物流施設 投資関連情報2023版<11.30~12.6>

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<2023年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報>

■霞ヶ関キャピタル(株)<11月30日>
物流施設開発用地の一部持分を売却/売却先は関電不動産開発(株)とJR西日本不動産開発(株)の2社


 霞ヶ関キャピタル(株)は、開発用地のソーシングと企画立案を行った大阪府大阪市の物流施設開発用地の一部持分の売却を決定したと発表した。売却先は、関電不動産開発(株)とJR西日本不動産開発(株)の2社。同社は8 月 30 日にも同開発用地の一部を売却しており、引き続き一部を保有し続けながら、売却先 3 社と共同で開発を進める予定だとしている。
なお、同開発用地の売却は、2024 年 8 月期連結業績予想に織り込み済みで、履行義務の充足(売却決済)時点に売上を計上しているという。

※当該物流施設開発用地の概要
所在地:大阪府大阪市
アセットタイプ: 冷凍自動倉庫
物件種類:土地(物流施設開発用地)
敷地面積:1万7,355.28 ㎡

■イケア・ジャパン(株)<11月30日>
2024年1月18日に北関東初のイケアストア「IKEA前橋」をオープン/北関東エリアの物流拠点としてフルフィルメントセンターの役割も付与

 イケア・ジャパン(株)は2024年1月18日、北関東初のイケアストア「IKEA前橋」をオープンする。同ストアの立地は北関東自動車道「前橋南IC」近くで、北関東のほか、長野県や新潟県など周辺地域の消費者のニーズに対応する。同社はまた、同ストアを北関東エリアの物流拠点としても位置づけ、オンラインで商品購入する消費者向けのフルフィルメントセンターとしての役割も付与し、オムニチャネル化をさらに加速するとしている。

■戸田建設(株)<11月30日>
熊本市でマルチテナント型物流倉庫の開発を計画/半導体関連産業の集積に向けた産業用地整備に関して熊本市と協定


 戸田建設(株)は、熊本市内でのマルチテナント型物流倉庫開発計画を明らかにした。3万2,770㎡の開発区域に延床面積7万2,614㎡の地上4階建ての倉庫を建設するもので、2025年10月に着工し、2027年3月に竣工する予定だ。
 同社は熊本市と、半導体関連産業の集積に向けた産業用地整備に関する協定を締結しており、この物流倉庫開発はその取組のひとつ。同じ開発区域内で分割可能な3万8,011㎡の土地については、半導体関連企業への工場用地として2026年4月に売却する予定だ。

■三菱商事都市開発(株)、(株)サンケイビル<11月30日>
大阪市吹田市の環境配慮型マルチテナント物流施設「MCUD南吹田」が竣工/フレキシブルな賃貸区画変更で最大12区画までの分割貸与が可能

 三菱商事都市開発(株)と(株)サンケイビルは、大阪府吹田市で開発計画を進めていた物流施設「MCUD南吹田」が11月30日に竣工したと発表した。
〇立地特性
 同施設の立地は、大阪府中心部に至近で北摂地域や尼崎方面の市街地へのアクセスに優れ、四方を消費地に囲まれた希少性が高い物流適地。周辺労働人口も豊富で、最寄り駅は徒歩圏であることから、雇用確保の観点でも優位性がある。
〇施設機能
 同施設は5階建てのマルチテナント型物流施設で、ワンフロア約4,000坪を確保した1〜4階までの各階にトラックの接車が可能。様々なテナントニーズに対応してフレキシブルに賃貸区画を変更できるため、最大12区画まで分割して貸与することができる。
〇環境認証取得とサステナビリティに関する取組
 同施設は太陽光発電設備を設置し、一部の照明や電力をまかなうことで、施設内設備の省エネ化と環境負荷軽減を実現。建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)最高ランクの5つ星、およびZEB認証制度における最高評価「ZEB」を取得している。

※「MCUD南吹田」の施設概要
所在地:大阪府吹田市南吹田4-22-1
敷地面積:約3万4,826㎡(約1万534坪)
延床面積:約8万5,916㎡(約2万5,989坪)
構造規模:鉄骨造 地上5階建て

■Boustead Project Limited、阪急阪神不動産(株)、三井物産(株)<12月1日>
シンガポール トゥアス地区で物流倉庫開発事業「36 Tuas Roadプロジェクト」を実施/延床面積約6万㎡、地上5階建ての物流倉庫を2025年春頃竣工の予定


 シンガポールのBoustead Projects Limited、阪急阪神不動産(株)、三井物産(株)の3者は、不動産ファンド「Boustead Real Estate Fund」に共同出資し、シンガポール トゥアス地区の36 Tuas Road での物流倉庫開発事業「36 Tuas Roadプロジェクト」を実施すると発表した。三井物産は100%連結子会社のMBK Real Estate Asia Pte. Ltd.を通じての参加。同プロジェクトでは、敷地面積約2万9,900 ㎡、延床面積約 5万9,800 ㎡、 地上5 階建ての物流倉庫建設に着手し、2025年春頃の竣工を目指すとしている。
 同倉庫開発地であるトゥアス地区は、世界最大級の港として開発が進められているトゥアス港や官庁・企業・商業施設などが集中するCBD(Central Business District)へのアクセスが容易なほか、シンガポールとマレーシアの連絡橋である「トゥアス・セカンド・リンク」の近い。製造・医薬品関連の企業も集積しており、シンガポールの物流拠点として高い優位性を持つという。
 同倉庫は、各階の倉庫区画に直接アクセスできるようにランプウェイを設置するほか、最新の物流オペレーションが可能となる設計とする。また、空調設備も整備し、温度の影響を受けやすい消費財や製品も扱える仕様とする計画だ。
 同開発プロジェクトでは、設計段階から環境配慮の考えを盛り込み、断熱性能の高い外壁仕様のほか、高効率な換気システム・空調設備などを採用する。これらの取組により、BCAグリーンマーク2021の最高ランク(プラチナ認証)の取得を目指す。

■大和物流(株)<12月1日>
「滋賀湖南物流センター」を稼働開始/メーカーや流通事業者向けに保管・荷役から輸配送までを提供する調達・配送拠点として運営


 大和物流(株)は、滋賀県湖南市に建設した物流施設「滋賀湖南物流センター」を稼働させた。
〇同センターにおける事業内容
同センターは、県内最大級の工業団地「湖南工業団地」に位置するため、メーカーや流通事業者向けに保管・荷役から輸配送までを提供する調達・配送拠点として運営。建材や産業機械、電子機器など幅広い貨物を取り扱い、多岐にわたる業種や業態の物流課題に対応していく。
〇同センターの特長
 (1)生産拠点に近接し、交通利便性に優れた立地
同センターは、名神高速道路「竜王IC」から約6.2km、「栗東湖南IC」から約12km、新名神高速道路「信楽IC」から約15kmに位置し、京都市まで約50分、滋賀県大津市まで約40分と、京滋エリアの主要消費地へのアクセスに優れる。また「湖南工業団地」内に立地しているため、製造業向けの物流拠点としても高い利便性が期待できる。さらに、名古屋市、大阪市までそれぞれ約90分でアクセスできることから、両都市圏へ向けた広域輸送拠点にも適する。
(2)効率的な荷役作業を実現する施設仕様
 同センターは、湿気やほこりが入りにくく、貨物の衛生管理がしやすい高床式倉庫。ドックレベラーを設置しているため、海上コンテナなど多彩な貨物を取り扱えるほか、フォークリフトや台車での積み下ろしが容易になるため、生産性の高い荷役作業を行える。
(3)物流リソースの連携による柔軟なサービス提供
 同センターは「滋賀物流センターⅠ・Ⅱ」から約3km、「滋賀竜王物流センター」から約7kmの距離に立地しており、4棟合計で延床面積 約4万3,500㎡(約1万3,160坪)を確保。4棟間で車両や人員の連携、繁閑による在庫量増減に対応することで、安定的な事業運営を行う。

※「滋賀湖南物流センター」の施設概要
所在地:滋賀県湖南市西峰町2-4
敷地面積:6,640.02㎡(2,008.61坪)
延床面積:8,794.00㎡(2,660.19坪)
構造:鉄骨造 地上3階建て
バース形状:高床式
床荷重:1階2.0t/㎡、2・3階:1.5t/㎡
搬送設備:荷物用エレベーター (4.6t) 1基、垂直搬送機 (1.5t) 1基、ドックレベラー 1基
環境配慮:オンサイトPPAモデル
稼働:2023年12月1日

■(株)阪急阪神エクスプレス<12月1日>
「ロジクロス座間」内の「座間国際ロジスティクスセンター」が稼働/一般倉庫と危険物倉庫を兼備し、単一施設としては同社最大規模


 (株)阪急阪神エクスプレスは、物流施設ニーズの高まりを受け、座間デベロップメント特定目的会社(三菱地所(株)の特定子会社)及び ENEOS 不動産(株)が開発した「ロジクロス座間」(神奈川県座間市)内に、阪急阪神エクスプレス最大規模となる「座間国際ロジスティクスセンター(ZGLC)」を開設し、12 月1 日から営業を開始した。
同施設 は一般倉庫のほか、同一敷地内に危険物倉庫も兼備。一般倉庫は使用面積 3万3,857.01 ㎡、単一施設としては当社最大規模の施設となる。同倉庫は、輸出入を含めたロジスティクス専用の倉庫として、在庫管理や流通加工、検品作業に対応。危険物倉庫は、1 号棟、2 号棟、フォークリフト格納庫を合わせた使用面積は1,832.04 ㎡で、同社初の危険物倉庫として、高まりつつあるリチウムイオン電池需要に対応する。

※「 座間国際ロジスティクスセンター」の施設概要
所在地:神奈川県座間市栗原493-5
□一般倉庫 使用面積
1 階:2万9,969.13 ㎡(約9,065.66 坪)
2 階:3,887.88 ㎡(約1,176.08 坪)
合計:3万3,857.01 ㎡(約1万241.75 坪)
構造:RC-S 造、免震構造
□危険物倉庫 使用面積
1 号棟:882.40 ㎡(約266.93 坪)
2 号棟:882.40 ㎡(約266.93 坪)
フォークリフト格納庫:67.24 ㎡(約20.34 坪)
合計:1,832.04 ㎡(約554.20 坪)
構造:鉄骨造
□倉庫設備
一般倉庫:非常用発電機、LED 照明
危険物倉庫:LED 照明
□業務内容
輸出入貨物保管・管理、梱包、国内集荷配送、在庫管理、流通加工、検品
□営業開始日
2023 年12 月1 日

■センコー(株)<12月1日>
関東東部エリアで物流拠点を拡充/好立地の物流施設「グッドマン常総」に「常総PDセンター」を開設


 センコー(株)は12月1日、茨城県常総市の物流施設「グッドマン常総」内に「常総PDセンター」を開設し、運営を開始した。
 グッドマン常総は、圏央道「常総IC」に直結し、常磐自動車道「谷和原IC」から約13kmと都心までのアクセスに優れ、首都圏から北関東までの物流を幅広くカバーできる。また、施設内には共用のラウンジスペースやミーティングルーム、屋外テラスなどがあり、周辺には道の駅やカフェ、ブックストア、公園など、施設内ワーカーにとって魅力的な環境が整備されている。
 同社は、同センター開設を機に、周辺に生産拠点を持つ新規顧客の開拓を進める。また、常陸那珂港には約1時間でアクセス可能なことから、内航・外航貨物の一時保管需要の取り込みなどで、関東東部エリアでのさらなる事業拡大を図っていく考えだ。

※「常総PDセンター」の施設概要
所在地: 茨城県常総市むすびまち10番地 グッドマン常総5F
建物構造: 柱RC造 梁S造 5階建て
延床面積:3万3,560㎡(賃借部分)
設備: バース38台 ドッグレベラー、シーリングファン
(共用)ラウンジスペース、ミーティングルーム、コンビニなど

■三菱商事都市開発(株)<12月1日>
香港不動産投資グループのPhoenix社と初の共同事業として物流施設3棟着工/関西圏2棟、中部圏1棟の物流施設開発を進める


 三菱商事都市開発(株)は12 月1日、香港を拠点とする不動産投資グループのPhoenix Property Investors(Phoenix社)と共同で3件の物流施設開発に着手したと発表した。両社の共同事業は今回が初めて。両社は共同事業として、関西圏2棟(「(仮称)MCUD・ZIPひょうご東条」、「(仮称)MCUD・ZIP大阪平野」)、中部圏1棟(「(仮称)MCUD・ZIP静岡掛川」)の総延床面積2万7,000坪の物流施設開発を進める。案件の組成から開発を三菱商事都市開発が中心となって推進し、開発後はPhoenix社が運用を行う。
〇「(仮称)MCUD・ZIPひょうご東条」の立地特性
 「(仮称)MCUD・ZIPひょうご東条」は、中国自動車道「ひょうご東条IC」至近の「ひょうご東条インターパーク」内にあるため、 24時間稼働・多頻度配送などに対応可能で、事業運営に適した立地環境にある。また、中国自動車道、舞鶴若狭自動車道、山陽自動車道、六甲北有料道路等、複数の高速道路ネットワークによる姫路・中国方面、神戸・大阪方面への都市間輸送(神戸市中心部へ約40分、大阪市中心部へは約50分)に加え、播磨や神戸周辺への県道・国道を利用した地域配送も可能だ。
〇「(仮称)MCUD・ZIP大阪平野」の立地特性
 「(仮称)MCUD・ZIP大阪平野」は、大阪市内陸に位置し、近畿自動車道「八尾IC」まで約2.0kmと近畿圏広域の交通利便性に優れ、関西圏の最大消費地である大阪都心区への近接性・配送利便性が高い。また、JR「百済貨物ターミナル駅」から約4.5kmとモーダルシフトの観点からも優位性がある。最寄り駅であるJR関西本線「加美駅」、JRおおさか東線「新加美駅」の2駅からも徒歩圏にあり、周辺人口も多く、雇用確保の面でも恵まれた環境に所在している。
〇「(仮称)MCUD・ZIP静岡掛川」の立地特性
 「(仮称)MCUD・ZIP静岡掛川」は、JR東海道本線「掛川駅」から約2.3km、東名高速道路「掛川IC」から約3km位置し、主要幹線道路である国道1号へのアクセス性にも優れる。首都圏・関西圏ともに約200〜300km圏内と広域配送に対応可能。両都市圏から約8時間で往復可能なため、トラックドライバーの2024年問題への解決策の一つとして挙げられている、幹線輸送の中継用物流拠点としての利用も見込める。

※「(仮称)MCUD・ZIPひょうご東条」の開発計画概要
所在地: 兵庫県加東市南山6-6-8
敷地面積:1万7,820㎡/5,390坪(予定)
延床面積:1万8,287㎡/5,531坪(予定)
構造規模:鉄骨造 地上2階建て
竣工時期:2024年秋(予定)

※「(仮称)MCUD・ZIP大阪平野」の開発計画概要
所在地:大阪府大阪市平野区加美南3-59番他
敷地面積:1万192㎡/3,083坪
延床面積:1万9,714㎡/5,963坪(予定)
構造規模:鉄骨造 地上4階建て
竣工時期:2025年春(予定)

※「(仮称)MCUD・ZIP静岡掛川」の開発計画概要
所在地:静岡県掛川市長谷字小出ヶ谷1319-51他
敷地面積:2万4,210㎡/7,323坪
延床面積:5万2,410㎡/1万5,854坪(予定)
構造規模:鉄筋コンクリート造+鉄骨造 地上4階建て
竣工時期:2025年秋(予定)

■三菱地所(株)<12月1日>
マルチテナント型物流施設「ロジクロス座間」と「ロジクロス相模原」が竣工/物流施設開発は開発・計画中も含めて合計40物件、総事業費は6,400億円に達する予定


 三菱地所(株)は、11月30日にマルチテナント型物流施設「ロジクロス座間」(神奈川県座間市、延床面積約17万8,700㎡)を、同「ロジクロス相模原」(神奈川県相模原市中央区、延床面積約17万900㎡)を12月1日にそれぞれ竣工したと発表した。
 同社は2012年に物流施設開発事業へ参入し、物流施設ブランド「ロジクロス」を展開しており、今回の両物件は、2021 年に実施した同ブランドリニューアル後初の開発物件。いずれも免震構造を採用した同社最大規模の物流施設開発になるとしている。両物件の竣工により、同社の物流施設開発実績は累計 23 物件、開発・計画 中の物件も含めれば計 40 物件(延床面積425万㎡)となり、総事業費6,400億円に達する予定だ。
 同社は今後も、同ブランドの信念「MOVING TOMORROW未来を動かす物流施設へ」を実践するため、需要が増加する冷凍・冷蔵食品やフロン冷媒規制等に対応する賃貸型冷凍冷蔵物流施設のほか、自動運転トラックのような次世代モビリティの受け入れに対応できる基幹物流施設(高速道路IC直結の物流施設)等の開発を進める。また、こうした取組を通じ、物流企業・荷主企業の拡張・移転ニーズや物流業界が直面する「2024年問題」などの課題解決を図り、持続可能で豊かな社会の実現に向けて新たな価値を提供していく。
〇両物件でのサステナビリティ関連の取組について
 同社ではサステナビリティ関連認証の取得に積極的に取り組んでおり、今回竣工した両物件はともにCASBEE建築評価認証における最高ランクSの取得。さらに屋根上には2,200kW超の太陽光発電設備を設置し、これによって得られた電力を施設内で利用することにより、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)が定める最高5つ星の取得に加え、年間の1次エネルギー消費を実質的にゼロとする最高ランク「ZEB」認証取得を達成している。併せて、敷地内既存樹木を保全するほか、共用部の什器には、同社社内ベンチャー制度で事業化された「エコファニ」を通じて良質なリユース什器を購入することにより、環境保全・廃棄物削減を図ったとしている。
〇三菱地所グループの物流施設事業について
 同社は、グループ会社の(株)三菱地所設計や(株)東京流通センター、三菱地所投資顧問(株)および三菱地所投資顧問が運用する三菱地所物流リート投資法人等と連携し、「用地取得・開発」「運営管理」「保有及びアセットマネジメント」の全てのフェーズに対応。入居企業からの意見や現場で得た知見を即座に施設開発へ活かすなど、三菱地所グループによる一貫体制を構築している。
首都圏・関西圏を中心に全国展開を図っており、常温物流施設のほか、賃貸型冷凍冷蔵物流施設や基幹物流施設(高速道路IC直結の物流施設)などの付加価値の高い物流施設計画を推進。新たな価値創造を図るとともに、持続可能で豊かな社会の実現を目指しているという。
 なお、施設ブランドの「ロジクロス」には、ロジスティクスの「ロジ」と、ヒト・モノ・ビジネスが交差する「クロス」の意味が込められており、「安全性」「快適性」「機能性」「柔軟性」の4つを軸として施設開発を進めている。
〇「ロジクロス座間」の特徴
(1) 充実した共用アメニティ
「オアシス」をテーマに(株)フジタのインテリア室が監修。同社グループ会社の(株)メック・デザイン・インターナショナルが家具選定したラウンジのほか、売店、貸会議室、シャワールーム、ランドリールームなどの共用部の充実やシェアサイクルステーションの設置等により、施設内ワーカーに快適な環境を提供する。
(2) 顔認証システムの実装
エントランスやテナント専有部(倉庫・事務所)のセキュリティには三菱地所が丸の内エリアで協業するDXYZ(株)の顔認証プラットフォームサービス「FreeiD」を物流施設で初めて導入。テナント企業は無償でこの顔認証システムを利用することができる。
(3) 多様化する物流倉庫ニーズへの対応
近年需要が高まる危険物倉庫を敷地内に2棟計画し、テナントの危険物保管ニーズに対応する。また、物流ロボットの効率的かつ安全な運用に寄与する施設づくりのため、英国CoGriグループの日本法人であるCoGri Japan(株)と協業。床コンクリート最新仕様の国際規格TR34 4th Edition FM2クラスの認証を取得している。
〇「ロジクロス相模原」の特徴
(1) 充実した共用アメニティ
 エントランスや3か所の大規模ラウンジ等、共用部デザインを(株)フィールドフォー・デザインオフィスが監修し、(株)メック・デザイン・インターナショナルが家具を選定。また、ラウンジの一部天井には、三菱地所のグループ会社であるMEC Industry(株)が製造している「MIデッキ」を採用している。仕上げ材として国産木材を活用した製品を使用し、環境保全に寄与するとともに施設内ワーカーの安らぎの空間を演出している。
(2) 倉庫内空調・無線制御システムLED照明の実装
 高まる空調設置ニーズに対応するため、倉庫区画あたり4~6機の空調室内機を実装。倉庫内ワーカーの作業環境改善をサポートすることにより、雇用の確保・継続に寄与する。また、倉庫内の照明にはアイリスオーヤマ(株)の無線制御システム「LiCONEX」を導入しており、テナント企業は状況や用途に合わせて照明の明るさ・点灯をフレキシブルに抑制し、コスト・環境にも配慮した施設利用が可能となっている。
(3) 地震時安全判定システム及びデジタルサイネージの導入
 地震発生時に備えて清水建設(株)が開発した「安震モニタリングシステム」を採用し、被災状況を即座に判定する。また、東西のエントランスにはデジタルサイネージを設置し、平時には館内のエネルギー使用状況や公共交通機関の時刻表を表示。被災時には、上記システムと連携して「見える化」を進めることで、在館者の安全確保に向けた行動を支援するものとなっている。

※「ロジクロス座間」の施設概要
所在地:神奈川県座間市栗原493-5
敷地面積:約8万800㎡(約2万4,400坪)
延床面積:約17万8,500㎡(約5万4,000坪)
構造:地上5階建て、ダブルランプ型、柱RC・梁S造、免震構造
用途:マルチテナント型物流施設
着工:2022年4月1日
竣工:2023年11月30日

※「ロジクロス相模原」の施設概要
所在地:神奈川県相模原市中央区淵野辺五丁目11番10号
敷地面積:約7万8,100㎡(約2万3,600坪)
延床面積:約17万900㎡(約5万1,700坪)
構造:地上5階建て、ダブルランプ型、柱RC・梁S造、免震構造
用途:マルチテナント型物流施設
着工:2022年6月1日
竣工:2023年12月1日

JR九州<12月1日>
福岡県粕屋郡須恵町所在の物流施設の一部持分を取得/吉田海運(株)と、物流施設の共同開発・所有に関して協定書を締結


 JR九州は、吉田海運(株)から物流施設の一部持分を取得したと発表した。
同施設は、福岡県糟屋郡須恵町に所在し、九州自動車道「福岡IC」から約3.3kmに立地し、福岡都市圏および九州・中国地方等への広域輸送拠点として優れた立地環境にある。同社は今回、不動産事業の収益拡大および生活の利便性を支えるまちづくりの観点から、同施設を優良な物件と判断し、取得に至ったとしている。
同社はまた、吉田海運と、物流施設の共同開発・所有に関して協定書を締結しており、今後も、
吉田海運と連携し、物流施設の共同開発・所有を推進する。

※当該物流施設の概要
所在地:福岡県糟屋郡須恵町植木1448
敷地面積:2万873㎡
延床面積:1万2,452㎡
構造規模:鉄骨造2階建て

■(株)関通<12月4日>
北欧インテリア・家具通販サイト運営の(株)エア・リゾームと物流業務委託を締結/売上伸長に対する倉庫キャパシティ不足などの物流課題解決に貢献


 (株)関通は、北欧インテリア・家具の通販サイトを運営する(株)エア・リゾームと物流業務委託を締結した。
エア・リゾームには、売上伸長に対する倉庫のキャパシティ、機会損失のほか、倉庫点在化を原因とするコスト発生、リードタイム遅延、物流データの活用・管理が困難など、物流における様々な課題があった。関通では、今回の物流業務委託でエア・リゾームの倉庫を集約することにより、キャパシティ不足や不要コストの発生防止、出荷件数増加など、売上伸長に対する物流課題の解決に貢献できるとしている。
 エア・リゾームの関西拠点となる「関通 DXセンター」は、2023年11月に開設。尼崎エリアで6拠点目となる延床面積8,700坪の物流センターだ。同施設が位置する兵庫県尼崎市向島・末広地区は、関西で特に発展が見込まれている物流地区で、港のほか、阪神高速5号湾岸線、阪神高速3号神戸線などの高速道路が近いことから、交通の利便性が高いエリアとなっている。

※当該物流倉庫の概要
所在地:兵庫県尼崎市道意町6-36-1(関通DXセンター内)
業務開始:2024年2月

ZenGroup(株)<12月5日>
東大阪市の「楠根物流センター」が12月7日に本格稼働/越境EC事業における物流能力を強化


 越境ECをトータルで支援するZenGroup(株)は、東大阪市の新たな物流センター「楠根物流センター」が12月7日に本格稼働すると発表した。同施設は、同社の今後の商品取扱高の成長を見据えて開設した4つ目の物流拠点で、海外へ発送する商品の入荷検品・保管・出荷機能を備えている。2023年11月から入荷検品・保管機能が稼働しており、12月7日に出荷を含めた全機能が稼働する。既存の「東大阪物流センター」に比べて作業台を約15%増やしており、出荷能力を増強したものとなっている。
〇今回の取組の背景
 同社は、海外向け購入代行サービス「ZenMarket」、海外向けサブスクリプションボックスサービス(定期購入サービス)「ZenPop」、越境ECモール「ZenPlus」、海外プロモーション代行サービス「ZenPromo」、越境EC対応化サービス「ZenLink」を運営。現在、会員数は200万人を超え、これまで世界175か国へ600万点以上の商品発送を行ってきた実績がある。
 同社の越境EC取引額は、2023年6月期で120億円(前年比17.6%増)に達しており、海外からの需要増加により、吹田、門真、東大阪の既存物流センターではソフト面・ハード面とも対応が難しい状況となっていた。また、将来的にもさらなる需要増加が見込めることから、新たに同施設の開設設を決定。同施設の活用により効率的な輸配送ソリューションを展開し、物流の側面からも海外顧客のニーズに合った、質の高いサービスを提供していく。
〇同施設の特長
(1)キャパシティを拡大
 同施設の延床面積や設備能力は、同社物流施設の中で最大規模。既存「東大阪物流センター」に比べて作業台を約15%増設。同施設の本格稼働で、より迅速に海外に商品を届ける物流体制が整う。
(2)作業効率の向上
 同施設では、ピッキング効率向と、出荷リードタイム削減のため、レイアウトを改善。リーダーの席から現場作業メンバーが視野に収まるほか、壁や棚がない内部設計とすることで、作業メンバーが声をかけやすい環境を整えた。また、既存センターでの知見を生かした作業効率向上の工夫も盛り込んでいる。
(3)将来的な稼働を見据えた増設
 2024年9月に開始予定のフォワーディング事業の展開に備え、既存「東大阪センター」に比べ梱包済み小包の保管棚も約20%増設。さらなる増設可能に対応できるなスペースも用意しているという。

※「楠根物流センター」の施設概要
所在地:大阪府東大阪市楠根2-8-6
延床面積:約4,300㎡
機能:越境EC事業における在庫保管、入出庫・検品作業

■KICホールディングス(株)<12月5日>
埼玉県春日部市の物流開発用地で「KIC春日部ディストリビューションセンター2」を着工/太陽光発電設備で発電した電力を入居テナントが直接消費可能


 KICホールディングス(株)は12月5日、2023年1月にKIC春日部2特定目的会社を通じて取得した埼玉県春日部市の物流施設開発用地で「KIC春日部ディストリビューションセンター2」の建設に着手した。
〇同施設の特徴
 同施設は、東北自動車道「岩槻IC」 から約10km、国道16号線・新 4号国道線 「庄和IC」交差点から約 750mと、交通アクセスに恵まれており、埼玉東部、千葉東葛エリアを幅広く網羅できる物流適地に位置している。
同施設には太陽光発電設備で発電した再生可能エネルギーを供給するHES(Hybrid Electric Supply:複合型電力供給システム)を導入し、発電した電力を入居テナントが直接消費できる地産地消の電力(①環境負荷が小さい、②経済的に安価、③蓄電池の利用により停電時にも一定の電力が得られる)を確保しており、BCP対策上も有効な、電力供給システムを採用している。

※「KIC春日部ディストリビューションセンター2」の計画概要
所在地:埼玉県春日部市下柳1537-1 他
敷地面積:9,950.55 ㎡(約3,010.04 坪)
用途地域:市街化調整区域
着工:2024 年1月初旬(予定)
竣工:2025 年2月末(予定)
建物構造:鉄骨造
階 数:地上4階て
延床面積:1万8,119.50 ㎡(約 5,481.15 坪)

■日本GLP(株)<12月5日>
福岡県小郡市で建設を進めていた「GLP福岡小郡」が竣工/小区画・低床・空調対応の先進的な物流施設を通じて地域共生を目指す


 日本GLP(株)は、福岡県小郡市で建設を進めていた先進的物流施設「GLP福岡小郡」が竣工したと発表した。
 同施設は、長崎自動車道「鳥栖IC」より約2.7km、九州横断自動車道と九州縦貫自動車道の結節点となる「鳥栖JCT」から約700mと至近にあり、先進的物流施設への需要が高まる九州地方への広域配送拠点として大変恵まれた物流適地にある。九州エリアは半導体事業を含む精密機器産業の経済的伸長により、関連する企業から先進的物流施設への需要が拡大しており、同社ではこの傾向が今後も続くと見込んでいる。
 同施設は延床面積が約91,750㎡で、最大8テナントが入居可能な4階建てのマルチテナント型施設。先進的物流施設としては希少な最小区画約6,600㎡からの賃貸が可能で、様々なスペースニーズに対応することができる。また、就労環境への配慮として、開放感溢れる従業員用のカフェテリアを設置。カフェテリアには24時間稼働の売店を併設するほか、ソファ席やカウンター席といった様々なタイプの座席を設けるなど、快適な就労環境の提供することで入居企業の雇用安定をサポートする。
 さらに、同社として初めての試みとなる「リビングラボ」(入居企業と近隣住民が交流し、新しい技術やサービスを開発する共創活動の場)を設置し、同社が展開する「ALFALINK」ブランドの「Open Hub」と共通コンセプト「地域に密着し開かれた物流施設」を同施設にも導入する。「リビングラボ」は、緑豊かなアプローチをエントランスに設け、近隣住民が直接アクセスできるように設計された、開放的半屋外型のウッドデッキ付空間。地域の集会所やファーマーズマーケットなどのコミュニケーションの場として、また人々が気軽に訪れ、寛げる場として活用される予定。入居企業と地域が融合し、地域コミュニティの発展に貢献することを目指す。
なお、同施設にはすでに、自社開発システムを強みとした総合物流企業のケー・エム・カーゴ(株)、マテリアルハンドリングメーカーの(株)ダイフク、冷凍冷蔵の物流サービスを提供する三友通商(株)、九州を基盤とした車輛ネットワークに強みをもつ物流企業の(株)丸都運輸の4社の入居が決定しているという。
延床面積が約91,750㎡の
〇同施設の立地
・長崎自動車道「鳥栖IC」より約2.7km、九州横断自動車道と九州縦貫自動車道の結節点となる「鳥栖JCT」より約700mと、先進的物流施設への需要が近年高まっている九州地方への広域配送拠点として大変恵まれた立地
・西鉄天神大牟田線「西鉄小郡駅」と甘木鉄道「小郡駅」から徒歩圏内と通勤アクセスも良く、住宅エリアも近くにあることから、雇用確保における優位性
〇同施設の特長
・最大8テナントが入居可能な4階建てで、様々なスペースニーズに対応するマルチテナント型施設。最小区画約6,600㎡から賃貸が可能
・3階に繋がるスロープにより1・2階、3・4階の組み合わせの2層使いが可能となり、各区画に荷物用エレベーターと垂直搬送機を設置することで、効率的なフロアオペレーションを実現
・冷暖房設備を導入した空調区画を設置することで、精密機器などを取り扱うニーズにも対応
・飲料や精密機器など重量のある荷物の輸送に多く用いられるウイング車[2]の荷下ろしに適した低床バースを導入
・「物流2024年問題」への対策として好評の「置き配バース」を本施設にも導入。トラック待機時間の削減に効果を発揮
・ 開放感のある従業員用のカフェテリアを整備。24時間稼働の無人売店を併設するほか、ソファ席やカウンター席など様々なタイプの座席を設置。グリーンや木目調の素材を随所に使用した安らぎの空間を提供
・「リビングラボ」を設置。緑豊かなエントランスと開放的な半屋外型のウッドデッキが一体化した設計。働く方々だけでなく、地元住民の方々がコミュニケーションの場として気軽に訪れ、寛ぐことができる空間となっており、ビジネスと地域の融合にも寄与
〇同施設のサステナビリティへの取組
同社は、GLPグループが掲げるサステナビリティ原則に沿って、カーボン・ニュートラルの実現や地域社会への貢献、BCP対策等、「持続可能な資産の開発・運営」のための取り組みを推進しており、同施設では以下の対応を予定している。
・ 災害への対応:BCP面では、地震対策として耐震S造を採用し安全性を確保するほか、24時間分の非常用発電機を設置し、事業の継続性を確保
・ 再生可能エネルギーの活用:環境配慮として、自家消費型太陽光パネルの設置によるグリーン電力の館内供給を行うほか、LED照明の採用、全熱交換器等の省エネルギー設備の導入により、空気の効率的な換気を実施。また、敷地内の約2,000㎡以上を緑化することにより、建物内への熱の侵入を防止
・ 環境認証の取得:CASBEE A認証、Nearly ZEB認証を取得済み

※「GLP 福岡小郡」の施設概要
所在地:福岡県小郡市小郡923-12
敷地面積:4万2,920.33㎡
延床面積:9万1,752.09㎡
構造:地上4 階建て、耐震S 造
着工:2022年7月
竣工:2023年11月
認証取得:CASBEE A認証、Neary ZEB認証 取得済み

■プロロジス<12月6日>
都市型賃貸用物流施設「プロロジスアーバン東京錦糸町1」の開発を決定/交通利便性に優れた立地で多様なニーズに応える施設の開発へ


 プロロジスは、JR総武線「錦糸町駅」至近で、都市型賃貸用物流施設「プロロジスアーバン」シリーズの7棟目の施設となる「プロロジスアーバン東京錦糸町1」を開発する。同社は、同施設をオフィスと物流施設の機能性を併せ持つ設計とする考えで、 既存のオフィスや物流施設の垣根を超えた新たなビジネス拠点としての利用を見込んでいる。
〇同施設の開発地
 同施設の開発地は、東京駅から約4.6kmと、2020年から提供を開始する「プロロジスアーバン」シリーズのなかで東京の中心地に最も近い立地。JR総武線「錦糸町駅」から徒歩約8分、東京メトロ半蔵門線・都営新宿線「住吉駅」から徒歩約6分で、通勤利便性が高く、周辺にはオフィスも多数存在しておりm業種・業態を問わず、様々な企業のビジネス課題の解決の期待ができるとしている。また、首都高速7号小松川線「錦糸町」料金所より約400m、自動車で約2分の場所に立地しているため、都内広域配送のほか、都内の病院や商業店舗等へのラストワンマイル配送に適した立地と言える。
 同施設周辺には、2030年代半ばに開業を目指す東京メトロ有楽町線(豊洲−住吉)延伸事業により、観光動態や交通体系の変化が見込まれる。また、これまで以上に商業・業務機能が集積し、回遊性と利便性の高い魅力的でにぎわいのある地域の拠点を形成されることが期待されている。
〇同施設の計画概要
 同施設は、複数企業の入居を想定し、地上5階建て約6,400㎡の都市型物流施設として開発される。1階は、ラストワンマイル配送拠点としての利用を想定した専用区画と、上階入居企業のためのトラックの着車場や荷捌きスペースを設ける計画。2~5階は、カスタマイズ可能なオフィス、R&D拠点、ショールーム、映像スタジオ、プロモーション施設など多様なニーズを取り込めるマルチユースに対応した設計とする。また、全館空調導入を予定するほか、計画地の南側に面する猿江恩賜公園の眺望を取り入れ、明るく爽快な多機能ビジネス拠点として開発すると同社ではしている。

※「プロロジスアーバン東京錦糸町1」の開発概要
開発地:東京都江東区毛利2-9-20
敷地面積:2,247.51㎡(679.87坪)
延床面積:約6,400㎡(約1,900坪)
構造:地上5階て/S造
着工予定:2024年5月
竣工予定:2025年6月

■プロロジス<12月6日>
都市型物流施設「プロロジスアーバン東京辰巳1」のリニューアル工事が完了/フロア単位(最小約600坪)で賃貸可能なマルチテナント型物流施設に改修


 プロロジスは、都市型賃貸用物流施設「プロロジスアーバン東京辰巳1」のリニューアル工事が完了したと発表した。
 同施設は、商業施設から賃貸用物流施設にコンバージョンした同社初の物件。今回のリニューアル工事では、敷地面積約5,800㎡、地上3階建て、延床面積約8,300㎡の既存施設について、フロア単位(最小約600坪)で賃貸可能なマルチテナント型物流施設に改修。全館空調導入のほか、施設全体での5基の人荷用エレベーターや、各階アクセスが可能な屋上まで自走できるスロープを設置するなど、就労環境の整備とともに、搬送能力に優れる物流施設にリニューアルした。
 同施設は、東京駅から5km圏内、首都高速9号深川線「枝川出口」より約1.5km、首都高速湾岸線「新木場出入口」より約4.3kmと、都内全域への車両でのアクセスにも優れており、城東エリアへの即日配送やラストワンマイル配送拠点としても理想的な立地にあると言える。また、冷凍冷蔵対応の食品関連拠点としての利用だけでなく、都心部の商業施設への店舗間配送や、大規模空間オフィス・撮影スタジオ、営業車両を必要とする事務所、セントラルキッチンなど、様々なビジネス拠点としての利用が見込まれている。

※「プロロジスアーバン東京辰巳1」の施設概要
所在地:東京都江東区辰巳2-4-10
敷地面積 約5,800㎡(約1,800坪)
延床面積 約8,300坪(約2,500坪)
構造:地上3階建て、S造
倉庫区画:
1階=約2,500㎡(約755坪)空調有
2階=約2,300㎡(約695坪)空調有
3階=約2,040㎡(約617坪)一部空調有/屋外荷捌き場 約1,220㎡(約370坪)含む
事務所区画:
1階=約140㎡(約43坪)
2階=約107㎡(約32坪)
トラックバース:
1階=2台(10t車着車可)
2階=2台
梁下有効高さ:
1階=4.85m
2階=4.25m(一部3.25m)
3階=2.9m
駐車場:
1階=普通乗用車12台
屋上駐車場=普通乗用車60台
その他:
2階=排水系統有、水回り設置可
3階=一部冷凍冷蔵〔冷凍(0~10℃)、冷蔵(‐25~18℃)〕
エレベーター:
3基(共用):停止階-1階・3階・屋上駐車場、荷重2.65t
2基(専用):停止階-1階・2階

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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