物流施設 投資関連情報2022版<6.30~7.6>(2022年6月30日~7月6日)

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<2022年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

■福山通運(株)<6月30日>
2023年10月竣工予定の「北広島流通センター(仮称)」の地鎮式を竣工


 福山通運(株)は、2023年10月に竣工予定の福山通運グループの「北広島流通センター(仮称)」の地鎮式を行ったと発表した。
 同流通センターは、集配業務に加え、流通加工、保管業務を兼ね揃えたロジスティクスターミナル。札幌市内をはじめ「新千歳空港」や「苫小牧港」までのアクセスに優れる。同社のネットワークを最大限に活かし、倉庫保管から流通加工、輸送までのワンストップサービスを実現するとともに、物流業務の省力化を図るマテハン機器を導入し、働きやすい環境づくりを推進するとしている。
 同社は今後も多様化する顧客ニーズに対応するため、よりきめ細やかな物流サービスを提供していく方針だ。 

※「広島流通センター(仮称)」の主な概要
所在地:北海道北広島市大曲幸町5-1-2
敷地面積:1万2,739.58 ㎡
延床面積:2万857.44 ㎡
構造:地上3階建、鉄骨造

■センコーグループホールディングス(株)<6月30日>
北陸地区最大級の大型物流拠点が来夏完成、「センコー金沢第2PDセンター」起工式を開催


 センコーグループホールディングス(株)は、北陸地区の物流業界で最大級の延床面積を有する「センコー金沢第2PDセンター」の起工式を執行したと発表した。新センターは2023年6月に竣工する予定。センコーGHDが建設し、傘下の事業会社であるセンコー(株)が施設を賃借し、運営する。
新センターは、北陸自動車道「美川IC」、「白山IC」より約6km、「徳光スマートIC」より約5km、金沢市内まで約30分とアクセスが良好で、白山市は北陸3県(福井、富山、石川)のほぼ中央にあることから、北陸エリア全域への商品供給拠点として、高い利便性が期待できる。
 北陸地区は小規模な倉庫が多く、延床面積が1万5,000㎡(約5,000坪)を超える大型施設は数少ない状況だが、Eコマースの拡大や大手ドラッグストアをはじめとした全国チェーンの量販店の進出など、小規模倉庫では対応できない規模の物流需要が想定されるという。
 センコーは、長年、全国各地で取り組み拡大させてきた量販小売店向け物流のさらなる強化を推進いる。北陸地区でも新規需要が増大しており、今回の地区最大級の拠点開設で、事業拡大を図る意向だ。さらに、新センター屋上全面に敷設する太陽光パネルで電力を賄い、余剰電力を外部に供給するなど、環境に配慮した設備も積極的に導入する方針だ。

※「センコー金沢第2PDセンター」の概要
所在地:石川県白山市村井2640
建物構造:鉄骨造 地上4階建て
敷地面積:1万8,032㎡
延床面積:3万4,654㎡
設備:貨物用エレベーター、ケースソーター、垂直搬送機、クライミングレベラー、
移動ラック、太陽光パネル、EV 充電設備(乗用車用)

■プロロジス<6月30日>
兵庫県神戸市においてマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク神戸3」の竣工式を挙行、宮野医療器・大手3PLとの賃貸契約により竣工前契約率100%


 プロロジスは、兵庫県神戸市において「プロロジスパーク神戸3」の竣工式を執り行ったと発表した。本施設は、医療機器商社である宮野医療器(株)および国内大手3PLとすでに賃貸借契約を締結している。宮野医療器は、既存拠点の集約において「プロロジスパーク神戸3」の関西中心部へのアクセス利便性や、防災性の高い立地を評価し入居を決定。神戸市や大阪市を中心とする関西の医療機関への配送拠点として利用する予定だ。
本施設は、神戸市内陸部の「神戸テクノ・ロジスティックパーク」内に開発された。同パーク内では「プロロジスパーク神戸」をはじめとする3つのBTS型物流施設と、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク神戸5」がいずれも満床稼働中だという。
 本施設は、山陽自動車道「神戸西IC」の近くに立地している。山陽自動車道を経て近畿・中四国をはじめ全国に広がる広域幹線網にも直結しており、西日本広域をカバーできる戦略的な物流拠点になるとしている。また、JR「三ノ宮駅」、神戸市営地下鉄「西神中央駅」からのバスもあり、従業員にとっての交通利便性にも優れる。神戸市内陸部の丘陵地帯に位置しているため、津波等の災害リスクがなく、地盤も強固なため、防災性に優れる点もアピールポイントだ。
 本施設は、約2万㎡の敷地に、地上4階建て、1階・2階・3階にトラックバースを備えた延床面積約4万6,000㎡のマルチテナント型物流施設として開発された。スロープを利用して2階・3階へコンテナトレーラーが直接アクセスできる仕様とし、効率的な物流オペレーションを可能としている。3・4階に入居予定の宮野医療器は倉庫内の自動化を予定しており、4階の一部を吹き抜けとすることで、自動倉庫システムの導入をサポートした。
 また、自家用車での通勤が多い地域特性を考慮し、敷地の高低差を利用した半地下部分も活用することで「神戸テクノ・ロジスティックパーク」内最多規模の約200台分の駐車スペースを確保。入居企業のスムーズな雇用確保をサポートしている。
 BCP(事業継続計画)にも配慮し、「神戸テクノ・ロジスティックパーク」内でプロロジス防災拠点施設として防災活動を実施できるようにするため、非常時の発電機及び燃料オイルタンクを設置。防災センターや入居企業の事務所エリアなどの主要機能へ最大約7日分の電力供給が可能な体制となっている。また、緊急地震速報、衛星電話、非常用貯水槽も整備。貯水槽には14日分のトイレ用水を確保し、断水時も事業継続を支援できる。
 環境負荷低減の一環として、全館に人感センサー付きLED照明を採用。中でも倉庫には、通常のLED照明比で電力使用量を半減できる高天井用センサー付きインテリジェントLED照明(プロロジス共同開発)を設置した。屋根面には約750kWの太陽光発電設備を設置し、建物竣工と同時に運転開始する計画。これらの取り組みにより、CASBEE(建築環境総合性能評価システム) AランクおよびBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)を取得する予定だ。

※「プロロジスパーク神戸3」の施設概要
所在地:兵庫県神戸市西区見津が丘4-11-5
敷地面積:1万9,225.00㎡(約5,815.56坪)
延床面積:4万5,679.37㎡(約1万3,818.01坪)
構造:地上4階建、鉄骨造
着工:2021年4月
竣工:2022年6月

アクロストランスポート(株)<7月4日>
北広島市に「札幌センター」を開設、量販・小売物流に事業領域を拡大


 センコーグループ傘下で、主にファッション物流を展開しているアクロストランスポート(株)は7月4日、「札幌センター」の開所式を行ったと発表した。  新センターは、同社の札幌営業所を移転に伴い開所したもので、道央自動車道「北広島IC」より約3km、「輪厚スマートIC」より約2kmに位置し、札幌都市部や新千歳空港まで約30分とアクセスしやすい立地にある。整備された道央自動車道を利用することで、降雪時期でも安定した輸送サービスを提供することが可能だ。
 新センターは耐震構造を備えた平屋建てで、梁下有効高6.5mと保管効率に優れており、トラック41台が接車可能。倉庫内は全館LED照明を採用し、冷暖房を完備するなど、一年を通じて作業者が働きやすい環境を整えている。
 アクロスは新センターの開設により、飲料など量販・小売店向け物流の取り扱いを強化することで、さらに事業領域を拡大し、近隣エリアにあるセンコーグループの物流拠点とのネットワークを活かした物流サービスを展開していく考えだ。

※「札幌センター」の概要
所在地:北海道北広島市輪厚工業団地2-1-1
建物構造:鉄骨造 平屋
敷地面積:2万6,150㎡(7,910坪)
倉庫面積:1万3,884㎡(4,200坪)
設備:バース41台分、ドックレベラー2基

■(株)レンタルバスターズ<7月4日>
新たな「東日本レンタルベース(ERB)」を開設、千葉県流⼭市の大型物流施設「GLP ALFALINK流山8」内に


(株)レンタルバスターズは7月4日、新たな物流拠点である「東日本レンタルベース(ERB)」の開所式を行った。
本施設は、緑豊かな環境で周辺住民との共生を図りながら、物流施設の「見せる化」を推進しており、本施設のワーカーに対しても快適なワーキングライフを実現する様々な設備や装備を兼ね揃えている。都心部から約25kmに位置し、首都高速6号三郷線/常磐自動車道「三郷IC」から6km、常磐自動車道「流山IC」に近接して国道16号線にもアクセスしやすい。関東全域への商品配送拠点としての機能が期待されており、即日レベルでの納品が可能だという。
施設内のジムや託児所なども活用できるように、従業員の福利厚生面も強化。同社物流部門の働き方改革も同時に推進している。今年秋頃には、⾃動化設備への投資も予定しており、出荷効率の向上も適時図っていくとしている。

※「東日本レンタルベース」の概要
所在地:千葉県流山市平方 字下中谷806-1
「GLP ALFALINK 流山 8」内
延床面積:1,500坪

■横浜冷凍(株)<7月6日>
「夢洲第二物流センター(仮称)」新設へ、阪神地区の物流ネットワーク体制を強化


 横浜冷凍(株)は、大阪湾ベイエリアの中心に位置する大阪市此花区の夢洲地区に「夢洲第二物流センター(仮称)」を新設すると発表した。
 建設予定地は、2025年開催される大阪・関西万博が行われる夢洲地区に位置し、同社既設の「夢洲物流センター」の隣接地に建設される。同社はすでに阪神地区5か所・計11万5,000tの冷蔵倉庫を展開しており、今回新たに建設される「夢洲第二物流センター(仮称)」は阪神地区における物流ネットワークの需要に応えるための増強となる。また、「夢洲第二物流センター(仮称)」には高天井人感センサー照明設備、太陽光発電設備、リチウムイオン蓄電池、BEMS等、消費電力を大幅に削減する、地球にやさしい最新鋭の次世代型の冷蔵倉庫とする方針だ。

※「夢洲第二物流センター(仮称)」の概要
工期:2022年7月4日~2024年1月末
所在地:大阪府大阪市此花区夢洲東1-2-12
構造・規模:鉄筋コンクリート造4階建て
敷地面積:1万7,098㎡(5,172坪)
延床面積:1万2,116㎡(3,665坪) 既設棟合計3万4,176㎡(1万338坪)
建築面積:3,266㎡ (988坪) 既設棟合計9,313㎡ (2,817坪)
収容能力:新設棟 15,221t (F級:1万3,404t、C&F級:1,317t、C級:500t)
既設棟合計 4万994t (F級:3万8,333t、C&F級:1,317t、C級:1,344t)
主な設備:省エネ型自然冷媒冷凍機、屋上太陽光発電システム(255kW)、
リチウムイオン蓄電池(173kWh)、EV自動車充電ステーション、
カーゴナビゲーションシステム&電動式移動ラック、
高天井人感センサー照明設備(LED)、
BEMS(ビルディング・エナジー・マネージメント・システム)
フードディフェンス対応(全フロア)⇒入退館・監視カメラシステム
竣工:2024年1月予定

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