■物流施設 投資関連情報2024版<10.31~11.6>

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<2024年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報>

■安田不動産(株)<10月31日>
千葉県習志野市でボックス型冷凍冷蔵物流施設「(仮称)習志野茜浜一丁目計画」の建設に着手/100%自然冷媒を活用した冷却システムを採用、2025年12月に竣工予定


 安田不動産(株) は、千葉県習志野市でボックス型冷凍冷蔵物流施設「(仮称)習志野市茜浜一丁目計画」の建設に着手した。竣工は2025年12月の予定で、入居テナント未定ながら2026年2月に入居開始できるよう準備を進めるとしている。
 同施設は、物流の集積地である千葉県習志野市茜浜に所在し、都心部へのアクセス利便性に優れる。東関東自動車道「谷津船橋IC」から約1kmであるほか、JR京葉線「新習志野駅」からも徒歩圏内にあり、物流拠点や雇用確保の観点からも高いポテンシャルを持つエリアとなっている。
同施設は、地上4階建て、敷地面積3,961.40㎡、延床面積8,093.69㎡の3温度帯(常温・冷蔵・冷凍)に対応した同社初のボックス型冷凍冷蔵物流施設。倉庫内は梁下有効天井高で5.5mを確保し、床荷重は1.5t/㎡とする予定だ。
 同施設の冷却設備には 100%自然冷媒を活用した冷却システムを採用するほか、屋上には太陽光パネルを設置する計画。太陽光パネルでの発電電力は同施設で自家消費することができる。

※「(仮称)習志野市茜浜一丁目計画」の施設概要
所在地:千葉県習志野市茜浜1-7-22(地番)
敷地面積:3,961.40㎡(1,198.32坪)
延床面積:8,093.69㎡(2,448.34坪)
構造規模:鉄骨造 地上4階建て
竣工: 2025年12月
入居開始: 2026年2月 ※入居テナント未定

■(株)シーアールイー<10月31日>
埼玉県草加市の物流施設「ロジスクエア草加Ⅱ」が竣工/特別目的会社を通じて開発、機能性・汎用性を兼備する同社基本スペックを満たし得る施設に


 (株)シーアールイーは、特別目的会社を通じ、埼玉県草加市で開発を進めていた物流施設「ロジスクエア草加Ⅱ」が10月31日に竣工したと発表した。
 同施設は、都心部に隣接したロケーションと東京外環自動車道を経由した各主要高速道路 への良好なアクセスにより、関東エリア全域をカバーする物流ネットワークの構築が可能。首都高速三郷線「八潮南IC」から約3.6km、東京外環自動車道「三郷西IC」から約3.4km、同「草加IC」から約3.9kmの工業地域に位置し、周辺環境としては工業系施 設(倉庫・工場等)が多く集積している。草加市の人口は約25.1万人であり、雇用確保の観点からも優位性があり、物流業務に適した立地条件を備えている。
 倉庫部分の基本スペックとして、外壁には金属断熱サンドイッチパネル、床荷重は1.5t/㎡(各階2.5tフォークリフト対応可)、有効高さは各階5.5m以上を確保。昇降設備については、荷物用エレベーター(積載荷重 3.5t、45m/min)2基、垂直搬送機2基、ドックレベラー2基を実装している。また、将来的なオペレーション対応として、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場・キュービクル増設スペース等の確保、事務所スペースの増床を想定した法的な対応等、入居テナントの将来ニーズにも一定の対応ができる仕様とし、様々な物流ニーズに対応できる機能性・汎用性を兼ね備えた同社基本スペックを満たし得る 施設となっている。
 環境対策としては、全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具を採用し、環境や省エネルギーに配慮した施設とし、BELS評価6★(シックススター)、ZEB Readyの認証を取得。また、(株)エンバイオC・エナジーを通じて屋根全面に太陽光発電システムを導入する予定で、発電電力を自家消費するほか、その一部を施設内に蓄電し、停電時に非常用電力として使用できる蓄電池システムを導入する計画もあるという。
 同施設ではまた、緑地帯に小道やベンチなどのファニチャーを設置し、従業員が休憩スペースとして活用できる「露路ガーデン」を設けた。非常時には、防災トイレとして活用できるスツールも設置しており、入居テナントのBCP対策の一助になるものと同社ではしている。

※「ロジスクエア草加Ⅱ」の施設概要
所在地:埼玉県草加市松江
敷地面積:7,772.22㎡(2,351.09坪)
用途地域:工業地域
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:鉄骨造 地上4階建て
延床面積:1万6,100.40㎡(4,870.37坪)
着工:2023年10月1日
竣工:2024年10月31日

■霞ヶ関キャピタル(株)<10月31日>
賃貸型冷凍自動倉庫「LOGI FLAG TECH 八戸Ⅰ」が竣工/同社初のBTS型施設で冷凍自動倉庫の第2号案件、JA三井リース建物と共同開発


 霞ヶ関キャピタル(株)は、JA三井リース建物(株)との共同開発プロジェクトである賃貸型冷凍自動倉庫「LOGI FLAG TECH八戸Ⅰ」が10月31日に竣工したと発表した。
同施設は、霞ヶ関キャピタルとして初となる BTS型施設。青森県および八戸市の誘致企業に認定された(株)ネキストイーストからの物流拠点整備の発注をきっかけに、八戸北インター工業団地内での開発プロジェクトが始動したものだという。
 同施設は、2024年9月に竣工した「LOGI FLAG TECH 所沢Ⅰ」に続く、霞ヶ関キャピタル企画・開発の冷凍自動倉庫第2号案件。八戸自動車道「八戸北 IC」から約2.5kmという好立地に位置するほか、八戸港、三沢空港へのアクセスも良好で、物流施設として高い交通利便性を有している。また、高速道路や国道45 号・国道 4 号等を利用して青森県東部から岩手県北部まで管轄できることに加えて、八戸市街地にも約7kmと近く、高頻度の地域配送拠点としても機能する立地だ。
 同施設の所在する青森県八戸市は、水産資源に恵まれているほか、畜産業をはじめとする農業も盛ん。同施設は食品の生産・加工拠点に近接する冷凍保管拠点のニーズに対応するため、自動ラックを導入した-25℃帯の「自動型保管庫」に加え、LOGI FLAGシリーズでは初となる-35℃帯までの急速凍結が行える「凍結庫」、さらには出荷前の製品の鮮度維持を目的としてパーシャル領域(0℃帯)までの温度可変が可能となる「仕分け室」の区画も導入している。

※「LOGI FLAG TECH 八戸Ⅰ」の施設概要
所在地:青森県八戸市北インター工業団地2-1-40
延床面積:1万5,917.84 ㎡(4,815.14 坪)
敷地面積:2万2,802.47 ㎡(6,897.74 坪)
構造:鉄骨造 地上2階建て
スペック:梁下有効高 5.5m、床荷重 1.5t/㎡、冷凍自動倉庫(冷凍庫にノンフロン〔自然冷媒〕を採用 )、冷凍自動倉庫(内保管パレット数 8,952パレット)、凍結庫(-35℃)×3室 、冷蔵仕分け室×1室
評価認証: CASBEE 建築評価認証Aランク取得
(注)自動倉庫は吹き抜け構造で床がないため延床面積は仮想床での面積

■三菱商事都市開発(株)、Phoenix Property Investors Limited<10月31日>
初めての共同事業である物流施設「MCUD・ZIPひょうご東条」が竣工/最大2テナントで分割賃貸が可能、太陽光発電設備設置で環境負荷も低減


 三菱商事都市開発(株)と、香港を拠点とする投資グループPhoenix Property Investors Japan Limitedは、初の共同事業として兵庫県加東市南山で開発計画を進めていた物流施設「MCUD・ZIPひょうご東条」が10月31日に竣工したと発表した。

〇立地特性
同施設は、中国自動車道「ひょうご東条IC」至近のひょうご東条インターパーク内にあり、 24時間稼働・多頻度配送などに対応可能な事業運営がしやすい環境に立地している。また、中国自動車道、舞鶴若狭自動車道、山陽自動車道、六甲北有料道路等、複数の高速道路ネットワークによる姫路・中国方面、神戸・大阪方面への都市間輸送(神戸市中心部へ約40分、大阪市中心部へは約50分)に加え、播磨や神戸周辺への県道・国道を利用した地域配送も可能。

〇施設機能
最大2テナントで分割賃貸可能。ゆとりあるトラックバースを備えており、各分割区画にそれぞれ垂直搬送機1基、荷物用エレベーター1基を備える汎用性の高い仕様となっている。

〇環境認証取得の取り組み
同施設には太陽光発電設備を設置しており、一部の照明や電力を賄うことで、施設内設備の省エネ化と環境負荷軽減を実現。今後、建築環境総合性能評価システム「CASBEE」および建築物省エネルギー性能表示制度「BELS」認証を取得する予定だ。また、敷地内の一部外構舗装には、SDGsに考慮した中温化アスファルトを採用しており、通常のアスファルトと比較して施工時のCO2排出量15%削減を実現している。

※「MCUD・ZIPひょうご東条」の施設概要
所在地:兵庫県加東市南山6-6-8
敷地面積:1万7,820.24㎡ (5,390.62坪)
延床面積:1万8,287.40㎡ (5,531.93坪)
構造・規模:鉄骨造 地上2階建て

■西日本鉄道(株)<11月1日>
台湾現地法人が初のロジスティクス拠点「桃園ロジスティクスセンター」を開設/海上輸送貨物のバンニングおよびデバンニングに対応可能


 西日本鉄道(株) 国際物流事業本部は、台湾現地法人 NNR GLOBAL LOGISTICS TAIWAN INCが同社初のロジスティクス拠点となる「桃園ロジスティクスセンター」を開設し、11月1日から業務を開始したと発表した。
 同施設は、桃園空港から6km、台北港から17km、基隆港から67km、また半導体関連企業が多く集まる新竹サイエンスパークから61kmの距離に位置し、主要施設からも1時間圏内と航空・海上輸送サービスの提供に適した立地にある。複数のドックレベラーを設置し、海上輸送貨物のバンニングおよびデバンニングにも対応可能。また、国内輸送貨物を含む全ての貨物の一括管理が可能なことから、顧客のサプライチェーン最適化実現に貢献できるとしている。内部には空調エリアも設けられており、半導体などの精密機器の適した環境で在庫管理が行えるものとなっている。

※「桃園ロジスティクスセンター」の施設概要
所在地:NO.25, LN.37, HAISHAN, E. ST., LUZHU DIST., TAOYUAN CITY 338016, TAIWAN, R.O.C.
倉庫エリア:4,219.04㎡、高さ9.5m
収容能力:パレット換算3,830枚分(一般エリア2,480枚、空調エリア1,350枚)
設備:空調エリアの温度 25度以下、トラックドッグ(ドックレベラー付き)9

■澁澤倉庫(株)<11月1日>
定温・定湿機能を備えた環境配慮型拠点「本牧営業所」が竣工/主な取扱貨物は輸入食品や輸入酒類など、商品品質維持のためのドックシェルターおよびオートシェルター各2基を実装


 澁澤倉庫(株)は、横浜市中区本牧ふ頭に定温・定湿機能を備えた環境配慮型次世代拠点「本牧営業所」が竣工したと発表した。
 同施設は、定温・定湿機能を備えた全天候型施設。商品の品質を維持するためのドックシェルターおよびオートシェルターを各2基、さらに、定温・定湿フロア専用の垂直搬送機を備えており、外気の影響を受けることなく 商品の入出庫が可能で、今後も需要増加が見込まれる輸入食品や輸入酒類等を含めた輸出入貨物を主に取り扱う予定だ。また、環境配慮型施設として、CASBEE横浜Aランク(新築)認証、ZEB認証を取得している。
 同社グループは、同施設の竣工により、横浜港内において本牧ふ頭、大黒ふ頭、恵比須町の3エリアに自社倉庫を所有し、 拠点数6 拠点・延床面積約 11万㎡ の体制となったとしている。

〇同施設の立地
・ 国際戦略港湾である横浜港内で、今後コンテナターミナルの再編整備が進み、輸出入貨物の取扱いの拡大が見込まれる本牧ふ頭に位置し、首都高速湾岸線「本牧ふ頭」出入口至近に立地。「本牧 JCT」で首都高速神奈川3号狩場線、「大黒JCT」で神奈川5号大黒線、「東海JCT」で湾岸分岐線、「大井JCT」「葛西JCT」で中央環状線、国道357号線などへのアクセスが容易なことから交通利便性が高く、横浜や東京だけではなく関東全域をカバーする輸出入貨物の物流拠点として優れた立地

〇同施設の特徴
・ 1階の1部および2階すべてのエリアにおいて定温/定湿の機能を備えており、天吊りパッケージエアコンおよび超音波加湿器によって温度15度/湿度70%の空調環境を確保
・ 2階、3階にそれぞれ約80坪の空調付き流通加工エリアを完備し、作業中における商品の品質劣化を防止するとともに、作業者に働きやすい環境を整備

〇同施設の環境対策
・ 屋上に太陽光パネルを設置し、蓄電池と組み合わせることにより環境問題に大きく貢献するとともに、災害時にも対応可能な体制の整備
・ 倉庫内の照明には、人感センサー付LEDを採用、屋上緑化、電力のグリーン化など環境に配慮した運営を実現
・ 環境認証の取得:CASBEE横浜Aランク(新築)認証、ZEB認証の取得

※「本牧営業所」の施設概要
所在地:神奈川県横浜市中区本牧ふ頭8番113
敷地面積:約8,200.11㎡
延床面積:約2万2,656.00㎡ (うち定温・定湿区画 約6,300㎡)
構造:地上4階建て、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
竣工:2024年10月31日
認証取得:CASBEE横浜Aランク(新築)認証、ZEB認証、物流総合効率化法による認定

■鈴与(株)<11月1日>
埼玉県東松山市の「東松山第二物流センター」が稼働開始/主な取扱製品は自動車部品など、「東松山第一物流センター」との一体運営で柔軟・安定した物流サービスを提供


 鈴与(株)は、埼玉県東松山市に開設した物流拠点「東松山第二物流センター」が11月1日に稼働を開始したと発表した。
 同センターは、同社所有の「東松山第一物流センター」から1.5km圏内に位置し、首都高速や主要幹線道路へのアクセスが良好。北関東エリアをはじめ、東日本各地への輸送においても非常に利便性の高いロケーションに立地している。同地区で生産が盛んな自動車部品などを中心に扱う物流センターとして稼働していく。
 同社は、EC市場の拡大や物流の2024年問題による労働力不足、さらには自然災害による物流寸断リスクといった課題に対応するため、新たな物流拠点の整備に取り組む。東松山第一物流センターと第二物流センターを一体運営することで、今後さらに高まる物流ニーズに柔軟に対応し、安定した物流サービスを提供していく。

〇同施設の強み
・東松山第一物流センターからの移動時間が5分以内で、繁閑差のある業務も作業員の移動により可能
・国道254号に面し、関越自動車道「東松山IC」から0.7kmという非常に利便性の高いロケーション。東日本への輸送アクセスに優れた好立地を生かし、リードタイムを短縮
・該当地区は自動車関連企業の工場が多く、物流サービスの需要が高い地域に位置
・ハザードマップ上、洪水浸水・土砂災害に該当しないエリアであり、事業継続性に強い

※「東松山第二物流センター」の施設概要
所在地:埼玉県東松山市大字石橋字大手前655番地1
倉庫延床面積:1万1,840㎡(同社賃借部分 倉庫・バース・事務所含む)
稼働開始:2024年11月1日

■三菱商事都市開発(株)、インベスコ・グローバル・リアルエステート・アジアパシフィック・インク<11月1日>
愛知県小牧市で共同開発を進めていた物流施設「MCUD小牧」が竣工/中部・小牧エリアで2棟目となるマルチテナント型物流施設


 三菱商事都市開発(株)とインベスコ・グローバル・リアルエステート・アジアパシフィック・インクは、愛知県小牧市で開発計画を進めていた物流施設「MCUD小牧」が10月31日に竣工したと発表した。
 同施設は、物流2024年問題への対応から関東・関西の中継拠点としての需要が増える中部・小牧エリアにおいて、「MCUD小牧北」に続くMCUD LOGISTICSシリーズの2棟目の施設として開発されたもの。中継拠点としてのニーズに限らず、「小牧JCT」を基点として名古屋・東海・北陸エリアへの配送利便性が高い希少なマルチテナント型物流施設となっている。

〇立地特性
同施設は、関東・関西エリアへの広域配送拠点ニーズに対応可能な、名神高速・東名高速の起終点である「小牧IC」の至近に立地し、中部エリアの重要な基幹拠点を担える立地。名古屋港までも約30kmの距離に位置するため、ドレージ輸送にも優位性がある。また、名鉄小牧線「味岡駅」からは徒歩や自転車通勤が可能であり、労働力確保の面でも期待ができる。

〇施設機能
最大3テナント(最小1万40.76㎡(3,037.36坪))での分割賃貸が可能で、ゆとりある柱スパンとトラックバースを備えている。24時間操業が可能な工業専用地域に立地するため、通過型・在庫型・クロスドック型全ての物流に対応可能だ。

※「MCUD小牧」の施設概要
所在地:愛知県小牧市大字文津神子地内
敷地面積:約1万6,183.21㎡(4,895.42坪)
延床面積:約3万2,367.04㎡(9,791.02坪)
構造・規模:一部鉄骨造、地上4階建て(倉庫部分3層、中2階事務所)

■霞ヶ関キャピタル(株)<11月1日>
冷凍自動倉庫「(仮称)LOGI FLAG TECH 東扇島Ⅰ」を着工/労働力不足や冷凍温度帯での就労環境改善に対応する「自動化」を推進、自然冷媒冷凍機や太陽光発電パネルの設置など環境にも配慮


 霞ヶ関キャピタル(株)は、開発事業者である三菱商事都市開発(株)からプロジェクトマネジメント業務を受託している「(仮称)LOGI FLAG TECH 東扇島Ⅰ」の建設に着手したと発表した。
 同施設は、物流業界の慢性的な問題である労働力不足や冷凍温度帯での就労環境の改善に対応するため、新しい物流ソリューションを実現する手段の一つとして「自動化」の要素を加えた冷凍倉庫。冷凍・冷蔵物流施設が集積する東扇島湾岸エリアにおいて首都高速湾岸線「東扇島IC」から約 2km の好立地に所在していることから、関東全域をカバーする配送拠点や輸出入貨物の集約拠点として高い利便性を有している。
 同施設では、 2030 年のフロン規制を見据え、 CO₂およびアンモニアを用いた自然冷媒による冷凍機の設置。屋上には太陽光発電パネルの設置を予定しており、再生可能エネルギーを用いて施設内に電力供給を行うことができる環境配慮型の施設計画となっている。

※「(仮称)LOGI FLAG TECH 東扇島Ⅰ」の施設概要
所在地:神奈川県川崎市川崎区東扇島29-4
敷地面積: 5,000 ㎡(1,512.5 坪)
延床面積:2万776.80 ㎡(6,284.98 坪)
竣工予定:2026 年夏
建物構造: 鉄骨造地上3階建て
(注)自動倉庫は吹き抜け構造で床がないため延床面積は仮想床での面積

■(株)商船三井<11月5日>
神戸港ポートアイランドに物流センターを建設/化学品物流強化の一環で危険品倉庫を整備


 (株)商船三井は、神戸港ポートアイランドの保有地に物流センター(危険品倉庫2棟および普通品倉庫1棟)を建設すると発表した。
 同社グループは、経営計画「BLUE ACTION 2035」において、ボラティリティの高い海運市況をカバーする非海運型・安定収益型事業の比重を高め、海運不況時でも黒字確保が可能な事業ポートフォリオ変革を主要な成長戦略と位置づけ、取り組みを進めている。物流不動産事業への投資もその一環で、同施設建設もこれに資するとしている。
 同社は、成長戦略の一つとして化学品物流への取り組みを強化する。同社グループにおいて神戸港を基盤に輸出入海運貨物取扱事業を展開し、特に危険品貨物の輸出入取り扱いに強みを持つ(株)ジャパンエキスプレスに同施設の運営を委託。同社が六甲アイランド近隣の魚崎で運営する既存倉庫のほか、2026年春をめどにポートアイランドに新たに増設する2棟の危険品倉庫も加えることで、これまでの取り組みを一層強化し、顧客に利便性と競争力のある物流サービスを展開するとしている。

※新設する物流センターの施設概要
所在地:兵庫県神戸市中央区港島6-1
建設物:普通品倉庫1棟(鉄骨造3階建て、約1万2,000㎡)、危険品倉庫2棟(鉄骨造平屋建て、約2,000㎡)
取扱貨物:輸出入貨物 輸出入貨物(消防法上の危険品)
BCP対応:全棟高床構造化(高潮対策)、非常用発電設備完備
開業:2026年春(予定)

■プロロジス<11月6日>
茨城県古河市で10棟のHAZMAT(危険品)倉庫からなる物流施設「プロロジスパーク古河7」の開発を決定/敷地内全19棟のHAZMAT倉庫で普通品との一体保管・運用ニーズに対応


 プロロジスは、茨城県古河市でHAZMAT(危険品)倉庫10棟からなる物流施設「プロロジスパーク古河7」の開発を決定した。HAZMAT倉庫は化粧品やアルコール類など危険品の保管に適した倉庫で、近年需要が高まっているとしている。
 同施設は、様々な用途で利用できるマルチパーパス型ロジスティクスパークとしてプロロジスが開発を進めている「プロロジス 古河プロジェクト フェーズ2」のエリア(総敷地面積約17万7,000㎡)内に開発する。着工は2025年2月で、2026年2月に竣工する予定だ。
 プロロジス古河プロジェクト フェーズ2では、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク古河4」が稼働しており、HAZMAT倉庫8棟からなる「プロロジスパーク古河6」の開発も進行中。今回のプロロジスパーク古河7の開発により、同地のHAZMAT倉庫は19棟になるとしている。また、先行開発した隣地の「プロロジス 古河プロジェクト フェーズ1」では10棟のHAZMAT倉庫が稼働しているが、物流不動産プロバイダーがこのような複数棟からなるマルチテナント型のHAZMAT倉庫群を開発するのは極めて珍しい試みだという。
 同社が今回開発を決めた背景には、HAZMAT倉庫の供給不足に加えて、ドライ倉庫(普通品を保管する常温倉庫)とHAZMAT倉庫の一体運用ニーズが高いという現実がある。危険品の対象商品は年々増加し、危険品を扱う企業の法令順守意識が高まるなか、賃貸型HAZMAT倉庫のニーズが急増し、供給が追い付いていないのが実情だ。特に効率的な運用が可能となるドライ倉庫とHAZMAT倉庫が近接したロジスティクスパークの供給不足は顕著で、希少性が高い。
 プロロジス 古河プロジェクト フェーズ2では、 (株)丸和運輸機関とプロロジスが、9月にプロロジスパーク古河4の一部とプロロジスパーク古河6全棟について賃貸借契約を締結している。丸和運輸機関は、普通品と危険品を同じ敷地内で一体運用できる利便性を高く評価し、両施設への入居を決定。通販商材の拠点として利用する予定だ。
 なお、プロロジスパーク古河7およびプロロジスパーク古河4の残区画については、引き続き入居企業を募集している。

※「プロロジスパーク古河7」の施設概要
開発地:茨城県古河市北利根
敷地面積:約2万2,500㎡(約6,800坪)
計画延床面積:約1万㎡(約3,000坪) ※HAZMAT倉庫棟10棟合計
構造:地上1階建て、鉄骨造
着工予定:2025年2月
竣工予定:2026年2月

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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