
日本GLP(株)は、千葉県市川市で全館冷凍・冷蔵物流施設「GLP 市川Ⅱ」ならびに「GLP 市川Ⅲ」のプロジェクトを始動すると発表した。
GLP 市川Ⅱは、延床面積約1万3,600㎡の全館冷凍・冷蔵物流施設。2024年3月に着工しており、2025年9月竣工予定で、南日本運輸倉庫(株)が1棟全体を専用施設として利用する予定だ。一方、GLP 市川Ⅲは、延床面積約1万2,800㎡の全館冷凍・冷蔵物流施設。2025年1月に着工しており、2026年10月竣工予定で、三友通商(株)が1棟全体を専用施設として利用する予定だ。
GLP 市川Ⅱは総合地所(株)と(株)長谷工コーポレーションが開発し、GLP 市川ⅢはJA三井リース建物(株)が開発を進める。両施設とも日本GLPが汎用性のある冷凍・冷蔵物流施設として建物・設備や仕様を企画し、開発をサポート。両施設竣工後は、日本GLPグループが取得する予定だ。
両施設は首都高速湾岸線「千鳥町IC」に至近で、東京中心地まで直線距離15km圏内で走行時間が約30分と近く、動物検疫の検査を受けられる希少な冷凍・冷蔵物流適地に立地している。
GLP 市川Ⅱに入居する南日本運輸倉庫は、消費地に近接し、動物検疫の検査を受けられる立地性を評価。同施設への入居を通じ、乳製品の輸入品などの取り扱いならびに配送を行うワンストップサービス事業を強化する。
GLP 市川Ⅲに入居する三友通商は、「GLP 福岡小郡」に入居するリピートカスタマー。同社はGLP 市川Ⅲを関東エリアへの配送の基幹拠点として利用する。同施設については、近年高まる首都圏向け冷凍・冷蔵食品の保管・配送ニーズに対応可能であるほか、入居に関わる投資負担が低減できる点などを評価した。また、「GLPコンシェルジュ」を通じた荷主紹介にも引き続き期待を寄せているという。
冷凍食品市場は、2014年から2023年にかけて年平均成長率が2.6%に達し、市場規模は27.6%増加している。特にコロナ禍以降、家庭用冷凍食品の国内生産金額の伸びは顕著で、2014年から2023年で43.6%増加し、年平均成長率4.1%を記録するなど、冷凍食品業界の堅調な拡大と、今後の安定した成長が期待されている。日本GLPは、2017年に冷凍・冷蔵専門チームを立ち上げ、冷凍・冷蔵分野における知見を集約してきたという。現在までに33物件の冷凍・冷蔵物流施設(うち3温度帯:約93.8万㎡、冷凍・冷蔵:約40.1万㎡)を手掛け]、そのうちの6物件では日本GLPの負担で冷凍・冷蔵設備を設置している。
※「GLP 市川Ⅱ」の施設概要
所在地:千葉県市川市加藤新⽥202-7他
敷地面積:約6,700㎡
延床面積:約1万3,600㎡
収容能力:約2万4,900t(C級:約4,000t、F級:約2万900t)
構造:地上4階建て、耐震S造、BOX型
着工:2024年3月
竣工:2025年9月(予定)
認証取得:CASBEE認証(予定)
※「GLP 市川Ⅲ」の施設概要
所在地:千葉県市川市千鳥町5-1
敷地面積:約6,200㎡
延床面積:約1万2,800㎡
収容能力:約1万8,710t(C&F級:約4,380t、F級:約1万4,330t)
構造:地上4階建て、耐震S造、BOX型
着工:2025年1月
竣工:2026年10月(予定)
認証取得:CASBEE認証、BELS認証(予定)