東日本旅客鉄道(株)、(株)ジェイアール東日本物流は、新幹線を活用した高速・多量荷物輸送により、「物流の 2024 年問題」や「CO2 排出量削減」、「地方創生」等、社会的な課題解決の一助を担うことを目的に、今年度 3 回目となるトライアルを実施する。
同トライアルは、これまでのトライアルで得た知見を活かして、長野の新幹線車両基地では初めてとなる多量輸送トライアルを実施し、約 700 箱の荷物輸送を行う。さらに、車両基地間の荷物輸送に加え、東京駅では過去最大となる約 200 箱の荷下ろしを行うとともに、一部荷物は東北エリアへ輸送する。
これまで実施してきた複数回のトライアルで得た知見を活かし、今後の検証にも繋げ、引き続き次年度以降の多量輸送の事業化に向けて取り組んでいく。
<輸送イメージ>
2.トライアルにおける実証項目
新幹線車両基地での荷捌き等の実現や一連の業務の生産性向上に向け、以下項目について実証を行う。
(1)長野の新幹線車両基地での荷扱い(荷物搬出入、積み下ろし、荷捌き)の検証車両基地を使用することで、従来の駅ホームでの作業に比べ、スペースと時間を十分に確保し、多量輸送を実現する。
(2)東京駅での安全に配慮した効率的な荷扱いおよび載せ替え輸送のオペレーション等の検証同トライアルでは東京駅にて約 200 箱の荷下ろしを予定し、客室輸送専用台車等を活用し、ホーム上の安全に配慮した効率的な荷扱いを確認する。さらに、東北新幹線を活用した載せ替え輸送も行い、それに伴うオペレーション等を検証する。
(3)東京の新幹線車両基地での AGV(無人搬送車)の活用による荷扱い業務の省力化検証1 回目の新青森の新幹線車両基地でのトライアルでも検証した AGV を活用することで、人手不足を考慮した省力化を図る。
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