<2026年以降に建設・竣工・稼働する物流施設ならびに注目工場の投資情報>
■セイノースーパーエクスプレス(株)<10月8日>
九州物流拠点の強化で「熊本ロジスティクスセンター」を開所/ 半導体関連の保管需要に対応する全館空調の高機能施設/ 航空輸送網と連携した保管輸配送流通加工の一貫体制を構築
セイノースーパーエクスプレス(株)は10月5日、熊本県菊池市で「熊本ロジスティクスセンター」を開所した。新センターの開所は、敷地面積約1万9,000㎡、延床面積約1万8,000㎡の物流施設「Marq 熊本菊池」への入居により実現したもので、保管、輸配送、流通加工までの物流サービスを一貫して提供できる体制を整えた。新センターを起点に九州エリアで高まる多様な物流ニーズに対応し、同地域の物流機能も併せて強化する考えだ。
熊本地区では、半導体メーカーや関連企業の進出や工場増設を背景に、半導体部品や製造装置などの保管需要が増加している。これらの貨物は品質管理が求められるため、同センターは全館空調を備えた常温倉庫として作業環境に配慮しつつ精密機器や部材の保管に対応する。地震や災害に強い施設特性も生かし、安定した保管環境を提供する。
立地面では、「熊本空港」から約18分、九州自動車道「熊本IC」から約20分とアクセスに優れる。航空輸送を基盤とする同社の全国輸送ネットワークと連携し、保管から輸配送、流通加工までを一貫して担うことで、荷主企業の物流業務の効率化やBCP対策にも寄与する。
※「熊本ロジスティクスセンター」の施設概要
所在地:熊本県菊池市旭志川辺字下蛙石900-1 Marq 熊本菊池
業務開始:2026 年10月5日
主な機能:保管、輸配送、流通加工 等
主な設備:倉庫、トラックバース、事務所(全館空調完備)
建物構造:耐震S造、地上2階、BOX型
敷地面積:1万8,972.70 ㎡
延床面積:1万7,919.60 ㎡
■(株)ゼロ<10月8日>
グループの(株)九倉が福岡県苅田町で建設を進めていた物流倉庫「新浜倉庫」が竣工/延床約1,000坪で空調設備と太陽光発電を装備/航空輸送網と連携した保管輸配送流通加工の一貫体制
(株)ゼロは、ゼログループで輸送・3PL事業を展開する(株)九倉が福岡県京都郡苅田町で建設を進めていた「新浜倉庫」が竣工したと発表した。
新倉庫の延床面積は約1,000坪で、1階500坪、2階500坪といった構成。倉庫内には空調設備を設置し、作業環境に配慮した仕様としたほか、太陽光パネル発電装置を導入し、創エネ50%以上を実現する環境配慮型の施設とした。
北九州地区では、自動車や半導体をはじめとする工業製品の物流需要が高まっている。新倉庫はこうした需要の増加に対応するための拠点で、地域経済の活性化に寄与する。九倉がこれまで培ってきた物流ノウハウと新倉庫を組み合わせることで、顧客企業への付加価値提供を強化し、北九州地区で増加する物流量への対応力を高める。
※(株)九倉 「新浜倉庫(仮称)」の施設概要
所在地:福岡県京都郡苅田町新浜町1-26
敷地面積:全体 約 3,300㎡、倉庫部分 約 1,500 ㎡ 、事務所部分 約 130 ㎡
完成予定日:2026年10月
その他:営業倉庫登録可
構造:鉄骨造・2階建て、低床式
主な設備:垂直搬送機(積載荷重 3t)、電動シャッター3基、太陽光パネル、空調設備(倉庫エリア) 、事務所併設、LED照明
■(株)日新<10月9日>
「神戸港」近接地で建設を進めていた「神戸化学品センター」が竣工/危険物・高圧ガス対応倉庫の設置で多品目ニーズに対応/冷蔵冷凍移動ラックや屋外貯蔵所なども備えた高機能施設
(株)日新は、神戸市西区で建設を進めていた「神戸化学品センター」が竣工し、10月8日に竣工式を行ったと発表した。関西地区で高まる危険物保管ニーズに対応するために整備した施設で、危険物倉庫に加えて高圧ガス倉庫や普通倉庫を備えており、多種多様な品目の保管・取り扱いが可能となっている。
危険物倉庫には、冷蔵冷凍設備、移動ラック、屋外貯蔵所を設置し、温度管理が求められる貨物や多品種の保管に対応することができる。非常用発電設備も備えており、近年増加する自然災害への対応も含め、BCP向上に配慮した仕様となっている。
立地面では、山陽自動車道「神戸西IC」からアクセスが良く、「神戸港」に近接したロケーションを生かし、国内貨物のみならず輸出入貨物にも対応できる。危険物や高圧ガスなど専門性の高い貨物を扱う物流拠点として、関西地区の化学品物流の需要に応える体制を整えた。
同社は今後も安全性と専門性を追求した管理体制のもと、化学品物流の高度化と効率化を図り、顧客企業の多様なニーズに応えるサービス提供を進める方針だ。
※「神戸化学品センター」の施設概要
所在地:兵庫県神戸市西区見津が丘6-26-1
施設内容:危険物倉庫(冷蔵・冷凍)1棟、危険物倉庫(常温)4棟、普通倉庫1棟、高圧ガス倉庫1棟、危険物屋外貯蔵所
建物構造:鉄骨造平屋建て・鉄骨造2階建て(事務所棟)
敷地面積:3万1,271.02㎡
延床面積:8,189.20㎡
開業予定:2026年10月13日
■(株)シーアールイー<10月9日>
鳥栖商工団地で物流施設「ロジスクエア鳥栖Ⅱ」が竣工/三高速道路結節点近接の広域物流拠点として高い優位性/大型車40台同時接車や将来拡張に対応する高機能施設
(株)シーアールイーは、佐賀県鳥栖市で建設を進めていた物流施設「ロジスクエア鳥栖Ⅱ」が9月30日に竣工したと発表した。
同施設は鳥栖商工団地内に位置し、周辺は倉庫や工場が立ち並ぶ24時間操業可能なエリアに立地する。九州自動車道「小郡鳥栖南SIC」まで約2km、長崎自動車道「鳥栖IC」まで約5kmと交通利便性に優れ、九州自動車道、長崎自動車道、大分自動車道が交わる「鳥栖JCT」に近接することから、九州全域をカバーする広域物流拠点として高い優位性を備える。また、JR鹿児島本線「鳥栖貨物ターミナル駅」まで約2kmと至近で、鉄道貨物輸送を活用したモーダルシフトにも対応する。JR鹿児島本線「鳥栖駅」から徒歩約9分と、従業員の通勤利便性にも優れる。
同施設は地上2階建てで、延べ面積3万6,575.50㎡(1万1,064.08坪)。東西両面にトラックバースが配置されており、大型車40台の同時接車が可能だ。大型トラック8台分の待機スペースと、乗用車126台分の駐車場も備えられており、庫内オペレーションと通勤利便性の双方に配慮した計画となっている。倉庫部分は金属断熱サンドイッチパネルの外壁、床荷重1.5t/㎡、有効高6.0m以上、平均照度300ルクスが確保されており、荷物用エレベーター4基(積載荷重4.1t)、垂直搬送機4基が実装されている。最大4分割での入居が可能で、最小約2,430坪から利用できるという。
将来のオペレーション拡張にも配慮し、垂直搬送機やドッグレベラー増設、ソーター設置時の床開口、庫内空調設備導入時の配管ルート確保、事務所増床に向けた法的対応など、柔軟性を持たせた仕様となっている。BCP対策として非常用発電機を設置し、停電時でも事務所機能や照明の一部を維持すことができる。
環境面では全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具を採用し、BELS 5☆評価、CASBEE-建築(新築)Aランクを取得。屋根には太陽光パネル設置が可能な構造とし、環境配慮型の施設計画とした。
※「ロジスクエア鳥栖Ⅱ」の施設概要
所在地:佐賀県鳥栖市藤木町1-2
敷地面積:2万6,187.51㎡(7,921.72坪)
用途地域:準工業地域
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:鉄骨造・地上2階建て
延べ面積:3万6,575.50㎡(1万1,064.08坪)
着工:2025年10月1日
竣工:2026年9月30日
■プロロジス<10月14日>
食品支援団体2HJが「プロロジスパーク習志野5」に入居/食品保管能力を現状の約3.7倍に拡大する新拠点/首都圏消費地近接で大口寄贈対応力を高める物流拠点
プロロジスは、認定NPO法人セカンドハーベスト・ジャパン(=2HJ)が千葉県習志野市のマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク習志野5」に入居すると発表した。プロロジスは非営利団体に施設スペースを一定期間無償提供する社会貢献プログラム「Space for Good」を展開しており、今回の賃貸契約を機に、2HJの活動に応じた連携や支援のあり方を検討する。
2HJは、日本初のフードバンクとして、企業や個人から提供された食品を必要とする個人や福祉施設、提携団体へ無償で届ける活動を行っている。今回入居する「プロロジスパーク習志野5」は、常温食品の主要な荷受け・保管拠点となり、大型トラックの搬出入に対応した施設仕様を生かして食品保管能力を現状の約3.7倍に拡大する見込みだ。これにより、食品企業からの大口寄贈への対応力を高め、全国のフードバンクやフードパントリーへの供給体制を強化する。
同施設は首都圏の消費地に近接し、東京湾岸から約7km内陸に位置する。津波などの災害リスクが少ない立地に加え、効率的な荷さばきを支える施設設計も入居理由の一つとなった。2HJは2030年までに年間食品取扱量を現在の約10倍に拡大する目標を掲げており、今回の整備をその実現に向けた第一歩であるとしている。
■コクヨ(株)<10月14日>
仙台市泉区に建設した物流拠点「東北IDC」の開所式を開催/高密度保管GTPシステムと最新ロボティクスを導入した次世代物流拠点/仙台市内当日配送と北海道出荷統合を実現する供給網を整備
コクヨ(株)は10月13日、物流拠点「東北IDC(=Integrated Distribution Center)」の開所式を開催した。同拠点は購買管理・オフィス通販「カウネット」を中心とするビジネスサプライ流通事業において、品揃え拡大と東北エリアの供給リードタイム短縮を支える重要拠点として整備されたもの。最新テクノロジー活用による庫内生産性の向上と、働きやすさや地域共生を重視した次世代型物流拠点のモデルと位置付けられている。
開所式には、仙台市や統合MHシステムを構築した(株)日立製作所などの来賓が出席した。式典では国内初の本格導入となるGTPシステム「HaiPick Climb System」の稼働デモンストレーションを公開し、内覧会では入荷から出荷までの作業エリアを案内した。
東北IDCの本格稼働は11月となる予定。物流ネットワークの最適化により、カウネットの当日配送エリアは仙台市内全域へ拡大する。また、北海道向け出荷機能を統合することで、常時取扱品番数は従来比2倍強へ拡充し、欠品や代替拠点出荷による遅延リスクを緩和する。
庫内では日立製作所の「ユニバーサルWCS」と搬送計画最適化エンジン「LogiRiSM」を連携させ、GTPシステムや無人搬送車を導入した。最大27万SKUの高密度保管と主要拠点並みの出荷能力を確立し、歩行レス化による生産性向上や棚卸工数の大幅削減を見込む。
地域共生にも注力し、約100名の新規雇用を創出するほか、空調環境の最適化や静穏性の高い設備導入で働きやすい職場環境を整備した。見学ルートや多目的交流エリアを設け、地域住民や企業との交流を促進する。
環境面では、プラスチック資源循環サービス「カウネットLoopla」由来の再生素材を折りたたみコンテナやパレットに採用し、BELS 5☆評価とCASBEE Aランクを取得した。今後は運用知見を生かし、他拠点への展開を進める。
※「東北IDC」の施設概要
所在地:宮城県仙台市泉区明通3-31
竣工:2026年2月28日
稼働開始:2026年11月30日
賃借坪数:約7,000坪(2階、3階)
延床坪数:約1万5,000坪
建物階数:4階建て(133m×103m)、RCS構造(鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、耐震)
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。
