■物流施設 投資関連情報2026版<7.23~7.29>                        

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<2026年以降に建設・竣工・稼働する物流施設ならびに注目工場の投資情報>

■(株) 三井不動産<7月23日>
物流と研究開発を組み合わせた複合拠点の整備を本格化/大規模物流施設や研究開発拠点の整備で産業基盤を強化/データセンター投資を拡大、自動運転対応オペレーションの構築も検討


 
(株)三井不動産は、ロジスティクス事業の2026年度開発計画をまとめ、物流と研究開発を組み合わせた複合拠点の整備を本格化する。国内外の開発施設は計88物件、総延床面積約630万㎡、累計総投資額約1兆4,000億円に拡大した。改正物効法の全面施行を背景に、サプライチェーン全体の基盤強化に向けた施設開発とソリューション提供を進める。
 2026年6月には旗艦物件「MFIP海老名 &forest」が竣工し、物流に加え研究・開発領域へ用途を広げた。1・2階を物流、3・4階をオフィスやラボに対応する区画とし、木造建築ブランド「&forest」の第1号物件として一部木造を採用した。構造材にはグループ保有林の木材を活用し、CO2排出量削減にもつなげる。「街づくり型物流施設」の開発も進む。「SGリアルティ・MFLP大阪加島」は延床面積21万㎡超の大規模施設で、免震構造や高潮対策を備え、「津波避難ビル」指定が予定される。危険物倉庫やコンテナ型データセンターの整備も検討する。「MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅰ・Ⅱ」は総延床面積24万㎡超となり、河川付け替えや湛水池整備で治水向上に寄与する。
 次世代物流に向け、自動運転対応のオペレーション構築も進める。自動運転スタートアップの(株)T2へ出資し、車番情報や高精度地図を活用した入退場管理や荷役時間計測の仕組みを検討する。「MFLP船橋」ではAIカメラを使った荷役時間可視化サービス「(仮称)MFLP &LOGI Berth」を実証し、1日約600台のデータ取得を実現した。
 データセンター開発では2035年までに累計6,000億円超の投資を掲げ、関西北摂エリアや関東多摩エリアで新規物件を進める。「(仮称)日野市日野台3丁目計画」では約6,900㎡の公園整備を含め、緑化面積約1万5,000㎡の生態系ネットワークを構築する。

■ラサール不動産投資顧問(株) <7月27日>
九州全域への広域配送に適したマルチテナント型物流施設「ロジポート福岡アイランドシティ」を着工/3温度帯に対応する冷凍冷蔵・ドライ倉庫構成で多様な物流需要に対応/BCP対策と環境性能を備えた拠点整備で持続可能な物流基盤を構築


 
(株)ラサール不動産投資顧問は8月3日、福岡県福岡市東区でマルチテナント型物流施設「ロジポート福岡アイランドシティ」の建設に着手する。同施設開発のために博多アイランドシティ特定目的会社を組成。同特定目的会社が主体となり、地上4階建ての物流施設を開発する。
 同施設の立地は福岡市中心部から約11km、福岡都市高速「アイランドシティ出入口」から約1.6kmに位置し、九州全域への広域配送に適する。コンテナターミナルにも近接しており、「福岡貨物ターミナル駅」まで約7km、「福岡空港」まで約13kmと、陸海空を組み合わせた輸送拠点として利用できる。周辺の「まちづくりエリア」や香椎・千早エリアは人口増加が続いており、施設内ワーカーの雇用にも有利だ。
 同施設は1・2階を5℃~-25℃に対応する冷凍・冷蔵倉庫、3・4階を空調とシーリングファンを備えるドライ倉庫とする。賃貸面積は冷凍・冷蔵倉庫が延べ約1万4,000坪、ドライ倉庫が延べ約1万3,000坪。最小賃貸面積は冷凍・冷蔵倉庫が約1,700坪から、ドライ倉庫が約3,100坪からで、分割利用により多様な物流ニーズに応える。休憩室、売店、シャワー室、コインランドリーも設け、従業員の働きやすさを高める。
 BCP対策として、エレベーターやトイレの電力を約72時間維持する非常用発電機、防災備蓄倉庫を設置。環境面では、人感センサー付きLED照明、節水型衛生器具、太陽光発電設備を導入し、CASBEE-建築(新築)SランクとZEB-Readyの認証を取得する予定だ。

※「ロジポート福岡アイランドシティ」の施設概要
所在地:福岡県福岡市東区みなと香椎4-30-8、32-12
敷地面積:3万9,071.10㎡(約1万1,819坪)
延床面積:9万9,559.71㎡(約3万116坪)
構造:鉄骨造、地上4階建て
用途:マルチテナント型物流施設
着工:2026年8月3日
竣工:2028年10月末(予定)
〇特徴
①さまざまな物流ニーズへの対応⇒3温度帯への対応(1・2階:冷凍・冷蔵倉庫、3・4階:ドライ倉庫)/40ftトレーラーを含む大型車両が3階に直接乗り入れ可能なスロープを採用
②働きやすい環境整備⇒ドライ倉庫に作業環境に配慮した空調設備を実装/休憩室、売店、シャワー室、コインランドリーを設置
③ BCP対策⇒非常用発電機(エレベーター、トイレ等の電力を約72時間維持)/防災備蓄倉庫
④ 環境配慮⇒CASBEE-建築(新築)Sランク、ZEB-Readyを取得(予定)/人感センサー付きLED照明、節水型衛生器具を導入/屋上に太陽光発電設備を設置

■(株)Spectee <7月28日>
東海製造業の強靭化支援でオープンイノベーション拠点「STATION Ai」に新拠点を開設/AIでサプライチェーンのリスク可視化と強靭化を実現


 
製造業向けにサプライチェーンのリスク管理サービスを提供する(株)Specteeは、東海エリアの製造業支援を強化するため、名古屋市のオープンイノベーション拠点「STATION Ai」に新拠点を開設した。自動車産業を中心に多数のサプライチェーン企業が集積する地域特性を踏まえ、企業に近い場所での支援体制を整える。
 東海エリアでは、完成品メーカーと部品供給企業が広く分布する一方、自然災害の激甚化や地政学リスクの高まりにより、部品調達網の寸断や工場・物流拠点の被災など、供給網が抱えるリスクが複雑化している。BCPの実効性を高めるには、平時からリスクを把握し、有事に迅速な意思決定を行う体制が求められる。
 Specteeは、災害や事故などサプライチェーン上のリスクをAIでリアルタイムに検知・可視化するサービス 「Spectee SCR」を展開している。企業が必要な情報を早期に把握し、初動対応を迅速化することを支援する仕組みで、これまでも「STATION Ai」を拠点に営業や顧客支援を進めてきた。
 今回の正式な拠点設置により、地域企業との連携を強化し、供給網のレジリエンス向上に向けた支援を本格化する。Specteeは今後も「Spectee SCR」を通じ、東海エリアの製造業・サプライチェーン企業のリスク可視化と強靭化に貢献していく。

■(株)いつも <7月29日>
東西出荷基盤の強化で関東・関西に「TikTok Shop専用センター」を新設/ 累計30万点の出荷実績を基盤とした高品質物流インフラの構築/ドミナント戦略で突発的波動に耐える安定出荷体制へ


 
(株)いつもは、TikTok Shop向けの物流需要拡大に対応するため、東日本の「千葉県野田市」と西日本の「兵庫県西宮市」に専用物流センターを新設した。両拠点の稼働により、東西合計で約35万件の出荷体制を整え、ライブコマース特有の突発的な大量受注に対しても遅延や誤出荷を抑える高品質な物流インフラを提供する。
 同社が展開するTikTok Shop特化型フルフィルメント支援サービス「いつロジ for TikTok Shop」は、近年の市場拡大を背景に取扱出荷件数が急増していた。既存拠点の受託能力が逼迫するなか、数時間で通常の数十倍から数百倍の注文が発生する「波動」への対応力が求められていた。一般的な物流倉庫では人員や資材の確保が追いつかず、出荷遅延や誤出荷が起きやすい構造的課題があった。
 新設した東西のセンターでは、累計30万点以上の出荷実績から得たデータを活用し、波動対応と品質管理を両立する運用体制を構築した。周辺拠点を含めたドミナント戦略により、突発的な大量注文時でも近隣拠点からスタッフを迅速に応援配置でき、即日もしくは翌日出荷を維持する。さらに、TikTok Shopの受注データ構造に合わせた独自の作業体制を整備し、誤出荷などの物流事故を極限まで抑える。
 ノベルティ同梱やギフトラッピング、メッセージカード封入など、顧客体験向上に寄与する付帯作業にも対応し、物流拠点をブランド価値向上のマーケティング機能として位置づける。
 同社は商材特性や配送エリアに応じて最適な拠点を提案する方針で、今後も全国で物流センターの増設を進める。拠点分散は大規模災害時のBCP対策としても機能し、販売機会の損失を防ぐ体制を強化する。

※「いつロジ 野田フルフィルメントセンター」の施設概要
所在地:千葉県野田市
構造/面積:S造 5階建て(4・5F部分)高床式2フロア倉庫 / 1万2,561㎡(3,800坪)
出荷能力:月間15万件
稼働予定:2026年4月より順次稼働中

※「いつロジ 西宮フルフィルメントセンター」の施設概要
所在地:兵庫県西宮市
構造/面積:鉄骨鉄筋コンクリート造 5階建て 高床 / 2万7,688㎡(8,376坪)
出荷能力:月間20万件
稼働予定:2026年4月より順次稼働中

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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