■物流施設 投資関連情報2022版<11.24~11.30>

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<2022年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報>

■クレド・アセットマネジメント(株)<11月28日>
次世代物流に対応する「CREDO加須」が着工、初のマルチ型物流施設として2024年2月に竣工予定


 クレド・アセットマネジメント(株)は、埼玉県加須市で、マルチテナント型物流施設である「CREDO加須」の建設に着手した。本件は同社初のマルチ型物流施設開発で、2024年2月の竣工を予定しているという。
本施設は、東北道「加須IC」より約8.5km、圏央道「白岡菖蒲IC」より約9.5kmと高速道路へのアクセスに優れるほか、国道122号にも至近で、埼玉県を含む首都圏および東北エリアへの配送拠点として活用することが可能です。
 今回「CREDO加須」では、特に次世代物流へのサポートと働きやすい環境づくりを強く意識した開発を行なっております。運送・物流業界においては、2024年4月よりドライバーの労働時間に上限が設定される、いわゆる「2024年問題」があり、ドライバーの働き方改革や人手不足などへの対応を迫られています。クレド・アセットマネジメントでは、これらの課題解決に向けて貢献できる施設づくりを目指しています。
 具体的には、スワップボディ・コンテナ車両や45ftコンテナ積載車両に対応した車路・バース、および置き配対応区画の設置など、次世代トラック輸送が可能な設計を行い、輸配送業務の効率化を図っています。その他、物流オペレーションの自動化、省人化に向けたマテハンや、働きやすさや作業性向上のための空調の導入を想定した電気容量を確保しています。
 また、働きやすい環境づくりとして、ドライバーに加え、在館者、来訪者など幅広い利用者が快適に過ごせるよう、1階エントランス付近にあるラウンジには、ストレッチ・リラックスエリアやシャワーブース等のアメニティを整備しています。さらに、3階にも十分な席数を確保したカフェテリアを設け、ウェブ会議もできる個室ワークスペース等を提供します。
 環境面では、屋上に太陽光発電システムを導入し、発電電力の一部を館内で使用することで、テナントの再生可能エネルギーの利用を可能にするとともに、昨今、電気料金が高騰する中、テナントの電気料金負担の軽減を図ります。また、省エネに取り組み、ZEB Ready認証の取得を予定しています。BCP面では72時間対応非常用発電機を備え、災害発生時等におけるテナントの事業継続をサポートします。
 今回の「CERDO加須」は、「CREDO桶川伊奈」に続き、クレド・アセットマネジメントが手がける2件目の開発物件となります。さらにこれらの物件に加え、関東、関西を中心に複数の用地を既に取得しています。新規開発から既存施設の取得・リノベーションまで、規模を問わず物流施設のソリューションを幅広く提供し、全国において積極的に、品質、機能性にこだわった物流施設を展開してまいります。

※「CREDO加須」の施設概要
所在地:埼玉県加須市戸崎
敷地面積:約2万3,399㎡(約7,078坪)
延床面積:約5万226㎡(約1万5,193坪)
構造:鉄骨造・地上4階建
着工:2022年12月
竣工:2024年2月末(予定)
環境認証:CASBEE認証Aランク(予定)、BELS認証5☆(予定)、ZEB Ready認証(予定)

■(株)アスコット<11月29日>
福岡県小郡市に同社として九州初の物流施設開発用地を取得、2024年春に「小郡ロジスティクスセンター (仮称) 」を竣工予定


 (株)アスコットは、2021年に新規参入した物流施設開発事業の第3号案件となる用地を、SPC(特定目的会社)を通じて、福岡県小郡市で取得したと発表した。本施設は同社として初めての九州地方での物流施設開発で、「小郡ロジスティクスセンター(仮称)」を2023年春に着工し、2024年春に竣工する予定だ。
 本件のアセットマネジメント業務を行うのはCBRE(株)と(株)ボルテックス投資顧問で、プロパティマネジメント業務はCBREが受託する予定。優先出資者はボルテックス(株)、日本国土開発(株)、およびアスコットとなっている。
<本計画の特徴>
小郡市は、九州最大の都市である福岡市の約30km南に位置し、九州各県のインターチェンジまで車で約3時間の距離に位置する九州における交通の要衝。本計画地は、九州北部を横断する大分自動車道「筑後小郡IC」まで約0.5km(車で約1分)と隣接し、大分自動車道、九州自動車道、長崎自動車道が交わる「鳥栖JCT」まで約5.7km(高速道路で約6分)と好立地にあり、九州全域への配送を担う物流拠点として機能することが見込まれる。また、「福岡IC」まで約32.6km(高速道路で約30分)、「福岡空港」まで約31.1km(高速道路で約32分)、「博多港」まで約36.5km(高速道路で約35分)と陸・海・空のいずれにおいても利便性が高く、幅広い物流ニーズに対応できるとしている。人口30万人都市の久留米市からも通勤圏内であり、最寄り駅の甘木鉄道甘木線「今隈駅」徒歩5分に位置することから、スムーズな雇用人材の確保が期待できるとともに、本施設誕生にともなう地域雇用の活性化も見込まれる。

※「小郡ロジスティクスセンター(仮称)」の開発概要
建設地:福岡県⼩郡市山隈字柳、向浦、上岩⽥字杉⼭
敷地面積:約1万2,167㎡(約3,680坪)
建物用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造種別・階数:鉄骨造・地上3階建
建築面積(予定):約7,004㎡(約2,118坪)
延床面積(予定):約1万9,814㎡(約5,993坪)
竣工(予定):2024年春

■(株)ロジランド<11月29日>
埼玉県春日部市の物流施設 3 棟目も竣工前満床に


 (株)ロジランドは、埼玉県春日部市で開発する3棟目の物流施設「LOGI LAND 春日部Ⅲ」(延床面積約1万951.㎡)で、(株)グッドスマイルロジスティクス&ソリューションズと1棟貸しの賃貸借予約契約を締結した。
グッドスマイルロジスティクス&ソリューションズは、フィギュア・グッズの企画・開発・製造・販売における大手メーカーである(株)グッドスマイルカンパニーの物流機能を担っており、近年の取扱荷物の増加から新拠点を開設するものだ。
 本施設は、バス停の「イオンモール春日部前」より徒歩約3分、国道16号線と4号線の交差するエリアに位置し、東北自動車道「岩槻IC」及び常磐自動車道「柏IC」からもアクセス可能。宅配便主要ターミナルも近いことから、EC物流拠点としても需要が高いエリアで、周辺には住宅地も多く、従業員確保にも優位なため、物流拠点としてポテンシャルが非常に高い。
 本施設は、床荷重 1.5t/㎡、梁下天井有効高5.5m、柱スパン10m以上を確保し、環境配慮から全館 LED 照明を採用。また、BCP 対策として、停電時に倉庫機能の一部をカバーするための非常用発電機を採用している。なお、竣工は2023年7月31日の予定だ。
 ロジランドによる春日部エリアにおける物流施設の開発は、市街化調整区域や農地という条件下だったが、行政や近隣住民の協力を得ながらスムーズに進展。結果、多くのテナントの引き合いを受け、「LOGI LAND 春日部Ⅰ」、「LOGI LAND 春日部Ⅱ」とも竣工前にテナントが決定している。
なお、ロジランドでは、今後もテナントに寄り添った使い勝手の良い物流施設を最適地・適正賃料で、全国に展開していき新たなる物流価値の創造を築き上げていくとしている。

※「LOGI LAND 春日部Ⅲ」の物件概要
所在地:埼玉県春日部市下柳字香取前1583番他
敷地面積:7,070.23㎡(2,138.74坪)
延床面積:1万951.59㎡(3,312.85坪)
構造:鉄骨造
規模:地上3階建
着工:2022年5月1日
竣工予定:2023 年7月31日

■(株)関通<11月30日>
4,300坪の新物流センター「アグリベース」が竣工、兵庫県尼崎エリアで5番目の保有倉庫


 (株)関通は、2022年12月1日に開所する物流センター「アグリベース(延床面積:4,300坪)」の竣工式を執行した。
 本施設は、同社が尼崎エリアで保有する5番目の拠点。尼崎エリアでの総面積は3万3,800坪となり、2023年11月開所予定の「関西新物流センターⅡ(仮称)」が開所すると、尼崎エリアの保有倉庫は6拠点となり、総面積も4万2,500坪へと拡大する。
 アグリベースには「集約する」という意味があるという。同社は今後、本施設を通じ、メーカーと上下の企業を1つの物流センターで運営する「共同物流」を推進し、関通独自のサービスで従来以上の価値創造に貢献する考えだ。
 同社が物流センターを展開する兵庫県尼崎市向島・末広地区は関西で発展していく物流地区。阪神高速5号湾岸線、阪神高速3号神戸線など港や高速道路が近く、交通利便性が高いことから、より顧客ニーズに適した提案が可能になると同社ではしている。

■三菱商事都市開発(株)<11月30日>
埼玉県久喜市のマルチテナント物流施設「MCUD久喜I」が竣工、太陽光発電システムを導入した環境配慮型

 
 三菱商事都市開発(株)は、埼玉県久喜市で開発計画を進めていた物流施設「MCUD久喜Ⅰ」が竣工したと発表した。
 本施設は、鷲宮工業団地内に位置し、圏央道と東北自動道が交差する「久喜白岡JCT」の利便性を生かし、首都圏だけでなく北関東や東北方面への広域配送拠点としても最適。周辺は豊富な人口を擁しており、最寄りのJR東北本線「東鷲宮駅」から徒歩圏内でもあるため、労働力確保の面でも有利なロケーションにある。
 本施設は、テナント区画を最大2分割することが可能な地上3階建てのマルチテナント型物流施設。垂直搬送機4基、荷物用エレベーター2基を倉庫中央に設置することで上下階移動を容易にし、施設の運用をサポートする。さらに、労働人員の増員にも対応できるゆとりある事務所スペースを設置。太陽光発電設備も設置し、施設内設備の省エネ化と環境負荷軽減を実現する環境配慮型物流施設とした。太陽光発電設備は、照明や電力を賄うのに余裕のある発電量を確保しており、消費するエネルギーをネットゼロにすると同時に、快適な室内環境を実現することで、ZEB認証制度に於ける最高評価「ZEB」や、CASBEE建築評価認証に於ける最高評価「Sランク」を取得している。
 同社は今後も、三菱商事グループで長年培った物流施設の開発・運営ノウハウ、また同グループが持つ情報力を最大限活用し、テナントや投資家のニーズに沿った優良な物流施設を収益不動産市場に提供するため、継続して開発事業を行っていく方針だ。

※「MCUD久喜Ⅰ」の開発概要
所在地:埼玉県久喜市桜田5-2-1
敷地面積:約1万4,343㎡(約4,339坪)
延床面積:約2万8,157㎡(約8,517坪)
構造・規模:RCSS造(一部鉄骨造)、地上3階建

■三菱地所(株)<11月30日>
冷凍・冷蔵機能を備えたBTS型物流施設「ロジクロス大阪交野」が竣工、「(仮称)大阪市住之江区柴谷冷凍冷蔵物流計画」も始動するなど冷凍・冷蔵倉庫を積極展開


 三菱地所(株)は、大阪府交野市星田北で開発を進めていた地上4階建て・延床面積約2万,800㎡の冷凍・冷蔵機能を備えた BTS 型物流施設「ロジクロス大阪交野」が竣工したと発表した。
 本施設については、すでに荒木運輸(株)と1棟賃貸借契約を締結済みで、荒木運輸としては、関西圏全域の冷凍・冷蔵に特化した物流事業を担う拠点として、2023年1月に本施設の本格稼働を開始する予定。また、このほど大阪府大阪市住之江区柴谷において、冷凍・冷蔵機能を備えた三菱地所初のマルチテナント型物流施設「(仮称)大阪市住之江区柴谷冷凍冷蔵物流計画」も始動することを明らかにした。
 両物件ともに高速道路・主要道路のICに近接し、大阪中心部から関西全域への広域配送も可能な利便性の高いエリアに位置する。両物件ともに周辺エリアには住宅地が広がっており、かつ最寄り駅から徒歩圏内であることなどから雇用確保にも有利だ。
 三菱地所における冷凍・冷蔵倉庫の開発実績は、両物件の展開により累計3件になる。同社は、昨今のライフスタイルの変化や冷凍食品・チルド加工食品需要の高まり、既存施設の老朽化などによる冷凍・冷蔵倉庫の需要拡大を踏まえ、多様なテナントニーズに対応した冷凍・冷蔵庫の開発を今後も積極的に推進していくとしている。 <特徴>
① 大阪都心・京都都心の二大消費地をカバーし、雇用確保に適した優れた立地
・京都府と大阪府のほぼ中央に位置し、大阪都心(梅田駅)から20km圏内、京都都心からも30kmと二大消費地をカバーできる希少性の高い立地。
・名神のバイパスであり産業集積地門真へのダイレクトアクセスが可能な第二京阪道路「交野南
IC」、「寝屋川北 IC」に近接しており、関西全域への広域配送も可能。
・最寄駅である JR 学研都市線「星田駅」から徒歩約10分で、駅周辺には住宅街も広がっていることから、雇用を確保しやすい環境。
② テナントの多様なニーズに応えつつ、汎用性の高い施設
・床荷重トラックバース2.5t/㎡、倉庫1.5t/㎡とし、梁下天井有効高5.5m(一部を除く)を確
保するなど汎用性が高く、柱スパンも10.8m以上とレイアウト自由度の高い仕様を備えている。
・冷凍・冷蔵・常温の 3 温度帯に対応し、用途や荷物に応じた使い分けが可能。
・29台接車可能な入出荷用のトラックバースを2方面(L字型に配置)に備え、40ftセミトレーラーにも対応。
・一部バースでは、多様なトラック形状に柔軟に対応でき、断熱性にも優れたエアーシェルターを導入しており、荷物を外気にさらすことなく荷積み・荷降ろしが可能。
③ 環境への配慮 BELS の取得
・三菱地所では、長期経営計画2030において「三菱地所グループの Sustainable Development Goals 2030」を掲げている。物流施設事業では、環境負荷低減の取り組みとして、2020年11月竣工の「ロジクロス海老名」をはじめロジクロスシリーズのうち計7件にて国土交通省が定めた「建築物の省エネ性能表示のガイドライン」に基づく第三者認証制度「BELS」を取得。今般、「ロジクロス大阪交野」では、全館 LED 照明の利用などにより施設の CO₂排出量を削減し、「BELS」の最高位である 5 つ星の評価認証を取得している。

※「ロジクロス大阪交野」の計画概要
所在地:大阪府交野市 星田北8-8-1(住居表示)
用途:BTS型物流施設
規模・構造:地上4階建・ボックス型、S造
敷地面積:約1万200㎡(約3,100坪)
延床面積:約2万800㎡(約6,300坪)
着工:2021年11月15日
竣工:2022年11月30日

 
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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