
ダイセーエブリー二十四(株)は、関東における物流ネットワークの再構築と強化のため、茨城県五霞町に新たな物流拠点「五霞ハブセンター」を開設し、8月5日に稼働させる予定だと発表した。
新拠点は、従来の「幸手ハブセンター」と「埼玉ハブセンター」の機能を統合・集約したもので、物流オペレーションの効率化とサービス品質の向上を企図したもの。今後の関東展開の起点として、同社事業の成長を支える重要拠点と位置付けられている。
同社は、関東一円の安定供給を支えるため、圏央道を中心とした自社便と共同配送のネットワーク拡充を進めている。新拠点はこの構想の中核を担い、圏央道内側での配送効率化に加え、圏央道の外側もカバー範囲に含めることで、関東に留まらず甲信越エリアまでを視野に入れた広域物流体制の構築に寄与する。
同社はこの取り組みにより、関東における新たな拠点展開を本格化させるとともに、サプライチェーン全体の最適化と顧客サービスの強化を目指すとしている。
○施設の特長:環境・災害対応のハイブリッドモデル
①サステナブルな次世代物流センター
フロン類の規制が国際的に強化される動きに対応し、新拠点では、冷凍冷蔵機器に地球温暖化係数の低い自然冷媒(CO₂)を採用している。さらに、屋上には太陽光パネルを設置し、省エネと環境負荷低減を両立する仕組みを構築する。
②BCP(事業継続計画)を支える災害対応力
災害時でも物流を止めない体制を構築するため、新拠点には最大20時間給電可能な非常用発電設備と大容量のインタンク式燃料設備を備える。これにより、停電・災害時でも自社オペレーションを維持し、食品の安定供給を実現する。
※「五霞ハブセンター」の施設概要
所在地:茨城県猿島郡五霞町幸主630番
稼働開始日:2025年8月5日
構造:地上2階建て、S造(鉄骨)
専有面積:1万8,891.12㎡(約5,714坪)
倉庫面積:4,749.99㎡(約1,436坪/冷蔵813坪、冷凍448坪、定温100坪、事務所75坪)
バース数:21基