■物流施設 投資関連情報2023版<4.27~5.10>

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<2023年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 

■(株)阪急阪神エクスプレス<4月27日>
タイ現地法人9か所目の拠点を設置、「テパラック第二倉庫」を開設して営業開始


 (株)阪急阪神エクスプレスのタイ法人であるHANKYU HANSHIN EXPRESS (THAILAND) CO.,LTD.は、バンコクの南東約35kmに位置するバンプリー地区にあるテパラック倉庫に隣接する「テパラック第二倉庫」を開設し、5月1日より営業を開始した。
 同地区はバンコク港、レムチャバン港、スワナプーム空港等の重要物流施設の中間地点にあり、お客様の幅広いニーズにお応えできるロケーションです。このたび、テパラック倉庫(2023年1月開設、約20,000㎡)に次ぐ拠点として「テパラック第二倉庫」を開設し、タイの製造業回復に伴うおう盛な倉庫需要にお応えするとともに、ロジスティクス事業の更なる拡大を目指す。
 同社は今後もアセアンでの拠点ネットワークを拡充し、お客様へのサービス向上に一層努力していくとしている。

※「テパラック第二倉庫」の施設概要
所在地:777/15-16 Moo 1 Tambol Bangsaothong, Amphur Bangsaothong,
Samutprakarn 10540 Thailand
営業開始日:2023年5月1日
倉庫面積:9,927㎡(うち事務所338㎡)

■(株)アスコット<4月27日>
東北の仙台市宮城野区で「アスコット・プライム・ロジスティクス仙台扇町(仮称)」を着工、苦竹IC至近の好立地で2024年夏に竣工予定


 (株)アスコットは、SPC(特定目的会社)を通じて出資している「アスコット・プライム・ロジスティクス仙台扇町 (仮称)」の本工事を4月28日に開始した。2021年に新規参入した物流施設開発事業の2号案件で、同社として初めての東北地方での物流施設開発。竣工は2024年夏の予定だ。
 なお、アセットマネジメント業務及びプロジェクトマネジメント業務は、数多くの不動産運用・管理実績をもつ三井物産リアルティ・マネジメント(株)に委託している。
<本計画の特徴>
 仙台市は、東北地方最大の消費地・産業集積地であり、首都圏や東北各県をつなぐ交通の要衝。中でも宮城野・若林エリアは仙台市中心部に近く、陸・海・空のいずれの輸送においても利便性が高く、物流開発が盛ん。本計画地はJR・地下鉄「仙台駅」まで約6.6km、市内を縦横に走る国道4号線・45号線の結節点「苦竹IC」まで約1.5kmとほど近く、都市型配送拠点として市内をカバーすることができる。また、仙台東部道路「仙台東IC」、「仙台港IC」はそれぞれ約3.5kmと、東北他県や関東への広域配送にも適する。さらに、東北唯一の国際拠点港湾「仙台塩釜港」から国道45号線経由で約9.5kmという立地により、海上輸送にも対応可能だ。

※「アスコット・プライム・ロジスティクス仙台扇町 (仮称)」の開発概要
建設地:宮城県仙台市宮城野区扇町5-10-13、14、16(地番)
敷地面積:4,109.15㎡
建物用途:倉庫業を営む倉庫
構造種別・階数:鉄骨造、/ 地上4階建
建築面積:2,126.14㎡
延床面積:8,371.28㎡
竣工(予定):2024年夏

■吉田海運(株)<4月28日>
兵庫営業所・姫路物流倉庫の2号倉庫が竣工、大庇を備える全天候型の倉庫


 吉田海運(株) 兵庫営業所の姫路物流倉庫2号倉庫が竣工した。
 姫路物流倉庫は播但連絡道路の「花田IC」から200mに位置し、山陽自動車道の「姫路東IC」からでも車で5分程度と大変恵まれた条件下にある。2021年から稼働を開始している1号倉庫は揚程11mの30t天井クレーンを備えており、重量物のハンドリング能力とこの立地で多くの顧客を獲得し、順調に運営されている。今回竣工する2号倉庫は顧客の要望によりセキュリティ面でも更に見直しを行ったほか、敷地の広さを利用した大型車両の転回がしやすい配置や大庇を備えることで全天候型の倉庫となっている。また、フォークリフトを複数台常駐させることで備え付けられた4.8tの天井クレーンを用いた貨物の入出庫以外にも柔軟に対応できる造作となっている。
 吉田海運グループでは、今後も顧客ニーズに沿った施設・車両を拡充する考えだ。

※「兵庫営業所・姫路物流倉庫 2号倉庫」の施設概要
敷地面積:1万9,192㎡
倉庫床面積:4,094㎡
設備:4.8t天井クレーン2基、4tフォークリフト1台、2.5tフォークリフト2台
入り口:5か所 各横5m×縦5m、横6m×縦5m
大庇:1,100㎡(11×100m)
セキュリティ:倉庫内防犯カメラ設置

■全農物流(株)<4月28日>
埼玉新倉庫(7号倉庫)・埼玉本社が竣工、低温・冷凍・冷蔵の3温度帯で農畜産物を最適保管


 全農物流(株)の、埼玉新倉庫(7号倉庫)・埼玉本社が竣工した。
 本施設は東北自動車道「久喜IC」から2kmの位置に立地しており、同社では、この地の利を活かし、農畜産物の物流拠点として運営する方針だ。低温8倉、冷凍3倉、冷蔵4倉、合計約2魔3,000tの収容力を有し、低温倉庫前室前には全長105m、幅25mの全天候型大ひさしを設置。冷蔵倉庫では、パーシャル温度帯による農畜産物の鮮度保持を可能だ。低温倉庫では、米穀を最適な環境で保管するとともに、今後の市場拡大が見込まれる冷凍・冷蔵物流事業にも積極的に取り組むとしている。 

■C&W<4月28日>
埼玉県加須市で「LF加須」を着工、2024年5月の竣工を目指す


 グローバル不動産総合サービス会社のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は、埼玉県加須市で物流施設「LF加須」を着工したと発表した。
 グループ傘下のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・アセットマネジメント(株)(CWAM)は、加須ファシリティ特定目的会社を通じて2023年1月に開発用地を取得し、2023年4月12日に起工式を執行した。
 起工式には、設計施工を担当するサンエス建設株式会社及びCWAM代表取締役社長の田中義幸ほか関係者が参列し、安全を祈願しました。「LF加須」 は2024年5月の竣工を目指しています。
<本施設の特徴>
 本施設は、約2.7万㎡の敷地に地上2階建ての物流施設として建設される。柱スパンは間口11m×奥行10.5m、倉庫の梁下有効高さ5.5m、床荷重1.5t/㎡を確保し、荷物用エレベーター及び垂直搬送機を各4基実装する。テナント区画は、一棟貸し、または、2分割に対応可能で、駐車場105台、大型車待機スペース14台設置する計画。さらに、倉庫全館に空調を導入することに対応可能な電気容量を予め確保するなど、様々な物流ニーズに対応可能な施設とする。
<立地特性>
 計画地は、東北自動車道(東北道)「羽生IC」から約5.1km、同「加須IC」から約5.8kmに位置しており、東京都心まで車で60分、東北道及び首都圏全域へのアクセスが良好で、広域配送拠点として交通利便性に優れる。市街化調整区域内に立地しているものの、都市計画法第34条第12号の区域指定により、適法に賃貸用物流施設を開発することが可能で、倉庫業法に基づく営業倉庫登録も可能。また、加須・大利根工業団地に近接しており、24時間操業が可能だ。
<サステナビリティへの取組>
開発する施設は、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)Aランク認証の取得などサステナビリティの導入を積極的に進める。また、受変電設備の設置高さの嵩上げを計画するなどBCP対策を行う。

※「(仮称)LF加須」の施設概要
所在地: 埼玉県加須市上樋遣川
土地⾯積: 約2万7,000㎡
用途地域: 市街化調整区域(都市計画法第34条第12号区域)
延床面積: 約2万7,000㎡
構造: 地上2階建て、鉄骨造
着工: 2023年4月
竣工: 2024年5月(予定)
認証取得:CASBEE Aランク(新築)認証(予定)

■霞ヶ関キャピタル(株)<5月1日>
賃貸型3温度帯倉庫「LPGI FLAG DRY&COLD 福岡古賀Ⅰ」を着工、2024年6月に竣工の予定


 霞ヶ関キャピタル(株)は、同社がアセットマネジメント業務を受託している「LOGI FLAG DRY & COLD 福岡古賀Ⅰ」の建設に着手したと発表した。
< 本施設の特徴>
 本施設は、ドライ・冷蔵・冷凍の3温度帯に対応したマルチテナント型物流施設。福岡市と北九 州市を結ぶ要所に位置しており、九州自動車道「古賀IC」から約3km、「福岡IC」から約15kmの場所にあるため、物流施設として高い交通利便性を有している。また、「福岡空港」と「博多港」まで30分圏内のため、空路と海路双方のアクセスに優れており、国内外との貨物輸送にも対応可能だ。本施設の 1 階は環境に配慮した自然冷媒による冷凍冷蔵設備を設置した冷凍冷蔵区画とする。冷凍冷 蔵の区画は約1,000坪から賃貸可能で、最大3テナントの入居が可能。また、設定温度を変更できる機能を有しているため、幅広い商材や運用への対応が可能だ。2階および3階はドライ区画とし、荷物用エレベーター3基、垂直搬送機3基を実装し、倉庫内オ ペレーションの効率化を図る。ドライ区画は約2,000坪から賃貸可能で、最大3テナントの 入居が可能だ。

※「LOGI FLAG DRY & COLD 福岡古賀Ⅰ」の施設概要
所在地:福岡県古賀市玄望園14-1,14-2(地番)
敷地面積:2万3,849.80 ㎡(7,214.56 坪)
延床面積:3万6,796.20 ㎡(1万1,130.85 坪)
竣工予定: 2024 年 6 月
建物構造 :鉄骨造地上3階建(耐火構造)
入居テナント:未定(最大6テナント)

■霞ヶ関キャピタル(株)<5月1日>
賃貸型3温度帯倉庫「LPGI FLAG DRY&COLD 仙台泉Ⅰ」を着工、2024年6月に竣工の予定


 霞ヶ関キャピタル(株)は、同社がアセットマネジメント業務を受託している「LOGI FLAG DRY & COLD 仙台泉Ⅰ」の建設に着手した。
<本施設の特徴>
 本施設は、ドライ・冷蔵・冷凍の3温度帯に対応したマルチテナント型物流施設。東北自動車道「泉IC」より約1kmという好立地に位置しており、物流施設として高い交通利便性を有する。また、仙台市中心部から10km圏内、「仙台港」から20km圏内の場所に立地しているため、仙台市街地への近距離配送だけでなく、東北地方の広域輸送のハブ拠点として機能する場所となっている。本施設は、非常に強固な岩盤層上に建設される。また、南北方向に長く、北、西、南側3方路に接面する敷地特性を活かし、北側の3層のドライ倉庫棟と南側の4層(1,2階バースのため2層使い可能)の冷凍冷蔵棟で構成する計画。なお、ドライ棟、冷凍冷蔵棟はそれぞれ2テナントに分割可能だ。環境に配慮し、冷凍冷蔵棟に設置される冷凍冷蔵設備は自然冷媒によるものを採用。加えて、施設屋根には太陽光発電パネルを設置することで、最上階の熱負荷を軽減するとともに比較的安価な電力を提供できるため、入居テナントの運営費用の低減が図れる。

※「LOGI FLAG DRY & COLD 仙台泉Ⅰ」の施設概要
所在地:宮城県仙台市泉区大沢2-12-2,12-3(地番)
敷地面積:1万7,993.77 ㎡(5,443.11 坪)
延床面積:3万8,165.95 ㎡(1万1,545.19 坪)
竣工予定:2024 年 6 月
建物構造: 鉄骨造一部鉄筋コンクリート造地上4階建
入居テナント: 未定(最大4テナント)

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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