物流「LOGIFRONT門真」が竣工したと発表した。同施設は、同社が近畿圏で開発した5番目の物流施設。日本通運(株)が倉庫として一棟利用し、すでに業務を開始している。
 同施設は、大阪市中心街から10km圏内、第二京阪道路「門真IC」から約1kmに位置する。人口が集積する寝屋川市・枚方市等に近く、名古屋方面へのアクセスにも優れた広域集配送拠点として期待される。「門真JCT」から近畿自動車道により南北へ、さらには「守口JCT」や「東大阪JCT」を経由して四方への展開が可能。背後に大型消費地を抱える地域配送・近郊都市間輸送のための拠点とできるほか、隣接住宅エリアからの雇用者確保も期待できる。
 同社では、特徴的な縦長の敷地形状を生かしてトラック待機場と一般駐車場、駐輪場を十分に確保できる配棟計画を同施設に採用。大型車19台が接車可能なトラックバース、6台のトラック待機場を備えた地上4階建てBOX型の物流施設とした。ピロティ車路を兼ねた片面バースとすることで、雨天時にも支障のない荷捌きが行えるものとしたほか、荷物用エレベーター・垂直搬送機を各2基設け、上下階の荷物の搬送についても十分な能力を確保することで、2分割可能な汎用性のある施設計画とした。また、座屈拘束ブレースを用いた制振構造とすることで、入居テナントのBCP対応にも配慮するほか、倉庫内には空調設備およびビッグファンを設置することで、庫内の作業環境に配慮。環境問題への対応としては、全館 LED 照明やセンサー照明の採用等、環境や省エネルギーに配慮した設備計画となっている。

※「LOGIFRONT門真」の施設概要
所在地:大阪府門真市三ツ島5-5-2
敷地面積:7,828.66㎡(2,368.16坪)
延床面積:1万7,485.37㎡(5,289.32坪)
階数:S造・4階てBOX型
着工:2023年2月
竣工:2023年12月

■東急不動産(株)<1月16日>
同社展開の物流施設で過去最大の旗艦物件 「LOGI’Q南茨木」が竣工/環境先進の物流施設として各種環境認証の最高評価を取得する予定


 東急不動産(株)は、全国展開している物流施設「LOGI’Q(ロジック)」シリーズの新規物件「LOGI’Q南茨木」が2024年1月10日に竣工したと発表した。
 同施設は、関西圏で配送効率の高い北摂エリアに立地し、名神高速道路「吹田IC」から約2km、近畿自動車道「北摂津IC」から約3kmと、インターチェンジへのアクセス性にも優れる。また、最寄りのJR京都線「千里丘駅」から徒歩9分と、鉄道へのアクセス性にも優れるため、従業員確保の面でも有利だ。
 同施設は、延床面積16万㎡超で、「LOGI’Q」シリーズとしては過去最大規模の施設。トラック通路とは別に、テナント従業員が安全に徒歩移動できる外部歩廊を設け、「歩車分離」を実現したほか、倉庫内を細かく分割可能にしたことで、大型マルチテナント物件として関西圏最小区画となる375坪の分割利用から最大約6,000坪の1フロアオペレーションまで幅広いニーズに対応できる。そのほか、低床倉庫、冷凍冷蔵対応倉庫、少量危険物対応倉庫、ローカル5G実装倉庫と多様なニーズにも対応可能。竣工時点ですでに全体の約80%の賃貸契約が成約している。
 建物内には、休憩室・売店・シャワー室・礼拝室等の共用部アメニティを完備し、テナント従業員に快適な環境を提供。また、24時間対応の非常用発電機を設置し、BCPにも対応している。
 同施設の屋根上には、約4.8MWの発電能力を持つ「リエネLOGI’Q南茨木太陽光発電所」を設置し、発電電力を同施設内で自家消費できる仕組みとした。同発電所の電力と、自社再エネ発電所由来のトラッキング付非化石証書を組み合わせることで、同施設の使用電力を100%再生可能エネルギーで賄う計画だ。また、同発電所で発電した電力は近隣の同社商業施設「みのおキューズモール」(所在地:大阪府箕面市への自己託送(年間消費電力の約20%を賄える電力量を想定)も予定。自己託送スキームによる送電の取組は同社として初めて。
 同施設では、各種省エネ設備の導入や環境配慮設計を行う事により、「LOGI’Q」シリーズでは初となる「CASBEE」Sランク、「BELS」5スター、「ZEB」と各種環境認証で最高評価を取得する予定。なお、「ZEB」の取得は東急不動産ホールディングスグループとしては初めだという。
 同社は今後、茨木市との間で災害時一次避難場所としての使用に関するグリーン協定書を締結する予定。同協定書に基づき、大規模災害時に一時避難場所として同施設の敷地の一部を地域に開放する意向だ。同発電所には蓄電池が併設されているため、大規模災害時には、一時避難場所で使用する電力を同発電所から供給する。停電時には再生可能エネルギーを一部使用できる仕組みとなっており、再エネ化とBCP対策を両立した施設となっている。

※「LOGI’Q南茨木」の施設概要
所在地:大阪府茨木市蔵垣内1-53
用途地域:工業地域
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
敷地面積:6万4,509.91㎡(1万9,514.24坪)
延床面積:16万1,538.67㎡(4万8,865.45坪)
建物構造:S造4階建て
着工:2022年6月1日
竣工:2024年1月10日
トラックバース:336台
駐車場:普通自動車255台、トラック待機場21台(うちEV急速充電器3台)
バイク置き場:42台
駐輪場:156台

■(株)相鉄アーバンクリエイツ、クレド・アセットマネジメント(株)<1月16日>
東京・羽村市で共同開発していた物流施設「CREDO羽村」を着工/相鉄グループとして初の物流施設開発案件


 相鉄グループの(株)相鉄アーバンクリエイツと、クレド・アセットマネジメント(株)は1月16日、東京都羽村市で共同開発していた物流施設「CREDO(クレド)羽村」の建設に着手した。同施設は、相鉄グループとして初の物流施設開発案件で、2024年11月に竣工する予定だ。
 相鉄グループは、「長期ビジョン“Vision2030”」において、「不動産事業の抜本的な強化」を戦略的な取り組みの一つとして位置付けている。「新横浜駅」前や「代々木上原駅」至近のオフィスビルなどを取得しているなか、開発・投資対象アセットの幅をさらに広げるため、EC需要の拡大などで今後も堅調な需要が見込まれる物流施設の開発事業に進出したとしている。
 同施設は、首都圏中央連絡自動車道「青梅IC」から約6km、中央自動車道「八王子IC」から約11kmに位置している。圏央道経由で東名高速道路や中央道、関越自動車道へのアクセスにも優れ、広域配送拠点として利用できるほか、国道16号に近接し神奈川県や東京都西部への配送拠点としても活用可能。西多摩エリアは、製造企業が集積し、機械・自動車・電子部品などを扱う企業が多く、1社専有可能な物流施設は同エリア内で希少との評価もある。同施設は、倉庫業だけでなく、運送業の許可申請を行うための施設要件も満たしており、運送事業の拠点としても利用可能だ。 
 同施設は、JR東日本 青梅線「羽村駅」から徒歩約13分(約1km)の位置にあり、電車通勤が可能。近隣には住宅地が広がっているため、雇用面でも優位性が高い。共用部や建物内外のデザイには、「MOTIVATION & WELL-BEING」のコンセプトを掲げ、自然素材や植栽、上質感のあるデザインや仕上げ材を採用するなど、明るく清潔感のある雰囲気の醸成、働きやすい環境づくりに努める。
 環境面では、屋上に太陽光発電システムを導入し、発電電力の一部を館内に供給。テナントによる再生可能エネルギーの利用も可能にすることで、CASBEE認証Aランクなど環境認証の取得を見込んでいる。

※「CREDO羽村」の施設概要
所在地:東京都羽村市神明台
敷地面積:7,213㎡(2,182坪)
延床面積:1万5,248㎡(4,613坪)
用途:倉庫業を営む倉庫
構造・規模:鉄骨造・地上4階建て
環境認証:CASBEE認証Aランク(予定)
着工:2024年1月
竣工:2024年11月(予定)

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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