(株)あさひ⇒西日本の主要物流拠点である「西日本物流センター」を三重県伊賀市から京都府京田辺市に移転/10月から本格稼働、店舗に近い立地で配送効率向上を図る

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 大型自転車専門店「サイクルベースあさひ」を全国チェーン展開する(株)あさひは、主要物流拠点の1つである「西日本物流センター」の機能を現在の三重県伊賀市から京都府京田辺市に移し、2024年10月から本格的に稼働すると発表した。
 同社は、中期経営計画「VISION2025」における成長基盤の一つとして「物流基盤の強化と最適化」を定めており、その一環である「物流拠点の再配置」に向けた取り組みを進めている。今回の物流センター移転では、物流拠点をより店舗に近い立地に移し、配送効率を高めることで、「距離×台数」により算出する物流負荷係数の80%削減を狙う。庫内運用においてはDXを活用したシステム(バースコントロールシステム)を導入し、ドライバーの待機時間の削減、管理にも取り組む。
 こうした取り組みにより、「物流基盤の強化と最適化」を実現することに加え、移動距離や車両の削減により、CO2排出量の削減や物流2024年問題にも対応する。
 同施設は、オリックス不動産(株)が開発した「京田辺ロジスティクスセンター」を 1棟利用するもので、京奈和自動車道「田辺西IC」から約0.6km、第二京阪道路「枚方東IC」から約3.9kmに位置する。また、2027年度には新名神高速道路の全線開通が予定されており、関西を中心とした西日本エリアの広域配送だけでなく、東日本と西日本の結束点としてもさらなる交通利便性の向上が期待できるエリアとなっている。
 建物は地上3階建てで、1階には最大19台が同時接車できるバースを備える。屋上には太陽光発電システムが設置されているほか、夜間や天候の影響により電力が不足する場合には非化石証書 (トラッキング)付き電力の供給を受けることで、100%再生可能エネルギー由来の電力のみで稼働することができるという。駐車場にはEV充電スタンド2基を設置されるなど、環境に配慮した施設となっている。また、BCPの一環として、24時間稼働想定の非常用発電機も設置されており、災害などに伴う停電時にも配送機能を止めることなく安定稼働することができる。

※「西日本物流センター」の施設概要
所在地:京都府京田辺市甘南備台2-14-8西田辺工業団地内
敷地面積:1万2,479.90㎡(約3,775.16坪)
延床面積:2万15.54㎡(約6,054.7坪)
設備:トラックバース19台(17台:10t車、2台:4t車)、床荷重1.5t/㎡、梁下有効高:5.5m、全館LED、非常用発電機、太陽光発電設備、EV充電スタンド2基
稼働日:2024年10月予定

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