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商・物分離のグループ編成で競争力増強を実現
2024年問題対応の核心となるメディスケットのシェアード物流戦略
高齢化社会の到来で伸長している医薬品市場だが、業界としては様々な課題を内包し、その物流についても2024年問題の影響が確実に及びつつある。こうしたなか、メディパルグループの医薬品卸売事業の中核を担う(株)メディセオが数々のサプライチェーン改革に取り組み、成果をあげていることは周知の通りだ。また、今年5月には、同グループで医薬品やヘルスケア商品等の物流事業を展開する(株)メディスケットが医薬品配送後の空車トラックを使い、検体回収を開始するなど、新たな展開に乗り出している。そこで今回は、メディセオの常務取締役 ロジスティクス本部長とメディスケットの代表取締役社長を兼務し、同グループの物流改革を主導している若菜純氏にインタビューし、医薬品流通・サプライチェーンの現状の課題や両社における対応、今後の計画・予定などについて聞いた。以下その内容を報告する。(編集部)