物流施設 投資関連情報2021版<11.18~11.24>

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<2021年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

■日本梱包倉庫(株)<11月18日>
⇒新茨木営業所を新規開設、大阪府北部に関西地区のハブ拠点

日本梱包運輸倉庫(株)は、大阪府茨木市に「新茨木営業所」を開設した。
同営業所の延床面積は約2万6,900㎡で、貨物用エレベーターや垂直搬送機、海上コンテナピット、ドックレベラー、天井クレーンなどの設備を備えており、様々な顧客ニーズに対応が可能。新名神高速道路「茨木千提寺IC」から約2㎞、名神高速道路「茨木IC」から約6㎞、茨木北テクノタウン内に所在し大阪市内へは1時間圏内、近隣府県と顧客との中継ポイントとして最適な場所に位置している。地盤が強固な丘陵地に位置し、倉庫・事務所に非常用発電設備を設置しており、昨今多発している地震や豪雨などの自然災害への備えも万全。周辺には生活環境が整った彩都西地区をはじめとした大規模ニュータウンもあり、職住近接した安心・安全・便利な環境での勤務が可能だとしている。
同社は今後、関東と中国・四国、九州を結ぶ関西の一大拠点として、その立地と設備、そして当社の培ってきたノウハウを融合させ、更なる価値を顧客に提供していく方針だ。

※「新茨木営業所」の概要
所在地:大阪府茨木市彩都はなだ2-2-2
敷地面積:3万8,900.84㎡
構造規模:鉄筋コンクリート+鉄骨造・4階建て
延床面積:2万6,906.58㎡
有効高さ:最大7.2m
主要設備:貨物用エレベーター、垂直搬送機、海上コンテナピット、ドックレベラー、天井クレーン、非常用発電機設置(倉庫・事務所)LED照明(倉庫・事務所)、バリアフリー(倉庫・事務所)

■産業ファンド投資法人<11月24日>
⇒「IIF 厚木ロジスティクスセンターⅢ」再開発プロジェクトで建設予定の冷凍冷蔵倉庫に関する工事請負契約を締結

産業ファンド投資法人は、「IIF 厚木ロジスティクスセンターⅢ」再開発プロジェクトについて、同物件敷地上に建設予定の冷凍冷蔵倉庫に係る新築工事及び既存建物の解体工事に関する工事請負契約を11月24日付で締結したと発表した。
同請負契約の締結先は鈴与建設(株)。2016年5月に竣工した「IIF 西宮ロジスティクスセンター」増築プロジェクトにおける工事請負契約締結先として起用した実績があり、同社が有する物流オペレーションに対する専門性の高い豊富な 知見及び物流施設開発の様々なノウハウを評価し、選定した。

■DHLサプライチェーン(株)<11月24日>
⇒医療機器保守部品の国内需要増加へ対応で国内に5ヶ所のロジスティクスセンターを開設

 DHLサプライチェーン(株)は、世界最大級の医療機器、診断、デジタルソリューションのイノベーター、GEヘルスケア・ジャパン(株)より受託した業務に対応するために、川崎、札幌、名古屋、大阪、福岡の国内5ヶ所にロジスティクスセンターを開設した。
DHLは、GEヘルスケアの日本国内におけるサービスの提供を支援するために、すべてのセンターにおいて、GEヘルスケアの革新的な医療機器およびサービスに関連した保守部品の倉庫管理を行い、アクセスしやすく、質が高く、手頃なヘルスケアを求める需要に対応していく。川崎にある東京中央物流センター(CDC)では、グローバルサービスを支援し、医療従事者が患者に最適な医療を施すことができるよう、配送と規制対応、コールセンター業務、輸入、返品管理、需要対応等のサービスを24時間365日体制で提供する。
約5,000㎡規模の川崎は、5拠点のうち最大の拠点。ロボティクスや冷蔵冷凍装置、ハイスペックなシステムの導入にも対応可能な汎用性を備え、年間60万件以上のオーダーを処理する。5拠点はネットワーク重心分析に基づきそれぞれ戦略的な立地を考慮して選定され、近隣の複数のクリニックや病院へ供給する地域物流センターとして、医療関連の保守部品を要望に応じてGEヘルスケアの顧客の元へ迅速に届けるものとなっている。

■大和物流(株)<11月24日>
⇒ベトナム現地法人を設立し、物流拠点「ロックアンビンソンロジスティクスセンター」を開設

 大和物流(株)は、ベトナム社会主義共和国の現地法人「Daiwa Logistics Vietnam Co.,Ltd.」を通じて倉庫事業を開始し、国際物流事業を本格始動した。
近年、アジア諸国の経済成長などを背景に、各業界におけるサプライチェーンのグローバル化は急速に進展している。中でも、ベトナムは日系企業の拠点数が2016年の約1,600カ所から2020年には約2,100カ所と増加傾向にあり、物流網の広域化が進んでいる。
同社では、ASEANやその周辺国への進出を本格化するため、2019年5月、ベトナムに「ホーチミン駐在員事務所」を開設し、現地での市場・物流事情の調査を開始。2020年11月には、ベトナム現地法人「ダイワロジスティクスベトナム」を設立し、さらなる国際物流事業の展開を推進してきた。今回は、ベトナム国内での3PL事業基盤の構築を目的に、ベトナム南部ドンナイ省ロンタイン地区において物流拠点「ロックアンビンソンロジスティクスセンター」を開設し、国際物流事業を本格的に開始した。
同センターは、大和ハウス工業(株)が開発したマルチテナント型物流施設「DPLロックアンビンソン2」の一部を賃借の上、稼働するもの。東西ハイウェイ高速道路「ロンタインIC」から約8kmに位置し、ベトナム最大の経済都市であるホーチミン市内から約40kmと、ベトナム消費市場に向けた輸配送拠点として活用できる。また、ベトナム南部の主要港である「カトライ港」まで約30km、大型船の接岸が可能な「カイメップチーバイ港」まで約40kmという立地を活かし、国際海上輸送にも対応可能だ。さらに、2025年開港予定の「ロンタイン国際空港」まで約3km(直線距離)と近く、海路・空路輸送にも適した立地だという。
ダイワロジスティクスベトナムでは、利用運送事業や倉庫事業などの事業ライセンスのもと、これまで同社が日本国内で建築・建材物流のエキスパートとして培った3PL事業のノウハウを生かし、ベトナム国内での保管から、輸出先に合わせた流通加工、輸配送の手配まで、日本品質の物流サービスを提供する。現地の物流企業とパートナーシップを締結することで、日系・非日系の製造業や商社、流通業などの幅広い顧客に対し、日本との国際一貫輸送やベトナム国内での現地3PL、周辺国との三国間輸送など、ご要望に沿った国際物流ソリューションを提案していく。

※「ロックアンビンソンロジスティクスセンター」の概要
所在地:ベトナム社会主義共和国 ドンナイ省 ロンタイン地区
ロックアンビンソン工業団地「DPLロックアンビンソン2」内J区画
総賃借面積:2,604㎡(約787坪)※事務所部分含む
構造:平屋建て(一部、2階建て) 鉄筋コンクリート造ならびに鉄骨造
搬送設備:ドックレベラー 2基
バース形状:高床式(1.4m)
床荷重:5.0t/㎡
梁下有効高:11m(クロスブレースから床まで6.5m)
その他・設備機器:フォークリフト2台(3tカウンター:1台、1.5tリーチ:1台)

■ラサール不動産投資顧問(株)<11月24日>
⇒マルチテナント型物流施設「ロジポート神戸西」が竣工

神戸テクノ・ロジスティックパーク(神戸複合産業団地)の流通業務施設用地において、ラサール不動産投資顧問(株)が開発を進めてきたマルチテナント型物流施設「ロジポート神戸西」が竣工した。同施設には、ニプロ(株)、(株)日立物流西日本の入居が決定しているという。
 神戸テクノ・ロジスティックパークは、団地内にインターチェンジがあり、関西圏及び西日本全域へのアクセスが良好であるほか、地盤が強固で内陸部に位置することからBCP(事業継続計画)対応にも適している。また、24時間365日のオペレーションが可能で、ラサール不動産投資顧問では、増加する物流需要に柔軟に対応できるエリアとして評価しており、進出を決定したもようだ。

※「ロジポート神戸西」の施設概要
所在地:神戸市西区見津が丘5-1-18
敷地面積:2万3,862.83㎡
延床面積:4万9,973.10㎡
構造:鉄骨造一部鉄筋コンクリート造、地上4階建
用途:マルチテナント型物流施設

■サントリーMONOZUKURIエキスパート(株)<11月24日>
⇒首都圏の新物流拠点「浦和美園配送センター」が稼働

 サントリーMONOZUKURIエキスパート(株)の新物流拠点「浦和美園配送センター」が稼働した。
同社は、安全・安心な物流の実現に加え、先端技術を活用した物流業務の自動化・省力化による労働負荷軽減、作業効率化、環境負荷の低減などを実現する「スマートロジスティクス」に取り組んできており、今回の新センター稼働により、これまで複数箇所に分散していた倉庫機能を同センター倉庫に統合集約し、在庫配置や倉庫間移動の効率化を図り、環境負荷低減を推進する方針だ。
新センターでは、DX施策として、在庫管理システムを基軸に各種業務システム間で情報を連携し、乗務員・倉庫荷役の負荷軽減と省力化を図っている。中でも自動運転フォークリフト(Automated Guided Forklift、以下AGF)とコンベヤを組み合わせたシステムでは、AGF専用のエリアを設け、人との接触を回避し、安全を確保しながら、有人作業同等のパフォーマンスを実現。AGFエリアにおいては有人の作業を想定した場合と比較し、工数を約30%削減できる見通しだ。 他にも無人受付システムやバース予約システム、AI技術を搭載した仕組みなどを導入しており、全体では従来の技術を導入した場合と比較し、工数を約15%削減できる見込み。同センターではまた、DX施策による省力化に加え、フォークリフトにリチウムイオン電池・再生可能バッテリーを活用するなど、温室効果ガス排出量削減にも取り組むほか、さいたま市SDGs企業認証制度の取得を目指すとしている。
サントリーグループでは、今後も持続可能な物流の実現に向けて、物流最適化・環境負荷低減・働き方改革の推進などのさらなる取り組みを、パートナー企業・地域行政との連携を深めながら進めていく方針だ。

※「浦和美園配送センター」の概要
所在地:埼玉県さいたま市緑区美園1-14
延床面積:約1万2,000坪(約4万㎡・5階建倉庫の3~5階)
竣工・稼働開始:2021年11月
取扱商品:清涼飲料、酒類各種、他
業務委託先:サントリーロジスティクス(株)

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