■物流施設 投資関連情報2026版<4.9~4.15>                                   

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<2026年以降に建設・竣工・稼働する物流施設ならびに注目工場の投資情報>

■ヤマト運輸(株)<4月9日>
東京・江東区にグループ最大級の物流拠点を新設/全国への輸配送と在庫管理を一体化しサプライチェーンを最適化/都心近接の利便性と保税機能を備える


 ヤマト運輸(株)は4月7日、東京・江東区東雲に全国のグループ物流拠点への仕分け・輸配送機能とロジスティクス機能が一体となった「統合型ビジネスソリューション拠点」を開設した。6月から順次稼働を開始し、法人ビジネスのさらなる拡大を目指す。
 新拠点は地上6階建てで、東京都大田区の「羽田クロノゲート」に次ぐ、グループ最大級の延床面積を有する。約5万9,400㎡(約1万8,000坪)のロジスティクスエリアには、温湿度管理エリアや保税エリアを設ける予定だ。在庫管理や流通加工といったサービスを提供することで、首都圏店舗への当日配送や翌日配送分の受注時間延長を可能にし、配送リードタイムの短縮に寄与する。また、在庫保管倉庫から輸配送拠点までの輸送や積み替え作業が不要となるため、輸送品質の向上と温室効果ガス排出量の削減を両立させる。
立地は、首都高速晴海線「豊洲IC」から約1.5km、銀座・日本橋エリアから約5km圏内に位置する。さらに「大井コンテナ埠頭」や「東京国際空港」(羽田空港)まで車で約20分の距離にあり、陸・海・空路のすべてにおいて国内外の輸送に適した利便性を備えている。
 環境配慮の面では、太陽光発電設備や蓄電池を導入し、施設の消費電力を再生可能エネルギー由来の電力で賄う。これにより、顧客企業のScope3における排出量削減に貢献する。また、従業員の働きやすさを追求し、最上階のラウンジや保育施設を設置した。周辺地域への配慮として、車路およびランプウェイを防音壁で囲い、車両走行音や夜間のライトによる影響を低減する設計となっている。

※「統合型ビジネスソリューション拠点」の施設概要
所在地:東京都江東区東雲1-7-30
延床面積:11万9,606.90㎡(3万6,181.07坪)
主要設備:保育施設、食堂、休憩室、ラウンジ(24時間営業の無人コンビニ併設)、太陽光発電設備(2026年7月設置予定)、蓄電池、非常用発電機、EV用充電設備

■三菱地所(株)、清水建設(株)<4月10日>
シンガポールで食品特化の巨大物流施設の開発事業に参画/現地大手不動産デベロッパーとともに延床面積11万4,000㎡・272区画規模の施設開発進める/2025年9月着工で2029年での竣工を予定


 三菱地所(株)と清水建設(株)は、シンガポール大手不動産デベロッパーであるキャピタランド・デベロップメント社らとともに、同国カラン地区での食品関連企業向け分譲物流施設開発事業「Gourmet Xchange(グルメ・エクスチェンジ)」に参画した。両社にとって同国での物流施設開発は今回のプロジェクトが初めて。
 同プロジェクトは、敷地面積約4万4,000㎡、延床面積約11万4,000㎡を誇るシンガポール最大級の区分所有型施設を開発するもの。地上9階建ての製造・物流施設264区画と、地上3階建てのヘリテージ・テラス棟8区画の計272区画で構成される。食品製造やセントラルキッチン、保管、配送といったフードサプライチェーンを一体的に支える複合施設として、2025年9月に着工しており、2029年の竣工を予定している。
 計画地は繁華街のオーチャードロードやビジネス中心地のラッフルズプレイスまで車で10分から15分の距離に位置する。複数の主要高速道路に近接し、島内全域への効率的な配送が可能だ。公共交通機関ではMRTダウンタウン線「マター駅」など3つの駅が徒歩圏内にあり、雇用の確保にも優位性を持つ。
 環境性能では、シンガポールの基準「Green Mark」で最上級となる「Platinum SLE」認証を、同国の区分所有型食品物流施設として初めて取得する予定。三菱地所は海外で培った知見を活かした事業ポートフォリオの構築を、清水建設は現地ネットワークを活かした開発投資の拡大をそれぞれ推進する。

※「Gourmet Xchange」の計画概要
所在地:1 Kallang Way, Singapore 349532
敷地面積:4万4,108㎡
延床面積:11万4,240㎡
総区画数:272区画
階数:地上9階建て(一部地上3階建て)
借地権期間:2025年2月17日より33年間
竣工・引渡:2029年(予定)

■西濃運輸(株)<4月10日>
自動車産業の物流強化で「名古屋南支店」を2027年秋に開設へ/現行「大府支店」の新築移転で倉庫面積を7.5倍に拡張するとともに在庫管理機能を融合/「豊明IC」近接で関東・関西への配送リードタイム短縮も見込む


 西濃運輸(株)は、自動車関連産業が集積する尾張東部・西三河地域において、物流領域の競争力向上を目的に「大府支店」を新築移転する。新施設は「名古屋南支店」として2026年4月9日に地鎮祭を執り行い、2027年9月末の竣工を予定している。
 移転先は国道23号に面し、伊勢湾岸自動車道「豊明IC」に近接する。尾張東部や西三河地域への集配に適しているほか、関東圏や関西圏をはじめとした全国発送において優れたリードタイムを提供する物流拠点となる。
 新施設はトラックターミナル機能に加え、倉庫保管や在庫管理、流通加工といったロジスティクス機能を融合した「ロジ・トランス一体型」として設計された。倉庫面積は現在の施設の1,872.98㎡から約7.5倍となる3層、1万4,093.96㎡へ大幅に拡張する。これにより、自動車関連部品を中心とした同産業へのサービス提供力を一層強化し、多様なニーズに応える。
 セイノーグループは、中長期の経営方針「ロードマップ2028」において、ロジスティクス事業の成長を経営指標改善の柱に掲げている。同社は事業会社として、倉庫面積の拡大や産業別ソリューションの拡充を進めており、今回の拠点新設もその一環となる。

※「名古屋南支店」の施設概要
所在地:愛知県豊明市栄町元屋敷地内
敷地面積:2万977.70㎡
延床面積:2万7,468.81㎡
構造:鉄骨造 4階建て
施設機能:トラックターミナル(1階・2階)、倉庫(2階〜4階)、管理棟(事務所、乗務員控室、更衣室、応接室、多目的室など)
主な設備:荷物用エレベーター 2基、乗用エレベーター 1基、垂直搬送機 2基、ドッグレベラー、庫内空調設備

■SBSホールディングス(株)<4月10日>
鹿児島県霧島市で開発を進めていた九州地域でグループ初の自社開発物流施設「物流センター霧島」が竣工/東九州自動車道「国分IC」近接で宮崎・熊本を含む広域配送を担う/TC・DC機能の双方に対応、自動化設備で省人化も推進


 SBSホールディングス(株)は、鹿児島県霧島市で開発を進めていた自社開発物流施設「物流センター霧島」が竣工したと発表した。九州地域ではSBSグループ初の自社開発拠点で、9月に稼働を開始する予定となっている。
 新施設は地上1階建てで、延床面積は7,080.25㎡の規模を持つ。立地は東九州自動車道「国分IC」から約1.3kmと交通アクセスに優れており、鹿児島県内だけでなく隣接する宮崎県や熊本県への輸配送も可能な広域拠点として機能する。
 新施設は小売業の顧客向け拠点として、TCとDCの双方に対応する。入荷から仕分け、保管、出荷までを一体的に行うことが可能だ。倉庫内には最新のMH設備を導入し、作業の自動化や省人化を推進することで、安定的かつ効率的なオペレーションを実現する。
 SBSグループは新施設を九州における事業拡大のモデル拠点および戦略的拠点と位置付けており、今後は稼働に向けて庫内への設備搬入等を進め、地域の物流網の強化を図る。

※「物流センター霧島」の施設 概要
所在地:鹿児島県霧島市国分下井字塩濱3247-2
構造:地上1階、鉄骨造
敷地面積: 3,529.78 坪(11,668.72 ㎡)
倉庫天井高:5.5m 以上
トラックバース:1階17台(10t車)

■センコー(株)、福山通運(株)<4月10日>
協業により福島県須賀川市に中継輸送拠点「TSUNAGU STATION福島」を開設/車両や貨物の集約機能強化で東北一円の幹線輸送を効率化/関東以西からの荷物を一手に担う「門前機能」で長距離輸送の負担を軽減


 センコー(株)と福山通運(株)は、福島県須賀川市に中継輸送拠点「TSUNAGU STATION 福島」を開設した。すでに展開している浜松や広島などに続く4拠点目の中継拠点で、同拠点開設を皮切りに東北地区でも両社協業を開始する。
 新拠点は、車両の交代だけでなく貨物そのものの集約・中継機能を大幅に強化したのが最大の特徴。物量が比較的少ない東北エリアにおいて、関東以西からの貨物を集約・分散する「門前機能」を担い、東北一円をカバーする幹線輸送ターミナルとして運用する。
 センコーの大口貨物ネットワークと、福山通運のきめ細かな小口配送網を組み合わせることで、積載率の低いエリアでの幹線網維持という課題を解決する。役割分担を柔軟に行い、荷物の特性に応じた最適な輸送体制を構築することで、長距離ドライバーの負担軽減や安全性の向上、物流全体の効率化を推進する。
 4月10日からトレーラーやトラック用の駐車スペース提供を開始しており、その他のサービスも順次開始する予定。ウェブ予約システムで会員登録を行えば、自社グループ以外の物流事業者も広く利用できる。両社は今後も相互の強みを活かし、持続可能な物流インフラの実現に取り組むとしている。

※「TSUNAGU STATION 福島」の施設概要
所在地:福島県須賀川市滑川字中津沢 26-1
開設時期:2026 年4月10日
設備・サービス:①トレーラー・トラック用駐車スペース、②貨物の配達代行(東北地域)〔2026年7月以降〕、③貨物の積み替え ※2026年7月以降、④荷捌き・貨物一時預かり用設備 〔2026年7月以降〕、⑤上記サービスを予約するWEBシステムの提供

■CRE<4月13日>
岩手県紫波町で東北2件目となる物流施設開発に着手/東北縦貫自動車道「紫波IC」近接で北東北全域をカバー/普通倉庫と危険品倉庫を併設、災害リスク低い立地でBCPにも対応


 (株)シーアールイー(=CRE)は、岩手県紫波郡紫波町で物流施設「(仮称)岩手紫波プロジェクト」の開発用地を確保し、同施設の開発事業に着手した。同社による東北エリアでの物流施設開発は2件目で、2027年4月に着工し、2028年6月竣工を目指す。
 開発予定地は、東北縦貫自動車道「紫波IC」から約200mと至近に位置し、高速道路へのアクセスに優れる。盛岡市中心部から車で約30分圏内と消費地に近く、青森県や秋田県を含む北東北全域を網羅する広域配送拠点としての活用を見込む。また、ハザードマップ上で水害や土砂災害のリスクが極めて低いエリアにあり、BCP面でも高い優位性を持つ。
 計画建物は、延床面積1万9,321.08㎡(5,844.62坪)のマルチテナント型物流施設。平屋建て普通倉庫(1万7,363.08㎡)と危険品倉庫2棟(計1,958.00㎡)を併設する。同一敷地内で多種多様な荷物を一体的に運用できるほか、各棟に専用のトラックヤードを設け、個別利用にも対応する汎用性を持たせる。
 施設内には16台分の大型トラック待機スペースと、36台が同時接車可能なトラックバースを整備し、効率的な入出庫を実現する。普通倉庫は床荷重1.5t/㎡、有効高さ5.5m以上を確保し、最大4分割での入居が可能。平屋建ての構造により上下階の搬送ロスをなくし、スピーディーな庫内オペレーションを支援する。さらに118台の乗用車駐車場も計画し、従業員の通勤利便性にも配慮する。

※「(仮称)岩手紫波プロジェクト」の施設概要
所在地:岩手県紫波郡紫波町稲藤升形
敷地面積:3万5,543.43㎡(1万751.88坪)
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:普通倉庫⇒鉄骨造・平屋建て、危険品倉庫2棟⇒鉄骨造・平屋建て
延床面積:1万9,321.08㎡(5,844.62坪)(予定)/普通倉庫 1万7,363.08㎡(5,252.33坪)、 危険品倉庫 1,958.00㎡(592.29坪)
着工:2027年4月(予定)
竣工:2028年6月(予定)

■福山通運(株)<4月14日>
横浜市の中心部で「横浜西営業所」のリニューアルが完了/老朽化した事務所とターミナルを刷新し輸送品質を強化/最新のマテハン機器導入で省力化を図り物流サービスを向上


 福山通運(株)は4月14日、「横浜西営業所」(神奈川県横浜市)リニューアルに伴う竣工式を行った。老朽化対策により既存事務所およびターミナルを解体し、新建屋を建設したもので、今後の輸送品質の強化を図る。
 同営業所は横浜市の中心部に位置しており、市内を中心としたエリア配送に優れた立地特性を持つ。リニューアルにあたっては、物流業務の省力化を図るため最新のMH機器を充実させた。これにより、従業員の働きやすい環境づくりを推進するとともに、多様化する顧客ニーズに対応するきめ細やかな物流サービスの提供を目指す。
 同社は、都市部における配送網の重要拠点として同営業所を再整備することで、効率的な物流オペレーションを構築し、さらなるサービス向上を図る方針だ。

※「横浜西営業所」の施設概要
所在地 : 横浜市西区平沼1-10-10
営業エリア : 横浜市(西区・保土ヶ谷区)
敷地面積 : 2,036.75㎡
延床面積 : 3,417.40㎡
建物 : 地上2階建て、鉄骨造

■三和倉庫(株)<4月15日>
「横浜事業所」に5,000パレット収容の定温自動倉庫を新設/薬剤師が常駐し厳格な温度管理で医薬品や食品に対応/「横浜青葉IC」近接で物流2024年問題への対策も強化


 三和倉庫(株)は、神奈川県横浜市緑区の横浜事業所に厳格な温度管理が可能な定温自動倉庫を新設する。6月稼働を目指し、医薬品や化粧品、食品添加物などの安全供給体制を整える。最新のGDPガイドラインに適合し、薬剤師が在籍することで最高水準の品質管理を提供する。
 新施設は「ダブルディープ方式」の自動倉庫を採用し、保管効率を最大化する。保管能力は自動倉庫で4,000パレット、荷捌きエリアで1,000パレットの計5,000パレットに及ぶ。24時間の温度監視システムを導入し、全室で20度から25度の定温定湿管理を行う。また、フロアごとに独立した動線を確保する垂直搬送機を備え、他貨物との接触リスクを排除した専用スペースとしての運用も可能とする計画だ。
 立地は東名高速道路「横浜青葉IC」から約5km(約13分)、「横浜町田IC」から約9km(約20分)と首都圏西部への配送拠点として優れる。全天候型のトラックバースやドックレベラーを装備し、雨天時の作業維持や荷役時間の短縮を図ることで、ドライバーの負担軽減にもつなげる。
 環境や災害への対策も強化した。太陽光パネルによる自家発電やLED照明を導入するほか、非常用電源と減振ラックを完備し、災害時でも物流を止めない事業継続性(BCP)を確保する。同社は本倉庫を首都圏における定温物流の中核拠点に位置付け、持続可能なサプライチェーンの構築に貢献していく。

※「定温自動倉庫」の施設概要
所在地:神奈川県横浜市緑区上山1-16-1
延床面積:7,941.9㎡
保管能力:5,000パレット/自動倉庫4,000パレット、荷捌きエリア1,000パレット
対応可能商品:医薬品、化粧品、食品添加物など温度管理が必要な商品

■三和倉庫(株)<4月15日>
大阪府大東市に国内最大級の危険物自動倉庫新設へ/「ダブルディープ方式」の自動倉庫採用で3,400パレットの収容が可能/石油類や毒劇物の各種荷姿に対応、減振ラック完備や非常用電源も完備


 三和倉庫(株)は6月、大阪府大東市に国内最大規模となる3,400パレットの保管能力を備えた危険物自動倉庫を新設する。関西圏で深刻化する化学品物流の保管能力不足を解消し、最新の自動化システムによって人為的事故のリスクを最小化するのが狙いだ。
 新施設は消防法上の危険物第4類(第1~4石油類)のほか、毒劇物の取り扱いも可能となっている。「ダブルディープ方式」の自動倉庫を採用することで高密度な保管を実現し、ドラム缶や一斗缶、IBCタンクなど多様な荷姿に対応する。安全面では自動化により人的作業を減らすほか、減振ラックや非常用電源を完備した。内陸に位置するため津波や高潮の影響を受けにくく、災害時でも西日本への安定供給を維持するBCPを確保している。
立地は「東大阪JCT」や「門真JCT」から5km圏内とアクセスに優れる。大阪南港からは約25kmの距離にあり、近畿自動車道や第二京阪道路といった幹線道路を通じて京都、兵庫、奈良方面への配送にも適している。京阪神エリアを網羅する広域配送や中継拠点としての活用を見込む。
 関西圏は化学品製造業が集積している一方で、物流施設の老朽化や不足が課題となっていた。同社は新拠点を関西エリアにおける危険物物流の中核と位置付け、化学品業界の顧客のビジネス拡大と持続可能な物流インフラの実現に貢献していく方針だ。

※「危険物自動倉庫」の施設概要
所在地:大阪府大東市氷野3-13-15
延床面積:約4,000㎡
保有能力:1万3,600本(200ℓドラム換算)、IBCタンク対応可能
法規制対応:消防法危険物第4類(第1~4石油類)、毒物及び劇物取締法

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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