ロジスティード(株)、大和ハウス工業(株)、イオングローバル SCM (株)、花王(株)、(株)豊田自動織機⇒経済産業省公募事業「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業」における共同実証事業が完了/ドライバー待機時間半分以下、ドライバー業務時間平均 34.5%削減、エネルギー消費量約6%削減を確認

  • URLをコピーしました!

 ロジスティード(株)、大和ハウス工業(株)、イオングローバルSCM(株)、花王(株)、(株)豊田自動織機は、経済産業省資源エネルギー庁公募事業である「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業」として進めてきた、荷役効率化・物流効率化・省エネ化のための共同実証事業が終了したことを受け、その成果を発表した。

 同実証事業では、サプライチェーンの結節点である物流センターの「入荷」と「出荷」に着目し、以下3つの取り組みを行い、サプライチェーン全体の効率化とエネルギー消費量の変化を検証した。

① 自動運転フォークリフト等の効率化機器を用いた物流施設の“入荷”と“出荷”の自動化・効率化
② サプライチェーン全体の効率化を実現するための事業者間共通システム構築とデータ連携
③ トラックの待ち時間の短縮による効率化とエネルギー削減

〇実施期間
 同事業は令和3年度から令和5年度まで(2021年9月~2024年3月)の複数年度の計画で、段階的に物流効率化機器の導入と技術検証、事業者間を横断する情報システムの開発・検証を実施した。

〇効果
 同実証事業では、以下の通りサプライチェーンにおける生産性向上と、それに寄与するエネルギー消費量の削減が確認された。

① 発着地点におけるドライバーの待機時間を半分以下に削減
② 輸配送業務全体におけるドライバーの業務時間は平均34.5%削減
③ 輸配送におけるエネルギー消費量(CO2排出量換算)が約6%削減

 5社は各種物流効率化機器を実際の物流現場に導入し、技術検証を行ったことで、それらの機器の運用ノウハウや課題を確認。また、事業者間を横断する共通システム開発により、サプライチェーン上の企業の壁を超えた取り組みに向けた基盤づくりができたとしている。また、同事業を通じて得られた知見や課題を活かし、物流の2024年問題に伴う輸送力不足や、少子高齢化に伴う労働力不足を解決する効率化機器や共通システム実用化に向け、引き続き取り組みを進める考えだ。

目次