JX金属(株) 茨城県北茨城市の磯原工場内に物流ヤードを新設・稼働、荷捌き・荷受け作業の安全性と効率性の向上と併せてトラック運送事業者の業務環境改善にも配慮

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 JX金属(株)は、茨城県北茨城市の磯原工場内に貨物荷捌きを行う物流ヤードを新設するとともに、同施設周辺の総合的なリニューアルを行った。リニューアルしたエリアは約7,150㎡で、物流ヤードは2023年5月から稼働を開始している。
 同工場は「2040年JX金属グループ長期ビジョン」で成長戦略のコアと位置づける、先端素材分野からなる「フォーカス事業」の主要拠点のひとつ。半導体用スパッタリングターゲットをはじめとする中長期的に需要が伸びている製品を生産している。同工場で取り扱う貨物も増加傾向にあり、今回の物流ヤード新設はより安全で効率的なトラックへの荷捌き作業実現を目指したものだ。
新エリアは工場入口付近にラウンドアバウト(環状交差点)が設けられており、トラックやその他の車両の交通制御に加え、物流ヤード内をトラック及び荷積み荷下ろし専用エリアとすることで荷受作業時の安全性や効率を大幅に向上させた。トラック専用の待機スペースを物流ヤードの内外に設けたほか、トラック運転者のための休憩室を物流ヤード内に設置するなど、トラック運送事業者の業務環境に従来以上に配慮をした設備となっている。物流ヤードは自然環境や防災にも配慮した仕様にしており、屋上へのソーラーパネル設置を計画しているほか、災害発生時の従業員の避難場所としての機能も付与している。
 同社は、国土交通省・経済産業省・農林水産省が中心となり取り組む「ホワイト物流」推進運動の趣旨に賛同。事業活動に必要な物流の持続的・安定的な確保が経営課題であると認識し、物流改善を推進している。また、同社関連会社で物流パートナーの(株)丸運とともに物流関係業務のシナジーを追求しており、今後もグループとして物流に関連する様々な施策を推進し、社会に必要な素材の持続的・安定的な供給に努めるとしている。

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