■物流施設 投資関連情報2025版<8.21~8.27>

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<2025年以降に建設・竣工・稼働する物流施設ならびに注目工場の投資情報>

■イケア・ジャパン(株)<8月21日>
大型サイズ専用の「商品受取りセンター」を北海道に新たに3カ所開設/関西・九州・沖縄の計126拠点では小物配送専用サービスも展開


 イケア・ジャパン(株)は、北海道内での大型商品受け取りサービスを拡充するため、釧路市、苫小牧市、帯広市に新たに3カ所の「商品受け取りセンター」を開設すると発表した。これにより、北海道内の大型商品受け取り拠点は旭川市を含め計4カ所となる。新たなサービスは8月21日から順次開始される予定。
 同社はさらに、これまで大型商品のみに対応していた「センター・ピックアップ・サービス」を、関西・九州・沖縄地域では8月28日から小型商品にも拡大する。対象は、大阪、兵庫、和歌山、奈良、京都、滋賀の関西6府県と、熊本、鹿児島、宮崎、沖縄の九州・沖縄4県で、佐川急便(株)・営業所を含む合計126カ所で提供される。同サービスは、配送コストを抑えつつ、顧客が都合の良いタイミングで商品を受け取れる利便性の高さが魅力。今回の拡充により、イケアの大型商品受け取り拠点は全国55カ所、小型商品は415カ所となり、合計470カ所にまで拡大することになる。同社は今後も、自宅配送や店舗での受け取りサービスと併せて、多様な受け取り方法を提供していく方針だ。

○新拠点
※「商品受取りセンター釧路」(大型配送サイズ専用)の概要

所在地:北海道釧路市新富士町2-8 佐川急便(株)・釧路営業所
営業時間:10:00〜17:00
定休日:なし(正月・GW・お盆以外の長期休暇、祝日もなし)
サービス料金:総商品重量上限300kgまで一律6,900円
商品出荷店舗:IKEA仙台

※「商品受取りセンター苫小牧」(大型配送サイズ専用)の概要
所在地:北海道苫小牧市沼ノ端48-3 佐川急便(株)・苫小牧営業所
営業時間:8:00〜19:00
定休日:なし(正月・GW・お盆以外の長期休暇、祝日もなし)
サービス料金:総商品重量上限300kgまで一律6,900円
商品出荷店舗:IKEA仙台

※「商品受取りセンター帯広」(大型配送サイズ専用)の概要
所在地:北海道帯広市西二十三条北1-15-24 佐川急便(株)・帯広営業所
営業時間:9:00〜19:00
定休日:なし(正月・GW・お盆以外の長期休暇、祝日もなし)
サービス料金:総商品重量上限300kgまで一律6,900円
商品出荷店舗:IKEA仙台

○移転拠点
※「商品受取りセンター旭川」(大型配送専用)の概要

所在地:北海道旭川市工業団地4条3-1-18 佐川急便(株)・旭川営業所
営業時間:8:00〜19:00
定休日:なし(正月・GW・お盆以外の長期休暇、祝日もなし)
サービス料金:総商品重量上限300kgまで一律6,900円
商品出荷店舗:IKEA仙台

■DHLサプライチェーン(株) <8月21日>
北海道千歳市で「千歳ロジスティクスセンター」建設に着手/半導体関連産業向けの物流拠点、日本の半導体産業の成長と地域経済の活性化を物流面から支援


 DHLサプライチェーン(株)は、北海道千歳市に半導体関連産業向けの新たな物流拠点「千歳ロジスティクスセンター」を建設すると発表した。日本政府が推進する半導体産業の国内強化に対応するもので、2026年末の竣工を目指す。
 新施設は、千歳市に集積が進む次世代半導体関連産業の拠点の至近に位置し、製造装置メーカーや材料サプライヤー向けに、在庫管理や構内物流、部品のオンデマンド配送などの高付加価値サービスを提供する。延床面積は約1万4,500㎡で、新千歳空港や主要な半導体研究・製造拠点へのアクセスも優れており、国内外の物流ハブとしての役割も担う。サステナビリティにも配慮し、再生可能エネルギーや雨水再利用設備、LED照明などを導入する計画だ。

■CBRE インベストマネジメント・ジャパン(株)、東急不動産(株)<8月26日>
共同開発中の大型物流施設「(仮称)CBRE IM-LOGI’Q新子安」についてF-LINE(株)と賃貸借契約を締結/F-LINEが2階および3階の冷凍フロア3万1,500㎡を利用


 新子安特定目的会社から資産管理業務を受託しているCBREインベストマネジメント・ジャパン(株)とプロジェクトマネジメント業務を受託している東急不動産(株)が横浜市で共同開発中の大型物流施設「(仮称)CBRE IM-LOGI’Q新子安」に、食品物流大手のF-LINE(株)が主要テナントとして入居することが明らかになった。両社が8月26日に発表したもので、延床面積約3万1,500㎡の賃貸借契約をF-LINEと締結したとしている。
 同施設は2027年1月竣工予定で開発が進行している物件で、地上5階建て、賃貸可能面積は約8万500㎡となっている。首都高速道路の「子安IC」から至近に位置し、3温度帯に対応する機能を持つ。F-LINEは2階および3階の冷凍フロアを活用し、首都圏における食品物流拠点を強化する計画だ。
 今回の契約は、物流業界で高まる専門性の高い施設への需要を反映したものとみられる。今回の契約で約40%の区画契約が完了しており、残り区画(1階の冷凍冷蔵可変フロア、4階および5階の常温フロア)についてもすでに複数企業からの引き合いがあるとしている。共同開発の両社は、今後も物流ニーズに応じた施設開発を進める方針で、F-LINEもこの拠点を活用し、物流網の効率化とサービス向上を図る。

※「(仮称)CBRE IM‐LOGI‘Q新子安」の施設概要
所在地:神奈川県横浜市神奈川区恵比須町3-1、他
敷地⾯積:3万8,733.29㎡(1万1,716.82坪)
延床⾯積:9万7,007.13㎡(2万9,344.66坪)
構造:鉄⾻造
階数:地上5階建て
着⼯:2025年3⽉
竣⼯:2027年1⽉(予定)
環境認証(予定):CASBEE A認証

■SGムービング(株)<8月26日>
兵庫県尼崎市に新事業拠点「KANSAI BASE」を開設/神戸営業所と大阪営業所を統合・集約、関西圏における大型家具・家電の設置輸送や移転サービスの効率化・品質向上を図る


 SGムービング(株)は、兵庫県尼崎市に新たな事業拠点となる「KANSAI BASE」を開設した。これまで別々に運営していた神戸営業所と大阪営業所を統合・集約し、関西圏における大型家具・家電の設置輸送や移転サービスの効率化と品質向上を図る。
 新拠点への集約は8月12日付で行われた。同社は、物流の最適化を通じて顧客への提供価値を最大化し、今後も地域社会との連携を深めることで、持続的な成長を目指す方針だ。
 SGムービングは、家具・家電の設置輸送を主力事業としており、資源循環型社会の実現に向けた静脈物流の拡大にも注力している。今回の拠点再編により、関西エリアでの事業基盤を強化する。

※「KANSAI BASE」の施設概要
所在地:兵庫県尼崎市西向島町1-4 ロジポート尼崎Ⅱ 3 階
営業開始日:2025年8月12日

■大和物流(株)<8月26日>
埼玉県和光市で東日本エリアの旗艦拠点となる「(仮称)和光物流センター」を着工/関東エリアで同社最大規模の物流施設、2027年4月の稼働開始を目指す


 大和物流(株)は、埼玉県和光市で東日本エリアの旗艦拠点となる大型物流施設「(仮称)和光物流センター」の建設に着手したと発表した。延床面積は3万5,053㎡で、同社としては関東エリアで最大規模となる。2027年4月の稼働開始を目指す。
 新センターは、敷地面積約1万6,000㎡、鉄骨造り地上4階建ての規模となる。交通アクセスに優れ、東京外環自動車道「和光北IC」から約200m、首都高速道路「高島平IC」から約4kmに位置し、首都圏の主要消費地への配送に適している。
 施設内は、1階の両面に屋内型のトラックバースを設け、天候に左右されない効率的な入出庫作業が可能となる。また、約100台分の従業員用駐車場も備え、従業員の通勤利便性にも配慮した設計となっている。
設計・施工は大和ハウス工業が担当。大和物流は、この新拠点を東日本事業の旗艦センターと位置づけ、今後も物流ニーズの多様化に対応した施設開発を進める方針だ。

※「(仮称)和光物流センター」の施設概要
所在地:埼玉県和光市新倉 4-6
敷地面積:1万6,771.99 ㎡(5,073.52 坪)
延床面積:3万5,053.33 ㎡(1万603.63 坪)
構造:鉄骨造、地上 4 階建て
バース形状:高床式
床荷重:1 階2.0t/㎡、2-4 階1.5t/㎡
梁下有効高:各階 5.5m
着工:2025 年 8 月 25 日
竣工:2027 年 3 月 31 日予定
稼働:2027 年 4 月 1 日予定

■(株)近鉄エクスプレス<8月27日>
シンガポール現地法人が新本社倉庫建設で成長戦略加速/ヘルスケアや半導体関連などの高付加価値貨物の需要増に対応、2027年度の完成目指す


 (株)近鉄エクスプレスは、シンガポール現地法人KWE-Kintetsu World Express (S) Pte Ltd.(以下、KWEシンガポール)がチャンギ・サウス地区に位置する本社倉庫の建て替えに着手したと発表した。2027年度の完成を目指し、成長戦略の柱に据える。
 新本社倉庫は、1996年竣工から29年間にわたって航空輸送の重要拠点として機能してきた既存施設の老朽化に対応するもので、今回の刷新により業務拡大と機能強化を図るのが目的。構造・規模は鉄筋コンクリート造の4階建てで、延床面積は2万9,184.56㎡(倉庫専用エリアは2万2,960.98㎡)となる。これは、従来の倉庫面積を約1.8倍に拡大する規模だ。
 環境面にも配慮し、シンガポールのグリーンマーク認証を取得。太陽光発電システムを導入するほか、各階への直接搬入が可能なランプウェイや、温度管理が必要な貨物に対応する空調完備のメザニン倉庫エリアを設ける。
 KWEシンガポールは、工事期間中はチャンギ・ビジネスパークのESR BizPark @ Changiに一時移転し、業務を継続する。新本社倉庫は、ヘルスケアや半導体関連など、高付加価値貨物の需要増に対応し、東南アジアのロジスティクスハブとしての役割強化への貢献が期待されている。

※「新本社倉庫」の施設概要
所在地:20 Changi South Avenue 2, Singapore 486547
構造・規模:鉄筋コンクリート造、4階建て
延床面積:29,184.56㎡(倉庫専用エリア 22,960.98㎡)
特徴:①太陽光発電システムを備えた、グリーンマーク認証取得の環境配慮型設計、②各フロアへ直接搬入可能なランプウェイ完備、③温度管理貨物に対応する空調完備のメザニン倉庫エリア
着工:2025年 8月(起工式:2025年8月1日)
開業予定:2027年12月
一時移転先:#07-21 ESR BizPark @ Changi, 6 Changi Business Park Avenue 1, Singapore 486017

■(株)日新<8月27日>
神戸市西区の「神戸西危険物倉庫(仮称)」着工で地鎮祭を実施/関西地区におけるケミカル物流の新拠点、危険物保管ニーズの高まりに対応


 (株)日新は、「神戸西危険物倉庫(仮称)」の建設着工に先立ち、8月27日に地鎮祭を行った。
 同倉庫は、関西地区におけるケミカル物流の新拠点と位置付けられており、その設置は危険物保管ニーズの高まりに対応するもので、最新消防法基準に適合した設計となっている。また、冷蔵冷凍設備や移動ラックの導入、屋外貯蔵所の設置などにより、多様な危険物を取り扱える体制を整えることで、多様な顧客ニーズに対応する。

※「神戸西危険物倉庫(仮称)」の施設概要
所在地:兵庫県神戸市西区見津が丘6-26-1、26-2、26-3
施設内容:危険物倉庫、高圧ガス倉庫、普通倉庫
建物構造:鉄骨造平屋建て、鉄骨造2階建て(事務所棟)
敷地面積:3万1,271.02㎡
延床面積:8,176.06㎡
開業予定:2026年10月

■高末(株)<8月27日>
物流施設「(仮称)春日井物流センター」を着工/同社初となるGTPシャトルシステムを導入、次世代物流拠点として2026年12月竣工を目指す


 高末(株)は、愛知県春日井市で新たな物流施設「(仮称)高末ロジスティクスセンター春日井」の建設に着手した。8月8日に地鎮祭を実施し、2026年12月竣工を目指す。
 同施設は、東名高速道路の「春日井IC」から約4.8km、「小牧IC」から約5.5kmに位置し、東海エリアのみならず、関東や関西方面への広域輸送拠点としての役割が期待される。施設は地上2階建ての鉄骨造で、敷地面積は2万3,373.26㎡(約7,070坪)、延床面積は2万613.06㎡(約6,235坪)、うち倉庫面積は1万9,818.32㎡(約5,995坪)となる。
 同施設では、同社初となるGTP(Goods to Person)シャトルシステムを導入する。これにより、作業の省力化・省人化、保管効率とピッキング精度の向上を図る。また、高床式と低床式の両方に対応するマルチバース方式のトラックバースを採用し、多様な車両に対応できる柔軟性も付与する計画だ。

※「(仮称)春日井物流センター」の施設概要
所在地:愛知県春⽇井市田楽町字池ノ上685-3
敷地面積:2万3,373.26㎡(約7,070坪)
延床面積:2万613.06㎡(約6,235坪)
倉庫面積:1万9,818.32㎡(約5,995坪)
構造:鉄骨造、地上2階建て
着工:2025年8月
竣工予定:2026年12月
主な設備:GTPシャトルシステム(シャトル式自動倉庫)、マルチバース方式(高床式・低床式対応)、垂直搬送機 など

■プロロジス<8月27日>
愛知県東海市でマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク1」を着工/愛知県南部・三河エリアで希少な物流ハブ、2027年5月竣工を目指す


 プロロジスは、愛知県東海市でマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク東海Ⅰ」の起工式を執り行い、建設に着手したと発表した。2027年5月の竣工を目指す。
 同施設は、名鉄常滑線「太田川駅」から徒歩8分に位置し、伊勢湾岸自動車道や名古屋高速4号東海線に接続する「東海JCT」から約4.3kmと、名古屋市中心部へのアクセスに優れる。2027年度の全線開通が予定されている西知多産業道路の新インターチェンジ「(仮称)大田IC」にも隣接し、中部国際空港へも約20分で到達可能となる見込み。
 同施設は地上4階建ての構造で、敷地面積は約7万2,800㎡(約2万2,000坪)、延床面積は約16万㎡(約4万8,600坪)に及ぶ。各階への大型車両の直接アクセスを可能にするダブルランプウェイを備え、最大1万坪規模のフロアを確保。4階は800坪からの分割利用にも対応する。
 また、隣接地には延床面積約6万3,700㎡(約1万9,200坪)のBTS型物流施設「プロロジスパーク東海Ⅱ」の開発も計画されており、入居企業の要望に応じて冷凍・冷蔵倉庫や床の耐荷重の強化など特殊な仕様にも対応する。
 両施設は「東海太田川駅西土地区画整理事業」区域内に立地し、周辺企業や地域住民と連携した広場整備なども予定しており、地域の賑わい創出にも貢献する方針だ。

※「プロロジスパーク東海1」の施設概要
開発地:愛知県東海市「東海太田川駅西土地区画整理事業」区域内
構造:地上4階建て、鉄骨造
敷地面積:約7万2,800㎡(約2万2,000坪)
延床面積:約16万900㎡(約4万8,700坪)
着工:2025年8月
竣工予定:2027年5月

■サントリーロジスティクス(株)<8月27日>
関西エリアの新たな物流拠点「北大阪支店」を開設/拠点集約による物流効率化とサステナブルな倉庫運営を推進


 サントリーロジスティクス(株)は、関西エリアにおける新たな物流拠点「北大阪支店」を開設した。同支店開設に伴い、関西エリアにあった同社の複数拠点および倉庫機能をこれに集約することで物流効率化を図る。倉庫内では、デジタルピッキングシステムの導入による作業の DX化や、人感センサー一体型照明設置による温室効果ガス排出量削減を図るなど、サステナブルで安全・安心な倉庫運営を推進する。

※「北大阪支店」の施設概要
所在地:大阪府茨木市南目垣3-2-1 GLP ALFALINK 茨木3
開設:2025年8月1日 (8月下旬より本格稼働を開始)

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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