データプラットフォームの提供及びサプライチェーン DX を目的としたデジタルツインを提供する(株)アイディオットと、レンタルパレットサプライヤーで、AIを活用した共同輸送マッチングサービス「TranOpt（トランオプト）」を運営する日本パレットレンタル(株)（JPR）は、両社の製品・サービスを連携させる取組を開始することに合意した。両社の製品・サービスの連携により、トラックの積載効率を向上させる共同輸送実現の進展が見込まれ、物流業界が直面する「2024年問題」への対策やSDGsの取り組みにつながるとしている。
アイディオットが提供するデジタルツインサービス「ADT for 運送」は、運送に関する膨大なデータをもとに、限りなく現実に近い物理的なシミュレーションを可能にするもの。今回の取組では、同一企業、同一企業グループ内の膨大なルート情報を可視化し、大きな改善効果が期待できるルートを提示する役割を果たす。一方、JPRが提供する共同輸送マッチングサービス「TranOpt」は、利用者がシステム上に登録する自社の空車回送や低積載等の課題のあるルートに対し、最適な共同輸送の候補を提示するもの。今回の取組では、ADT for 運送によって把握された低効率なルートに対して、最適な共同輸送候補をマッチングする役割を果たす。こうしたプロセスにより、利用企業は従来効率化が困難だった自社や自社グループ内のトラック輸送の実車率や積載率の向上、車両数の最適化、CO2排出量の削減等の効果を得ることができる。
両社は今後、サンプルデータを用いて互いのソリューションを連携させたデモンストレーション環境を構築し、共同でマーケティング活動を行いながらニーズを深耕し、パイロットユーザーの獲得を目指すとしている。
