大和物流(株)⇒静岡県掛川市に同社初の物流拠点「掛川物流センター」を開設/東京・大阪間の長距離輸送の中継拠点機能を構築

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 大和ハウスグループの大和物流(株)は、物流2024年問題に対応した物流ネットワーク強化を図るため、大和ハウス工業(株)が開発したマルチテナント型物流施設「DPL掛川」の一部に入居し、5月1日から「掛川物流センター」として開設した。

〇同施設開設の背景
 物流業界では、物流2024年問題への対応で、労働環境改善などの働き方改革を進めるなか、ドライバー確保の観点から中継輸送の普及と実用化に向けた取り組みが進んでいる。特に東京・大阪間の長距離輸送では、その中間点となる静岡県浜松市~掛川市のエリアに中継拠点を設置する動きが活発。同社はこうした状況を踏まえ、今回、静岡県下を中心とした中部エリアの輸送ネットワーク強化と、長距離輸送における中継地点機能の構築に取り組むため、静岡県では同社初となる物流拠点を開設することに至ったものだ。

〇同施設の特徴
(1)関東から関西をつなぐ中継拠点
2024年4月施行の「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示)」では、ドライバーに対する1日の拘束時間は原則13時間以内と定められており、一般にこれを遵守した場合の1日の走行可能距離は約560km(片道約280km)とされている。同施設は、東名高速道路「掛川IC」から約2.7kmに位置し、東京(霞が関IC)から約220km、大阪(吹田IC)からは約270kmと、日帰り運行が可能な距離であるため、長距離輸送での中継拠点に適している。
(2)BCP対策に適した立地
同施設は、標高約70mの高台に立地し、洪水・高潮・津波・土砂災害などの危険性が低いため、BCP対策に適している。

※「 掛川物流センター」の施設概要
所在地:静岡県掛川市南西郷1315-1
運用面積:8,949.28㎡(約2,707.16坪)
当社運用区画:1階・2階の一部(倉庫B区画)
建物構造:地上2階建て
バース形状:高床式/接車台数13台
床荷重:各階1.5t/㎡
設備:貨物用エレベーター 3.5t:1基
開設:2024年5月1日

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