(株)ヒューテックノオリン<3月12日>2027年9月に冷凍物流拠点(神奈川県川崎市)を開設/同社単一施設としては最大収容規模の拠点、東扇島の施設と併せた最大保管能力は約1.5倍に

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 SGホールディングスグループで低温物流事業を担う(株)C&Fロジホールディングスの主要事業会社(株)ヒューテックノオリンは、神奈川県川崎市川崎区に日本GLP(株)が開発を進める国内最大級の冷凍・冷蔵マルチテナント型物流施設「GLP 川崎Ⅱ」内に同社単一施設として最大収容規模の冷凍物流拠点を開設する。3月に着工し、開設は2027年9月となる予定。
 ヒューテックノオリンは現在、川崎市川崎区東扇島で主に冷凍食品の共同配送事業を展開している。2002年4月に開設した「東京臨海支店第一センター」を保税蔵置場とし、輸入貨物の保管・荷役・通関手続きに対応するほか、関東圏エリアへの配送拠点として拡張を進め、4棟の冷凍倉庫を擁した低温物流サービスを提供してきた。ただ近年の冷凍食品の需要の高まりに伴い保管スペースは常に満庫状態に近く、外部冷凍倉庫に再保管するケースも出てきている。そこで同社は今後の高品質なコールドチェーン維持のためには新たな物流拠点が必要と判断。今回新たな物流施設の開設を決定した。
 新施設はGLP 川崎Ⅱのキーテナントになる予定だという。新施設西側のうち、1階から3階までの延床面積約3万8,600㎡を使用し、収容能力は約5万5,000tと、ヒューテックノオリンの単一施設としては最大の収容規模になる。東扇島の施設と併せた最大保管可能能力は従来の約1.5倍に増強される。
 GLP 川崎Ⅱの立地は首都高速道路神奈川1号横羽線の「浜川崎IC」から約1.5km、神奈川6号川崎線の「大師IC」から約4.6kmと、都心への輸配送に最適。JR鶴見線「昭和駅」から徒歩約1分と通勤の利便性が高く、ドライバー不足が課題となる物流業にとっては雇用確保面でも優位性がある。新施設にはテナントが利用できるラウンジやレストラン、無人売店などが設置される予定。従業員にとってはより快適な労働環境も期待できる。
 環境面では太陽光発電設備の設置や、全館LED照明の採用のほか、冷凍機に自然冷媒を採用するなど自然環境に配慮する計画。災害対応としては免震構造も採用される。

※「ヒューテックノオリン川崎扇町拠点(仮称)」の計画概要
所在地:神奈川県川崎市川崎区扇町15番地 GLP川崎Ⅱ内
延床面積:約3万8,600㎡(賃貸区画のみ)
収容能力:約5万5,000t (賃貸区画のみ)
設備:移動ラック、垂直搬送機4基、貨物用EV2基、バース29基
開設:2027年9月(予定)

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