■物流施設 投資関連情報2026版<2.26~3.4>

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<2026年以降に建設・竣工・稼働する物流施設ならびに注目工場の投資情報>

■オリックス不動産(株)<2月26日>
埼玉県三郷市で開発を進めていた大規模マルチテナント型物流施設「三郷Ⅰロジスティクスセンター」が完成/外環道至近で首都圏広域配送に対応する延床4万㎡超の4階建て、太陽光発電と非化石証書で使用電力100%再エネ化を実現


 (株)オリックス不動産は、埼玉県三郷市で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「三郷Ⅰロジスティクスセンター」が完成したと発表した。同施設は東京外環自動車道「外環三郷西IC」から約2kmに位置し、東京都心へ1時間以内で配送できる立地環境にあることから、同社では首都圏全域への広域配送拠点としての需要を見込んでいる。
 同施設は、延床面積4万5,218.02㎡の鉄骨造4階建てで、各階に直接アクセスできるランプウェイ方式を採用している。1フロアあたり約2,700坪を専有でき、最大4テナントが入居可能。各階には19台の大型車(10t車)が同時に接車できるトラックバースを備え、荷物用エレベーター1基と垂直搬送機1基を設置することで、2~3フロア利用のニーズにも対応する。
 倉庫エリアには1~4階すべてに空調設備を導入したほか、三郷市の伝統である藍染をコンセプトにした専用カフェラウンジを各階に設置した。テーブル席やソファ席、カウンター席など多様な座席を備え、従業員の休憩環境を整えた。
 環境面では、屋上に第三者所有モデルによる太陽光発電設備を設置し、施設内で再生可能エネルギーを利用する。天候不順や夜間など発電量が不足する場合には、オリックス(株)が非化石証書付き電力を供給し、入居テナントは使用電力を再エネ由来100%とすることができる。こうした取り組みにより、建物はCASBEE(新築)Aランクを取得した。敷地内にはEV充電スタンド4基も設置した。
 BCP対策としては、24時間稼働を想定した非常用発電機を備え、停電時でも荷物用エレベーターや照明の使用が可能。浸水対策として1階倉庫床や電気設備の設置レベルを通常より高く設定し、水害時の荷物保全と早期復旧を図る。
 同社はこれまで東名阪を中心に55物件の物流施設を開発しており、2022年3月以降は全物件を環境配慮型として整備している。サプライチェーンの変化に対応し、今後も環境負荷低減と機能性を両立した物流施設の開発を進める方針だ。

※「三郷Ⅰロジスティクスセンター」の施設概要
所在地:埼玉県三郷市彦糸2-89、他(地番)
敷地面積:1万8,077.75㎡(約5,468.51坪)
延床面積:4万5,218.02㎡(約1万3,678.45坪)
規模・構造:地上4階建て、鉄骨造
駐車場台数:普通車55台(うち軽自動車用18台)、大型トラック待機場6台
その他:トラックバース76台(10t車)、床荷重1.5t/㎡、梁下有効高5.5m以上、全館LED照明、非常用発電機、太陽光発電設備、EV充電スタンド4基
着工:2024年10月15日
竣工:2026年1月20日

■(株)平田運輸<2月27日>
兵庫県加西市に地域協創と環境配慮を両立する新物流拠点「KASAI SUSTAINABLE BASE」が誕生 /万博植栽と雨水循環の活用により学びと資源循環の場を創出、地方発サステナビリティモデルを国内外に発信


 (株)平田運輸は、兵庫県加西市殿原町で開発を進めていた地域協創型物流拠点「KASAI SUSTAINABLE BASE」(=KSB)が完成したと発表した。敷地面積約2,457坪のKSBは、営業用倉庫棟や事務所棟、休憩棟、車両看板作業棟、植栽エリアを備えており、物流機能と地域の学びの場を兼ね備えた新拠点としてすでに稼働を開始している。
 KSBは「地方から、物流の現場から、サステナビリティを実装する」を理念に掲げる同社の協創モデルの中核となる施設。竣工に際しては祝花を辞退し、植栽支援を募るクラウドファンディングを実施した。調達資金は目標比200%超に到達。KSBを地域に還元し、開かれた学びの場として活用したいという同社の意図が支持を集めた。
 営業用倉庫棟は約550坪で、トラス工法により柱のない梁下約9mの空間を確保した。構造材は39cm角で、大阪・関西万博の大屋根リングとほぼ同サイズ。建築基準法に基づき防火壁で2部屋に区画し、再生可能エネルギーを活用した“ゼロカーボン倉庫”の運用を目指す。
 事務所棟は約40坪の木造で、男女別トイレやシャワー、ロッカールームを備える。休憩室には整体師が定期訪問する予定で、物流現場の身体的負担に配慮した設計とした。休憩棟は約22坪で、休憩やミーティング、ワークショップ、災害時の一時避難場所としても利用できる多目的スペースとなる。
 車両看板作業棟は約44坪の鉄骨造で、トラック看板の塗装を内製化する。外販も視野に入れ、まちづくりと収益性の両立を図る。植栽エリアには、大阪・関西万博でサステナブル賞を受賞したルクセンブルクパビリオンから譲り受けた植栽を配置。万博で使用された雨水ろ過用の石も雨水タンク横に設置した。加西市・網引湿原の在来種も植える予定で、ビオトープや遊歩道を整備し、子どもたちが本物のSDGsを体験できる環境を整える。すでに見学申し込みが多数寄せられているという。
 同社はKSBを通じ、物流業界の働き方改革と地域の環境教育に寄与し、地方発のサステナビリティモデルを国内外へ発信していく考えだ。

※「KASAI SUSTAINABLE BASE」の施設概要
所在地:兵庫県加西市殿原町469-4
敷地面積:約2,457坪(約8,120㎡ )

■(株)ダイワコーポレーション<3月2日>
北関東まで広域配送に対応する新物流拠点「千葉柏営業所」が稼働開始/都心30km圏に地上3階8,209坪の倉庫を整備、複数フロアで荷扱い可能な汎用型施設で多様な物流需要に対応


 (株)ダイワコーポレーションは、千葉県柏市に新たな物流拠点となる「千葉柏営業所」を開設した。地上3階建てで延床面積は8,209坪。都心から約30km圏に位置し、国道16号沿いに加えて常磐自動車道にも近いことから、首都圏から北関東、福島方面までの広域輸配送に適した立地が特徴となる。
 柏市は圏央道や北千葉道路の整備が進み、物流拠点としての注目度が高まっている地域で、同社にとっても初進出となる。施設は1・2階にトラックバースを備え、複数フロアで荷扱いが可能な構造とした。取り扱い商材や物量に応じて柔軟に運用できる汎用性の高い倉庫で、幅広い業種での利用を見込む。
 同社は同営業所を、多様化する顧客ニーズに応える物流拠点として提案し、効率的で円滑な物流運用を支える環境を提供する方針だ。今後も顧客企業の事業展開に寄り添う拠点整備を進め、変化する物流需要に対応できる体制を強化していく。

※「ダイワコーポレーション千葉柏営業所」の施設概要
所在地:千葉県柏市大青田1115
用途地域:市街化調整区域(物流効率化法申請・許可済)
竣工:2026 年2 月末
敷地面積:1万7,910㎡(5,418坪)
延床面積:2万7,138㎡(8,209坪)
構造:地上3 階建て・S造
床荷重: 各階1.5t/㎡
梁下有効天高:1階5.5m、2階5.0m、3階4.4m~5.9m
荷物用EV:2基
垂直搬送機:4基
駐車場:大型車4台/乗用車54台/駐輪場36台

■森トラスト(株)<3月2日>
冷凍冷蔵機能を実装した賃貸物流施設「神戸六甲MT Logi Cold」が六甲アイランドで稼働開始 /森トラストグループにとって初の物流施設事業、延床約1万2,900㎡で大型トラック15台接車可能な高機能施設を整備


 森トラスト(株)は、グループ会社のエスリードリアルティ(株)と兵庫県神戸市の六甲アイランドで共同開発を進めていた冷凍・冷蔵機能実装賃貸物流施設「神戸六甲MT Logi Cold」が1月30日に竣工したと発表した。森トラストグループが物流施設事業に参入するのは今回が初めて。食品ECの拡大や冷凍食品需要の増加、既存施設の老朽化や冷媒規制強化などを背景に、冷凍冷蔵倉庫の市場が拡大するなかでの新規参入となる。
 六甲アイランドは「神戸港」に位置し、コンテナターミナルを備える湾岸エリアで、近畿圏の物流マーケットでも需要が堅調な地域。阪神高速5号湾岸線「六甲アイランド北IC」から約2kmと陸運アクセスに優れ、大阪湾岸道路西伸部の整備も進む。六甲ライナー「アイランド北口駅」からも約1.5kmと近く、施設内ワーカーの通勤利便性にも優れる。
 同施設は延床面積約1万2,900㎡の地上4階建てで、温度可変式(-25℃〜5℃)の冷凍冷蔵機能を備える。1階には大型10tトラック15台が同時に接車できるトラックバースを設置し、迅速かつ効率的な入出荷オペレーションを可能にした。広域配送拠点としての機能性と実用性を両立した仕様が特徴となる。
 森トラストグループは、既存事業領域にとどまらず社会ニーズを捉えた事業拡大を進める方針で、今回の物流施設事業参入を新たな成長機会と位置づける。今後も市場動向を踏まえた事業展開を図る考えだ。

※「神戸六甲MT Logi Cold」の施設概要
所在地:神戸市東灘区向洋町西2-2-2
用途:冷凍冷蔵倉庫(倉庫業を営む倉庫)
規模・構造:地上4階建て、鉄骨造
敷地面積:6,334.98㎡(1,916坪)
延床面積:1万2,900.13㎡(3,902坪)
竣工日:2026年1月30日
駐車場台数:普通車18台、トラックバース15台、トラック待機場3台
環境認証:CASBEE®神戸ver.3 A ランク
その他:床荷重1.5t/㎡ 、梁下有効高5.5m以上、全館 LED 完備、非常用発電機設置、太陽光発電設備実装、EV 充電スタンドを敷地内に設置

■三菱商事都市開発(株)<3月2日>
プロジェクトマネジメント業務を受託する「(仮称)春日部市下柳物流開発計画」の建設工事が始動/国道16号と国道4号バイパスの結節点近くの立地で広域・迅速配送を実現、トラックバース16台と待機場15台の整備で多様な荷物にも対応可能


 三菱商事都市開発(株)は、プロジェクトマネジメント業務を受託する「(仮称)春日部市下柳物流開発計画」の建設工事が始まり、2027年秋に竣工予定であると発表した。
 計画地は東京都心から約35kmに位置し、東西に走る国道16号と南北方向の国道4号バイパスが交わる「庄和IC」から約1.5kmと交通利便性が高い。埼玉県内はもちろん、都心部へのアクセスにも優れ、周辺地域から広域までスピーディな配送が可能。さらに、東武アーバンパークライン「藤の牛島駅」から約1.2km(徒歩15分)、朝日バス「新川橋停留所」から約300m(徒歩4分)と、施設内ワーカーの通勤利便性も確保されている。
 同施設は4層ボックスタイプで、分割賃貸にも対応する設計とした。敷地内にはトラックバース16台、トラック待機場15台を整備し、多様な業種や荷物に柔軟に対応できる仕様とする。普通車駐車場も46台分を確保し、庫内作業員を含む施設内ワーカーの利便性にも配慮した。
 広域配送に適した立地と、多様な物流ニーズに応える機能を備える同施設は、春日部エリアにおける今後の物流基盤強化につながるとみられる。

※「(仮称)春日部市下柳物流開発計画」の施設概要
所在地(地番):埼玉県春日部市下柳字古川端866-1、他
敷地面積:約1万4,900㎡
延床面積:約2万3,400㎡
構造・規模:鉄骨造、地上4階建て
竣工時期:2027年秋(予定)

■日本梱包運輸倉庫(株)<3月3日>
産業集積地で保管能力を高めた新倉庫「門司営業所 苅田倉庫」が竣工/移動式ラック導入で7,605パレット分の保管能力を確保、東九州道「苅田北九州空港IC」近接で陸海空のアクセスにも優れる


 日本梱包運輸倉庫(株)は、福岡県京都郡苅田町で建設を進めていた「門司営業所 苅田倉庫」が竣工したと発表した。産業機械メーカーの進出が続く苅田町エリアでは物流・保管需要が高まっている。新倉庫はこうした需要への対応のために整備したもので、保管能力の拡大と物流体制の強化につながる。
 新倉庫は鉄骨造2階建てで、延床面積は1万5,548㎡。移動式ラック導入により7,605パレット分の収容を可能だ。耐荷重4.5tの荷物用エレベーター2基、堀込バース式ドックレベラー2基を装備し、入出荷オペレーションの効率化を図った。空調設備も導入し、庫内ワーカーの労働環境の快適性にも配慮した。
 将来的には自動運転フォークリフトの導入を視野に入れ、移動式ラックと自社開発の物流システム「CIRRUS」を連動させる計画。倉庫運営の効率化、自動化、省人・省力化を進め、次世代型物流拠点の構築を目指す。
 立地面では、東九州自動車道「苅田北九州空港IC」から4.7km(約10分)、「行橋IC」から11.3km(約15分)と高速道路アクセスに優れる。また、「苅田港」から2.4km(約5分)、「北九州空港」から11.3km(約15分)と海運・空輸における優位性も高い。行橋市まで約10分、北九州市まで約30分、福岡市まで約60分、大分市まで約85分と九州圏全域への配送にも適したロケーションとなっている。
 屋根には太陽光パネルを設置し、環境負荷低減に加えて非常用発電機としても活用できる仕様とした。BCP対策にも配慮した設備構成で、安定した物流サービスの提供を図る。同社は新倉庫の稼働により、グループ拠点のネットワーク強化と業容拡大を進め、顧客ニーズへの対応力を高めていく方針だ。

※「門司営業所 苅田倉庫」の施設概要
所在地:福岡県京都郡苅田町大字浜町4489-1
敷地面積:1万7,697.11㎡
構造規模:鉄骨造・2階建て
建築面積:8,350㎡
延床面積:1万5,548㎡
床耐荷重:1,500kg/㎡
有効高さ:1階 5.5m 、2階 6.0m

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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