<2026年以降に建設・竣工・稼働する物流施設ならびに注目工場の投資情報>
■ニッコン(株)<9月10日>
大型設備・機器の搬入・搬出にも対応可能な次世代型セキュリティ倉庫「宇都宮営業所 さくら倉庫」が竣工/省エネ・良好な作業環境の整備で環境負荷低減とともに作業品質・生産性向上へ/アクセス良好な立地でさくら地区周辺での事業運営体制を再構築
ニッコン(株)は9月10日、栃木県さくら市で建設を進めていた新倉庫「宇都宮営業所 さくら倉庫」が竣工したと発表した。
新倉庫は、東北自動車道「矢板IC」から8km(10分)、「国道4号線」から8km(10分)、JR東北本線「片岡駅」から約7km(5分)、宇都宮市内から30km(40分)に位置し、立地面で広域へのアクセスに優れる。敷地面積2万3,412.05㎡、延床面積7,056㎡で、建屋・構造は鉄骨造2階建てとなっている。倉庫2階は無柱構造でレイアウトの自由度が高い。一部区画には空調設備が設置されており、温度管理が必要な貨物の保管にも適する。
設備面では、5tフォークリフトのほか、車両用・貨物用エレベーターを2基備えており、大型設備・機器の安全で効率的な搬入・搬出も可能。全館LED照明採用で省エネルギー化を図り、環境負荷低減を見込む。LED照明採用は良好な作業環境の確保にも通じることから、作業品質ならびに生産性の向上も目指す。
防犯面では、構内防犯カメラに加え、出入口にカード式電子錠セキュリティを導入し、2重シャッター構造を採用することで高い防犯性と機密性を確保。作業場や整備場、オフィス併設など、多様な用途に対応する次世代型セキュリティ倉庫としての役割を担う。
同社は新倉庫を活用し、さくら地区周辺での事業運営体制を再構築・拡充する方針。同地域における存在感向上と事業成長の加速を図るとしている。
※「宇都宮営業所 さくら倉庫」の施設概要
所在地:栃木県さくら市下河戸字西山1215-102
敷地面積:2万3,412.05㎡
構造規模:鉄骨造 2階建て(ラーメン構造形式、準耐火建築物)
建築面積:3,768.0㎡
延床面積:7,056.0㎡
有効高さ:最大6m
■アサヒロジスティクス(株)<9月11日>
都心のラストワンマイル物流網拡充で新拠点「神田サテライト」を開設/ 常温・冷蔵・冷凍の3温度帯に対応、飲食店向け調理用食材などを取り扱う
アサヒロジスティクス(株)は9月4日、東京都千代田区神田須田町に新拠点「神田サテライト」を開設した。都内では2カ所目のサテライト拠点で、上野・浅草・秋葉原エリアを中心に都心部のラストワンマイル配送体制強化を担う。
新拠点の延床面積は71.73㎡(21.70坪)で、取扱商品は飲食店向け調理用食材など。常温・冷蔵・冷凍の3温度帯に対応しており、冷蔵庫では10℃以下、冷凍庫では-25℃で保管できる。冷蔵・冷凍の温度管理庫を可視化し、品質保持と効率的な出荷を両立する。
商品は、千葉県松戸市の「アサヒロジスティクス松戸事業所」で店舗別に仕分けした後、「神田サテライト」へ搬入。「神田サテライト」で温度管理が可能な小型車両に積み替え、グループ会社である(株) BP トランスポートが各店舗への配送を行う。
同社は、各エリアの特性や荷主のニーズに応じた最適な配送体制を構築することで、よりきめ細やかで迅速な物流サービスを提供する。また、需要や地域特性を見極めながら、新たなサテライト拠点の展開を段階的に検討し、都心部を網羅するサテライト物流ネットワークの構築を目指す。
※「神田サテライト」の施設概要
所在地:東京都千代田区神田須田町2-7-3 稲垣ビル1階
配送エリア:上野・浅草・秋葉原エリアを中心とした都心部
取扱商品:飲食店向け調理用食材等
延床面積:71.73㎡(21.70坪)
温度帯:常温・冷蔵・冷凍/常温⇒55.39㎡(16.76坪)、冷蔵⇒4.49㎡(1.36坪)〔設定温度10℃以下〕/冷凍⇒9.42㎡(2.85坪)〔設定温度−25℃〕
開設・配送開始日:2026年9月4日
■東急不動産(株)<9月11日>
兵庫県神戸市長田区でマルチテナント型物流施設「LOGI’Q神戸新長田」が竣工/関東と九州を結ぶ中継輸送と神戸市内などへの都市型配送の両立で物流効率化を図る/敷地内空地でセレンディクス(株)と協業した3Dプリント製の屋外休憩スペースを整備
東急不動産(株)は、兵庫県神戸市長田区で建設を進めていた物流施設「LOGI’Q神戸新長田」が8月31日に竣工したと発表した。同社が展開する「LOGI’Q」シリーズとして関西エリアで4棟目となる。
同施設は、阪神高速3号神戸線「湊川IC」から約2.3km、同7号北神戸線「神戸長田IC」から約3.7km、JR「神戸貨物ターミナル駅」から約1.7kmに位置する。神戸市内全域や大阪市内の大部分を1時間配送圏とするほか、関東と九州を結ぶ中継輸送拠点としても機能する。
建物は最大6テナントに対応するマルチテナント型で、1階と2階に大型トラックが直接接車できるトラックバースを44台分整備した。24時間稼働に対応するため、屋内休憩室も2部屋設けた。屋根上には最大出力1,500kWの太陽光発電設備を設置し、外部売電を行う予定。CASBEE A認証も取得している。
同社はまた、セレンディクス(株)と協業し、敷地内の空地46.76㎡を活用した屋外休憩スペース「Green Port」を整備した。柱やベンチは3Dプリント技術で製造。柱1本を1時間以内で成形して約1日半で完成させる工法を採用したという。両社は今後も建設資材製造における3Dプリント技術の活用を検討していくとしている。
※「LOGI’Q神戸新長田」の施設概要
所在地:兵庫県神戸市長田区駒ヶ林南町1-56
用途地域:工業専用地域、準工業地域
敷地面積:2万3,363.48㎡(約7,070坪)
建築面積:1万5,836.48㎡(約4,790坪)
延床面積:5万6,654.89㎡(約17,900坪)
構造:鉄骨造・地上4階建て
着工:2024年11月18日
竣工:2026年8月31日
トラックバース:44台
環境認証:CASBEE A認証
太陽光発電設備:最大出力1,500kW
■プロロジス<9月14日>
「プロロジスパーク北上金ケ崎」にイオングローバルSCM(株)が入居/賃貸可能面積約75%にあたる約3万8,800㎡確保により在庫・配送拠点を整備/東北自動車道「北上金ヶ崎IC」近接の強みを生かし配送効率化やBCP強化へ
プロロジスは、岩手県金ケ崎町のマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク北上金ケ崎」にイオングローバルSCM(株)が入居したと発表した。
イオングローバルSCMは、新拠点を北東北エリアにおける在庫拠点および岩手県内への配送拠点として活用する。賃借面積は約3万8,800㎡で、同施設の賃貸可能面積の約75%にあたる。プロロジスは残り約25%にあたる約1万3,300㎡について引き続き入居希望事業者を募集する。
同施設は東北自動車道「北上金ヶ崎IC」に近接・隣接し、岩手県内に加え北東北への広域配送に適した立地にある。イオングローバルSCMからは、配送距離や輸送時間の短縮による「物流の2024年問題」対応や、拠点分散によるBCP強化、約3万8,800㎡の一拠点確保の希少性、冬季除雪などの施設サポート体制などが評価された。プロロジスは、追加工事により自動ラック倉庫などの省人化設備導入もサポートしたという。
同施設は開発段階から多くの引き合いが寄せられており、今回の契約も竣工前に締結された。同エリアの高い需要を背景に、プロロジスは隣接地にBTS型物流施設「プロロジスパーク北上金ケ崎2」の開発も計画している。
同施設は、敷地面積約7万8,500㎡、地上2階建て、延床面積約5万5,000㎡のマルチテナント型物流施設で、2025年12月に竣工している。南北に東北自動車道や国道4号、東西に秋田自動車道や釜石自動車道が交わる要衝に立地しており、屋内車路や屋内トラックバース、除雪サービスを備える全天候型施設となっている。募集中の区画は約5,000㎡からの分割が可能。荷物用エレベーターと垂直搬送機が導入されている。
■(株)日新<9月14日>
熊本県菊池郡大津町で建設を進めていた「熊本ロジスティクスセンター」が竣工/熊本県および九州全域での取扱物量拡大と、新規顧客獲得が目的/国内集配および輸出入業務等に対応、環境負荷低減への取り組みとともにセキュリティ機能も向上
(株)日新は9月14日、熊本県菊池郡大津町で建設を進めていた「熊本ロジスティクスセンター」が竣工したと発表した。
同センターは、九州地区における物流ニーズの高まりに伴い、熊本県および九州全域での取扱物量拡大と、新規顧客獲得を目的に建設したもので、国内集配および輸出入業務等に対応する。設備面では、EV用充電設備を駐車スペースに備えるとともに、倉庫屋上には太陽光発電設備を設置し、環境負荷低減を図った。機能面では、セキュリティを高めた機密作業エリアやリチウムイオンバッテリー保管エリアを設置。安全性・専門性を高めることにより、効率化を追求した倉庫となっている。
同社は、同センターを九州地区におけるモビリティ産業、半導体関連産業の重要な拠点として位置づけ、今後さらなる増大が見込まれる物流ニーズに対応していく考えだ。
※「熊本ロジスティクスセンター」の施設概要
所在地:熊本県菊池郡大津町高尾野730
施設内容:一般物流倉庫
建物構造:鉄骨・鉄筋コンクリート造 倉庫・事務所2階建て
敷地面積:1万2,974.16㎡
建築面積:5,845.33㎡
延床面積:1万1,189.38㎡
営業開始:2026年9月
■SBSホールディングス(株)<9月14日>
千葉県富里市で延床面積約11万8,000㎡の「富里物流センター」が竣工/「成田国際空港」や東関東自動車道「富里IC」至近の好立地、首都圏および全国への配送ネットワークを支える拠点に/グループ最大規模となる太陽光パネル約5,000枚の設置で環境対応やBCP対策も強化
SBSホールディングス(株)は、千葉県富里市で開発を進めていた「富里物流センター」が完成し、9月14日に竣工式を執り行ったと発表した。同施設は延床面積約11万8,000㎡(約3万6,000坪)の地上4階建て大型マルチテナント施設。首都圏および全国への配送ネットワークを支える拠点と位置付けられており、グループの3PL事業の拡大とサービス品質向上への寄与が期待されている。
同施設は「成田国際空港」から約10km、東関東自動車道「富里IC」から約1.7kmの距離に立地しており、交通利便性に優れる。環境配慮と災害対応力強化の両立を図り、グループ最大規模となる約5,000枚の太陽光パネルを導入。自家消費型太陽光発電設備による再生可能エネルギーの活用を推進する。また、雨水流出抑制施設の設置や造林により地域の治水に貢献するほか、非常用ディーゼル発電機や長時間誘導灯を設置し、災害時の事業継続を支える強固なBCP体制を構築する。
竣工式で同社社長の鎌田正彦氏は、同施設が「首都圏東部エリアを担う重要な物流基盤としてグループの成長を支える拠点になる」と説明し、地域雇用の創出や物流インフラ充実を通じた地域社会の発展への貢献に言及した。さらに、グループ各社から既に利用要望が寄せられていることを明かすとともに、同施設をグループ全体の倉庫面積200万坪実現に向けた新たな成長の起点にするとの意欲を示した。
※「富里物流センター」の施設概要
所在地:千葉県富里市七栄字北大溜袋85-1ほか
敷地面積:5万1,959.10 ㎡(1万5,717.65 坪)
延床面積:1万18,333.72 ㎡(3万5,795.99 坪)
梁下有効(倉庫天井高):5.5m
床荷重:1.5t/㎡
構造:地上4階、鉄骨造
トラックバース:4フロア 計111台(10t車)
■大和ハウス工業(株)<9月15日>
北海道北広島市の工業団地内でマルチテナント型物流施設「DPL札幌南Ⅴ」を着工/「新千歳空港」や各港湾へのアクセス利便性を生かして国内外の広域輸送ニーズに対応/環境負荷に配慮した設計・仕様でBELS 6☆やZEB Ready以上の取得目指す
大和ハウス工業(株)は9月16日、北海道北広島市の「北広島市輪厚工業団地」内でマルチテナント型物流施設「DPL札幌南Ⅴ」を着工する。同社はこれまで道内で11棟、総延床面積約32万5,000㎡の物流施設を開発しており、同工業団地内でのマルチテナント型物流施設開発は5棟目。千歳市内への半導体関連企業の集積、および札幌圏における賃貸需要の継続を背景に新規開発を進める。
同施設は敷地面積2万2,013.92㎡、延床面積1万2,305.00㎡の平屋建て。道央自動車道「輪厚SIC」から約3km、「北広島IC」から約5kmに位置する。札幌市中心部から車で約30分、JR千歳線「北広島駅」や「北海道ボールパークFビレッジ」から車で約15分の距離に立地し、「新千歳空港」「苫小牧港」「小樽港」「石狩湾新港」を結ぶ物流結節点として道内配送および広域輸送に対応する。北広島市の防災マップでは浸水想定地域外にあり、浸水リスクにも強い。
建物は1区画約3,730㎡からの分割利用が可能で、最大4テナントに対応する。同工業団地内の既存施設と同じ平屋建てのため、入居企業の増床時にも同様のオペレーションで運用が可能。梁下有効高は7.0mを確保し、高積みによる保管効率向上を図る。悪天候下での荷役のため、トラックバースにはシャッターを整備する。全体的に環境負荷に配慮した設計・仕様とすることでBELS 6☆やZEB Ready以上の取得を目指す。
※「DPL札幌南Ⅴ」の施設概要
所在地:北海道北広島市輪厚工業団地1-3-2
敷地面積:2万2,013.92㎡(6,659.21坪)
延床面積:1万2,305.00㎡(3,722.26坪)
賃貸面積:1万2,305.00㎡(3,722.26坪)
入居テナント数:最大2テナント(1区画:約3,730㎡~入居可能)
構造・規模 :S造、耐震構造、平屋建て
仕様:床荷重1.5t/㎡、梁下有効高さ7.0m
建物用途:マルチテナント型物流施設
着工日:2026年9月16日
竣工予定日:2028年5月31日
入居予定日:2028年6月1日
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。
