
両備トランスポート(株)は、西日本エリアで高まる危険物保管需要に対応するため、岡山県北エリア(津山地区)で危険品倉庫2棟(延べ600坪)を2027年3月に稼働させる予定だ。消防法などの関係法令により適切な管理が求められる危険物の取り扱いが増える中、法令を遵守した保管体制を整備する。
危険物には、EVや電子機器に使用されるリチウムイオン電池、エンジンオイル、消毒用アルコールなどが含まれ、企業のコンプライアンス意識の高まりを背景に保管ニーズが拡大している。指定数量以上を保管する場合は、火災予防の観点から基準を満たす施設での管理が必要で、同社は多様な危険物を安全かつ適切に保管する体制を構築する。
岡山県北エリアは内陸部に位置し、南海トラフ巨大地震による津波、高潮、塩害のリスクが比較的低い地域とされる。BCPの観点からも分散保管に適した立地であり、西日本エリアの配送管理において関西地区への一極集中リスクを軽減する拠点として機能する。
危険品倉庫を建設する両備トランスポート・津山支店は、敷地内に一般倉庫(延べ1,130坪)と自社車両40台を保有している。危険物の保管に加え、一般貨物の荷役、小分け出荷、自社車両による輸送にも対応できる体制を備える。全国40拠点を展開する同社の輸送ネットワークを活用し、最適な物流網の構築にも寄与する。
同社は今後も危険物保管体制の強化を進め、地域産業の物流ニーズに応える取り組みを継続する方針だ。
※当該危険品倉庫の施設概要
所在地:岡山県勝田郡勝央町黒坂1012
用途地域:指定なし
敷地面積:1号棟 999.60㎡(約302.38坪)、2号棟 994.00㎡(約301.21坪)
構造:鉄筋・耐火構造、平屋建て
保管品:消防法 第4類 引火性液体(第1石油類・第2石油類・第3石油類、第4石油類、アルコール類)〔その他荷主の希望により追加申請可能〕
倉庫内設備:移動式ラック、固定ラック
消化設備:移動式泡消火器設備、ABC型消火器、粉末ABC50型大型消火器
喚起設備:防爆型ベンチレータールーフファン 4台
その他設備:バンニングスロープ 1基、ドラムクリッパー 1台、防爆式リーチリフト 2台
