■物流施設 投資関連情報2022版<8.4~8.10>

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<2022年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

■(株)IHI、三井不動産(株)<8月4日>
綾瀬スマートIC隣接地に「MFLP東名綾瀬」が竣工、官民学連携により国内物流施設として初めて屋上にアルミデッキヘリポートを設置


 (株)IHIと三井不動産(株)は、共同事業として開発を進めている神奈川県綾瀬市所在の「MFLP東名綾瀬」が8月14日に竣工すると発表した。
 本施設は、敷地面積が約2万7,000㎡ 延床面積が約6万1,000㎡、各階フロアは約1万5,000㎡の施設規模。施設屋上には、国内物流施設では初となるアルミデッキヘリポートを綾瀬市との協定締結により設置し、綾瀬市消防、東海大学医学部付属病院高度救命救急センターと連携することが決まっているという。
 本施設は、東名高速道路「綾瀬スマートIC」に隣接しており、都内へのアクセスのほか、圏央道を活用した関東圏広域への配送に加え、東名高速道路による西日本への配送もカバーし、広域物流への対応も可能。IHIグループ会社の(株)IHI物流産業システム協力のもと、入居テナントに対し、マテリアルハンドリング等の機械化提案を実施することで、テナントニーズに合わせた機械化導入をサポートし、省人化に寄与する意向だ。
 建物外壁デザインは、オーストラリアのデザイン会社Jackson Teeceによる周辺環境と調和した特徴的な建物デザインを採用。南東面は綾瀬市の木に選定されている紅葉をモチーフとし、北西面は青空と一体感を醸成することで「綾瀬スマートIC」の玄関口にふさわしい、綾瀬市を象徴するデザインをモチーフにしたという。西側共用部には富士山を一望できる開放的なラウンジ空間を創出。また、環境に配慮し、屋上には太陽光パネル(コーポレートPPA事業を予定)を設置し、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)Aクラス、DBJ Green Building認証5スターを取得予定だ。

※「三井不動産ロジスティクスパーク東名綾瀬(MFLP東名綾瀬)」の施設概要
所在地:神奈川県綾瀬市小園字下原720-1他
敷地面積:2万7,052.5m2
延床面積:6万1,441.94m2
規模・構造:地上4階建・S造・耐震構造
着工:2021年3月16日
竣工:2022年8月14日

■日本GLP(株)<8月8日>
兵庫県尼崎市で「GLP 尼崎IV」を着工、(株)関通が専用施設として一棟全体を利用


 日本GLP(株)は8月8日、兵庫県尼崎市で延床面積約2万8,800㎡の先進的物流施設「GLP 尼崎Ⅳ」の起工式を執行したと発表した。投資総額は約81億円で、竣工は2023年10月の予定。着工前にすでに大手3PL企業の(株)関通が賃貸借予約契約を締結しており、竣工後は専用施設として稼働する予定だ。
 本施設は、標準的な倉庫仕様に加え、①生産性向上と作業効率の向上のため、空調を整える大型シーリングファンの設置、②約100席備えた厨房付きレストランは、室内と屋外テラスが一体感を感じさせ開放感のある空間設計、③建物外観は、白色を基調に黒の帯で強調し、明るく清潔感のあるデザイン、④エントランス付近には、木や緑などの自然の要素と自然光を取り入れた、明るい印象の空間デザイン――などカスタマーニーズに合わせた施設仕様を実現する。
 BCP面では、地震対策として耐震性能の高いブレース材を採用し安全性を確保するほか、浸水や液状化対策を講じ、高い事業継続性を確保する。環境面では、自家消費型の太陽光発電の設置を検討するほか、全館のLED や緑化エリアの整備などを通じて、環境に配慮した施設運営を目指す。
 本施設は、阪神高速3号神戸線「尼崎西IC」から約700m、阪神高速5号湾岸線「尼崎末広IC」から約1.7kmに位置し、大阪市内および神戸市内に向けた広域配送の物流拠点として優れた立地にある。また、国道2号線から約1.8kmの近距離に位置することから、一般道を利用した大阪市内および神戸市内への広範なエリア配送にも活用できる。さらに、阪神電気鉄道本線「尼崎センタープール前駅」から約1.0km(徒歩約13分)に位置し、路線バスの停留所も近いことに加え、住宅エリアからも至近であることから、雇用の確保の面でも優位性があるという。

※「GLP 尼崎Ⅳ」の施設概要
所在地:兵庫県尼崎市道意町6-36-1
敷地面積:約1万4,200㎡
延床面積:約2万8,800㎡
構造:地上4階建、耐震RC・S造
着工:2022年8月
竣工:2023年10月(予定)
認証取得:CASBEE(新築)認証(予定)、ZEB認証(予定)

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