名糖運輸(株)⇒ベトナム現地子会社の3番目の低温倉庫が稼働開始/ベトナムにおける保管能力を従来の約2倍として事業拡大へ

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 C&Fロジホールディングスグループの名糖運輸(株)は、ベトナム現地の100%子会社である MEITO VIETNAM COMPANY LIMITED(メ イトウベトナム)が同国で3番目の低温倉庫となる「第三倉庫」を稼働させたと発表した。同倉庫は、大和ハウス工業(株)の現地法人である Daiwa House Vietnam Co., Ltd.が新築した平屋建ての倉庫を賃借したもの。 延床面積は約 1万8,400 ㎡で、約 2万6,000 パレット分の保管能力を擁しており、メイトウベトナムの保管能力は従来の約 2 倍に拡大したとしている。また、冷凍温度帯の倉庫のほか、チルド温度帯の冷蔵庫も設置されており、 より多様な低温食品の取り扱いが可能となっている。
 名糖運輸は、低温食品物流のパイオニアとし て「新たなコールドチェーンのニーズをつなぐ持続可能な低温物流の実現」を中長期的な基本方針に掲げている。2014年には、その成長分野への投資として、倉庫業であるメイトウベトナムを設立(当初は合弁会社、2019 年に100%子会社化 )。さらに 2016 年には、貨物運送業の合弁会社である T&M Transportation COMPANY LIMITED を設立し、成長を続けるベトナムで低温食品物流のためのコールドチェーンを構築してきた。 同国では、魚介類を主とした冷凍食品用原材料や、冷凍加工食品の需要増加に伴い、コールドチェーンニーズがさらに高まっていることから、メイトウベトナムでも保管能力の拡大に取り組んできたという。
 第三倉庫が立地するのは、ロンアン省デュックホア地区タンドゥック工業団地。ホーチミン市西部のロンアン省は、近年多くの冷凍食品加工業者が拠点を設けており、今後新たな倉庫需要の掘り起こしが期待されている。また、同工業団地は、 ホーチミン市内から 35 ㎞に位置し、主要な国道と州道が利用可能なうえ、2025 年には環状道路 4 号線が完成する計画もあり、交通網が充実している。こうした立地環境にある第三倉庫と、ホーチミン市の北東部ビンズオン省ソンタン第 二工業団地内にある第一倉庫・第二倉庫でホーチミン市を東西から挟む形となるため、名糖運輸では、南部の港湾も含めたより効率的な物流ネットワークの提案が可能になるとしている。

※「 メイトウベトナム 第三倉庫 」の施設概要
所 在 地:ベトナム社会主義共和国 ロンアン省 デュックホア地区 タンドゥック工業団地内
敷 地 面 積 :4万1,317㎡
延床面積 :1万8,465㎡
建 物 :平屋建て
収 容 能 力: 6万5,712t (パレット約2万6,000枚)
設 備 :冷蔵倉庫(固定ラック式 冷凍温度帯5室、チルド温度帯3室)、バース 28 基、事務室

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