物流施設 投資関連情報2021版<7.29~8.4>

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<2021年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

■日本GLP(株)<8月2日>
⇒広島県で「GLP 広島Ⅱ」を開発、雇用の維持確保を促進させる就業環境を整備

日本GLP(株)は、 広島県広島市で総延床面積が約50,000㎡の先進的物流施設「GLP 広島Ⅱ」を開発する。2022年1月に着工、2023年1月に竣工する予定で、総投資額は約100億円にのぼるとしている。
同施設は、山陽自動車道「宮島スマートIC」より約16km、広島高速3号線「吉島IC」より約2km、 広島港から約4kmと、広島県内だけではなく、近畿、中国、四国および九州地方をつなぐ、西日本の物流拠点として広域配送に最適な立地にあるという。 また、広島電鉄江波駅より1.5km、JR広島駅より約7km、そして広島バスセンターより約6kmと通勤が便利なことに加え、周辺には住宅地があるほか、県庁や市役所も約5km圏内に位置し、 雇用確保の観点からも好立地であるとしている。この地域は広島エリアの工業集積地帯であり、製造業や3PL企業からの先進的物流施設への需要が強く、今後も堅調な需要が続くと同社ではみている。
同施設は、周辺の3PL企業のニーズをとらえた汎用性の高いマルチテナント型で最大4テナントが入居可能。 高度なマテハン設備の導入をはじめとする倉庫の自動化への装備など、効率的なオペレーションを実現する。また、外壁や屋根部分には強風対策・塩害対策を施すことで、建物の耐久性向上を図る。
運営開始後はカスタマー企業の生産性向上のニーズに対応し、従業員が不在のときにも荷物を格納できる置き配バースを導入し、トラック待機問題を解消することで輸送コスト削減を図る。また、環境配慮面では、太陽光自家消費をテナントに無償還元し、補完としての再生可能エネルギーの購入と合わせて再エネ100%の達成を目指す。 BCP面では、地震対策として耐震性能の高いブレース材を採用して安全性を確保するほか、浸水や液状化対策を講じ、高い事業継続性を確保する。
また同社施設としては初めて、原裕介氏(建築家、千葉大学予防医学センター特任准教授)の監修のもと、ナッジの考え方をサインや意匠デザインに取り入れ、 庫内で働く人の健康に配慮しながらも生産性を高める快適な就業環境の整備を計画する。具体的には、海沿いの立地を活かすメザニン付き休憩所を設置し、 空間の広がりを確保するとともに、働く人の快適性を確保した設計を目指す。
同施設は、こうした同社独自の設計、仕様、設備、サービスの工夫に加え、同社開設のコンシェルジュサービスのパートナー企業とも協力し、カスタマー企業の課題を解決し、包括的なサービスを提供していく方針だ。

※施設概要
施設名:「GLP 広島Ⅱ」
所在地:広島県広島市中区江波南2丁目1461番1
敷地面積:約23,000㎡
延床面積:約50,000㎡
構 造:地上5階建て(1~4階は倉庫、5階は休憩所)、耐震造
着工:2022年1月
竣工:2023年1月
認証取得:CASBEE(新築)認証、ZEB Ready認証、BELS認証(予定)

■日鉄興和不動産(株)<8月2日>
⇒物流施設「LOGIFRONT」シリーズ 首都圏第3弾「LOGIFRONT狭山」着工

日鉄興和不動産(株)は、物流施設「LOGIFRONT」シリーズを展開しており、8月2日に埼玉県狭山市において首都圏第3弾となる物流施設「LOGIFRONT狭山」を着工した。
本施設は、総延床面積約78,000㎡(約23,600坪)の4階建て専用物流(BTS型)施設で、2022年12月末の竣工の予定。立地は狭山工業団地の北東部に位置し、首都圏中央連絡自動車道「狭山日高」ICから約1.7km、関越自動車道「川越」ICから約8.6kmの距離にある交通利便性に富む。
本施設は、ブラック×シルバーのスタイリッシュな外壁に同シリーズのシンボルである「ビッグL(エル)」が映える外観とする。内部空間は、単一テナント向け専用物流施設として、テナントのニーズに合わせて倉庫内部空間をフレキシブルに活用できる柱スパン寸法とし、ブレースを配置しない平面計画および断面計画を採用するとしている。また、免震構造を採用し、地震時における従業員の安全確保と荷主の荷物の保護に配慮。その他、設備面における全館空調の採用、庫内動線の効率化などにより、従業員の働きやすい職場環境の整備を図る。

※「LOGIFRONT狭山」計画概要
敷地面積:38,757.56㎡
延床面積:78,126.67㎡
構造・階数:免震PCaRC・S造(APRSS構法)・ 4階建

■ファイズホールディングス(株)<8月2日>
⇒グループのファイズオペレーションズ(株)が千葉県市川市に3PLサービスの新事業所を開設

ファイズホールディングス(株)のグループ会社であるファイズオペレーションズ(株)は、千葉県市川市に「二俣新町事業所」を開設した。同事業所では「オペレーションサービス」として、物流拠点における入出荷・在庫管理などの庫内運営全般を行う。当初スタッフは50名規模でスタートし、将来的には350名規模で運営することを想定しているという。
同グループでは、今後も引き続き、EC関連企業様をはじめ、幅広い業種業態の荷主企業に対し、物流センター運営を軸とした3PLサービスを提供していくことで、サプライチェーン効率化やロジスティクスコスト削減に貢献していく。

■日本GLP(株)<8月4日>
⇒千葉県八千代市で「GLP 八千代IV」を着工、(株)あらたが専用施設として一棟利用

 物流不動産およびその関連テクノロジーに特化した事業会社である日本GLP(株)は、 千葉県八千代市で延床面積約49,000㎡の先進的物流施設「GLP 八千代Ⅳ」の起工式を行った。
「GLP 八千代Ⅳ」は大手日用品卸企業である(株)あらたとの間で、 一棟全体の賃貸借契約を締結。竣工は2022年10月となる予定だ。
今回の開発では、日本GLPが今までに培った開発の知見を活かし、同場所ですでに運営中のあらたのオペレーションを止めることなく新築工事を行い、効率的なビジネス拡大の機会を提供する。
施設面の特徴としては、倉庫内保管エリアはブレースのない構造とし、全面的な自動マテハン設備の設置に対応するほか、自]動倉庫向けエリアをあらかじめ設定し、最新技術を用いた高度な物流オペレーションが可能。また、危険物専用倉庫を隣接させることで、多様な保管ニーズにも対応できるとしている。
「GLP 八千代Ⅳ」は、東関東自動車道「千葉北IC」から約9.9kmで、物流拠点としてのアクセスに優れる。また、近隣が住宅地であることに加え、東葉高速鉄道「八千代中央駅」からも近く、施設付近にはバス停もあり、通勤がしやすく、雇用の確保が期待できる。
八千代市では既に「GLP 八千代・八千代Ⅱ・八千代Ⅲ」の3棟の施設が稼働しているが、八千代市は今後も引き続き人口の増加が見込まれるほか、下総台地の安定した地盤上に位置し、地震に対して地盤が強固で、ハザードマップにおいても液状化や浸水の想定外地域であり、 防災面にも優れた物流適地であると日本GLPでは認識している。また、「GLP 八千代Ⅲ」ではコミュニティセンターを併設し、八千代市と協定を結ぶことで地域活性にも貢献していく。

※施設概要
敷地面積:約22,000㎡
延床面積:約49,000㎡
構造:地上4階建、耐震S造
着工:2021年8月
竣工:2022年10月(予定)
認証取得:CASBEE(新築)認証(予定)

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