(株)ギャレリア・ニズム⇒既存7事業所とEC物流倉庫の移転・集約で事業本部とEC物流センターを新設/EC物流部門の生産性については従来比150%アップ見込む

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 群馬県を拠点に、鞄・財布小物・服飾雑貨のネット通販を展開する(株)ギャレリア・ニズムは、既存7事業所とEC物流倉庫を集約し、事業本部とEC物流センターを新設した。4月から5月末にかけて既存拠点を順次移転し、6月から新拠点の本格稼働を開始する予定だ。
 新拠点所在地となる高崎市柴崎町は、西に高崎市街地、東に「高崎玉村SIC」があり、駅や高速道路へのアクセスに優れる利便性の高い地域。新拠点が面する国道354バイパスは生活道路で、高崎方面から北東の「前橋みなみモール」へのルートでもあるため、自動車の往来が多く、各方面から通勤しやすく雇用面でも有利な立地だ。
 新拠点の敷地面積は1万6,554.91㎡(5,007坪)で、建物は延床面積が9227.08㎡(2,791.20坪)の3階建て。高崎市内に点在する7事業所とEC物流倉庫を移転し、本部機能や物流機能を含む社内全部署を新拠点に集約する。これにより物流機能の一元化が図れるため、様々なEC関連業務の効率向上が図れる見込みだ。
 新拠点には、全館空調完備、全館Wi-Fi、全館LED照明、太陽光発電、荷物用大型EV、ローラーコンベア、トラックヤードなどの設備を導入し、労働環境も整備。敷地内には約200台の従業員駐車場を完備し、新たな雇用も促進する。
 新拠点の稼働で、物流部門の生産性については従来比約150%アップも見込めるという。これは取扱商品の入荷・保管・出荷プロセスの効率化や、新たな物流機能の導入によるもので、EC事業における年間最大出荷件数が約52万件(2023年実績)から約78万件まで増加する計算。同社は現在、約400のブランド、1万1,000種類以上のアイテム、20万点を超える膨大な商品在庫を管理・保管し、通販ユーザーの受注に対応している。これらすべての商品ストックを新拠点の物流倉庫で担うようになれば、EC販売ページの制作から受注・発送までの業務の効率化が進むとしており、今後も取扱商品や商品ジャンルの拡充に積極的に取り組む意向だ。
 新拠点の稼働で、これまで培ってきたノウハウを活かし、商品管理や梱包・発送などのEC物流業務の請負も可能となる。これは、倉庫のキャパシティーと生産性の向上によって新たに提供できるサービスで、将来的にはEC物流業務の請負だけでなく、ECサイトのページ制作や運営代行なども視野に入れ、ECに必要不可欠な環境を提供していく考え。

※「ギャレリア事業本部とEC物流センター」の施設概要
所在地:群馬県高崎市柴崎町1883
敷地面積:1万6,554.91㎡(5,007坪)
延床面積:9,227.08㎡(2,791.20坪)
駐車場:200台
階数:3階建て
施設仕様:全館空調完備、全館Wi-Fi、全館LED照明、太陽光発電、荷物用大型EV2基、乗用EV1基、ローラーコンベア、トラックヤード、等
竣工:2024年2月29日
本稼働:2024年6月頃

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