
マルハニチロ(株)は、連結子会社で物流事業を担う(株)マルハニチロ物流が建設を進めていた「川崎第一物流センター」の増設棟「南棟」が完成し、3月1日に稼働開始したと発表した。
同施設は冷凍食品などの高回転貨物に対応するもので、マルハニチロ物流最大の保管能力を有する拠点のひとつ。マルハニチログループにおける物流事業の関東・首都圏地区での輸配送および保管拠点として重要な役割を担っている。今回の増設は、同グループが成長戦略として掲げるバリューチェーン強化のための物流拠点整備の取組の一環。関東・首都圏地区の製品配送のさらなる効率化が見込まれるとしている。
〇同施設の特長
①首都高速湾岸線や東京湾横断道路を利用した集配アクセスに便利で、 国内最大規模の冷蔵倉庫集積地である東扇島物流基地内に所在している。
②全自動倉庫の導入により、入出庫自動化と省人化を実現、フォークリフト作業や手荷役の 減少により貨物破損を削減し、より高品質な物流サービスの提供が可能となります。
③全自動倉庫の収納能力は約1万4,000枚パレットで、最大毎時約120パレットの入出庫が可能。
④冷却設備に自然冷媒(アンモニア、CO2)を採用。全館LED照明の設置で、環境負荷軽減を 図っている。
⑤大規模地震の発生に備え、プレキャスト・プレストレスト・コンクリート(PCaPC)免震構 造を採用し、高い安全性を確保している。
⑥既存棟の「 北棟」と同様、トラック予約システムの運用により待機時間削減を図る。
※「株式会社マルハニチロ物流 川崎第一物流センター 南棟」の施設概要
所在地 :神奈川県川崎市川崎区東扇島25-1
敷地面積:約4,950㎡
建築面積:3,969.81㎡
設備能力:3万1,603t
着工 :2022年10月
稼働開始:2025年3月1日
従業員数:約50名(川崎第一物流センター合計)
事業内容:冷凍食品を中心とした農畜産品等の保管業務、運送取り扱い事業、通関事業および流通加工事業