郵船ロジスティクス(株)⇒英国法人が自動倉庫システムなど導入の大型ロジスティクスセンターを2025年に開業/英国におけるコントラクト・ロジスティクス事業のさらなる強化のために総額約500億円を投資

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 郵船ロジスティクス(株)はグループの積極的投資の一環として、2025年に英国法人Yusen Logistics (UK) Ltd. (Managing Director:David Goldsborough)で、自動倉庫システムなどを導入した大型ロジスティクスセンターを開業する。2024年2月には、SEGROグループの不動産会社と15年間の賃貸借契約に関し合意。投資総額は過去最大の約2.8億ポンド(約500億円)で、英国におけるコントラクト・ロジスティクス事業のさらなる強化につなげる。
 同施設は、同社英国法人の主要拠点であり、物流の要衝でもある英国中東部のノーサンプトンに位置する。同社施設で最大規模となる11万㎡超の大型ロジスティクスセンターとして、日用品から大型家電などの耐久消費財まで幅広い貨物を取り扱うほか、温度管理した医薬品専用スペースも設置。英国でのコントラクト・ロジスティクス事業をリードする拠点として位置づけられており、既存、新規いずれのユーザーニーズにも対応していく。
 同施設は、18mに達する天井高を最大限有効活用し、高密度で効率的な保管を実現する。自律走行搬送ロボットや、パレット立体自動倉庫機など最新の自動倉庫システムの導入により、時間を問わず正確で安定したオペレーションを行える環境を整備。グローバルでの自動倉庫システム導入を進めることで、従業員の労働環境改善や、今後予想される労働力不足にも備える。
 同施設は、環境問題に配慮し、屋根に太陽光発電パネルを設置。建設時からBREEAM認証のExcellent評価獲得が達成できる設計とした。さらに、同施設の近くには貨物鉄道ターミナルが建設される予定で、将来的には鉄道引き込み線を活用し、陸上輸送から鉄道輸送へのモーダルシフトにも対応できるとしており、より環境に配慮した輸送が実現できる見込みだ。
 同社は2024年中に、ベルギー・ジャンブルーでも自動倉庫システムを導入した医薬品専用ロジスティクスセンターを新設し、欧州における医療・医薬品物流サービスの拡大を図る。コントラクト・ロジスティクス事業のさらなる強化と同時に、太陽光発電パネルや電気自動車の充電スタンド等の設置により、環境に配慮した、持続可能な取り組みを推進していく。

※「SEGRO (JUNCTION 15) LIMITED」の施設概要
所在地:Plot 4, SEGRO Logistics Park, Northampton, United Kingdom
面積:11万647㎡
開業予定日:2025年

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