
酒類事業をグローバル展開する(株)柴田屋ホールディングスは、傘下で物流事業を担う(株)SKLが7月1日付で埼玉県鶴ヶ島市に定温物流拠点「株式会社SKL 鶴ヶ島センター」(=鶴ヶ島センター)を開設したと発表した。練馬、平和島、狭山、西東京に続く拠点の開設で、SKLにおける最大規模の冷蔵拠点としてすでに稼働している。
鶴ヶ島センターは、約300坪の全館定温管理倉庫に最大50坪の冷蔵設備が設置されている。酒類物流で培った温度管理ノウハウを生かし、食品・酒類に加え、消耗品や冷蔵管理が必要なはんだペースト(電子部品をプリント基板に接合するために使う材料)など幅広い商材に対応する。保管だけでなく配送、コンテナのデバンニング、入出庫、賞味期限管理まで一括して担い、荷主企業の多様な物流ニーズに応える。
物流業界では取扱貨物量の増加に加え、温度管理や安定した配送体制の確保など課題が多様化している。SKLはこれまで首都圏の定温・冷蔵物流を4拠点で支えてきたが、取扱量増加への対応と関東・関西圏をつなぐ広域物流網の強化を目的に、交通アクセスに優れた鶴ヶ島市で新拠点を整備した。
新拠点では庫内全域の定温管理により品質を重視した保管環境を提供するほか、50坪の冷蔵設備で冷蔵保管スペースの確保が必要な荷主にも対応する。配送面では定温車両60台によるノンストップ配送体制を構築し、関東近郊から静岡県、遠方では愛知県までクラフトビールの樽生などを配送する。
デバンニングは20ft・40ftコンテナに対応し、入出庫や賞味期限管理にはWMSを導入して誤入出庫防止を徹底する。常温商材にも対応領域を広げ、消耗品や金属製品など複数カテゴリーの物流委託にも応える体制を整えた。
SKLは今後、「鶴ヶ島センター」と既存4拠点とのネットワークを生かし、広域物流体制を強化する方針。定温・冷蔵輸送のノウハウを核に常温商材の取り扱いも拡大し、安定した品質と高い供給力を備えた物流サービスを提供する。柴田屋ホールディングスも物流インフラへの投資を継続し、持続可能なサプライチェーン構築に取り組む。
