物流DX推進で生産性向上と労働環境改善が加速
低温物流事業のさらなる拡大と持続可能性を確保するために
物流拠点の業務・作業の省力・自動化を図るための設備投資がさらに加速度を増している。生
産年齢人口の減少で人手不足が深刻化し、増加する物流量に対応するだけの物流従事者の確保が
困難になる中、物流を安定・継続するためには、人手不足を補う省力・自動化設備の導入が不可
欠だからだ。近年はまた、世界的な環境保全意識の高まりを背景に、環境重視の経営方針のもと
物流における環境負荷低減を打ち出す企業も増加している。国内トップの低温物流ネットワーク
と高品質サービスでコールドチェーン全体をカバーし、総合的な物流サービス事業を展開する
(株)ニチレイロジグループ本社はかねてからこれら課題に積極的に取り組んでおり、その内容に
ついても業界最先端との評価が高い。先般もAIシステムを活用した次世代ロボット技術の実証実
験のほか、本牧物流センターへの太陽光発電システム導入を発表しており、同社動向に対する注
目度は増すばかりだ。
そこで今回は、同社の業務における省力・自動化と環境負荷低減への取組に着目し、その推進
役を担っている同社業務統括部部長の勝亦充氏、同部マネージャーの高橋一郎氏、同じく同部
マネージャーの上田耕太郎氏の3名にインタビュー取材を行った。以下、同社の省力・自動化と
環境負荷低減への取組について今後の計画なども交えながら報告する。 (編集部)