佐川グローバルロジスティクス(株)  同社初の冷凍冷蔵倉庫「Cold Logi 船橋」を開設、大口貨物からEC向け小口貨物まで一気通貫のコールドチェーンを実現

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 SGホールディングスグループでロジスティクス事業を展開する佐川グローバルロジスティクス(株)は7月1日、千葉県船橋市に同社初となる冷凍冷蔵倉庫「Cold Logi 船橋」を開設した。より顧客ニーズに沿った物流提案を行うため、冷凍冷蔵倉庫での業務を開始。これまでオーダーメイド型物流でレイアウト設計から顧客に合わせた物流加工など、柔軟なカスタマイズを通じて得たノウハウを冷凍冷蔵の倉庫でも展開する。こうした物流加工作業に加え、都心からのアクセスに優れる利便性の高い立地と、佐川急便(株)をはじめとする同社グループおよび協力会社の輸送網を組み合わせることで、効率化された一気通貫型の配送を実現する計画だ。
 本倉庫の庫内は、冷凍保管区画は-25℃まで、冷蔵保管区画は5℃に保たれ、商品の品質を維持しながら物流加工が行える。量販店や外食産業の各店舗へ向けた発送などのBtoBのほか、高齢化や単身世帯の増加でニーズが顕在化しているBtoCの食品EC領域においても高品質で効率的な物流の実現が可能。多様な商品サイズや物量への対応、高度なサプライチェーンの構築など、同社グループの総合力を背景に最適なロジスティクスを提案していく。

〇「Cold Logi 船橋」における冷凍冷蔵倉庫の特長
(1)保税蔵置所の取得(予定)
同社が取得(予定)する保税エリアで海外から輸入する外国貨物・海外へ輸出する内国貨物を預かることにより、移動コストの低減・リードタイムの短縮・品質向上に繋がる、シームレスなロジスティクスサービスを提供する。
(2)動物検疫所の検査場所指定の取得(予定)
動物検疫が必要な輸入商材(精肉など)にも対応できる保税エリアとして開設し、顧客ニーズに合わせた幅広い商材の扱いを可能とする予定。
(3)環境負荷低減
冷凍冷蔵倉庫の冷媒に使用する特定フロン(オゾン層を破壊するとして国際的な規制の対象になっているフロン)は2030年に生産全廃されるため、自然冷媒への移行が加速することから、本倉庫ではあらかじめ規制を考慮した設備を導入。2030年フロン問題に対応しているほか、全館LED照明や太陽光パネルを備え、環境負荷低減を図っている。
同社は、これまで3PL企業として蓄積してきたノウハウを基に、コールドチェーンの領域でも持続可能で高品質な物流サービスを顧客に提供していく構えだ。

※「Cold Logi 船橋」の施設概要
所在地:千葉県船橋市栄町2-2-13、2-15、2-174、2-205
面積(当社借り入れ部分):約2,105坪

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