
富士フイルムビジネスイノベーション(株)は、フィリピン・ラグナ州に開設した資源循環製造拠点「Circular Manufacturing Center(=CMC)」が本格稼働し、7月30日に再生機「ApeosPort-VII C Rシリーズ」の出荷を開始したと発表した。
アジア地域では、エネルギー効率向上や資源保全、環境配慮型調達を重視する政策・規制が広がりつつあり、リユース部品を活用しつつ新造機同等の品質を維持する再生機の需要が高まっている。同社はアジア・パシフィック地域の中心に位置し、効率的な物流が可能なフィリピンに拠点を設けることで、地域全体の資源循環体制を強化する。
「CMC」は約500㎡の専有スペースを擁し、従業員数34名体制で運営されている。2025年7月に開設されて以来、アジア・パシフィック地域で回収した使用済み複合機を対象に、摩耗・消耗した部品を交換し、新造機と同等品質の再生機を製造してきた。印刷枚数などの使用履歴情報を初期化し、新たな製造年月や商品名を付与したうえでユーザーに提供する仕組みだ。
同社は1995年に全社リサイクル方針を策定し、製品ライフサイクル全体を視野に入れた循環型生産システム「クローズド・ループ・システム」を構築してきた。中国・蘇州(2008年)、オランダ(2024年)に続き、今回フィリピンの「CMC」が本格稼働したことで、世界規模での資源循環体制を拡充し、新規資源投入量およびCO2排出量の削減を一層進める。
同社は対象製品の新規資源投入率を2030年度までに60%以下とする目標を掲げており、複合機やトナーカートリッジ、スペアパーツのリユースに加え、再生プラスチックや再生鉄など再生材の活用を今後さらに拡大していく方針だ。
※「Circular Manufacturing Center」の施設概要
所在地:107 Prosperity Ave.Carmelray International Business Park-SEZ,Canlubang,Calamba City 4028 Laguna
専有面積:約500㎡
従業員数:34名
