(株)平和堂/ 平和堂多賀デリカセンター 稼働、3 つのコンセプト 「商品にやさしい、環境にやさしい、人にやさしい」

  • URLをコピーしました!

 (株)平和堂は、平和堂多賀流通センター(滋賀県犬上郡多賀町)敷地内に、旧デリカセンターに代わり新しい「平和堂多賀デリカセンター」(施設運営:株式会社ベストーネ)を建設し、開設より 3か月順調に稼働。
1991 年に建設した旧デリカセンターは、開設から 32 年が経過し、設備の老朽化や店舗数増加による供給対応のほか、生産性の改善や新商品の開発・製造等の課題があった。
 新デリカセンターは、「商品にやさしい」「環境にやさしい」「人にやさしい」の 3 つのコンセプトのもと、商品開発力・生産能力・供給店舗拡大への対応や、徹底した衛生管理と最新の機器による味・品質・鮮度の向上、資源リサイクルを考えた環境への取り組み、そして働きやすい環境づくりを実現し、新しく生まれ変わった。
 旧デリカセンターと比較して、規模(延床面積)は約 2.3 倍、生産数量は 2024 年が約 2 倍(2019 年比)、10 年後の 2033 年には約 2.4 倍の数量を計画している。
新デリカセンターの稼働により、これまで供給していた米飯や惣菜がぐんとおいしくなり、さらに続々と新商品を開発している。


コンテナ自動搬送化、AGV 導入はスーパーのデリカセンターで初
 生産エリアから物流エリアまで AGV と呼ばれる自動搬送車が商品を運びます。バッテリーの充電や、搬送ラインに戻ることも全て AGV が自動で行う。また、商品を入れるコンテナも天井下のコンベアで値付エリアまで運びます。この上下の空間でAGV とコンベアを利用したコンテナ搬送システムを「ハイブリッド 型コンテナ搬送システム」と呼ぶ。
空調管理の工夫により身体への負担を軽減
 高温になる加熱室は、外気を導入し循環させて温度上昇を抑える。また、盛付室は、冷気がゆっくり降りて寒さを感じない空調(ソックダクト)を採用している。その他にも最新の機器を導入することで従業員の負担を減らし生産性向上やコスト削減に繋げるなど、DX を推進し省人化に取り組んでいく。
衛生的で働きやすい環境づくり
 館内は明るく開放的で、事務所や休憩エリアは衛生的なノンスリッパ歩行となる。ナチュラルに統一さ
れた休憩エリアには、眺望のあるカウンター席やリラックスチェアを完備。生産エリアの働きやすさだけでなく施設全体を通して、ここで働くすべての人にとって、働きがいがのあるセンターを目指した。
多賀デリカセンターでは、商品の味、品質だけではなく、衛生管理や環境への配慮、働きやすさを実現し、安全と安心を添えて食べる喜びや楽しさをお届けいく。

※「平和堂多賀デリカセンター」の施設概要
施設運営:株式会社ベストーネ(株式会社平和堂 100%子会社)
所在地:滋賀県犬上郡多賀町中川原字大久保 491 番地 3(平和堂多賀流通センターA棟内)
建物規模(物流エリア含む):敷地面積約 6万4,717 ㎡、建築面積約 1万0,392 ㎡、 延床面積約 1万6,391 ㎡(うちデリカセンターエリア 1万1,732 ㎡)
建物構造:鉄骨造 2 階建て(1F:原料入荷エリア、炊飯・米飯・惣菜加工盛付けエリア、 2F:事務所、厚生エリア、ベーカリー・カットキャベツ・カットパイン加工盛付けエリア)
供給商品:米飯、惣菜、ベーカリー、野菜・フルーツ等の加工・製造
供給店舗:平和堂 全154店舗(兵庫県、大阪府、京都府、滋賀県、福井県、石川県、富山県、岐阜県・愛知県) エール 全 2 店舗(京都府) ※店舗数は2023年9月4日現在
稼働日:2023年5月31日
稼働時間:24 時間

目次