
大和ハウス工業(株)と日本貨物鉄道(株)(以下、JR貨物)は、千葉市美浜区の新港エリアで共同開発を進めていた大型マルチテナント型物流施設「DPL千葉レールゲート」が9月16日に竣工し、翌9月17日に稼働を開始したと発表した。
同施設は2022年竣工の「DPL札幌レールゲート」に続く両社共同事業の第2弾となる物件。首都圏から約30km圏内に位置する好立地で、京葉道路「穴川IC」から約3.5km、湾岸「千葉IC」から約5kmと近距離で、「千葉貨物駅」から約9km、「成田国際空港」から車で約40分と、陸・海・空の物流インフラへのアクセスに優れる。
同施設は延床面積11万3,916.11㎡の地上4階建てで、最大12テナントの入居が可能。施設内には各階に直接トラックが乗り入れ可能なダブルランプウェイを採用しいている。1フロアにつき最大58台分のトラックバースを確保し、荷待ち時間の短縮や入出庫業務の効率化を図った。オンラインチェックインシステムも導入し、物流オペレーションの最適化を目指すものとなっている。
環境面では、屋上に3,304kWの太陽光発電システムを設置し、施設全体を再生可能エネルギーにより運用。建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)において最高ランクの6スターおよびZEBを取得しており、脱炭素社会への貢献も強調されている。
働き方改革にも配慮し、施設内には最大14名の子どもを受け入れることができる保育所を併設。無人コンビニやカフェテリア、休憩室なども整備し、テナント企業の従業員が仕事と育児を両立できる環境を提供している。
※「DPL千葉レールゲート」の施設概要
所在地:千葉県千葉市美浜区新港32-11 他
敷地面積:4万8,539.02㎡(1万4,683.05坪)
建築面積:2万9,122.75㎡(8,809.63坪)
延床面積:11万3,916.11㎡(3万4,459.62坪)
賃貸面積:8万8,701.01㎡(2万6,832.05坪)
テナント:最大12テナント/1区画5,071.5㎡~入居可能
構 造 ・ 規 模:鉄骨造・耐震構造・地上4階建て
建物用途:マルチテナント型物流施設
着工日:2024年4月1日
竣工日:2025年9月16日
入居可能日:2025年9月17日