
アマゾンジャパン(同)と三菱地所(株)は今夏、愛知県名古屋市にAmazonの物流拠点(FC)を新設する。
同拠点は、三菱地所の物流施設「ロジクロス名古屋みなと」をAmazon専用に設計したもので、稼働開始は8月の予定だ。延床面積は約12万5,000㎡、商品保管容量は約137万立方フィートで、西日本で最大のFCになるとしている。
同拠点では、Amazonと三菱地所が協働し、地中熱空調システムや壁面設置の太陽光発電設備など、より持続可能な施設運営のための技術を導入する。これにより、施設の運営に係る温室効果ガスの排出およびエンボディドカーボン(建築物の資材調達から輸送・建築・修繕・廃棄等、建築物の運用以外で発生するCO2)削減を見込む。また、同拠点では日本の建物として初めて、国際的な認証であるInternational Living Future Institute(Living Future)のゼロカーボン認証取得を見込んでいる。
同拠点は、自然光を多く取り入れた設計になっているほか、カフェテリアやマザーズルーム(搾乳室)やプレイヤーズルーム(礼拝室)、バリアフリー対応のトイレを備えるなど、施設内ワーカーの心身の健康、そして包括性に配慮した施設となっている。また、従来のFCと同様、ロボットが商品棚を持ち上げて移動する「Amazon Robotics」や、紙袋の自動梱包機等のテクノロジーも導入し、業務を効率化することで、現場オペレーターの負荷軽減を図る。