
佐川急便(株)は、関西国際空港の倉庫エリアに新たな国際貨物専用センター「SAGAWAグローバルECセンター関西」を設置した。同施設は、佐川急便・りんくう営業所が管轄するセンターとしての機能と、SGHグローバル・ジャパン(株)の保税蔵置場としての機能を併せ持ち、海外と日本をつなぐゲートウェイの一つとして4月11日から稼働している。
新設センターでは、SGHグローバル・ジャパンが管轄する保税蔵置場と、佐川急便が管轄する国内仕分けエリアをベルトコンベアにより連結する構造をSGグループとして初めて採用。これにより、保税から仕分け・発送までのプロセスのシームレスかつ効率的な業務運用を実現した。同施設の設置と自動化設備の導入により、従来2度行っていた仕分け作業が1度で完了するスキームが完成。さらに、仕分け効率と従業員の作業効率がともに向上したほか、リードタイム短縮も可能となった。
今後は取扱個数の増加を見据え、車両の積載効率向上や車両台数の適正化によるCO2排出量削減、集荷締切時間の延長による出荷人の利便性向上、24時間稼働体制の構築も視野に入れ、検討を進めていく予定だという。
国際貨物事業、物流倉庫事業を担うSGHグローバル・ジャパンは同施設を活用することで、海外のEC事業者に対する通関許可から国内発送までのサービスを、同施設内にある保税蔵置場の自動通関許可判別仕分け機と国内仕分けエリアの自動仕分け機とのシームレスな連結により、最短リードタイムで提供することができるものとなった。
※「SAGAWAグローバルECセンター関西」の施設概要
所在地:大阪府泉南市泉州空港南1
延床面積:全体9,477㎡(2,867坪)/佐川急便(株) 6,631㎡(2,006坪)、SGHグローバル・ジャパン(株) 2,846㎡(861坪)
処理能力:1万個/時
稼働時期:2025年4月