■物流施設 投資関連情報2025版<8.7~8.20>

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<2025年以降に建設・竣工・稼働する物流施設ならびに注目工場の投資情報>

■センコーグループホールディングス(株)<8月7日>
首都圏向けの物量増大に対応するグループ最大の物流センターが本格稼働/センコー(株)と(株)ランテックが共同運営、冷凍冷蔵エリアには国内最大規模の自動倉庫を導入


 センコーグループホールディングス(株)(以下、センコーGHD)は 8 月 7 日、新たな物流施設「センコーグループ浦和物流センター」(さいたま市緑区)の竣工式を実施した。
 新センターは、容積対象面積が8万㎡を超えるグループ最大の物流施設。2022 年度にスタートした 5カ年にわたる中期経営計画の重点課題で掲げる「既存事業の拡大と深化」の基盤となる拠点として位置付けられている。
新センターは、センコーGHDが建設し、2024年11月に上棟式を行い、計画通りこの8月に竣工したもの。グループ 傘下のセンコー(株)と(株)ランテックが共同でセンター運営を行う。東北自動車道「浦和IC」に隣接し、都心まで約 30km圏内に立地しているため、首都圏への配送が可能。埼玉高速鉄道「浦和美園駅」から徒歩圏内で、周辺は新興住宅地であることから、ワーカー確保の面でも優位性がある。
 埼玉地区に点在するセンコーグループの物流センターでは、量販を中心に首都圏向けの物量が増大しており、新センターはさらなる物量の増加に対応する。また、ランテックが運営する冷凍冷蔵エリアでは、高さ約 35mと国内最大規模の自動倉庫を導入しており、今後さらなる需要拡大が見込まれるコールドチェーン物流についても対応力を整えた格好だ。

※「センコーグループ浦和物流センター」の施設概要
名称:センコーGHD→センコーグループ浦和物流センター 、センコー→浦和美園PDセンター、ランテック→埼玉支店
所在地:埼玉県さいたま市緑区大字大門鶴巻2080-1
建物構造:鉄筋コンクリート・鉄骨造8階建て(倉庫は5階層)
敷地面積:4万4,426㎡
容積対象面積:8万1,082㎡(センコー3万8,790㎡、ランテック 4万2,127㎡)
設備:冷凍冷蔵倉庫、トラックバース(1 階・2 階計 90 台分)、大型車待機スペース(40台分)、給油所、洗車場、整備場、太陽光発電設備、大容量蓄電池、非常用発電設備、ケースソーター、移動ラックなど

■日本GLP(株) <8月7日>
関西圏における同社最大級の物流施設「ALFALINK茨木3」が竣工、「ALFALINK茨木」プロジェクトの全棟が完成/地域共生と環境配慮を両立した物流プラットフォーム、6社入居の契約率92%で稼働開始


 日本GLP(株)は、大阪府茨木市で開発を進めていた先進的物流施設「GLP ALFALINK 茨木3」(以下、茨木3)が竣工したと発表した。これにより、同社が関西で初展開した「GLP ALFALINK茨木」プロジェクトは全棟が完成し、総延床面積は約32万㎡、総投資額は約800億円に達した。
 ALFALINK茨木は、名神・近畿・中国自動車道が交差する吹田JCTから約6.2kmに位置し、2時間圏内で11府県・約2,800万人への配送が可能な交通利便性の高い立地。周辺にはトラックターミナルや卸売市場、鉄道貨物施設が集積し、物流拠点としてのポテンシャルが高い。
 施設は“Open Hub”をコンセプトに、入居企業間の共創や地域との共生を促進。茨木市の土地区画整理事業「イコクルいばらき」と連携し、大型商業施設と隣接する一体開発を通じて、地域経済の活性化と新たな賑わいの創出を目指す。
 今回竣工した「茨木3」は延床面積約11万5,000㎡の地上6階建てマルチテナント型施設。1階には冷凍・冷蔵対応区画があり、大商運輸(株)とアサヒロジスティクス(株)が食品物流拠点として活用する予定。2階には(株)ハンワ、3・4階にはサントリーロジスティクス(株)、5階には(株)ケイシン、6階には(株)イトーキが入居することが決まっている。現状最終1区画を残しているのみで、契約率は92%に達している。
 施設内には従業員向けのカフェテリアやラウンジ、シャワー室を整備。2階デッキには一般来場者も利用可能なギャラリーやファミリーマートを配置し、物流を身近に感じられる空間を提供する。さらに、タリーズコーヒーが入る共用棟や公園も併設され、地域住民の憩いの場としても機能する。
 BCP面では、免震構造や非常用発電機、防災センターを備え、災害時の対応力を強化。屋上には自家消費型の太陽光発電設備を導入する予定で、LEED GOLDおよびZEB認証の取得も目指すなど、環境配慮型施設としての取り組みも進める。
 日本GLPは「物流施設の枠を超えた地域共生型プラットフォームの構築を通じ、持続可能な社会の実現に貢献する」としている。

※「GLP ALFALINK 茨木3」の施設概要
所在地:大阪府茨木市南目垣3-2-1
敷地面積:4万6,802.83㎡
延床面積:11万5,383.39㎡
構造:地上6階建て、PC免震造
着工:2023年11月
竣工:2025年7月
認証取得:LEED GOLD認証(予定)、ZEB認証(予定)

■伊勢湾海運(株) <8月8日>
愛知県海部郡飛島村の既存事業所敷地内での新倉庫建設を決議/取扱貨物増加への対応と持続的な成長が可能な事業継続が目的、最新鋭自動化設備導入で入出庫・保管作業の効率化を図る


 伊勢湾海運(株)は、8月8日開催の取締役会で新倉庫建設を決議した。取扱貨物増加への対応のほか、持続的成長が可能な事業継続が目的で、愛知県海部郡飛島村の既存事業所敷地内に建設建設する。
 新倉庫の名称は「西名港3号倉庫(仮称)」。名古屋港の主要輸出入拠点である飛島埠頭および鍋田埠頭へのアクセルが良好で、伊勢湾岸自動車道への接続にも優れる。竣工後は最新鋭自動化設備を導入し、入出庫 保管・作業効率の最適化を図り、顧客への輸送合理化提案を進める。

※「西名港3号倉庫(仮称)」の施設概要
所在地:愛知県飛島村東浜1-6-1
投資総額:約70億円(建物・設備)
延床面積:2万9,170.52㎡(8,824.08坪)
構造・規模:鉄骨造 4 階建て
倉庫設備:重量物対応、雨天荷役場、貨物用エレベーター、垂直搬送機
その他設備:全館無線LAN、太陽光発電設備、自動遠隔操作リフト、入出庫受付予約システム
着工:2026年3月
竣工:2028年1月

■丸全昭和運輸(株)<8月15日>
タイ王国レムチャバン地区に新倉庫を建設/一般倉庫に加えて危険物倉庫や空調庫を整備、2026年8月竣工予定


 丸全昭和運輸(株)は、タイ王国レムチャバン地区に新倉庫を建設する。8月5日に現地で地鎮祭を実施しており、2026年8月での竣工を目指す。新倉庫の建設地はタイ王国チョンブリー県ロジャナ・レムチャバン工業団地内。「レムチャバン港」から12km(車で20分ほど)の距離にあり、一般倉庫のほか、危険物倉庫、空調庫を備える。

※新倉庫の施設概要
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造 1階建て
床面積:一般倉庫5,103㎡、危険物倉庫1,098㎡(544.5㎡×2)、空調庫231.25㎡
有効階高:倉庫棟10.0m、危険物倉庫6.0m、空調庫6.0m
床荷重:2.5t/㎡
設備:庫内CCTV設置、ドックレベラー高床式、全天候対応捌き場

■JR九州、𠮷田海運ロジソリューション(株) <8月18日>
福岡県北九州市小倉南区長野津田地区の土地区画整理事業地内での物流施設の共同開発プロジェクトを始動/空港・貨物ターミナル駅・港湾に近接する立地、2027年1月に竣工予定


 JR九州と𠮷田海運ロジソリューションズ(株)は、福岡県北九州市小倉南区長野津田地区の土地区画整理事業地内での物流施設の共同開発プロジェクトを始動させた。
同用地は、空港、貨物ターミナル駅、港湾に近接しており、九州自動車道「小倉東IC」からも約1.7kmに位置するなど、物流拠点として今後の成長が見込まれるエリア。竣工は2027年1月となる予定だ。

※共同開発プロジェクト施設の概要
所在地:福岡県北九州市小倉南区長野本町3丁目
敷地面積:17,421㎡(5,270坪)
延床面積:32,436㎡(9,812坪)
規模構造: S造・SRC造 地上4階建て
竣工:2027年1月(予定)

■(株)センターポイント・ディベロップメント<8月18日>
神戸市北区のマルチテナント型物流施設「CPD西宮北EAST」が竣工/地上6階建ての免震構造で竣工前に満床、環境・BCP対応で入居企業ニーズに即応


 (株)センターポイント・ディベロップメント(以下、CPD)は、兵庫県神戸市北区で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「CPD西宮北EAST」が竣工したと発表した。地上6階建ての免震構造で、延床面積は約24万㎡。入居予定企業との賃貸借契約はすでに締結済みで、竣工前に満床となっている。
 同施設は、中国自動車道「西宮北IC」から約2kmに位置し、阪神流通センターにも近接。新名神高速道路や阪神高速7号北神戸線など、複数の高速道路へのアクセスが良好で、関西圏への近距離配送に加え、広域配送拠点としての活用も見込まれる。最寄りの神戸電鉄三田線「岡場駅」からも徒歩約5分と近く、労働力確保の面でも優位性を持つ。
 同施設は、1フロアあたり約9,500〜9,800坪の賃貸区画を備え、最大5区画への分割が可能。床荷重1.5t/㎡、柱スパン11.6m×10.0m、梁下天井高5.5mと、最新型物流施設としての仕様も満たす。接車設備も充実しており、1階には52台接車可能な低床トラックバースと18台接車可能な高床バースを設置。2階から6階の各階には52台接車可能な高床バースを備え、多様な荷物への対応と効率的な搬送・保管を実現する。
 職場環境にも配慮し、共用の休憩室やドライバー用トイレ、喫煙スペース、屋外テラス、売店などのアメニティを整備。庫内には大型シーリングファンを設置し、快適性と作業効率の向上を図る。
 環境面では、断熱性能の高いサンドイッチパネル外壁や高効率空調設備、省電力型LED照明を採用。CASBEE「Aランク」、BELS「5☆」、ZEB Readyの評価を取得しており、環境負荷低減に配慮した施設としての性能を備える。さらに、非常用発電機を導入することで、災害時の事業継続を支援するBCP対応も強化した。
 なお、同敷地内では「CPD西宮北WEST」(地上4階建て、延床面積約6万5670㎡)が2025年2月に竣工済みで、こちらも申込ベースで満床となっている。

※「CPD西宮北EAST」の施設概要
所在地:兵庫県神戸市北区有野町有野字岡場1951(地番)
敷地面積:9万9,915.95㎡
延床面積:23万9,794.88㎡
構造:鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造6階建て
着工:2023年6月15日
竣工:2025年7月31日
認証取得:CASBEE-建設(新築)「Aランク」、BELS「5☆」、ZEB Ready

■センコー(株)<8月19日>
神奈川県厚木市に「厚木ロジスティクスセンター第2倉庫」を開設/厚木エリアの物流網強化で顧客の多様な要望に対応、飲料品や日用雑貨など幅広い商品の保管・管理で効率性と品質を両立した物流サービスの提供目指す


 センコー(株)は、神奈川県厚木市に「厚木ロジスティクスセンター第2倉庫」を開設した。
 新センターは、新東名高速道路「厚木南IC」から約1km、東名高速道路「厚木IC」から約2.5kmに位置し、首都圏まで約1時間でアクセス可能な配送拠点として優れた立地を誇る。同社はこれまで、厚木市、綾瀬市、愛甲郡愛川町など厚木エリアにおいて複数の物流施設を展開しており、今回の新センター稼働で同エリアにおける同社物流拠点の延床面積は合計18万㎡に到達。小売業や製造業を中心に、物流センターニーズが高まるなか、新センター開設で顧客の多様な要望に応えていく。
 新センターでは、飲料品や日用雑貨など幅広い商品の保管・管理する予定。効率性と品質を両立した物流サービスの提供を目指す。
 同社は、「地域社会のニーズに応じたサービスの充実を図る」としており、今後も厚木エリアを中心に物流インフラの強化を進める方針だ。

※「厚木ロジスティクスセンター第2倉庫」の施設概要
所在地:神奈川県厚木市戸田2446-2
建物構造: 鉄骨造 地上4階建て
賃借エリア:1 棟
延床面積:1万7,017 ㎡
主要設備(賃借分):垂直搬送機3基、貨物用EV1基、乗用EV1基、接車バース16台

■三菱地所(株)、東急不動産(株)、(株)シーアールイー<8月19日>
関東圏初となる高速道路IC直結の「次世代基幹物流施設」開発計画を始動/「旧上瀬谷通信施設地区(物流地区)」を広域幹線輸送ネットワークの関東拠点として整備


 三菱地所(株)、東急不動産(株)、(株)シーアールイーの3社は、横浜市が施行する「旧上瀬谷通信施設地区土地区画整理事業」の物流地区で高速道路IC直結型の「次世代基幹物流施設」の開発計画を始動する。関東圏では初の取り組みで、総延床面積は約70万㎡。東棟は2027年秋以降、西棟は2028年頃に着工し、竣工はそれぞれ2030年、2031年を予定している。
 同施設は、自動運転トラックやダブル連結トラックなど次世代モビリティに対応した設計を採用。東名高速道路の新設ICから施設へ直結する専用ランプウェイを整備することで、一般道を経由せずに高速道路との接続が可能となる。これにより、幹線輸送の効率化と物流業界の人手不足解消を図るとともに、国が2040年までの実現を目指す「フィジカルインターネット」構想への貢献も視野に入れる。
 3社はすでに関西圏・京都府城陽市で同様の基幹物流施設の開発を進めており、今回の関東圏での展開により、東名高速から新名神高速までの東西軸において、次世代モビリティの発着基地となる物流ターミナルの整備が進む。三菱地所は宮城県仙台市、東急不動産は佐賀県や茨城県でも類似施設の開発を計画しており、中京圏など他地域での展開も検討中だ。
 同計画地は、横浜市が策定した「旧上瀬谷通信施設土地利用基本計画」において、幹線道路との近接性を活かした新技術対応型物流拠点として位置づけられている。三菱地所は地権者による「旧上瀬谷通信施設まちづくり協議会」において物流地区の検討パートナーとして参画し、意見交換や提案活動を行ってきたという。
 3社はまた、横浜市が整備を予定する「広域防災拠点」との連携も視野に入れ、大規模災害時には施設の機能を活かした支援体制の構築を目指す。同施設を関東圏の中核物流拠点と位置づけ、物流の自動化・省人化、環境負荷低減に資するインフラ整備を進めていく方針だ。

※「次世代基幹物流施設」の開発概要
所在地:横浜市旧上瀬谷通信施設地区(物流地区)
敷地面積:約22万㎡(約6万6,600坪)
延床面積:約70万㎡(約21万1,750坪) ※東棟・西棟合計
用途:マルチテナント型物流施設
竣工:東棟2030年頃 西棟2031年頃

■NTT都市開発(株)<8月20日>
大阪府八尾市で同社初となる物流施設が竣工/オンサイト型PPAスキームを活用した太陽光発電設備を導入、東京センチュリー(株)出資のSPCに引き渡して(株)NTTロジスコが入居


 NTT都市開発(株)は、大阪府八尾市で開発を進めていた同社初の物流施設が竣工したと発表した。延床面積約2万4,000㎡の地上4階建てのボックス型倉庫で、竣工後は東京センチュリー(株)が出資する特定目的会社(SPC)に引き渡され、(株)NTTロジスコが入居する。
 同施設は、西名阪自動車道「藤井寺IC」から約3.3kmに位置し、大阪市中心部および広域配送の両方に対応可能な立地。JR大和路線「志紀駅」から徒歩8分と通勤利便性も高く、人材確保の面でも優位性を持つ。
 倉庫は2区画への分割が可能で、シングル・マルチテナント双方に対応。有効天井高5.5m、耐荷重1.5t/㎡、柱スパン11m以上を確保し、柔軟なレイアウトに対応する汎用性の高い仕様となっている。倉庫内には一部空調を導入し、労働環境と保管環境の両面に配慮。BCP対策として最大48時間稼働可能な非常用発電機も設置し、災害時の業務継続を支援する。
 再生可能エネルギーの導入では、NTTアノードエナジー(株)とオンサイト型コーポレートPPA(発電容量498.6kW)を締結。屋上に設置された太陽光発電設備により、年間約630MWhの再エネ電力を供給し、約267tの温室効果ガス排出削減が見込まれる。使用電力には非化石証書を活用し、NTTロジスコの使用分も含めて100%実質再エネ電力として供給される。オンサイト型PPAを活用した太陽光発電設備の導入は、NTT都市開発として初の取り組みとなる。
 環境認証では、全館LED照明などの高効率機器導入により、基準一次エネルギー消費量を48%削減。BELSの5☆評価を取得したほか、CASBEE大阪みらいではAランク(総合評価4つ星)を獲得している。

※新物流施設の施設概要
所在地:大阪府八尾市二俣3-8-1,8-3(地番)
用途:倉庫業を営む倉庫
構造・規模:S造・地上4階建て
敷地面積:1万1,850.92㎡
延床面積:2万4,230.40㎡
着工:2024年4月1日
竣工:2025年8月20日

■三菱地所(株)<8月20日>
ベトナムにおける同社初の物流施設開発プロジェクト 「Logicross Nam Thuan」が竣工/同社グループの物流施設ブランド「ロジクロス」における初の海外展開、高機能・環境配慮型施設で海外展開を加速


 三菱地所(株)は、ベトナム南部タイニン省にて開発を進めていた物流施設「Logicross Nam Thuan(ロジクロス ナムトゥアン)」の竣工式を実施した。ベトナムにおける同社初の物流施設で、グループの物流ブランド「ロジクロス」としても初の海外展開となる。
 同施設の敷地面積は約11.5haで、延床面積は約6.3ha。ホーチミン市中心部から車で約50分の距離に位置し、近年工業化が進むタイニン省(旧ロンアン省)において、外資系製造業の集積が進むなか、物流需要の拡大が見込まれている。
 同施設は、平屋建てのマルチテナント型物流施設3棟の構成となっており、最小約3,000㎡から分割貸与が可能。両面バースやクロスドッキング対応など、多様な物流オペレーションに対応する設計となっている。非常用発電機の設置により、災害・停電時の事業継続も支援する。
環境面では、全館LED照明や節水器具の導入、エネルギー効率の最適化などにより、米国グリーンビルディング協会のLEED BD+C Certified認証を取得済。共用部には自然との調和を意識したバイオフィリックデザインを採用し、快適性と環境配慮を両立している。
同社はまた、ベトナム北部のハイフォン市でも「Logicross Hai Phong」の開発が進行しており、今年9月に竣工する予定。両施設の総事業費は約135億円にのぼるとしている。
 同社は2010年にベトナム市場に参入し、オフィスや分譲マンション開発などを通じて累計1,000億円以上の投資を実施してきた。今後も日本・ベトナム・海外各国での経験を活かし、物流・住宅・オフィス分野での事業展開を加速する方針だ。

※「Logicross Nam Thuan」の計画概要
所在地:Plot W, Nam Thuan Industrial Park, My Hanh commune, Tay Ninh Province, Vietnam
事業シェア:三菱地所100%
敷地面積:11万5,390㎡
延床面積:約6万2,900㎡
貸付面積:約6万1,200㎡
構造:鉄筋コンクリート造+鉄骨造(屋根)
用途:マルチテナント型物流施設
着工:2024年10月
竣工:2025年6月

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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