物流施設 投資関連情報2022版<1.13~1.19>

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<2021年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

■小田急不動産(株)<1月13日>
⇒福岡県糟屋郡志免町で物流施設開発用地を取得

小田急不動産(株)は、物流施設の開発用地を福岡県糟屋郡志免町内で取得した。同社が福岡県内で不動産を取得・開発するのは初めて。
本土地は、九州エリアの物流の大動脈である九州自動車道「福岡IC」と「大宰府IC」の中間に位置し、福岡都市高速が利用できることから、福岡市内へのアクセス性に優れる。福岡空港の至近に所在し、日用品等のほか、航空貨物の配送拠点としても需要の高い。 また、本土地の所在する糟屋郡は、福岡県内では福岡市、北九州市、久留米市に次ぐ人口規模を有しており、物流施設完成後の労働力確保の観点からも優位性が見込まれる。
同社が開発した物流施設の第1弾である「小田急不動産ロジスティクスセンター印西(千葉県)」は昨年7月に竣工している。第2弾の「(仮称)小田急不動産ロジスティクスセンター船橋(千葉県)」は今年2月に、第3弾の「(仮称)小田急不動産ロジスティクスセンター一宮(愛知県)」も今年8月にそれぞれ竣工を迎える予定。本物件での物流施設開発は第4弾目となる。同社は今後も物流施設開発事業を日本全国で展開していく予定だ。

※物件概要
所在地:福岡県糟屋郡志免町田富二丁目391番(地番)
用途:準工業地域
敷地面積:6,202.26㎡(約1,876.18坪)(登記記録記載面積)

■(株)エスライン<1月13日>
⇒子会社の(株)エスラインギフが厚木支店の代替用地を取得、新物流センターの建設へ

 (株)エスラインは、子会社の(株)エスラインギフが厚木支店の代替用地として固定資産を取得したと発表した。
エスラインギフは、小口貨物を中心とした集配と幹線輸送を展開している。神奈川県西部を担当している厚木支店(神奈川県厚木市)の施設が老朽化し、現施設での新たな業務の拡大への対応が困難なことから、かねてより近隣市町村において代替候補地を探していた。今回取得した代替用地では、従来の小口貨物に加え、流通加工・保管業務を行うための倉庫を併設した新物流センター((仮称)(株)エスラインギフ 海老名支店)を建築する予定。当該地区は、東名・新東名高速道路・圏央道の3つの高速道路のインターチェンジへのアクセスに優れ、中部・関西からの玄関口でもあり、好立地であることから、取扱物量のさらなる拡大を目指し、顧客の流通網・物流システムの最適化に対応できるセンターとして運営していく計画だ。同社では今後も顧客の多様なニーズや問題点を一緒に考え、物流全体の最適化・合理化を提案できるよう、グループ全社で取り組んでいくとしている。

※新物流センター((仮称)(株)エスラインギフ 海老名支店)の概要
所在地:神奈川県海老名市社家五丁目
規模:鉄骨造2階建
延床面積:6,122.26 ㎡(1,851.98坪)
敷地面積:8,934 ㎡(2,702.53坪)
投資総額:未定(建物費用について算定中のため)
稼動予定日:2022 年度中
予想売上高:8億円(年間)

■(株)関通<1月13日>
⇒物流センターの新設及び物流設備等の固定資産の取得を決議

(株)関通は、1月13日開催の取締役会で、貸主との建物賃貸借契約により物流センターを新設するほか、物流設備等の固定資産を取得することについて決議したと発表した。
 同社は、関西圏及び首都圏に自社運営拠点として 16 拠点の物流センターを展開し、主に EC・通販事業を展開している顧客に対し、EC・通販物流支援サービスを提供している。今回はE コマース市場における物流サービスの需要の高まりに対応し、新規顧客の獲得を強化するため、新たに貸主との建物賃貸借契約により物流センター((仮称)GLP 所沢)を新設して、物流設備をはじめとする固定資産を取得し、円滑な物流センターの運営を図っていくとしている。

※物流センター((仮称)GLP 所沢)の概要
所在地:埼玉県所沢市大字南永井 513
賃貸借期間:2024年7月1日~2035年6月30日(予定)
<定期建物賃貸借契約による賃貸借>
拠点名称:未定((仮称)関東新物流センター)
賃貸面積:[倉庫部分]7,673.52 坪
[事務所部分]275.88 坪
構造:耐震構造 地上4階建
サービス提供開始日:2024年7月1日(予定)

■日本GLP(株)<1月14日>
⇒広島県で「GLP 広島II」を着工、同社初のナッジ手法を利用した就労環境を提供

日本GLP(株)は1月14日、広島県広島市で総延床面積が約5万㎡の先進的物流施設「GLP 広島Ⅱ」の起工式を行った。総開発費は約100億円で、2023年1月竣工の予定。
 同施設は、周辺の3PL企業のニーズを取り入れ、幅広い荷種に対応できる汎用性の高いマルチテナント型で、最大4テナントが入居可能。高度なマテハン設備の導入をはじめとする倉庫の自動化への装備など、効率的なオペレーションを実現する。外壁や屋根部分には強風対策・塩害対策を施し、建物の耐久性向上を図る。アフターコロナを見据え、事務所拡張や従業員休憩室の拡張が対応可能な施設仕様とする予定だ。
運営開始後はカスタマー企業の生産性向上のニーズに対応して、従業員が不在時でも荷物を格納できる置き配バースを導入する予定。倉庫営業開始前からの荷下ろしを可能にすることで、トラック待機問題の解消、輸送コストの削減と効率化を促進する。テナント不在時でも庫内監視カメラを使ったセキュリティの補足や荷姿確認システムを導入し、物流オペレーションの安心・安全を確保する。
 また、従業員確保へのサポートとして同社施設としては初めて、原裕介氏(建築家、千葉大学予防医学センター特任准教授)の監修のもと、ナッジの考え方に基づくサインや意匠デザインを庫内・共用部に取り入れ、庫内ワーカーの健康に配慮しながらも生産性を高める快適な就業環境を整備する。アメニティや内装にも高い快適性を追求し、メザニン付き休憩所や屋上テラスを設置し、空間の広がりを確保するなど、従業員の心身の健康に配慮した施設づくりを目指すという。
 環境配慮面では、太陽光自家消費をテナントに無償還元することで電気代削減に繋げ、補完としての再生可能エネルギーの購入と合わせて再生エネルギー100%の達成を目標とし、脱炭素社会の達成への貢献を目指す。またBCP面では、地震対策として耐震性能の高いブレース材を採用し安全性を確保するほか、浸水や液状化対策を講じ、高い事業継続性を確保する。加えて同社が開設したコンシェルジュサービスのパートナー企業とも協力して、カスタマー企業の課題を解決し、包括的なサービスを提供していく。
 「GLP 広島Ⅱ」は、山陽自動車道「宮島スマートIC」より約16km、広島高速3号線「観音IC」および「吉島IC」より各約1.9km、約2km、そして広島港から約4kmと、広島県内だけではなく、近畿、中国、四国および九州地方をつなぐ、西日本の物流拠点として広域配送に最適な立地にある。また、広島電鉄「江波駅」より約1.5km、JR「広島駅」より約7km、そして広島バスセンターより約6kmと通勤が便利なことに加え、周辺には住宅地があり県庁や市役所も約5km圏内に位置し、雇用確保の観点からも好立地だ。この地域は、広島エリアの工業集積地帯で、製造業や3PL企業からの先進的物流施設への需要が強く、今後も堅調な需要が続くと同社では見ている。

「GLP 広島Ⅱ」は、GLPがグローバルな政府系投資機関および年金基金からの出資により、2018年12月に設立した物流不動産開発ファンド「GLPジャパン・ディベロップメント・パートナーズIII」による開発物件。日本GLPでは、同施設を含め中国地方で合計7棟、広島県下で合計2棟の物流施設を開発および運営している。

※「GLP 広島Ⅱ」の概要
所在地:広島県広島市中区江波南2-1461-1
敷地面積:約2万3,000㎡
延床面積:約5万㎡
構造:地上5階建て(1~4階は倉庫、5階は休憩所)、耐震造
着工:2022年1月
竣工:2023年1月
認証取得:CASBEE(新築)認証、ZEB Ready認証、BELS認証(予定)

■福山通運(株)<1月17日>
⇒「広島観音支店」を設置して営業を開始

福山通運(株)は、広島市西区の物流施設「DPL 広島観音」内に、倉庫設備を有する「広島観音支店」を設置し、1月17日から営業を開始した。
「広島観音支店」は、集配業務に加え、通関業、流通加工、保管業務及びチャーター事業などを兼ね揃えたロジスティクスターミナル。広島県内では 29 店所目、広島市内で8店所目の拠点で、「広島駅」や「広島港」をはじめ広島市中心部へのアクセスに優れることから、複合一貫輸送サービス(海上輸送から倉庫業務、国内配送まで包括)が提供できるとしている。
同社は今後も多様化する顧客ニーズに対応するため、よりきめ細やかな物流サービスを提供していく考えだ。

※「広島観音支店」の概要
所在地:広島市西区観音新町4-10-97-4 「DPL 広島観音」1階
営業エリア:広島市西区観音新町、広島市中区吉島・南吉島・江波・羽衣町・光南、
広島市南区出島・皆実町
延床面積:1万4,010.54 ㎡(内、倉庫面積:8,260.76 ㎡)

■ブラザー工業(株)<1月18日>
⇒名古屋市港区の新倉庫「港第1倉庫」が完成・稼働

ブラザー工業(株)は、名古屋市港区で建設を進めていた新倉庫「港第1倉庫」が完成し、稼働したと発表した。新倉庫の延床面積は1万1,861㎡の2階建て。総建設費は約20億円。
新倉庫は、ブラザーグループの産業用領域を中心としたビジネス拡大に伴い、製品や部品などの保管需要増加が今後見込まれることから、同社港工場隣接地に建設されたもの。新倉庫は、トラックの荷台の高さに合わせたプラットフォームを備えているため、荷物の積み下ろし作業を容易に行うことができ、作業の効率化を実現する。同社では、名古屋港のコンテナヤードや、名古屋高速の出入り口に近いという立地でもメリットを生かし、物流効率を高め、物流費用とCO₂排出量削減を進める。なお、新倉庫は、港湾地区に位置し、地盤が低いことから、BCP対策として、建物の床面を津波の想定高さよりも80㎝高い位置に設置されているという。
 同社は今後、倉庫の屋根部分に太陽光パネルを設置し、施設稼働に必要な電力の一部を再生可能エネルギーで賄う予定。

※「港第1倉庫」の概要
所在地:名古屋市港区港明1丁目1015-3
施設用途:営業倉庫(製品、部品等の保管)
建物規模:鉄骨造、地上2階建て
敷地面積:1万2,505㎡
建築面積:6,402㎡
延床面積:1万1,861㎡
着工:2021年1月
竣工:2021年11月

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