■物流施設 投資関連情報2023版<9.21~9.27>

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<2023年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 

■ラサール不動産投資顧問(株)<9月21日>
東京湾岸エリアで「(仮称)東京東雲物流センター」着工へ

 ラサール不動産投資顧問(株)は、同社が組成した特定目的会社を通じ、東京都江東区において2023年9月20日に「(仮称)東京東雲物流センター」の起工式を行った。着工は2023年10月1日、竣工は2024年11月を予定している。同施設の竣工後は、テナント企業の本社機能を備えた専用施設として稼働することが決定している。

 計画地は、東京湾岸エリアに位置し、首都圏中心部への配送に適しているほか、首都高速道路湾岸線「有明」インターチェンジまで約2kmに位置し、高速道路網を利用した関東全域への配送にも適して、羽田空港、東京港、横浜港を経由した空と海のアクセスにも優れている。また、東京臨海高速鉄道りんかい線「東雲駅」から徒歩5分で、周辺には広大な居住エリアを擁しており、通勤利便性の高い立地となる。

 同施設は、地上4階建て、ボックス型の最新型物流施設として開発する。1階に2面接車可能なトラックバースを備え、倉庫の梁下有効高さ5.5m以上を確保している。また、環境に配慮したLED照明や節水型衛生器具の設置を計画している。

※「(仮称)東京東雲物流センター」の施設概要
所在地:東京都江東区東雲2-7-46,7-61(地名地番)
敷地面積:6,217.17㎡
延床面積:1万3,885.32㎡
構造:鉄骨造、地上 4階建
用途:BTS型物流施設
着工:2023年10月1日
竣工:2024年11月30日(予定)

■日本梱包運輸倉庫(株)<9月21日>
岩手県胆沢郡で「(仮称) 金ヶ崎倉庫」の建設工事を開始予定

 日本梱包運輸倉庫(株)は岩手県胆沢郡金ケ崎町において「 (仮称)金ヶ崎倉庫」の建設工事を開始予定だ。
 近年、このエリアは半導体関連および自動車関連企業の進出が進み、それに伴う物流・倉庫需要の高まりに合わせ事業拡大を図るため、また、物流業界の2024年問題への課題解決に向け、中継輸送拠点の能力強化を図り、北東北エリアに向けた配送能力を拡大させるため、新たな拠点を整備する。
 「(仮称)金ヶ崎倉庫」は東北道「北上金ヶ崎IC」から3.7km(5分)、「水沢IC」から5km(7分)、国道4号線に面した位置にあり、北上市、金ヶ崎町、奥州市の各工業団地へすべて約30分以内でアクセス出来る利便性の高いロケーションとなる。
 営業開始は2025年2月を予定してあり、鉄骨造2階建て倉庫の延床面積は2万6,151.38㎡、設備は、貨物用エレベータ5基、コンテナピット2レーン、2階の一部区画(6,429㎡)には空調設備の導入も計画している。また、全天候型インナーバースおよび高床ホームを備え、様々な条件の天候や車両に合わせた荷役作業が可能となる。
 今後、北上営業所を母体とした北東北エリアへのハブ拠点として、当社グループの物流動線を活かした付加価値の高いサービスを提供し、幅広い物流網構築の実現を目指している。

※「(仮称) 金ヶ崎倉庫」の施設概要
所在地:岩手県胆沢郡金ケ崎町
延床面積:2万6,151.38㎡
設備:貨物用エレベータ5基、コンテナピット2レーン、2階の一部区画(6,429㎡)空調設備
営業開始:2025年2月

■ケルヒャー ジャパン(株)<9月21日>
「 四街道ロジスティクスセンター」を開設/物流システムの最適化により拡張性、スピード、品質を追求

 ケルヒャー ジャパン(株)は、東日本エリアの物流拠点「四街道ロジスティクスセンター」を開設し、10月2日より本稼働させる。
同社は、創立 35 周年という節目の年に、全国に4か所あった物流拠点の内、東日本エリアの3か所を統合し、新たに「四街道ロジスティクスセンター」を開設する。2か月間の移転・準備期間を経て10月2日より本格的に稼働します。 四街道ロジスティクスセンターでは、物流システムの最適化により、より効率的で拡張性の高いサプライチェーンを構築する。物流の側面からも日本のニーズに合った、質の高いサービスの提供を目指す。
生産性の向上
物流プロセスの最適化により効率的な配送体制を確立し、迅速かつ確実に製品を配送する。
顧客満足度の向上
倉庫管理システムを導入することにより、一貫した製品の品質が保たれ、信頼性の高い製品を提供する。
継続的な成長
EC事業の成長・拡大やロボティクス事業へ参入などに伴い、物流プロセスやアフターサービスの体制強化を継続的に図る。
今後の活動予定
(1) 2024年上半期より業務用製品中大型機(付随するアクセサリー、パーツ、洗浄剤)を出荷開始する予定
(2) 2024年上半期に四街道ロジスティクスセンター内に修理センターを統合予定
(3) 倉庫内業務及び配送業務の更なるDX 化

※「四街道ロジスティクスセンター」の施設概要
所在地:千葉県四街道市たかおの杜 10- 1 「DPL千葉四街道」3階
延床面積:1万4,400㎡
機能:家庭用及び業務用製品の在庫保管、入出庫・検品業務
本稼働:2023年10月2日

■(株)ギオンデリバリーサービス<9月21日>
「岡山北DS」と「柳井XPT」を開設

 (株)ギオンデリバリーサービスが「岡山北DS」と「柳井XPT」の2拠点を新たに開設した。

※新拠点の所在地
岡山北DS:岡山県岡山市北区久米192
柳井XPT:山口県柳井市新庄2014-1

■(株)日本エスコン<9月22日>
北海道千歳市に新規物流施設用地を取得

 (株)日本エスコンは、北海道千歳市に道内初となる新規物流施設用地を取得した。
 同用地は、札幌市を起点に、千歳市・苫小牧市を経て室蘭市へと続く国道 36 号沿いの「千歳市第 4工業団地」内にあり、道央圏へのアクセスに優れているほか、Rapidus(ラピダス)(株)が同千歳市に建設を進めている最先端半導体工場より道路距離で 9.5 ㎞と近く、同工場への物流基地としての利用も期待される立地となる。

※「(仮称) 上長都物流プロジェクト」の施設概要
所在地:北海道千歳市上長都4-2
敷地面積:2万6,140.00㎡

■(株)シャトレーゼ<9月25日>
山形県、鹿児島県、岡山県に3工場を取得/3工場とも2024年内に稼働予定

 (株)シャトレーゼ、山形県、鹿児島県、岡山県に新たに工場を取得した。同社では、店舗数の増加に伴う商品供給体制の強化のため、かねてより工場の増設による生産能力の更なる拡大を検討していた。また、つくりたてのお菓子をなるべく早いタイミングで提供するため、旗艦工場がある山梨から配送距離のある地域での新工場の設立を決定した。
 新設3工場は2024年内の稼働開始を予定している。

※「浅口工場」の施設概要
所在地:岡山県浅⼝市金光町佐方21-1
敷地面積:1万,460.63㎡
建物面積:1万134.76㎡
延床面積:1,564.04㎡
生産拠点の位置づけ:関西、中国・四国地域への商品供給生産拠点 FC店 2024年118店舗への和菓子の供給開始、今後は洋生菓子の生産を追加する。
生産品目:〈STEP1〉和菓子(大福、団子、いそべ餅、おはぎ、柏餅等)、〈STEP2〉洋生菓子(ケーキ、デコ、シュー、プリン等)
取得日:2023年6月13日
竣工:2024年3月
工場稼働開始日:2024年4月(予定)

※「寒河江工場」の施設概要
所在地:山形県寒河江市中央工業団地190
敷地面積:1万7,166.46㎡
建物面積:①2,326.85㎡、②2,750.22㎡
延床面積:5,077.07㎡
生産品目:〈生産棟〉洋生菓子、焼き菓子 (ケーキ、デコ、シュー、プリン、焼き菓子)、〈物流棟〉完全パッケージ箱詰
生産拠点の位置づけ:現在供給能力が逼迫している生産ラインの東北地域および北関東エリア供給分の生産工場および、ギフト商品の完全パッケージ箱詰工場としての役割を担う。
取得日:2023年1月31日
竣工:2024年4月
工場稼働開始日:2024年5月

※「鹿屋工場」の施設概要
所在地:鹿児島県鹿屋市川西町3949-8
敷地面積:1万3,201㎡
建物面積:①10,293.69㎡、②2,160.18㎡
延床面積:1万2,453.87㎡
生産品目:〈2F〉 洋焼菓子(ラスク、ブッセ、ダックワーズ、型焼き商品、サブレ等)、〈1F〉 完全パッケージ箱詰
生産拠点としての位置づけ:現在供給能力が逼迫している生産ラインの西日本供給分の生産工場および、ギフト商品の完全パッケージ箱詰工場としての役割を担う。
取得日:2023年2月28日
竣工:2024年7月(予定)
工場稼働開始日:2024年9月(予定)

■日本GLP(株)<9月25日>
埼玉県所沢市で「GLP 所沢」を着工/専用施設として(株)関通の入居が決定

 日本GLP(株)は、埼玉県所沢市で延床面積約2万7,900㎡の先進的物流施設「GLP所沢」を着工し、起工式を執り行った。
 同施設は、大手3PL企業である(株)関通と着工前に賃貸借予約契約を締結し、同社の専用施設として稼働する。竣工は2024年11月の予定だ。
 同施設は、市街化調整区域での開発を実現する「流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律(物流総合効率化法)」の認可取得物件で、日本GLPとしては3件目。同施設の開発にあたり、日本GLPは、これまでの経験や実績を活かし、物流「2024年問題」への対策や環境対策など、物流業務の効率化や環境負荷低減を目指す提案を行い、業界や社会における課題解決をサポートしている。
 同施設は、関越自動車道の至近に開発する物件で、同エリアでは希少な先進的物流施設。また、地盤が強固な台地に位置し、水害などの発生の可能性が低く、BCP面でも優れた立地環境にある。加えて、埼玉県南部から東京都北西部に広がる大規模な労働人口を持つ地域からのアクセスも良く、安定的な雇用確保も期待できることからも物流拠点に適している。
 同施設は、地上4階建ての片面バース構造のBTS型物流施設。入居企業である(株)関通のニーズに応え、施設内には厨房付きのカフェテリアやシャワー室が、庫内には大型シーリングファンを設置するなど、従業員に働きやすい環境を整備している。
 (株)関通は、既に「GLP 尼崎」、「GLP 尼崎Ⅲ」に入居し、2023年10月に竣工予定の「GLP 尼崎Ⅳ」への入居も予定している。今回は、同社の関東圏での事業拡大と既存拠点の集約化による輸配送網の効率化のニーズから、「GLP 所沢」入居の運びとなった。同社は、物流ルートの最適化とパレット一貫輸送体制の確立を通じて、輸送効率の向上、二酸化炭素排出量の削減など、環境に配慮した事業の推進を目指している。
同施設の立地
・ 「GLP 所沢」は都心から30 km圏内に位置し、関越自動車道「所沢IC」から約2.3 kmと外環道へのアクセスがよく、1時間以内の配送可能人口は高速道路利用の場合約900万人で、首都圏への配送を含む広域配送拠点として優れた立地。
・ 埼玉県南部から東京都北西部にまたがる多くの労働人口を抱える地域からの通勤が可能で、新たな雇用確保にも適したエリア。
・ 関通の主要既存施設が30分圏内にあり、物量に応じた人員調整が可能で、他拠点と連携しての効率的な物流オペレーションを実施。
同施設の特長
・地上4階建ての片面バース構造のBTS型物流施設。
・施設内には厨房付きのカフェテリアやシャワー室を設置し、庫内には大型シーリングファンを設置するなど、働く環境の快適性を向上。
・外観デザインは、多くの車が行き交う関越道側にアイキャッチとなるストライプと入居企業ロゴを配したデザインとすることで、広告効果の向上を企図。
同施設のサステナビリティへの取組
・再生可能エネルギーの活用:環境への配慮として、太陽光発電設備の設置を検討中。入居企業の脱炭素化に向けたサステナビリティ推進への取り組みをサポート。
・環境認証の取得:CASBEE(新築)認証、ZEB-Ready認証を取得予定。
・災害への対応:BCP対策としては、貯留槽を設けることで大雨や洪水などの水害に備え、入居企業の事業継続性を確保しながら、地域環境との共生を目指す。

※「GLP 所沢」の施設概要
所在地:埼玉県所沢市南永井513
敷地面積:約1万5,100㎡
延床面積:約2万7,900㎡
構造:地上4階建、耐震RCS造
着工:2023年9月
竣工:2024年11月末(予定)
認証取得:CASBEE(新築)認証(予定)、ZEB-Ready認証(予定)

■(株)篠崎運送倉庫<9月27日>
関東初の木造定温倉庫「行田物流センター」が竣工/岩手県北上市の倉庫に次ぐ国内2棟目

 (株)篠崎運送倉庫は埼玉県行田市で建設を進めていた、関東地方初となる木造定温営業倉庫「行田物流センター」が竣工したと発表した。同倉庫は、2023年6月21日岩手県北上市で竣工した全木造定温倉庫に次ぐ国内2棟目の営業倉庫だという。
既存物流センター内に木造の定温倉庫を建設

 今回は、行田物流センター3階部分の常温倉庫の一角に、木造の定温倉庫を建設し、同施設を倉庫内倉庫という新しい形態の物流センターにしたもの。敷地面積は約272坪、玄米フレコンバックで約800t分の保管が可能な施設だ。埼玉県行田市は、消費地への利便性にも優れ、玄米等の穀物類保管に適した立地環境にある。
全木造の倉庫を実現可能にした、建築技術の向上と木のぬくもり
 従来の木造建築物は、梁で屋根を支えるのが一般的で営業倉庫のような大型建築物の建設となると、梁を支える柱が多く、保管スペースの確保が難しいため、荷主のニーズに応えにくい倉庫だった。今回それらの課題を解決できた背景として、「建築技術の向上」と「木材の性能活用」という2つのノウハウがある。橋梁建設の際に使われている「トラス構造」という技術の採用がそのひとつで、天井の強度を出して、耐久性の高い無柱空間の倉庫を実現することができた。また、木造の強みとして、夏は涼しく・冬は暖かいという性能を最大限に活用できるよう、住宅建築で採用されている工法で断熱材を使用し、高断熱・高気密性を強化したことにより、家庭用エアコンの稼働のみで温度管理が可能になり、やさしい快適な空間とすることができたとしている。

※「行田物流センター」の施設概要
所在地:埼玉県行田市長野5-9-1
延床面積:4,050坪

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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