■物流施設 投資関連情報2024版<2.22~2.28>

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<2024年以降に建設・竣工・稼働する物流施設・工場などの情報>

■日本GLP(株)<2月26日>
大阪府堺市で延床面積約9万㎡の先進的物流施設「GLP SJL 堺」が竣工/シャープジャスダロジスティク(株)が専用施設として1棟全体を利用


 日本GLP(株)は、大阪府堺市で延床面積9万2,212.53㎡の先進的物流施設「GLP SJL 堺」が竣工したと発表した。投資総額は約180億円。同施設は、中国深圳市のJusda Supply Chain Management Co., LTD. (JUSDA社)、シャープジャスダロジスティク(株)(SJL社)、GLPグループの3者で組成したジョイントベンチャーによる開発プロジェクトで、SJL社の専用施設として稼働するとしている。
 JUSDA社は、中国でもGLPの施設を利用しているグローバルカスタマー。日本でのビジネス展開を加速するため、日本GLPをパートナーとして連携を図る。SJL社は既存の物流拠点を同施設に移転し、新たなDCとして集約・統合することで、物流オペレーションの更なる効率化を進めていく予定だ。
 同施設は、垂直搬送機の増設や床荷重増強など、カスタマーニーズを取り入れた最適な設計プランに加え、一部には定温倉庫を設置し、多種多様な荷物に対応できる汎用性の高い施設とした。ウィングを開放した状態で積込・積降作業を行うパレット貨物の取り扱いを想定し、横から貨物にアプローチできる横づけバースを導入。また、輸入貨物を運ぶ大型トラックにも対応するため、トラック50台分、トレーラー15台分の待機場を確保し、カスタマーの効率的な物流オペレーションを全面的にサポートする体制を整えた。
 屋上には太陽光発電設備を設置する予定。建物が必要とする想定電力量の約50%を太陽光による自家消費で賄える見込みだという。これにより、入居企業の電気代を一定程度削減できるほか、CO2排出量を年間646t削減できる計算だ。また、同施設の太陽光発電設備から生じる余剰電力を、グループ会社である(株)FPSに供給することで、GLPグループ全体の再生可能エネルギー供給力の強化にも寄与する。

〇同施設の立地
・ 阪神高速4号湾岸線、阪神高速6号大和川線「三宝JCT」から約3.5km
・ 大阪南港から約10 km
〇同施設の特長
・ カスタマーニーズを取り入れた垂直搬送機の増設や床荷重の増強、一部定温倉庫の設置
・ ウィングを開放した状態での積込・積降作業にも対応可能な横づけバースを導入
・ 輸入貨物輸送に用いられる大型トラック等の待機スペースを65台分(トラック50台分、トレーラー15台分)確保し、スムーズな輸送オペレーションをサポート
〇同施設のサステナビリティについて
 GLPグループが掲げるサステナビリティ原則に沿って、カーボン・ニュートラルの実現や地域社会への貢献、BCP対策等、「持続可能な資産の開発・運営」のための取り組みを推進しており、同施設では以下の対応を予定している。
・ 再生可能エネルギーの活用:太陽光発電設備を設置
・ 環境認証の取得:CASBEE認証、ZEB認証を取得済み

※「GLP SJL 堺」の施設概要
所在地:大阪府堺市堺区匠町1-16,1-17
敷地面積:4万9,993.80㎡
延床面積:9万2,212.53㎡
構造:地上4階建て、S造
着工:2022年12月
竣工:2024年1月末
認証取得:CASBEE(新築)認証、ZEB認証

■(株)ロジランド<2月26日>
福岡県小郡市で「LOGI LAND 小郡鳥栖インターⅠ・Ⅱ」開発用地を取得/敷地を南北に分けた2棟構成の最新拠点で2024年問題や危険物倉庫ニーズへの対応を計画


 (株)ロジランドは、福岡県小郡市で「LOGI LAND 小郡鳥栖インターⅠ・Ⅱ」の開発用地を取得した。同社が開発する物流施設としては、九州エリアで初めての案件だという。
 同物件は、長崎自動車道「鳥栖IC」 から約 2.3km(車で約 6 分)に位置する。北部九州の高速道路の結節点となる「鳥栖JCT 」を経由し、福岡市内への配送や九州全域をカバーする広域配送拠点に適した立地だ。西鉄天神大牟田線「西鉄小郡駅」や甘木鉄道「小郡駅」からは徒歩圏内のため、公共交通機関でも通勤可能。地域的に自動車通勤も多いため、同物件敷地内に合計 287 台分の乗用車駐車場を用意する計画もある。小郡市中心部の住宅地に近接する立地のため、近隣からの雇用確保も見込める。同物件敷地(約 4万7,110 ㎡)を南北に分けた 2 棟の物流施設を計画しており、開発敷地内には大型トラックやトレーラーが通行可能な道路を整備する。
 まずは、敷地北側の「LOGI LAND 小郡鳥栖インターⅠ」から着工し、2025 年冬頃に竣工する予定。建屋は延床面積約 6,780 坪の BOX タイプの 2 階建てで、1 棟・分割どちらの利用も可能な設計となっている。荷物用エレベーター2 基と垂直搬送機 3 基を実装し、階層を 2 層に抑えつつ、高い縦搬送能力で効率的なオペレーションを実現。2024 年問題の1つである「トラックの待機時間」を考慮し、トラックバースについては、荷下ろしや積み込み作業をスムーズ化するための広いスペースを確保。ランプウェイ型の施設と同程度のバース比率を想定している。
 敷地南側の「LOGI LAND 小郡鳥栖インターⅡ」は、敷地面積が約 8,035 坪の規模で、BTSとしての開発も可能。需要が高まっている危険物倉庫や、クロスドックに対応した両面バースの採用など、入居企業のニーズや課題にあわせた施設の開発を計画している。

※「LOGI LAND 小郡鳥栖インターⅠ・Ⅱ」の施設概要
所在地 福岡県小郡市小郡

<LOGI LAND 小郡鳥栖インターⅠ>
敷地面積:2万545.75 ㎡(6,215.08 坪)
延床面積:2万2,416.09 ㎡(6,780.86 坪)
構造:鉄骨造
規模: 地上2階建て
竣工予定:2025年冬

<LOGI LAND 小郡鳥栖インターⅡ>
敷地面積:2万6,564.52 ㎡(8,035.76 坪)
延床面積:約1万坪
構造:鉄骨造
規模:地上 3 階建

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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